【感想・ネタバレ】生物はなぜ死ぬのかのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「生き物は利己的に偶然生まれて、公共的に死んでいく」という言葉が印象的。

生物学的な専門の話は少し難解だけど、そこを読み飛ばしても充分読み応えある。

も一回読み直したい。

0
2024年01月14日

Posted by ブクログ

スケール大きく、知的刺激溢れる。しかも、説明上手で分かりやすい。生物学の込み入ったDNAの話とか、関心があるのに理解が及ばない領域に一歩踏み入れたい人にはオススメの入門書と言えるだろうか。話は宇宙の成り立ちから始まる。

現在観測できる最も遠くの星は、2018年にハッブル宇宙望遠鏡がとらえたイカロス。地球からの距離は90億光年。幅が30メートルある巨大な望遠鏡TMTでは、138億光年先が見える。宇宙にはおよそ10の22乗個、つまり1000億の1000億倍以上の恒星があると推定される。太陽系のように恒星である太陽の周りに惑星が8個あるのは例外的に多く、恒星の周りに惑星がない方が一般的。現在までに発見されている惑星は4400程度で恒星に比べるとかなり少ない。中でも生物が存在する可能性のある惑星はかなり限られる。

ビックバンの巨大なエネルギーが宇宙を膨張させ、星を作り、太陽系を作った。ビックバンは物質や質量を生み出すと同時にそれらの化学反応も作った。化学が登場する。つまり物理学の後に化学が生まれ、生物学はその後に続く。

そこからなのだ。地球の素晴らしさは、生物の多様性だと著者は言う。多様性は進化の歴史だ。絶滅を伴うターンオーバーが生物の進化を加速。例えて言うなら、容赦ない生物界のリストラが進化の原動力。やがて絶滅するか生き延びるかと言う生命誕生時代ステージから、共存のステージへと変わっていく。そのことが多様性を生んだ。

適応放散とは、恐竜などの生活場所に別の生き物が時間をかけて、適応進化してその場所で生活できるようになること。食料不足に強い小型の生物や食料の探索能力が高い鳥類が生き残った。昼行性の恐竜がいない新生代は夜行性である必要もなくなった。その頃に豊富な果実によって、霊長類の祖先は、体内でビタミンCを作る遺伝子を失った。代わりに、夜行性の時代には、2色の色覚遺伝子のみだったが、色覚遺伝子が1つ増えた。これにより、より果実が見つけやすくなったと考えられる。

よりミクロな話。DNAが誕生する前にRNAが遺伝物質として使われていたと考えられていた。DNAの方がより安定して、しかも2本がくっついた二重螺旋構造なので、より長い分子が維持できてたくさんの移転情報を持つことができる。しかしDNAもRNAも脆弱。紫外線によって強く欠乏してしまうし、放射線によってDNAはすぱっと切断されてしまう。活性酸素によってもDNAが酸化。

ミトコンドリアは酸素呼吸を行うプロテオバクテリアと言う細菌だった。それを取り込むことで真核細胞が誕生した。一方、葉緑体はもともとシアノバクテリアだった。それを取り込んで、植物細胞が誕生した。

細胞の話から、ようやく死の話へ。細胞が老化すると、アポトーシスが起こりにくくなり、組織にとどまる傾向がある。そのとどまった老化細胞が、サイトカインを撒き散らす。それにより炎症反応が持続的に起き、臓器の機能を低下させたり、動脈硬化や癌などの原因となる。また、DNAに傷がつくことで、老化が促され結果として死に至る。

個体にとって、死は忌むべきアクシデント。しかし、種の保存や進化にとって、個々の死は必要な過程だと改めて学ぶ。また、しかし人間には死を悼む情緒も備わっており、必ずしも生態系における合理性だけでは死を扱えないという点にも触れる。バランスの良い内容だ。

0
2023年12月28日

Posted by ブクログ

生命の誕生以来、あらゆる生命体に生じる「死」。
人類も例に漏れず、どんな偉人でも必ず死ぬ運命にあり、王侯貴族が不老不死に向けた儚い努力をしたののの実らず、必ず死んできた。

