検索結果

  • 煙幕
    4.3
    〔競馬シリーズ〕不治の病に侵されたネリッサは南アフリカに所有する競走馬を甥に遺そうと決意した。しかし馬たちは最近不振を続け、財産としての価値が急速に失われつつあった。母親のように彼女を慕う俳優のリンカンは、かくて南アフリカへ飛ぶが、想像を絶する苦難と罠が待受けているとは予想もしなかった!/掲出の書影は底本のものです
  • エヴァンズ家の娘
    3.5
    ジャクリーンは親族から相続した湖畔の家に移り住む。この家では数十年前にある事件が起こったようだが……。過去と現在、交互に描かれる二つの物語は一族の秘密へと繋がっていく。ストランド・マガジン批評家賞最優秀新人賞受賞/MWA賞最優秀新人賞候補作
  • ABC殺人事件
    -
    ABCというイニシャルを記したいたずらのような手紙が探偵ポワロのところに届く。だが彼の不吉な予感どおり、アンドーバー(A)でタバコ屋の老婆アリス(A)が殺害される。勝ち誇るかのように第二の手紙はベクスヒル(B)での事件を予告し、カフェの給仕女ベッティ(B)の死体が海岸で見つかる。図に乗った犯人はチャーストン(C)での殺人を予告、ポワロや警察を嘲笑うかのようにカーマイケル卿(C)を殺害する。そして次はドンカスター(D)だ…すべての死体のかたわらにはABC社の時刻表が。無差別殺人を趣味とし、ポワロに特別な恨みをもつ者のしわざなのか? 灰色の頭脳は悩みに悩む。脂の乗りきった時期のクリスティの傑作。

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  • 追込
    3.0
    〔競馬シリーズ〕若い妻は血だらけになって床の上に死んでいた――画家トッドは従兄が襲われた突然の凶事に言葉もなかった。その後に起こった放火事件とこの強奪事件には共通項があった。共にオーストラリアから買ってきた馬の名画が関わっていたのだ。事件の謎を追うトッドはオーストラリアへ!/掲出の書影は底本のものです
  • 老いた男
    4.0
    任務中にアメリカ政府と対立した工作員が行方をくらませて三十五年がたった。妻を亡くし、今はイヌたちと静かに過ごす彼だったが、何者かの襲撃でその平穏は破られる。男は敵を倒し、名前を変えて逃走するものの、更なる追跡の手が迫る……。なぜ今になって攻撃が始まったのか。事態の裏に潜むのは一体――? エドガー賞受賞作家による、州を越えて国をまたぐ老境の男の逃亡生活を描いた冒険アクション小説。解説/杉江松恋
  • 老いたる詐欺師
    3.5
    ネットを通じて知り合った老紳士のロイと未亡人のベティ。親睦を深め、共同生活を始めた二人であったが、ロイの目的はベティの財産にあった。彼の正体は、数々の人を陥れてきたベテランの詐欺師だったのである。戦中まで遡って明かされる、詐欺師の生涯とは?
  • 黄金
    4.5
    〔競馬シリーズ〕アマチュア騎手のイアンは、絶縁状態が続いていた父から突然連絡を受けた。五番目の妻が何者かに殺され、父自身も命を狙われているという。犯人は遺産めあての親族の者か? 父の護衛を引き受けたイアンは、犯人探しに乗りだすが……遺産相続をめぐる争いと親子の葛藤を描く。
  • 黄金の檻
    5.0
    ストックホルムの高層アパートで、CEOの夫と暮らすフェイ。夫の成功のために全てを捧げた末に獲得した、誰もが羨む人生。しかし幸福だったはずの家庭が次第に彼女らしく生きる道を奪っていく。夫の束縛と裏切りで傷ついた妻の、一生をかけた復讐が始まる。スウェーデン犯罪小説の女王の、新シリーズ第一作。
  • 黄金の時間
    -
    西アフリカのマリで発生したクーデターを、武力を行使せずに収束させ、民主的に選ばれた大統領を復権させよ。タイムリミットは百時間――情報が錯綜するなか、アメリカ国務省危機対応室を統べるライカーは情勢把握に奔走する。だがクーデターの裏には十重二十重の謀略が潜んでいた。急遽現地へと赴くライカーだが……元国務省次官補の経歴を持つ著者が、自分の経験をもとに国際政治の裏側をリアルに描く外交サスペンス!
  • 黄金の十三
    -
    1949年、エラリー・クイーンはミステリに詳しい作家、評論家など12人に委嘱し、それぞれにミステリの歴代傑作12編を推薦させた。著名な評論家ハワード・ヘイクラフトはそのうちの一人である。エラリー・クイーンは「ヘイクラフトに探偵小説界の指導的歴史家の名を冠しても異議をさしはさむ者はないであろう」と述べている。ヘイクラフトは要望に応え、時代順に13編を選んで提出した。これが本書「黄金の十三」である。 (収録作) 「盗まれた手紙」エドガー・アラン・ポー 「赤毛組合」コナン・ドイル 「13号独房の問題」ジャック・フットレル 「オスカー・ブロズキー事件」オースティン・フリーマン 「犬のお告げ」G・K・チェスタートン 「奇跡の時代」M・D・ポースト 「ほんものの陣羽織」E・C・ベントリー 「黄色いなめくじ」H・C・ベイリーン 「玄関の鍵」フレデリック・I・アンダースン 「争いの元」ドロシー・セイヤーズ 「神の燈火」エラリー・クイーン 「フウジス小僧」ダシール・ハメット 「踊り子探偵」ウィリアム・アイリッシュ
  • 横断
    4.3
    〔競馬シリーズ〕名馬や馬主を乗せてカナダ各地の競馬場を巡る大陸横断競馬列車。英国ジョッキイ・クラブの保安部員ケルジイは、内偵中の馬主を追ってこの特別列車に乗り込んだ。車上の邪悪な陰謀に孤独な闘いを挑むケルジイ。ロッキイ山脈と大いなる危険に向かって、サスペンスが鉄路を走る!
  • 大あたり殺人事件
    -
    シカゴの酔いどれ弁護士マローン、もと新聞記者ジェーク・ジャスタス、その妻で殺人的な運転の腕前を誇るヘレン・ジャスタス、この3人組の探偵トリオが、こんがらがった「殺人事件」解明に縦横な活躍を見せるユーモア本格ミステリの代表作。クレイグ・ライスは、アガサ・クリスティの独創性、ダシール・ハメットのスピード感、ドロシー・セイヤーズのウィットを複合して独特の語り口で結合させたと評される、アメリカを代表する女性ミステリー作家だ。

