なぜヒトだけが老いるのか

なぜヒトだけが老いるのか

ビジネス・実用
990円 (税込)

4pt

人間以外の生物は、老いずに死ぬ。
ヒトだけが獲得した「長い老後」には重要な意味があったーー。
生物学で捉えると、「老い」の常識が覆る!


【ベストセラー『生物はなぜ死ぬのか』著者による待望の最新作!】

・産卵直後に死ぬサケ、老いずに死ぬゾウ、死ぬまで子が産めるチンパンジー
・ヒトは人生の40%が「老後」
・長寿遺伝子の進化
・寿命延長に影響した「おばあちゃん仮説」と「おじいちゃん仮説」
・老化するヒトが選択されて生き延びた理由
・ミツバチとシロアリに学ぶ「シニアの役割」
・昆虫化するヒト
・不老長寿の最新科学
・85歳を超えたら到達できる「老年的超越」というご褒美
・老化はどうやって引き起こされるのか
・生物学者が提言する「最高の老後の迎え方」とは ……ほか

「老いの意味」を知ることは「生きる意味」を知ることだった。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 理工
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社現代新書
  • タイトル
    :
    なぜヒトだけが老いるのか
  • タイトルID
    :
    1368873
  • ページ数
    :
    224ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年06月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    12MB

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なぜヒトだけが老いるのか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    前著『生物はなぜ死ぬのか』に続き、やっぱり面白かった。思いがけず、老いについてだけでなく、どう人生を送るかみたいな哲学的なことも考えさせられる。
    ちなみに、タイトルから、ペットの老化の話は聞くけどヒトだけ?と思っていたが、飼育されている犬猫ねずみには老いがあるけど自然界にいるものにはないとのこと。納得。

    0
    2026年08月26日

    Posted by ブクログ

     「老い」や「死」に対するイメージを大きく変えてくれる一冊。

     自然界の生き物のほとんどは老いずに死ぬ。身体機能や生殖機能が衰えた後も長く行き続ける「老い」はヒトに特有の現象である。「変化と選択」の長い歴史の中で「老化」という性質が保存されたからには、「老化」にも生物学的な意味があるはず―。この本はそんな序論から始まる。
     序盤では、細胞や個体レベルの「死」や「老化」が、「DNAの損傷の蓄積」によって起こるという生物学的なメカニズムについて、わかりやすく順を追って説明される。続いて、社会性の生き物であるヒトの進化の過程で「老い」はなぜ選択されてきたのか、コミュニティに年長者が存在することがどう有利にはたらいたのかについて、これまでに明らかになった事実や仮説が示される。後半では、超少子高齢化、人口減少時代を迎えた日本社会の存続の鍵となる「シニア」の役割と可能性について熱く語られる。
     巻末、筆者が思い描く「ピンピンコロリ」とは違う、理想的な最期が柔らかく描写される。そんな風に命を終えることが出来るなら、「老い」も「死」も怖くないかもしれないと、素直に思える。

     生命科学や細胞生物学の専門的な内容も、平易な言葉で丁寧に書かれていて分かりやすい。どの年代でも興味を持って読めるが、これからシニアに向かっていく世代には特に、これからの人生の過ごし方を考えさせられる内容だし、この世代に向けた筆者のメッセージが込められていると思う。
     ちなみに筆者は「知識や技術、経験が豊富で私欲が少なく、次世代を育て集団をまとめる調整役になれる人」を「シニア」と呼び、単なる「年長者」とは区別している。言葉は柔らかいけど、この呼び分けには何かピリッとしたものを感じる。社会の中で権限ある立場にある人には特に、自分は「シニア」たり得るだろうかと自問しながら読んでみると良いと思う。

    0
    2025年03月23日

    Posted by ブクログ

     人間だけが老いるという題名に違和感を覚えたのだが、そういう小さなことではなく、生物学の立場から老いるということの意味を教えてくれる。老年期についての本が氾濫しているが、この本は老年期を生きる人にとって必読の書かもしれない。