そのように忌むべき存在として語られがちな、死であるが、そもそもなぜ「死ななくては」いけないのか。
系としての「死の目的」は何かあるのかを問うた本書。

個人的には死生観の転換を促したといってもいいほどの良書。
生物的な死の役割と、生命を構成する基本設計も学べます。

1.そもそも生物はなぜ誕生したか
2.そもそも生物はなぜ絶滅するのか
3.そもそも生物はどのように死ぬのか
4.そもそもヒトはどのように死ぬのか
5.そもそも生物はなぜ死ぬのか

・ポイントは変化と選択。個体の死によってターンオーバーし変化が促される

・老化は癌が急激に増殖しないための仕組みの副作用

・遺伝的多様性を損なわない教育が重要

・腹八分目だと細胞分裂可能な回数が伸びる

・ヒトにとって死の恐怖は、「共感」で繋がり、常に幸福感を与えてくれるヒトとの絆の喪失を恐れること。

0
2023年11月29日

Posted by ブクログ

進化の視点からヒトという生物を見たとき、今の自分たちは進化の結果である。また、有性生殖で多様性が発生しないと配偶子が作れない。多様性は進化の意味でも必要性があったから残ってきた部分。多様性について語られることも多いが、遺伝子や生物として多様性が必要という視点はとても興味深かった。
また、長寿やDNAに関する洞察も読んでいて面白かった。

0
2023年10月10日

Posted by ブクログ

細菌から人まで地球上の全生物がどのように生まれ、どのような仕組みで、どのような道を辿り現在に至るのか。
それらを分かりやすく丁寧に教えてくれる一冊。

ウイルスの例として新型コロナウイルス(COVID‑19)にも触れており、わけも分からずコロナ禍を生きた私にとっては、コロナへの理解が深まる良いきっかけとなった。

生物学のベストセラーに「利己的な遺伝子」があるが、難解なあの本を読む道標にもなってくれるだろうと感じた。

0
2023年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生物学の本ははじめてだけど面白かった!

難しいことも書いてあるけど、うまく読み飛ばせば、どんな人でも楽しく生物の進化の仕組みが学べると思います。

個人的には、脇道的な話でしょうが
腹八分が長寿には良いと言うのが衝撃(大食いなので)でした。

-------
読み終わりました。

最後、思わぬ方向(子育て政策やAIの話)に進むのですね。
生物学者である小林さんがどのように社会を見ているか、ということだと思うのですが、最後に書くくらいなので、多分、真剣に人類の絶滅が起こるかもと懸念しているのだろうと思いました。

・人間活動による生物の大量絶滅に影響を受け絶滅
・少子化による人口の自然減少による絶滅
・AIからなんらかの影響を受け絶滅

生物学って、天文学と同じくらい実用性のないマイナーな学問のイメージ(本当にごめんなさい)があって、一生関わらないだろうくらいの距離感だったのですが、こうゆう視点からもこれからの社会を議論するべきなのだろうなと思います。

0
2023年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

漠然と死ぬって怖いなとか、まだ死ぬには早いな、もったいないなって考えたことがあり、題名にも惹かれたので読んでみた。

この本によると、生き物が死ななければいけない理由は2つあり、①食料や生活空間の不足、②多様性のため。前者は結果論であり、死ななければならない根本的な理由ではない。
生き物の激しく変化する環境の中で生き残る仕組みは「変化と選択」であり、多様性を確保するためにプログラムされている。
実際に、生物的な歴史の中で他の生き物が環境に適応し、進化してきたように、死に対してショックを受けるという人の感情も変化と選択の進化の過程で獲得してきたものである。人の進化の過程で、自分だけが生き残ればいいという「利己的な能力」より、「集団や全体を考える能力」の方が重要であり、選択されてきた。

自分1人だけではもちろん生きていけない。学校でもスーパーでも、どこに行っても誰かがいることで世の中が成り立っている。そう考えると、もちろん自分の人生は重要にするけど、同時に他の人の人生も豊かにできるのであれば自分の人生はもっと素晴らしくなるんじゃないかなと思った。それが集団や全体を構成する1人の役目なのかと。