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  • 大穴
    4.3
    〔競馬シリーズ〕探偵社の調査員ハレーは脇腹に喰いこんだ弾丸のおかげで生き返った! かつて障害騎手だった彼は、事故で騎手生活を絶たれた瞬間から、死人も同然だったのだ。だが今や胸の中に怒りが燃えあがってきた! 傷の癒えたハレーは、競馬界にうごめく黒い陰謀に敢然と挑戦していった!
  • 大いなる過失
    -
    館で催されるカクテルパーティーで怪死を遂げる男。連鎖する死の真相はいかに? 名作「螺旋階段」の著者ラインハートが放つ極上のミステリ。
  • 大いなる手がかり
    4.0
    街は降り続く三月の雨に煙っていた。パトロール警官のジェネロはバス停に置き忘れられた鞄を開けてみた時、思わず顔を歪め反射的に手を引いた。無理もない、なんと、手首から切断された巨大な人間の手が出てきたのだ! 果して被害者、そして加害者は? 手掛りを求め雨の街に散る刑事たち。
  • 大いなる眠り
    -
    ハードボイルドの旗手チャンドラーの長編処女作。主人公の私立探偵フィリップ・マーロウはこれによって一躍、有名になった。マーロウは富豪の将軍の邸宅へ招かれる。将軍の次女カーメンが、賭博場でふり出した約束手形にからまる強請りの件で、その調査を依頼されたのだ。マーロウは張本人とみられるガイガーの家をさぐりに行った。だが、三発の銃声がとどろき、ガイガーは射殺されていた。踏みこんだ所はあやしげな秘密写真撮影の現場だった。次々に現れる不審な人物に加え、将軍家の長女の夫の失踪事件もからみ、事件はいよいよ複雑に。双葉氏の翻訳はその名調子で知られる。
  • 大いなる眠り
    3.9
    私立探偵フィリップ・マーロウ。三十三歳。独身。命令への不服従にはいささか実績のある男。ある午後、彼は資産家の将軍に呼び出された。将軍は娘が賭場で作った借金をネタに強請られているという。解決を約束したマーロウは、犯人らしき男が経営する古書店を調べ始めた。表看板とは別にいかがわしい商売が営まれているようだ。やがて男の住処を突き止めるが、周辺を探るうちに三発の銃声が……。シリーズ第一作の新訳版
  • 狼たちの宴
    4.0
    歴史×スパイ×名探偵 傑作『狼たちの城』待望の続編登場。 ゲシュタポ捜査官になりすましたユダヤ人の 元古書店主が、女性絞殺魔の謎にふたたび挑む! イザーク・ルビンシュタインの新たなる闘い! ニュルンベルク、1942年。ユダヤ人の元古書店主イザーク・ルビンシュタインの悪夢は続いていた。 逃走中にゲシュタポ犯罪捜査官アドルフ・ヴァイスマンと間違われたまま、女優密室殺人の謎を見事に解明してみせた彼は、 街からの脱出をぎりぎりまで延ばして機密文書の奪取を試みるが、そこで新たに発生した女性絞殺事件の謎に捜査官として再び立ち向かうことに。 正体が露見すれば即「死」という究極の状況下で、「狼たちのなかの羊」は生き残ることができるのか?  『狼たちの城』の続編登場!
  • 狼たちの城
    4.3
    ナチス×スパイ×名探偵 前代未聞の歴史反転ミステリー! 招聘されたゲシュタポ犯罪捜査官。 その正体はユダヤ人の古書店主! 第二次世界大戦の末期、ニュルンベルクの ユダヤ人古書店主イザークと家族のもとに ポーランド移送の通達が届く。彼は絶望の なか、レジスタンスに関わっていると聞い たかつての恋人クララを頼るが、彼女が用 意してくれたのはゲシュタポの特別犯罪捜 査官アドルフ・ヴァイスマンとしての偽の 身分証だった。イザークは受け渡しの場で ヴァイスマンに間違われたまま、ナチスに 接収された城内で起きた女優殺人事件の捜 査に臨むことに。ゲシュタポの深奥部で彼 は無事生き抜き、事件を解明できるのか?
  • 狼の報復
    -
    フランス対外治安総局の工作員ド・パイヤンは生物兵器の開発者を捕らえる作戦に失敗しパキスタンから決死の脱出を図るが……。
  • 大鴉殺人事件
    -
    突然轟音とともに弾丸がマイクロフォンから発せられ、ロス・クレグソーンの顔に襲いかかった。壇上に倒れた彼は何か言いたそうだったが、弾丸が入った口からは血が溢れるだけだった。しかし、ロス・クレグソーンは最後の力を振り絞った。彼は死を前にしてなお何か伝えようとするかのように、司会者の手から陶器の大鴉像をもぎとり、それを壇の床に打ち砕いたのだ! 死のメッセージ“砕かれた大鴉”とは?
  • 大時計
    -
    雑誌編集長ジョージは、彼の会社の社長ジャノスの愛人ポーリンと深い仲になっていた。ある夜、彼女をアパートへ送ったジョージは、そこでジャノスの姿を見かけた。翌朝、ポーリンの死体が発見される。犯人はジャノスにまちがいなかった。だが、何者かに目撃された事に気づいたジャノスは、部下を動員して、ひそかに目撃者探しを開始した。彼がその指揮者に指名したのは、こともあろうにジョージだった! 調査の方向をそらそうという努力もむなしく、ジョージはしだいに追いつめられる……息づまる筆致と意表をつく構成で描く傑作サスペンス!
  • 大はずれ殺人事件
    -
    ジェークにとって、それはこよなく愉しい夢見心地の宵だった。以前から恋こがれていたヘレンとやっと結婚できたのだから。ところが、そのパーティの席上、シカゴ社交界のナンバー・ワン、モーナ・マクレーンが`「絶対つかまらない方法で人を殺してみせる」と公言したのである。よせばいいのにジェークはその賭けにのった。なにしろ、彼女が失敗したらナイト・クラブがそっくり手に入るのだ! その翌日、群衆の中で一人の男が殺された……。そもそもはたして、これはモーナ・マクレーンの仕組んだ犯罪なのか? 弁護士マローンとジェーク、ヘレンのトリオが織りなす第一級のユーモア本格ミステリ。

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  • おかしな遺産
    -
    盗まれた名画を捜して海外出張中の夫マックスの留守を預かるセーラのもとに、夫妻にとって因縁浅からぬ「御殿」ことウィルキンズ美術館にて、またしても変死事件が発生したとの連絡が入る。犠牲者は美術館職員で画家のドロレスだった。その翌日、ひとり事務所に立ち寄ったセーラは何者かの襲撃を受け、被害を届けに赴いた警察署ではドロレスの件にまつわる意外な事実を知らされる。美術館一筋だった彼女の死には、思いもよらぬ複雑な事情が秘められているのか……?古都ボストンを舞台に、美術品専門の探偵夫妻の活躍を描く人気シリーズ。
  • 奥方は名探偵
    3.5
    ヨーロッパじゅうを遊び歩くマイロとの結婚をすこしだけ後悔しているエイモリー。マイロが久しぶりに帰宅したその日、エイモリーのもとを元婚約者が訪れた。どうしても頼みたいことがあるので海辺のホテルへ一緒に来てほしいという。夫が好きに旅行するならわたしがおなじことをしてもいいでしょう? しかしホテルでは殺人事件が待ち受けていて――上流階級の奥方が謎と夫にふりまわされるキュートなコージー・ミステリ。
  • オクトーバー・リスト
    3.9
    ドンデン返しの魔術師が技巧のかぎりを凝らした 前人未踏&驚愕連続の “逆行” ミステリー! 本書は最終章ではじまり、第1章へとさかのぼる。 娘を誘拐され、秘密のリストの引き渡しを要求された女ガブリエラ。隠れ家にひそみ、誘拐犯との交渉に向かった友人の帰りを待っていた。 しかし玄関にあらわれたのは誘拐犯だった。その手には銃。それを掲げ、誘拐犯は皮肉に笑った……。 だが読者よご用心。全ては見かけ通りではない。章ごとに物語は時間軸をさかのぼり、あなたの知らなかった「事実」が次々に明かされ、 白は黒に、黒は白に反転をくりかえす。謎のオクトーバー・リスト。それを狙う者たち。迷路のようなニューヨークの街で展開される人狩り。 正解最強のサプライズの魔術師ディーヴァーが繰り出すサスペンスとサプライズ。そして全ての真相が明かされるのはラスト2章! 『ボーン・コレクター』『ウォッチメイカー』などでミステリー・ファンを狂喜させてきたベスト・ミステリー作家の神髄がここにある。
  • おしどり探偵
    4.1
    冒険好きな若夫婦のトミーとタペンスが、国際探偵事務所を開設した。平和で退屈な日々は、続々と持ちこまれる事件でたちまち慌ただしい毎日へと一変する。だが、二人は持ち前の旺盛な好奇心と若さとで、猟犬のごとく事件を追いかける! おしどり探偵が繰りひろげるスリリングな冒険を描いた短篇集。