    0
    2025年03月15日

    Posted by ブクログ

     生物学者である小林武彦氏がこの本で読者に伝えたかった内容は、実は宗教哲学者のようでした。
     第7章 人は最後に老年的超越を目指す の中の「老年的超越を目指して」の最後で以下の言葉を語っていました。
     やがて目も見えなくなり、私を呼ぶ声も遠ざかり、ただただ幸せな気持ちに包まれて、ここはどこだったのか、私は誰だったのかなどはどうでもよく、宇宙そして全ての生き物とのつながりを感じながら、旅立つというより、元いた場所に戻る安堵感に包まれて長い眠りにつくのです。また目覚める日を夢見ながら
    と締めくくっています。
     ここまでたどり着くため、第1章から地球誕生からの奇跡の生命体の誕生からこの本は始まりました。
     第1章 そもそも生物はなぜ死ぬのか
    において、地球上における生命の誕生から進化の過程を生物学者の立場で丁寧に語っています。
     そして第2章 ヒト以外の生物は老いずに死ぬ
    の中で、野生の生き物は基本的に老化しないことを説明しています。
     そして、第3章 老化はどうやって起きるのか
    の中で、老化のメカニズムを説明しています。
     次の 第4章 なぜヒトは老いるようになったか
    の中で、「人生の40%が生物学的に老後」
        「老いは 死を意識させ、公共性を目覚めさせる」
        など数点を挙げ、ヒトの集団においては、老人の必要性について語っている
     次の 第5章 そもそもなぜシニアが必要か
    の中で、「シニアの存在価値」
    「老いの一つの意味」
        など数点を挙げ、素敵な老いをとげ、利他的、公共的な役割に資すること  
        の重要性を述べています。
     次の 第6章「老い」を老いずに生きる
    の中身ですが、私の尊敬する和田秀樹さんが推奨する高齢者の生き方と同様な内容
        を列挙していました(笑)。
     そして、最後の 第7章 人は最後に老年的超越を目指す
    の中で、ヘミングウェイの「老人の海」で、大物のカジキを獲ったもののサメに食べられた喪失感ではなく、カジキと生きるか死ぬかの真剣勝負を行った幸福感が真の意味だったのではとの小林氏の見解が語れていました。

    最後に、生物の中でヒトにしかない老後を、社会との関係を維持しつつ、公共的に生きてみることにより、人類の明るい未来の実現に寄与するのではないかとの締め括りでした。
    死は、その個体、ヒトの場合はその個人にとっては終わりでも、地球上の生命にとっては絶対的に意味あることなのです。
    「進化の原動力」
    「死は進化に必要である」
    生物学的な「死生観」ということです。
     

    0
    2024年09月17日

    Posted by ブクログ

    生き物は、進化のために生まれて死ぬ仕組みを構築しているようです。野生の動物では、老いるようなことはなく、ピンピンコロリなのだそうです。死ぬまで元気なのですが、捕食されたり、食べるものがなくて、などで死ぬ場合が多く、老後を過ごすというような余裕はないのだそうです。人気の老いることにも意味があり、人間の進化にも良い影響を与えているみたい。RNAやDNAの歴史も学べて生物の代謝のメカニズムを学ぶことができました。でも、他の人に説明できるほどの理解には至っておらず、何度か読まないといけないようです。

    0
    2026年09月25日

    Posted by ブクログ

    ・体毛が無くなったことで子育てが大変になり、おじいちゃんやおばあちゃんがいた方が有利だった
    ・シニアがいる集団が知識や経験を活用できて生存に有利だった
    →選択圧によって長生きする=老いる個体が増えていったということか。
    シニア=経験豊富で集団の役に立つ人なので、ただ老いた人でなくシニアとして社会に貢献できるようになりたいですね。

    0
    2026年03月20日

    Posted by ブクログ

    生物学的な見地から、なぜヒトが老いるのかということを説明した新書。
    「死があるから進化がある」「進化は選択の連続」「生き残ってきたから今がある」「そこに目的はない」
    老いに関してネガティブな気持ちを持っていたが、感情論よりも事実だけに目を向けた書き方で、さっぱりとした気持ちで読み終えることができた。