0
2024年02月17日

Posted by ブクログ

COURRIER JAPON
著名人の本棚
橋爪大三郎さんの推薦図書より

「生き物は利己的に偶然生まれ、公共的に死んでいくのです。」

生物学の観点で語ると、次の世代の変化の為に死ぬ(死ななければならない)となれば、死は否定的なものではなく、祝祭のようなものかもしれない。
新たな「始まり」との言葉は納得である。

消費と競争ばかりの資本主義社会を生きる今、ハダカデバネズミのスローライフな生態と、腹八分目が寿命を延ばす話はなかなかに示唆的だった。
(医学が進歩して寿命は延びたかのように見えるが、実は寿命を縮めるような強ストレス社会になってはいないだろうか。)

人間は社会的な生き物であるので、子供を産んでいようが産んでいなかろうが、社会で子育てをしていこうという話に繋がるのもよかった。

最後の最後に、情緒面での死についての考察で、人間の持つ「共感力」こそが社会をまとめる骨格になる、という指摘も腑に落ちた。

なぜ、死は恐れられ否定的なものと捉えられているのか。なぜ、死は悲しいのか。
個体としての絶命以上に、社会的な死=絆の喪失がある。
これは人間が人間である由縁なのだろう。
死の二面性が興味深い。

0
2024年02月05日

Posted by ブクログ

自然の中で老いがある生物がほんの一部しかないことに驚いた。細胞の老いと個体しての老いは違うが、せめて細胞だけは長く分裂してもらうためにも努力したい。読むのが難しかった!

0
2024年01月16日

Posted by ブクログ

進化の結果、死が作られたとは驚きでした。統計的には衰えはじめは55歳くらいでガタが来はじめ、最長でも寿命は115歳くらいとのこと。人間、生物の死のメカニズムにスポットを当てた論考は、とても興味深く、専門的な説明は難解ですしたが、挫折せず通読できました。

0
2024年01月13日

Posted by ブクログ

自分は人として珍しいのかもしれない。
というのも、死に対しての恐怖があまりない。

だからといって、生についての喜びを毎日感じている訳でもない。

このような人はこの世の中にどれぐらいいるんでしょうか?笑

でも、この本を読んで「生まれるのは偶然だが、死は必然」と言われると、楽しんで人生を送りたいなと思った。

死は進化に繋がる。
その過程で同情や徳を学んだ。
論語でもあったけど、これからも徳を積んでいきたいと思う。

0
2023年11月10日

Posted by ブクログ

ーつまり、死は生命の連続を維持する原動力なのです。本書で考えてきた「生物はなぜ死ぬのか」という問いの答えは、ここにあります。
本文より引用

ここ一週間以上、体調を崩して本を読む事ができなかったのだが、久々に読書ができて嬉しい。しかしまだ頭がぼーっとするので全て頭に情報が入ったかどうか…
それはさておき。
タイトルに惹かれて手に取った本書。きっと私以外にもたくさんの人が興味を示すテーマである事だろう。本書は生物学の観点から、様々な視点から生物の絶滅や進化、そして死について語る。
「生まれてきた以上、私たちは次の世代のために死ななければならないのです。」という言葉は強く印象に残る。
次の世代のために死ななければならないヒトと、死なないAI。そういった見方も興味深かった。
そして死を意識するのはヒトだけであるとしたうえで、なぜヒトは死を恐怖するのか?について、「ヒトにとって「死」の恐怖は、「共感」で繋がり、常に幸福感を与えていてくれたヒトとの絆を喪失する恐怖なのです。また、自分自身ではなく、共感で繋がったヒトが亡くなった場合でも同じです。」と綴られており、なるほど確かにと頷いた。
共感能力が高いからこそ、ヒトはここまで進化してこれたし、死に怯え、悲しむ。
難しく感じる部分もあったが、思った以上にするりと読めた。生物はなぜ死ぬのか。最後まで本書を読んでも、全てが釈然としたわけではない。きっとそれこそ、死ぬまで考えるテーマになるのだろう。これからもヒトが追い続けるテーマなのだろう。
そう思えば思うほど、死と生の奥深さを改めて感じる。