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  • おしどり探偵(1)
    5.0
    トミーとタペンスという若夫婦が〈国際探偵事務所〉という素人探偵事務所を開設する。二人の唯一の強みは、これまでの探偵小説を全部読破していて、各探偵の探偵術を記憶していることだ。彼らは名探偵の誰かのやり方を頭に浮かべながら、事件の解決に乗り出す。茶目っ気たっぷりのクリスティの面目躍如。ここには8編をおさめた。

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  • オシリスの眼
    -
    エジプト学者ベリンガムが不可解な状況で忽然と姿を消してから二年が経った。生死不明の失踪者をめぐって相続問題が持ち上がった折も折、各地でバラバラになった人間の骨が発見される。はたして殺害されたベリンガムの死体なのか? 複雑怪奇なミステリに、法医学者探偵ジョン・ソーンダイク博士は証拠を集め、緻密な論証を積み重ねて事件の真相に迫っていく。英国探偵小説の古典名作、初の完訳。
  • お城の人々
    3.5
    人間の医者と呪いにかけられた妖精の王女の恋を描いたおとぎばなしのような表題作ほか、犬と少女の不思議な絆の物語「ロブの飼い主」、お城に住む伯爵夫人対音楽教師のちょっぴりずれた攻防「よこしまな伯爵夫人に音楽を」、独特の皮肉と暖かさが同居する幽霊譚「ハーブと自転車のためのソナタ」など、恐ろしくもあり、優しくもある人外たちと人間の関わりをテーマにした短編全10編を収録。ガーディアン賞、エドガー賞を受賞した著者の傑作短編集、第3弾。/【目次】ロブの飼い主/携帯用エレファント/よこしまな伯爵夫人に音楽を/ハープと自転車のためのソナタ/冷たい炎/足の悪い王/最後の標本/ひみつの壁/お城の人々/ワトキン、コンマ/訳者あとがき
  • オスロ警察殺人捜査課特別班 アイム・トラベリング・アローン
    4.0
    北欧発! 世界中が震撼! 北欧ベストセラーのサスペンス・スリラー、待望の日本上陸! てんとう虫、てんとう虫 早くお帰り お家が火事で、 子どもたちは死んじゃった――。 オスロの山中で見つかった六歳の少女の首吊り遺体。 少女の首には「ひとり旅をしています(アイム・トラベリング・アローン)」のタグがかけられていた。 鷲のタトゥーの男、謎の宗教団体、忌まわしい過去……。 それぞれが複雑に絡み合い、謎が謎を呼ぶ難事件に、オスロ警察殺人捜査課特別班が挑む! 北欧ベストセラーに選ばれた『I'M TRAVELING ALONE』が待望の日本上陸!
  • オズワルド叔父さん
    4.4
    その昔、とてつもない大儲けを企てた男がいた。彼はスーダン産のある甲虫の粉が信じられないほど強力な媚薬であることを知り、各国大使に売りつけ、ひと財産築いた。ばかりか、それを使って世の天才ピカソやフロイトの精液を奪取し、売りさばこうと考えたのだ。壮大なホラ話の楽しさが全篇に横溢する大人の童話。
  • 恐るべき太陽
    3.9
    画家ゴーギャンや歌手ジャック・ブレルが愛した南太平洋仏領ポリネシアのヒバオア島。謎めいた石像ティキたちが見守るこの島に、人気ベストセラー作家と、彼の熱烈なファンでもある作家志望の女性5人が〈創作アトリエ〉のために集まった。だが作家は失踪、彼女らは次々に死体となって発見される……。最後に残るのは、誰? 叙述ミステリーの巨匠ミッシェル・ビュッシが満を持して放つ、アガサ・クリスティーへの挑戦作! 手掛かりはたくさんあるのに騙される……。
  • 恐ろしく奇妙な夜
    3.3
    「虚構と現実のあわいに君臨する異能の作家。」(山口雅也) 「人形は死を告げる」「つなわたりの密室」「殺人者」「殺しの時間」「わたしはふたつの死に憑かれ」「恐ろしく奇妙な夜」の6編を収録した、『赤い右手』の作者ジョエル・タウンズリー・ロジャーズによる中短編傑作集。 【アラート】ネタバレの恐れがあるのであらすじ等は一切書きません。 《目次》 【炉辺談話】 『恐ろしく奇妙な夜』(山口雅也) 人形は死を告げる つなわたりの密室 殺人者 殺しの時間 わたしはふたつの死に憑かれ 恐ろしく奇妙な夜

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  • オックスフォード運河の殺人
    3.0
    モース主任警部は不摂生がたたって入院生活を余儀なくされることになった。気晴らしに、彼はヴィクトリア朝時代の殺人事件を扱った研究書『オックスフォード運河の殺人』を手に取った。19世紀に一人旅の女性を殺した罪で二人の船員が死刑となったと書かれていたが、読み進むうちモースの頭にいくつもの疑問が浮かび……歴史ミステリの名作『時の娘』を髣髴させる設定で贈る、英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞作
  • 男の首
    -
    その男は二人の女性を殺害した容疑で死刑を宣告され、刑務所に収容された。状況証拠は圧倒的に不利だったが、メグレの勘では「白」だった。やがて死刑囚のもとに脱獄を手引きする手紙が届けられる。男は疑いつつも誘いに乗る。メグレは司法当局を説き、みずからの名誉と職とを賭けて、「泳がせてみる」という大ばくちを打ったのだ。だが、まったく凡庸としかみえなかった男は、まんまとその裏をかいて行方をくらました。しかも、翌日の新聞には、「警察と司法とがぐるになって仕組んだ芝居だった」という暴露記事まで掲載された。メグレはあせった。もち時間は少なかった……

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  • 音もなく少女は
    4.1
    「このミス」第1位『神は銃弾』ボストン・テランの新たな代表作! 貧困家庭に生まれた耳の聴こえない娘イヴ。暴君のような父親のもとでの生活から彼女を救ったのは孤高の女フラン。だが運命は非情で…。いや、本書の美点はあらすじでは伝わらない。ここにあるのは悲しみと不運に甘んじることをよしとせぬ女たちの凛々しい姿だ。静かに、熱く、大いなる感動をもたらす傑作。 解説・北上次郎
  • 踊る黄金像
    -
    南米から密輸されてきた百万ドルの黄金像がちょっとした手違いから十五体の模造品にまぎれこみ、ニューヨーク中にばらまかれてしまった。一獲千金をめざす悪党たちが次から次へと登場し、一大争奪戦が始まるが――マルクス兄弟のパワーを凌ぐ究極のスラップスティック大作。
  • 斧