    0
    2026年02月12日

    Posted by ブクログ

    【ベストセラー『生物はなぜ死ぬのか』の続編で、「なぜ、ヒトは(他の生き物のように死んでしまわずに)老いる(ことによって長生きをする)のか?」に答える一冊】

    小林武彦氏は、1963年神奈川県生まれ、九州大学で理学・医学系研究科を修了後、基礎生物学研究所やロシュ分子生物学研究所、米国NIHで研究員として活動した。1997年に基礎生物学研究所助手、2006年に国立遺伝学研究所教授、2015年に東大分子細胞生物学研究所教授、2018年より東大定量生命科学研究所教授を務める。日本遺伝学会会長、生物科学連合代表などを歴任し、分子遺伝学・老化研究の第一人者として知られる。
    本書は、ベストセラーとなった『生物はなぜ死ぬのか』(2021年)に続き、「老い」を扱ったいわゆる続編として2023年に出版された。
    主なポイントは以下である。
    ◆(前作の振り返りとして)生物は進化のプログラムにより「変化」と「選択」を繰り返して今の姿になったが、変化とはいろいろなもの(多様性)ができること、選択と死ぬことであり、死ぬことは生物の進化のために不可欠のことである。
    ◆死ぬ前の動きが鈍くなった状態を「老いた状態(=老化した状態)」とすると、ヒト以外の野生の生き物は、食べられて死ぬか、食べられなくなって死ぬかであり、老化して死ぬことは基本的にない。
    ◆老化のプロセスは、遺伝子DNAが傷ついて徐々に壊れることにより細胞が老化し、①幹細胞から新しい細胞が供給できなくなり、臓器の機能を低下させ、全身の老化を引き起こす、②(細胞が入れ替わらない)心臓と脳では、機能が低下し、回復不可能な致命傷になる、のいずれかである。
    ◆ヒトの本来の生物学的な寿命は、ゲノムの極めて近いゴリラやチンパンジーの寿命等から50~60歳と考えられるが、一方、ヒトのDNA修復能力は他の動物と比べてずば抜けて高く、例外的に寿命が長い。本来は進化の過程で、長い老後の期間を持つ生物は選択されてこなかったにもかかわらず、ヒトだけが例外的な存在となったのは、たまたま長寿の遺伝子を持った祖母が子(孫)育てに貢献したため、その長寿遺伝子を持つヒトが選択されてきたとする「祖母仮説」、ヒトの社会の中で、知識・技術・経験・集団をまとめる力が重要な要素となってきて、年長者のいる集団が選択されてきたためなどと考えられる。
    ◆老年期になったら、ヒトが例外的に長い寿命を獲得した背景に立ち返り、利己から利他へ、私欲から公共の利益へと自身の価値観を変え、自分のためではなく、公共的に生きるという発想を持つべきである。
    私は前作『生物はなぜ死ぬのか』もしばらく前に読み、前作の「生物は、より優れた世代に交代するために、死ななくてはならない」という主張は目から鱗であったが、本書の内容はそれほどのインパクトはなかった。というのは、「なぜヒトだけが老いるのか?」と問われると、一瞬「?」とは思うものの、これは「なぜ、(他の生き物のように健康を保てずに)老いるのか?」という問いではなく、「なぜ、(他の生き物のように死んでしまわずに)老いる(ことによって長生きをする)のか?」という問いであり、その答えは、これまでに他の本でも目にしてきた説明だからである。
    また、後半の半分近くは、著者の専門である生物学的見地からの説明ではなく、現在の高齢化社会においてシニア層がどのような役割を果たすべきかの持論を展開しているのだが、著者に期待する内容ではなく、少々残念だった。
    尚、著者はこの後、『なぜヒトだけが幸せになれないのか』という3作目を出し、また、ほぼ同じタイミングで、医師・作家の久坂部羊氏は『人はどう死ぬのか』、『人はどう老いるのか』、『人はどう悩むのか』の3部作を上梓している。超高齢化が進み、「死・老い」と、それに対峙する社会・医科学への関心の高さを反映しているといえようか。
    (2026年1月了)

    0
    2026年01月23日

    Posted by ブクログ

    ヒトにだけある老後、それは人が高度な社会性を持つ生き物として進化してきた結果として獲得したメカニズムであり、本書はその本来的な役割としてシニアにはより公共的な活動を提案するもの。

    0
    2026年01月10日

    Posted by ブクログ

    生物学者である筆者によると、ヒト以外の動物には老いがなく、ヒトの遺伝子の98.5%同じであるチンパンジーのメスでさえ閉経後寿命を迎えるほどだという。老いは社会性を持ったヒトが進化の過程で得た必要な能力でありシステムだと語っている。

    0
    2025年11月25日

なぜヒトだけが老いるのか の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 理工
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社現代新書
  • タイトル
    :
    なぜヒトだけが老いるのか
  • タイトルID
    :
    1368873
  • ページ数
    :
    224ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年06月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    12MB

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