0
2023年09月05日

Posted by ブクログ

生物は死ぬことを繰り返して弁証法的に、高みをめざしていった。人間がいるのも、最初に出来た細胞が死んで生まれての分裂を繰り返して人間になったらしい。正直、神様的な存在が居ないとこんな綺麗に生き物に物事が進む気がしない。

生物は死ぬ事で多様性を増やして言ったから死ぬんだ!って言われたけど、個人としては自分が全てなんだし、だから死のうか!とはならない。

正直p2688の細胞が~を遮断するためにー、みたいなのは分からなかったけど、生物学的に自分の体に着いて何となく知ることが出来て良かった

なんで神様は自分に意識を与えたのだろうか、、、

0
2023年08月26日

Posted by ブクログ

「生き物は利己的に生まれ利他的に死ぬ」

生物の絶滅について
「隕石の落下級のダメージを人類が与えている」

なかなか面白かった

0
2023年06月24日

Posted by ブクログ

生物学のベストセラーとして朝日新聞で紹介されていた本である。生物は死ぬということで、あるいは絶滅したということで新しい種が交代した、ということで考え方を転換させる本である。
 生物学について丁寧にわかりやすく説明しているので、生物学を手軽に学習してみようと考える学生には最適の本であろう。

0
2023年06月20日

Posted by ブクログ

ときおり出てくる専門的な解説も、わかりやすい図版が多少なりとも理解を助けてくれている。
表題の内容については、第5章にすべて言い尽くされているであろう。進化の歴史から生物の死というものを客観的にとらえようとするいかにも科学者らしい態度には好感が持てる。

0
2023年05月12日

Posted by ブクログ

専門的な記述は少し難しかった。youtubeなど利用して理解を深めると面白い。全体的な印象としては解剖生理学的見地からで読み返すことで一層理解が深まる気がする。

0
2023年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「25メートルプールにバラバラに分解した腕時計の部品を沈め、ぐるぐるかき混ぜていたら自然に腕時計が完成し、しかも動き出す確率に等しい」

「死は長い生命史から考えると、生きていることの原因であり、新たな変化の始まりである」

「生き物が生まれるのは偶然ですが、死ぬのは必然」

生物にとって個々の死は死ではないんだな。決して悲劇なんかではない。生物は種ごとで存在している。人間は感情を持つから一つ一つの死を悲しむけど、他の生物は生物ごとで考えている。なんとなくだけど、死の意味を理解できた気がする。

0
2023年03月05日

Posted by ブクログ

生物学の観点から、「なぜ死ぬのか」という問いに丁寧に一つの答えをだしていく本。
普遍的かつ抽象的な問いに対して、学問の観点から紐解いていく様は中々に素敵。
生物の専門的な話も複数出てくるものの、語り口は優しいためスラスラ読める。
変化と選択のための死という答えは、ある意味想像できる答えではあるが、科学的なロジックで整理されると説得力が増す。

0
2023年03月02日

Posted by ブクログ

「多様性」こそが進化にとって、いちばん大切なこと。
周りに流されず、自分の意志を持って、良くも悪くもやりたいように生きていく…
「お前の好きなように生きろよ」と、今まで生きてきた生物全てから言われたようで、背筋がピシッとなった…

0
2023年02月18日

Posted by ブクログ

Weekly落合で対談していたのをきっかけに読んだ本。
基本的な考えは個体を存続させることではなく、種として生き延びることを目的とされている。だからこそ、死なない個体が出てくると、種として生き延びにくくなるのだろう。
そういう意味ではアンチエイジングと言って頑張っていても限界があるのだろうと感じた。

0
2023年02月06日

Posted by ブクログ

 語りかけるように説明されています。まずはビッグバンから、えぇ!?そこからですか?、もしかして、小林先生、お子様や学生さんに説教するとき、ビッグバンから入るタイプですか?