    4.0
    血に香りはない。斧で老人が脳天をぶち割られている地下室の殺人現場に、キャレラは思わず息をのんだ。被害者はビルの管理人で、片手間に薪割りをしていた。こんな老人を誰がどんな理由で……彼は重い足どりで捜査を開始したが……残虐このうえない殺人の謎を追う刑事たちが見たものは?
  • おびえる女
    -
    資産家の未亡人は、毎夜自室に侵入するコウモリ、雀、ネズミにおびえていた。フラー警部の頼みで未亡人の部屋番となった敏腕看護婦ヒルダは、砒素を盛られたと主張する老婦人の奇妙な生活習慣に目をみはる。その背後には無職の長男夫婦、離婚した長女とその前夫、二人の娘ジャニス、召使い、お抱え医師などが織りなす複雑な人間模様があった。こうしたなかで老夫人が殺害され、ついでヒルダの監視の眼をくぐって次の殺人が…
  • オフシーズン
    3.8
    全国の読者の熱烈な声に応え、あの“発禁本完全版”がついに復刊! 15万部突破の『隣の家の少女』と並び立つ、最大の問題作! 「全米一怖い作家は誰だ? きっとジャック・ケッチャムさ、『オフシーズン』の無修正版を感謝祭の日に読んだら、きっとクリスマスの日まで眠れなくなること請け合いだ。スティーブおじさんが警告しなかったなんて言うなよ、はっはっはっ……」(スティーブン・キング) (内容紹介) 避暑客が去りつめたい秋風が吹き始めた九月のメイン州の避暑地。ニューヨークから六人の男女が休暇をとって当地にやって来る。最初に到着したのは書籍編集者のカーラ。 すこし、遅れて、彼女の現在のボーイフレンドのジム、彼女の妹のマージーとそのボーイフレンドのダン、そしてカーラのかつてのボーイフレンドのニックとそのガールフレンドのローラが到着した。 六人全員が到着した晩に事件は勃発した。当地に住む<食人族>が六人に襲いかかったのだ。<食人族>対<都会族>の凄惨な死闘が開始する! ※本書は、ジャック・ケッチャムのデビュー作、『オフシーズン』のデビュー作(1981年刊)の再刊です。再刊版訳者あとがきが収録されています
  • おめざめですか、アイリーン
    4.0
    1888年夏。鉄道事故で“死亡”したオペラ歌手アイリーン・アドラーは、夫のゴドフリーと親友ネルの三人で、パリ郊外の村で静かに暮らしていた。だが、持ち前の好奇心が、ふたたび彼女を冒険と推理の旅へといざなう。セーヌ川から引き上げられた男の死体にあった謎の入れ墨、ゴドフリーが命を救った若い女性ルイーズの“死”……アイリーンたちはこれらの真相を追い、モンテカルロへと赴く。かの地で待つのは、さらなる事件と謎、そして同じく事件解決に乗り出した名探偵ホームズとの再会……稀代のヒロインによるヴィクトリア朝ミステリ第2弾。/解説=池澤春菜
  • 思い出の壁
    -
    1巻550円 (税込)
    江戸初期からつづく造り酒屋の桜井家は、中国美術品の蒐集家として知られる。収蔵品リスト『桜獅子名品帖』に陶片もあった。それは額のなかにはいっていたが、白のタイルのうえに陶片がはめこまれたものだった。鎌倉の海岸から宋磁の陶片がよく出たことは知られている。鎌倉に幕府が置かれたころ、宋の貿易船は陶磁器を積んで来航した。だが、途中で割れてしまうものがあり、陶磁のかけらは海に投げ棄てられたという。その鎌倉の浜から拾った陶磁片を買い集め、我が家のタイルの壁にちりばめたものだという。旧伯爵家のものといわれる壁にはめこまれた陶磁片には、思いもよらぬ物語が秘められていた。
  • おやすみなさい、ホームズさん 上
    3.6
    職を失いロンドンの街をさまよっていた私ペネロピー・ハクスリーは、ふとしたことからアイリーン・アドラーという美女と知りあい、生活をともにすることになる。彼女は女優であり、オペラ歌手であり、そしてときには探偵でもあった。宝石商ティファニー氏からマリー・アントワネットゆかりのダイヤモンド捜しの依頼を受けたアイリーンは、私を助手に調査を始めるが、それは数年にわたる壮大な冒険の始まりだった! 名探偵ホームズに敬意をいだかせた唯一無二の女性を主人公にした魅惑のシリーズ〈アイリーン・アドラーの冒険〉、ここに開幕。
  • 親指のうずき
    4.1
    叔母の遺品のひとつである風景画をみたタペンスは、妙な胸騒ぎをおぼえた。描かれている運河の側の人家になぜか見おぼえがあったのだ。夫トミーが止めるのもかまわず、その家を探りあてるため旅に出るがそこには罠が待ち受けていた!おしどり探偵の縦横無尽の活躍を描きだした女史後期の佳作。

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  • オランダ靴の秘密
    4.0
    大病院の手術台の上で、今まさに執刀されようという患者が首を絞められ殺されていた!被害者は病院の創設者であり、遺産相続をめぐる容疑は病院内部に向けられたが、やがて第二の殺人が起った!あらゆる手がかりを提示し、フェアプレイの精神で読者に挑戦する本格中の本格ミステリ。
  • オランダ靴の秘密
    -
    病院の階段から転落して重態のドーン夫人は、急いで手術室に運ばれた。たまたま友人の医師をたずねて病院に来ていたエラリーは、その手術を見学することになった。だが白布をめくると、そこにあったのは夫人の絞殺死体だった! そして外科医が第二の犠牲者に…

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  • オルタード・カーボン 上
    3.0
    NETFLIXで配信中。人気ドラマシリーズの原作本。 フィリップ・K・ディック賞受賞。 イギリスのSF作家、リチャード・モーガンの代表作「タケシ・コヴァッチ・シリーズ」の全3タイトルが順次発売。第1弾は、2002年に発表された作者のデビュー作。人間の魂がデータ保存できるようになった27世紀のベイ・シティ(サンフランシスコ)を舞台に繰り広げられるヒューマンドラマ。発表直後から多くのフォロワーを生みだし、根強い人気を誇っている。シリーズの主人公、タケシ・コヴァッチは日本人と東欧人の血を引く元エンヴォイ・コーズ(特命外交部隊)の隊員。強盗をはたらき、100年以上の保管刑に服していた彼が地球で目覚めるところから物語ははじまる。サイバーパンクとハードボイルド、ミステリが絶妙に絡み合うフューチャー・ノワールの最高傑作。2003年、フィリップ・K・ディック賞受賞。2018年、NETFLIXより本書を原作とした同名のドラマシリーズ(シーズン1)が配信開始され、世界じゅうで反響を呼んでいる。2019年に続編(シーズン2)配信予定。ブーム再燃で新たなステージへと躍進する名著の最新版。リチャード・モーガンによる2018年の序文を収録。 ――テクノロジーの発達によって命の定義が変えられたこの時代、人間の意識は、今や脳に保存され、新しい肉体(スリーヴ)にダウンロードできるようになった。その結果、死などレーダー上の小さな輝点にすぎなくなった。元特命部隊隊員タケシ・コヴァッチは何度か殺されたことのある男だが、最後の死はことさら苦痛をともなうものだった。その後、ベイ・シティで新たなスリーヴをまとって再生した彼は、怪しげで暗く大きな謀略のど真ん中に放り込まれる。その謀略は存在が売買可能となった社会の標準に照らしても、邪悪この上ないものだった。タケシにとっては胸に銃弾を食らい、風穴をあけられたことさえただのはじまりにすぎなかった。 ・巻末解説 北上次郎
  • オルヌカン城の謎
    -
    ポールは新妻のエリザベートとともにオルヌカンの城へと旅立った。独仏国境近くに建つ、エリザベートの父の館である。だがそこで、ポールは驚くべき発見をした。かつて自分の父を殺した犯人、それはほかならぬエリザベートの母だったのだ! ポールはエリザベートと別れ、折しも勃発した第一次大戦の戦場へと向かう。だが運命のいたずらか、ポールは再びオルヌカン城へと引きもどされることになるのだった、ドイツ軍の手におちた城を奪還するために。囚われのエリザベートの運命は? 奇怪な人物、ヘルマン参謀とは何者か?砲弾とびかう戦場と、あやかしのオルヌカン城を舞台に描く波乱万丈の物語!
  • オルヌカン城の謎
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    新婚のポールとエリザベートは、独仏国境ちかくに建つ、エリザベートの父の館(オルヌカン城)へと旅する。だが、館の中の閉ざされた一室で見せられたエリザベートの母の肖像は、忘れもしないポールの父親を殺した女の肖像ではないか! 苦悩にさいなまれるポールはエリザベートと別れ、おりしも勃発した第一次大戦の戦場へ。だが運命は再びポールを謎を秘めたオルヌカン城へと導く。謎のHERMの文字、ヘルマン参謀なる奇怪な人物、囚われのエリザベート、戦場を舞台にくりひろげられる冒険活劇。作者ルブランはルパンも登場させて、読者サービスも忘れない。

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  • おれって本当にハードボイルド探偵なの? 会話形式によるミステリー・エッセイ集
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    海外ミステリーの研究家・翻訳家にして、『ヴェニスを見て死ね』の私立探偵ジョー・ヴェニス・シリーズで作家としても活躍する著者が贈る、軽妙洒脱なミステリー論集。サム・スペイド、フィリップ・マーロウからキンジー・ミルホーンまで、さまざまな私立探偵の実像に迫り、最先端のアメリカ・ミステリー諸作を語り、「ハードボイルド」の真実を解明する! 日本人は「ハードボイルド」を曲解している…アメリカ人ですら本当の意味がわかっていないのだから! ハードボイルドにまつわる世間の誤解を払拭し、その実相を明らかにする注目の評論をはじめ、誰もが知っているアメリカの私立探偵から異色の作品までを語りつくす、ミステリー・ファンには見逃せないエッセイ集。全編会話だけで構成され、笑えて楽しめる珠玉の1冊。【電子オリジナル版】 本書で取りあげる作家: ダシール・ハメット レイモンド・チャンドラー ミッキー・スピレイン アール・スタンリー・ガードナー エド・マクベイン ローレンス・ブロック ロバート・B・パーカー スー・グラフトン ロジャー・L・サイモン ビル・プロンジーニ マイクル・コリンズ シャロン・マコーン ジョー・ゴアズ マーク・ショア スチュアート・カミンスキー J・C・S・スミス ジョン・ミナハン ガブリエル・クラフト 等々…
  • おれの眼を撃った男は死んだ
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    自分を救ってくれた兄に付き従ううち、いつしか銀行強盗に加担することになった西部の少女。ろくでなしの父親を探すため、拳銃を隠し持ってヒッチハイクをくり返す女性。ぶかぶかの袖口で鼻血をぬぐい、裸足で列車を待つ少年。根拠薄弱な治療の果てに母親が病死し、医者に苛烈な復讐心を抱くようになった双子の妹――。時を選ばず、突如として眼前に現れる犯罪と暴力。その無秩序に翻弄され、血まみれになりながらも生きてゆく人々の息遣いが、気高く、美しく描き出される。O・ヘンリー賞受賞作を含む10編収録、凄絶な迫力を放つ傑作短編集!/【目次】よくある西部の物語/アデラ/思いがけない出来事/外交官の娘/オリンダ・トマスの人生における非凡な出来事の奇妙な記録/ジェイムズ三世/蜻蛉(スネーク・ドクターズ)/死を悼む人々/認識/われらはみなおなじ囲いのなかの羊、あるいは、何世紀ものうち最も腐敗した世界(オ・セキュラム・コラプティシマム)/謝辞/訳者あとがき/解説=杉江松恋
  • 終わりなき道
    3.5
    刑事のエリザベスは、少女監禁犯を拷問の上、射殺したとして、激しい批判にさらされていた。州警察が調査に乗り出すが、彼女には真実を明かせない理由が……。同じ頃、エリザベスの元同僚の警官が刑務所から釈放される。ある女性を殺した罪を認め服役していたのだ。だが、エリザベスは尊敬する彼の潔白を信じていた。男はうその証言をしたのか? ――様々な秘密を抱えた女と男の道はやがてひとつに繋がり、信じがたい邪悪の存在を暴く! アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)二冠作家が圧倒的筆力で放つ傑作巨篇。
  • 終わりなき夜に少女は
    NEW
    5.0
    アラバマ州グレイス。連続少女失踪事件が解決されないまま、サマーという少女が失踪した。双子の妹レインは、姉の失踪に疑念を抱く。サマーが私を置いていくはずがない。だが、レインが姉の足取りを追うにつれ見えてきたのは、彼女の知らないサマーの姿だった。
  • 終わりのない事件
    -
    作曲家兼探偵エリス・マッケイとブラッドストリート警部、名コンビ再び。相次ぐ失踪事件の謎に立ち向かう!
  • 女たちが死んだ街で
    3.4
    13人の女性が殺された連続殺人事件は、犯人が捕まらないまま捜査が打ち切られてしまった。それから15年後、またしても同じ手口の殺人事件が起こる。犯人は今までどこで、なぜ息を潜めていたのか……? 女性たちの目線から社会の暗部を描き出すサスペンス
  • オンリー・チャイルド
    4.0
    アーサーとリディア。二人が出会わなければ、こんなことには・・・。1953年、アーサーはこの世に生を受けた。母親からの虐待を受けながら育ったアーサーは、狡猾な悪ガキへと成長していった。大人になってからも、アーサーは邪悪な感情を秘めたままだった。その後、内気な女性リディアと知り合い、彼女は不安を残しつつもアーサーと結婚。だが、彼は変態セックスを強要したり、しだいに凶暴な性格を表していく。抑圧された日常の中、彼女は一人息子ロバートに愛情を注ぐが、ロバートもまた奇妙な動作や習癖を見せ始める―――。

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  • O・ヘンリー・ミステリー傑作選
    -
    短篇小説、ショート・ショートの名手O・ヘンリーがミステリーの全ジャンルに挑戦!彼の全作品から犯罪をテーマにした作品を選んだユニークで愉快なアンソロジー。本邦初訳が中心の二十八篇。
  • 海岸の女たち
    4.0
    「あなた、父親になるのよ――」それを伝えるために、舞台美術家のわたしは、単身ニューヨークからパリへ飛んだ。取材に行ったフリージャーナリストの夫の最後の電話から十日以上が過ぎていた。その間、夫から届いた封筒には、“あとひとつだけやることがあるんだ”という手紙と、謎めいた写真を保存した一枚のディスクが入っていた。夫の行方を追ううちに、それまで普通の舞台関係者だったわたしは、ヨーロッパに広がる底知れぬ闇と対峙することになる――。世界十六ヵ国で翻訳された、北欧ミステリの新女王の、息をもつかせぬデビュー作!
  • 邂逅
    1.0
    シドニーのあるマリーナで、海底からスチール製の収納ボックスが発見される。1メートル四方の箱には、傷だらけの少女の遺体が収められており、周囲から同じような遺体の入ったボックスが20も見つかった。シドニー州都警察殺人捜査課に異動してきた刑事フランクは、新たに相棒になった署内一の敏腕女性刑事エデンと共に未曾有の大量死体遺棄事件を追う。だが、以前の相棒が犯罪者に撃たれ殉職したばかりだというエデンは、何か秘密を抱えているようで――。オーストラリア推理作家協会賞を2年連続で受賞した、鮮烈な警察小説シリーズ開幕!
  • 悔恨の日
    3.7
    病気療養中のモース主任警部のもとを上司のストレンジ主任警視が訪れ、一年前に起きた未解決事件の捜査を依頼してきた。問題の事件――看護婦が寝室で手錠をかけられ、全裸死体で発見された事件は、容疑者もないまま迷宮入りと思われていた。が、最近になり、匿名の情報提供があったというのだ。引退を決意していたモースが最後の難事件に果敢に挑むが……ミステリ界に偉大な足跡を印す本格シリーズの最高峰、堂々完結!
  • 怪獣保護協会
    3.9
    映画のゴジラは、並行宇宙の地球〈怪獣惑星〉からこちらの地球にやってきた巨大怪獣がモデルだった! ジェイミーはひょんなことから〈怪獣保護協会〉の一員となり、もうひとつの地球でこの怪獣たち相手に大奮闘することに!? 『老人と宇宙』著者の冒険SF!
  • 解錠師
    4.1
    けっして動かないよう考え抜かれた金属の部品の数々。でも、力加減さえ間違えなければ、すべてが正しい位置に並んだ瞬間に、ドアは開く。そのとき、ついにその錠が開いたとき、どんな気分か想像できるかい? 8歳の時に言葉を失ったマイク。だが彼には才能があった。絵を描くことと、どんな錠も開くことが出来る才能だ。やがて高校生となったマイクは、ひょんなことからプロの金庫破りの弟子となり芸術的な腕前を持つ解錠師になるが……MWA、CWAの両賞の他、バリー賞最優秀長篇賞、全米図書館協会アレックス賞をも受賞した話題作
  • 階上の妻
    3.6
    アメリカ南部に来たばかりのジェーンのさえない日々は、裕福でハンサムなエディ・ロチェスターとの出会いで一変する。だが、エディと惹かれあうにつれ、彼の亡くなった妻ビーの影がちらつき始める。エディの屋敷には、ビーにまつわるある秘密が隠されていた。
  • 回想のシャーロック・ホームズ【阿部知二訳】
    3.8
    第一短編集「冒険」に続く第二短編集「回想のホームズ」は十一編の作品を収録する。名馬の失踪にからむ殺人をあざやかに解決する「銀星号事件」を筆頭にホームズがはじめて手がけた「グロリア・スコット号」、怪奇味の横溢する「マズグレーヴ家の儀式書」、天才的犯罪者モリアーティ教授とともにホームズが滝壺に落ちて生死不明となる「最後の事件」等、謎の創意と物語の展開、そして意外な解決において、いくど読んでもあかせない魅力をそなえた黄金の短編集である。