 といういうわけで、ビッグバンから生命(生物)誕生、生物の進化について説明されます。そこでのキーワドの一つが「ターンオーバー」作っては分解して造り変えるリサイクル、もうひとつが「選択と変化」と「多様性」です。特に強調されていたのが、進化を加速するものとしての「絶滅」です。恐竜の時代から哺乳類の時代へ移れたのも絶滅のおかげ、という訳です。
 そしていよいよい「生物はどのように死ぬのか」「ヒトはどのように死ぬのか」とすすみ、最終章で「生物はなぜ死ぬのか」と、まとめていらっしゃいました。

 私が面白かったのは、「どのように」のところですね。いろいろと知らないことを教えていただき、勉強になりました。
 私が特に面白かったのが、テロメア短縮で老化スイッチON!なんだけど高齢者テロメアは極端に短い訳じゃなくて個体レベルではまだよく分らん、そうなんですね勘違いしてました。
 そして「アポトーシス」に関わるお話も興味深かったです。細胞死しない老化残留細胞は、炎症性サイトカインまき散らして、大暴れするそうです。細胞死を邪魔しているのが、FOXO4というタンパク質。そんでもって、そいつを邪魔すると、マウスの毛がフサフサとか。

  テロメア合成酵素も大切、酸化・DNA損傷を避けることも大切、そしてアポトーシスも大切なんでね「老化」には。
 私の場合、自分が死ぬという意識が希薄なのか、「死」よりは「老化」視点で読んじゃったみたいです。

0
2024年02月16日

Posted by ブクログ

DNAの説明など専門的な下りは難しいなと思いましたが、「生物はなぜ死ぬのか」については(理解不足はあるかと思いますが)「そうか、そういうことのか」と思えました。
今、生きていることに対して客観的に見ることがてきるようになったように思います。

0
2023年12月24日

Posted by ブクログ

生と死、何と奥深いことか。
生まれてきた以上、次の世代のために死ななければならないという言葉がとても印象的。
死ななければならないヒトと死なないAIの話も興味深かった。

0
2023年12月18日

Posted by ブクログ

新書にしては語り口調が優しく読みやすい

人はなぜ死ぬのか、という問いに対し
生物学的に、ときには私見を交えてくれている
生物学をあまり理解していないが
ある程度優しく、図解もあるので読みやすい

宗教や哲学視点で死について
読み、考えていたので
生物学視点は興味深かった

0
2023年11月16日

Posted by ブクログ

生物は利己的に生まれて、利他的に死ぬというフレーズが印象的。
生まれたからには死ななければならないということで、個体としては死は終わりだけど、ヒトという種や生物という括りで見れば、死ぬことは終わりではなく始まりである、てことだった。
何やら壮大な…。
人間は共感性が強いので死に恐怖を感じるけど、それはそれとして。
そんなこと言われても、て感じだけど(笑)。

最後に少しだけ出てくるAIについてが興味深かった。
生物には死があるが、AIには死がないという問題。

0
2023年11月05日

Posted by ブクログ

読者にどの程度の前提知識を求めるか?ここが全然狙いをもって設定されてなかったんじゃないかなと思った。

自分の知識量と経験では、ところどころ論理的につなげて理解できない箇所があった。

0
2023年09月30日

Posted by ブクログ

私の読み方が浅いせいもありますが、タイトル、テーマ設定に答えるという点において、かなり、物足りない感じがした。

0
2023年03月13日

Posted by ブクログ

人間をはじめとする生き物たちはなぜ死ぬのか、という疑問を生物学的に考察した本。RNAやリボソームが云々というような、多少専門的な話もあるけど、全体としては生物学に詳しくない人でも分かるように書かれている。死ぬのは必然、必要だから死ぬのだ、という視点は面白い。そしてハダカデバネズミの話が興味深い。
後のAIについての話は、ちょっと「ホモ・デウス」を思い出した。

0
2023年03月01日

Posted by ブクログ

生物の死は、補食や災害などのアクシデントによるものが主たる要因となっており、老化して死んでいく生態は少ない。原核細胞の生物には老化や寿命がなく、それ以外にもベニクラゲなどは寿命による死がない。一方でヒトは細胞の分裂回数の限界と幹細胞の老化による生態活動や機能の減衰によって死に至る。ガンも心疾患も脳血管疾患も要因は老化である。
一方、選択圧による進化の観点からは、親世代が死ぬことによって、多様性と変化が持続して、環境に適応して種が存続していく。

横道の話が多く、面白い半面、各章のテーマやつながりが読み取りにくいと感じた。

0
2023年02月04日

「学術・語学」ランキング