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  • 回想のシャーロック・ホームズ【深町眞理子訳】
    4.1
    レースの本命と目されていた名馬が失踪し、調教師の死体が発見された。犯人は事件当夜に厩舎情報をさぐりにきた男なのか?錯綜した情報のなかから絶対的な事実のみを取りだし、推理を重ねていくシャーロック・ホームズの手法が光る「〈シルヴァー・ブレーズ〉号の失踪」。ホームズが最初に手がけ、探偵業のきっかけとなった「〈グロリア・スコット〉号の悲劇」、発表時イギリスに一大センセーションを巻き起こした、宿敵モリアーティー教授登場の「最後の事件」など、11の逸品を収録するシリーズ第2短編集。/収録作=「〈シルヴァー・ブレーズ〉号の失踪」「黄色い顔」「株式仲買店員」「〈グロリア・スコット〉号の悲劇」「マズグレーヴ家の儀式書」「ライゲートの大地主」「背の曲がった男」「寄留患者」「ギリシア語通訳」「海軍条約事件」「最後の事件」「解題=戸川安宣」「解説=小池滋」
  • 怪盗紳士アルセーヌ・ルパン
    -
    フランスの作家ルブランの手になる有名なルパン・シリーズは、この短編集巻頭の「アルセーヌ・ルパンの逮捕」から始まった。殺しを嫌い、血を見るのを嫌う神出鬼没のダンディな知能犯ルパンは、たちまち見事に裏を書いて小気味よく脱獄する。早くもこの集では対抗馬のイギリスの名探偵シャーロック・ホームズが登場し、次の対決を予想させる。フランス的エスプリと爽快さにあふれてルパン参上!

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  • 怪盗紳士モンモランシー
    3.8
    囚人493ことモンモランシー。警察から逃げる際に屋根から落ち、瀕死の重傷を負った男。運良く最新医療を駆使した外科医ファーセットの治療の被験者となり、一命をとりとめた。怪我も治り刑期を終え、娑婆に出たモンモランシーは、高級ホテルに滞在しながら、ロンドンの地下に張り巡らされた下水道を使い、服役中に得た様々な知識を駆使して、次々とお宝を頂戴していく。警察の捜査をかわし、昼間は紳士、夜は泥棒、ふたつの顔を自在に使い分けていたが、ある日暴れ馬を取り押さえたことから、彼の運命は大きく変わることに。痛快シリーズ第1弾!
  • 怪盗ニック全仕事1
    4.0
    ニック・ヴェルヴェットは当代きってのプロの泥棒である。つねに依頼を受けて動く彼が盗むのは、価値のないもの、もしくは誰も盗もうとは思わないものだけ。報酬は一件につき二万ドル。そんな型破りな条件にもかかわらず、彼のもとには依頼が次々に舞い込んでくる。ターゲットはプールの水、おもちゃのネズミ、プロ野球チーム、使い古しのカレンダー等……それらをニックはどうやって盗む? そして依頼者はなぜ盗ませようとする? 短編の名手ホックが創造した唯一無二の怪盗ニック、その全仕事を発表順に配して贈る全集第1弾、全15編収録。
  • 快盗ルパン
    3.0
    本書は一世を風靡したルパン・シリーズの第一作「アルセーヌ・ルパンの逮捕」ほか八つの短編を収めたもの。著者独特の機智に富んだ、歯切れのよい筆で描かれた快盗ルパン冒険譚。「獄中のアルセーヌ・ルパン」「アルセーヌ・ルパンの脱走」「ふしぎな旅行者」「女王の首飾り」「ハートの7」「死神徘徊」「遅かりしシャーロック・ホームズ」を収む。
  • 怪盗ルパン全集(1) 奇巌城
    4.1
    深夜の伯爵邸を襲った怪事件。 秘書が刺殺され、ルーベンスの傑作絵画が盗まれた。 事件の裏で暗躍するルパンを追って、奔走する高校生探偵イジドール。 大怪盗VS名探偵の推理合戦は、海に浮かぶ古城でついに対決を迎える。 莫大な秘宝とともに待ち受ける悲しい結末とは!?
  • 怪盗レトン
    3.0
    シムノンのメグレ・シリーズ第1作!「狡猾《こうかつ》かつ危険きわまりない人物、国籍不明、おそらくはリトアニアかエストニアの生まれ、英仏独露の四か国語を流暢に話し、詐欺をもっぱらとする国際犯罪団の首領」と目される怪盗レトン。その到着をパリの北駅に待ち受けるメグレ。だが、それらしい男が下車すると同時に、まったく瓜二つとしか言いようのない男の死体が、列車の洗面所に発見される。パリとノルマンジーのフェカンをむすぶ謎はなにか? 雨にけぶる巷に、霧深い地方の港町に、パイプをくわえてのっそりとたたずむメグレ、「犯罪心理の洞察者」「人生の捜査官」メグレの全貌はこの一作でわかる。

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  • 海難救助船スケルトン 座礁した巨大石油タンカーを救出せよ!
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    フレデリック・フォーサイス絶賛の海洋サスペンスアクション! 緊急救難要請受診! 「ロシアの超巨大タンカーが座礁! 石油流出を食い止め、救出せよ! 」 倒産寸前のサルベージ会社が受診したSOS ライバルを出し抜き、石油採掘権を獲得せよ 起死回生を賭けた一発勝負の行方は、 世界を救う大仕事へと発展する── ◇海外レビューでも絶賛! 読むに値する、独創的な物語だ! 原油を満載した世界最大のタンカーがアラスカ沖で座礁したらどうなるのか? スピード感にあふれ、技術描写は正確かつ適度。 ――フレデリック・フォーサイス「ジャッカルの日」/NYタイムズベストセラー作家 クライヴ・カッスラーやジェームズ・ロリンズらに劣らないツイストが、 読者を興奮のアクションとアドベンチャーの世界にいざなう。 しっかりつかまっていないと、嵐の海に投げ出されること必至! ――ブレット・バトルズ/「掃除屋クイン」シリーズ デビュー作とは思えない雰囲気のあるスリラー! 専門的な知識と高まる緊張感を組み合わせ、予期せぬ急展開に息を飲む。 必読の一冊! ――アラン・レバロン/NYタイムズベストセラー作家 あなたはこの未知の世界で目もくらむ体験をすることになる。 読み始めたら、海と巨大タンカーの世界に引きこまれ、 物語にくぎ付けになること間違い無し! ――デビッド・ダン「鷲の眼」/USAトゥデーベストセラー作家 コリダンとウェイドは、海洋冒険小説ファンなら誰もが堪能できるスリラーの傑作を紡ぎだした。 一見、クライヴ・カッスラー作品を思わせるが、コリダンとウェイドは海について知り尽くしており、レスキューの場面になると強烈な個性を発揮する。 海洋ものが読みたいと思うアドベンチャー好きにとって、格好の作品であることに疑う余地はない。 ――Booklist 〈あらすじ〉厳冬を迎えようとするベーリング海で、世界最大級を誇るロシアの超大型タンカーに火災が発生。タンカーは大量の原油を積んだまま、すべての制御を失って浅瀬に乗り上げた。アラスカのサルベージ船〈スケルトン〉のソニー・ウェイド船長は、タンカーが発した緊急救難要請を受信。サルベージに成功すれば、傾いたビジネスを立ち直らせ、路頭に迷いかけている自分やクルーたちを救うことができる。即座に出港を決意するソニーだったが、過去に因縁のあるライバル社もまた、最新鋭船の投入を決断していた。ライバル社との激しいレースを繰り広げるなか、ソニーたちは座礁したタンカーに隠された衝撃の新事実を目の当たりにする。果たして、未曾有の危機を乗り越えてタンカーを引き揚げることができるか!?
  • 海浜の午後
    3.8
    バルコニーからあやまって転落したと思われる患者に対し、病院の一室で尋問が行なわれた。その結果はまさに驚くべきものだった。瀕死の患者は突如殺人未遂を示唆したのだ。意外な結末までをサスペンスフルに描く「患者」ほか、表題作と「ねずみたち」をあわせ、一幕ものの傑作三篇収録した戯曲集。

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  • 怪物のゲーム 上
    3.0
    小説の中の連続殺人犯を 模倣するのは誰だ――? 狙われたのは〈怪物〉の生みの親の売れない小説家。 スペインで話題沸騰の震撼スリラー! 連続誘拐殺人犯〈怪物〉が登場するミステリ小説が大ヒットし、一躍時の人となった作家ディエゴ。だがその後は何を書いても鳴かず飛ばずで、気づけば10年が経っていた。そんなある夜ディエゴが帰宅すると、7歳の娘の姿がどこにもなく書斎が血まみれに。呆然とするディエゴが目にしたのは一通の黒い封筒。それは小説の中で、少女を誘拐した〈怪物〉が現場に残していくものと同じで――。
  • 解剖学者と殺人鬼
    3.0
    殺人鬼ジェレミーが死体に残した次の殺人のヒント。それは解剖学者レンへの挑戦状だった。解剖学者と殺人鬼の頭脳対決の幕が開く
  • 解剖迷宮
    3.5
    解剖に使用できるのは死んだ奴隷か死刑囚のみ――それでは医大での研修がままならず、医師は禁断の手段にでる。奴隷に墓から死体を盗掘させ、それを解剖用に使うのだ。当初、奴隷ニーモは死体を掘り出すだけの役目だった。が、刃物の扱いに長けたニーモは、やがて解剖学の教鞭を執るまでになる。死体を解剖しているだけならよかったが……1857年のアメリカ。医学が妖しい影に覆われた時代の、裏歴史をめぐるサスペンス。
  • カインの娘たち
    4.0
    モース主任警部が捜査を引き継いだ、大学の元研究員の刺殺事件は意外な展開を見せた。容疑者と思われた博物館係員の男が行方不明となり、数週間後に刺殺体で発見されたのだ。凶器は博物館から盗まれたナイフだった。二つの殺人に何か関係が?やがて、殺された男に恨みを持つ三人の女の存在が浮かび上がるが、彼女たちには鉄壁のアリバイが!華麗な謎解きで読者を魅了しつづける、現代本格の最高峰シリーズの注目作
  • カウンター・ポイント
    4.4
    25年前に起こった殺人事件。元恋人からその再調査を依頼された探偵ヴィクは、事件関係者に渦巻くウォーショースキー家の人間への敵意を感じ取る。どうやら彼女のいとこにして地元のヒーロー、ブーム=ブームと何か関係があるようなのだが……。生まれ育った街の暗部と過去の因縁に、ヴィクが毅然と立ち向かう!
  • カウントダウン・シティ
    3.5
    〈フィリップ・K・ディック賞受賞作〉失踪した夫を捜してくれないか――元刑事のパレスは知人にそう頼まれる。小惑星が地球に衝突して人類が壊滅する日まであと七十七日。社会が崩壊していくなか、人ひとりを捜し出せる可能性は低い。しかし、パレスは地道に手がかりをたどりはじめる。『地上最後の刑事』に続く第二弾。
  • 帰らざる故郷
    3.9
    1972年、アメリカ。ベトナム戦争中に海兵隊を不名誉除隊させられ刑務所にいた兄と、数年ぶりに再会した弟。しかし、町で起こるある惨殺事件が、彼らを引き離す――戦争が人々の心に残した傷跡、そして兄弟の絆を描くクライム・フィクション。解説/吉野仁
  • 鏡の迷宮 パリ警視庁怪事件捜査室
    5.0
    19世紀、七月革命直後のパリで、下院議員の息子が夜会のさなか、突如身を投げて死んだ。父の遺志を継いで化学者から転身したパリ警視庁の若き警部ヴァランタンは、元徒刑囚で元治安局長のヴィドックの助けを借り、新政権を揺さぶるこの事件を捜査することに!
  • 鏡は横にひび割れて
    3.9
    新興住宅地が作られ、セント・メアリ・ミードの風景もどんどん変わってゆく。だがミス・マープルの好奇心だけはいつも変わらない。有名女優が村に引っ越してきて、いわくつきの家に住み始めた。その引っ越しパーティの席上、招待客が死亡してしまう。永遠の名老婦人探偵マープルが謎に挑む。

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  • 鍵のない家
    3.0
    晴れた空、青い海、そして…殺人! チャーリー・チャン、初登場作品。E・D・ビガーズの代表作を新訳。常夏の楽園で殺された資産家。彼の過去に隠された秘密とは。
  • 隠された悲鳴
    4.0
    なにが彼らを“怪物”にしたのか? ボツワナの現職女性大臣が 実際の儀礼殺人事件をもとに描いた 驚愕のアフリカ発サスペンス。 ある午後、ある村で行方不明になった12歳の少女。 村では「儀礼殺人」ではと噂が流れるが、警察は野生動物に襲われたのだと結論づけた。 5年後、その村に赴任した若者が、ひょんなことから事件の真相を追うことになる。警察、政治家、実業家、校長、村人、被害者の母… 何重にも折り重なった嘘と秘密の先で、彼女が見たものとは―。 ラスト10ページ、あなたの耳から悲鳴が離れなくなる。
  • かくて彼女はヘレンとなった
    4.0
    ヘレンが隣家で見つけたガラスパイプは、麻薬密売に関する重要な証拠品だった。もし警察が隣家へ捜査に来てしまったら、バレてしまうかもしれない――かつての罪から逃れるためにヘレンという偽名を名乗っていることが。窮地を脱すべく彼女は策を練るのだが……
  • かくれんぼが好きな猫
    3.7
    〔トラ猫ミセス・マーフィ〕 黒人住居跡の発掘作業中に、白人の人骨が発見された。二百年前に起きた殺人事件の被害者だということが判明し、クロゼットの町の住人たちは大騒ぎ! ミセス・マーフィは、発掘された人骨に不審な跡があるのを見つけるが……キュートな猫の名探偵が歴史を掘りおこす、シリーズ第三弾。
  • 火刑法廷〔新訳版〕
    3.9
    広大な敷地を所有するデスパード家の当主が急死。その夜、当主の寝室で目撃されたのは古風な衣装をまとった婦人の姿だった。その婦人は壁を通り抜けて消えてしまう……伯父の死に毒殺の疑いを持ったマークは、友人の手を借りて埋葬された遺体の発掘を試みる。だが、密閉された地下の霊廟から遺体は跡形もなく消え失せていたのだ! 無気味な雰囲気を孕んで展開するミステリの一級品
  • 影なき男
    -
    探偵商売の足を洗い、妻のノラと愛犬アスタとともに地味な仕事についていたニックは、あるとき元の顧客で発明家のクライド・ワイナントの秘書が殺されるという事件に遭遇、いやおうなく探偵として乗り出さざるをえなくなる。……ユーモアも光るハードボイルド第一人者ハメットの秀作。
  • 影の歌姫 上
    4.0
    アリーことアルキュオネー、レマン湖のほとりに建つおとぎの城のような館〈アトランティス〉で育った血の繋がらない六人姉妹の次女、フルート奏者にして、ヨット選手。父の死の知らせを聞いたとき、アリーは最愛の人と、地中海の島の湾に錨をおろしたヨットの上にいた。父が死んだ? だがアリーはその前日、父の豪華ヨット〈タイタン号〉を目撃したばかりだった。いったい何が起きていたのか。悲しみをこらえ、前に進もうとするアリーにさらなる悲劇が襲いかかる。世界的ベストセラー作家が謎に満ちた姉妹の運命を描く、好評シリーズ第2弾。
  • 影の子
    3.7
    1975年2月、東ベルリンの〈壁〉に接した墓地で、少女の死体が発見される。現場に呼び出された刑事警察の女性班長ミュラー中尉は衝撃を受ける。少女の顔面は破壊され、歯もすべて失われていたのだ。しかも現場にはいち早く国家保安省(シュタージ)のイェーガー中佐が来ており、やがて異例のことながら事件の捜査がミュラーたちに命じられる。やはり背後には何かがあるのか? 彼女の捜査は、知らず知らずのうちに国家の闇に迫っていく……冷戦時代、鉄のカーテンの向こう側の事件を描いた傑作。
  • 陽炎の市
    4.3
    逃避行の果て、男たちの手はふたたび血に塗れる―― 犯罪小説の名手が放つ、ギャング・ノワールの極致。 「ウィンズロウ作品の歴代ベスト級」――スティーヴン・キング 犯罪小説の名手が放つ、ギャング・ノワール3部作、第2弾! 1988年12月。 アメリカ東海岸を血に染めた抗争に敗れ、多くの仲間を失ったダニー・ライアンは、わずかな味方とともに西へと逃亡する。 禍根を残すイタリア系マフィアとFBIの執拗な追跡に次第に追いつめられるなか、当局から自由と引き換えに危険な仕事を持ちかけられたダニーは賭けに出るが――。 メキシコ麻薬カルテル、ハリウッドの裏側も巻き込む男たちの争い。 全米ベストセラー3部作、第2弾! 【解説】SYO(映画ライター)
  • 影を呑んだ少女
    4.3
    メイクピースはずっと母とふたりで暮らしていた。悪夢にうなされるたび、母は怒った。メイクピースは幽霊を憑依させる体質だから、抵抗しなければいけないというのだ。そんなある日、ロンドンで暴動に巻きこまれ、母が命を落としてしまう。残されたメイクピースのもとへ会ったこともない亡き父親の一族から迎えが来た。父は死者の霊を取り込む能力をもつ旧家の次男だったのだ。父の一族の屋敷で暮らし始めたメイクピースだったが、屋敷の人々の不気味さに嫌気がさし、逃げだす決心をする。『嘘の木』の著者が17世紀英国を舞台に描く歴史大作。/解説=杉江松恋
  • 家政婦は名探偵
    3.7
    ウィザースプーン警部補は医師の死体を前に困りはてていた。名刑事として認められつつある彼だが、無類の好人物ではあるものの、実は捜査の才能は皆無なのだ。警部補の立てた手柄はすべて、屋敷を取り仕切る家政婦ジェフリーズ夫人が先に真相を解明したうえで行う、さりげない誘導のたまものだった。今回の開業医殺害事件でも、苦戦する主を見かねた真の名探偵ジェフリーズ夫人と、屋敷で働く使用人一同からなる探偵団が、解決目指して警部補には内緒で動きだす。ヴィクトリア朝ロンドンを舞台にした、明るく楽しいミステリ・シリーズ第1弾。
  • 象られた闇
    3.5
    切り絵作家のアグネスに不穏な影が迫る。彼女に肖像画を依頼した客が、次々と謎の死を遂げているのだ。真相解明のためアグネスが縋ったのは、11歳の霊媒師パールだった。死者の口から犯人を聞こうと開いた降霊会を機に二人の運命の歯車は狂い始める――アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペイパーバック賞最終候補となった戦慄のヴィクトリア朝ミステリ!
  • カッコーの歌
    4.4
    「あと七日」意識を取りもどしたとき、耳もとで笑い声と共にそんな言葉が聞こえた。 頭が痛い……。わたしは……わたしはトリス。昨日池に落ちて記憶を失ったらしい。少しずつ思い出す。母、父、そして妹ペン。ペンはわたしをきらっている、憎んでいる、そしてわたしが偽者だと言う。なにかがおかしい。破りとられた日記帳のページ、異常な食欲、恐ろしい記憶。そして耳もとでささやく声。「あと六日」。わたしに何が起きているの? 大評判となった『嘘の木』の著者が放つサスペンスフルな傑作。英国幻想文学大賞受賞、カーネギー賞最終候補作。/解説=深緑野分
  • 糧

    3.0
    八月、炎暑の季節――キャレラに、グリムという輸入業者が泣きついてきた。自分の倉庫の火事を放火と証明してほしい、保険金が下りなければ破産してしまう……渋々腰を上げたキャレラだが、グリムの自宅が放火されさらに重要容疑者の男が殺されるに及んで、事件はその様相を一変した!
  • カナリア殺人事件
    3.3
    ブロードウェイで男たちを手玉に取りつづけてきた美しきマーガレット・オウデルが、密室で無残に殺害される。カナリアというあだ名の元女優殺人事件の容疑者は、わずかに四人。彼らのアリバイはいずれも欠陥があるが、犯人の決め手の証拠はひとつもなかった。矛盾だらけで不可解きわまりなく、ほかに類を見ない犯罪に挑むのは、名探偵ファイロ・ヴァンス。独自の推理手法で犯人を突き止めようとするのだが……。『ベンスン殺人事件』で颯爽とデビューしたヴァン・ダインが名声を確固たらしめたシリーズ第2弾。/解説=三橋曉
  • カナリヤ殺人事件
    -
    名声と華やかなゴシップに彩られたブロードウェーの人気女優マーガレット・オデール(愛称「カナリヤ」)が、アパートの自室で無残な絞殺死体となって発見される。容疑者は何人かに絞られたが、みなアリバイがあり、しかも現場は完全な「密室」だった。「密室の巨匠」ヴァン・ダインの傑作本格推理!

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  • 鐘は鳴る鳴る
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    シカゴでホテル暮らしを送り、バー「天使のジョー」に入りびたる酔いどれ弁護士ジョン・J・マローンを主人公にするクレイグ・ライスのユーモアあふれる本格ミステリ短編集。「鐘は鳴る鳴る」「わたしもよそ者です」「あかない部屋」「死体からずらかれ!」「うぶな心が張り裂ける」「小鳥たちはまた歌う」の6編を収録。訳者岩田宏は小笠原豊樹の別名。

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