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Posted by ブクログ
チャンドラーの知識ゼロで読み進めた私は
レイモンド・チャンドラーの知識ゼロで本書を読み進めた私は、主人公マーロウを追ううちに、その人物像がかつて見た映画の探偵と重なった。当時大学生の娘がレポートを課されていた授業の題材で、私も横からちらちら観ていた映画だった。その探偵は、たばこを常にスパスパと吸っていて呼吸の8割は喫煙している感じで、紫煙を文字通り纏っていた。本書読後、その映画を早速探そうと、「映画」「探偵」「たばこ」の言葉でネットで検索した。記憶と重なるのがすぐに出てきた。映画のタイトルは『ロンググッバイ』。この映画の探偵もマーロウと呼ばれていたから、私が本を読んで想像した人物と同じだった。映画のマーロウは想像のマーロウよりやや軽い印象を受けたが、よく再現されていた(俳優さんはエリオット・グールドという人だったのですね)。有能、毒舌、独自の正義感、女にもて友情や尊敬を抱く男は一握りだ。松田優作とルパン三世を足して割ったような人物像だが、年代を考えると、彼らのモデルがマロウなのだろう。本書の筋となった事件は少々入り組んだ部分がある。できるだけ丁寧に読んだ方がいい。読み飛ばしや斜め読みはおすすめしない。かと思えば、作者の書き忘れもある。あとがきに訳者の村上春樹氏が紹介したエピソードが面白い(映画化にあたったハワード・ホークスが、原作者チャンドラーに電報を打って「○○の犯人は、いったい誰なのですか?」と尋ねた逸話はあまりにも有名だが「私は知らない」というのが著者の返した電文だった)。読者がいくら丁寧に読んでも報われない部分があるということだ。でも、マーロウに惹かれて、読み進めるアクセルをいつのまにか深く踏んでいる感じを味わえる。面白い作品に出会った。
Posted by ブクログ
探偵フィリップ・マーロウが石油富豪一家の闇に探り込んでいく話。はっとするような比喩表現が散りばめてあり、それだけでも読んでいて面白い。それにしてもこの姉妹は現代のパーティピープルな米国セレブを描いているようだ。こういう人ってこの時代からいるんだね。
話の筋が時々分かりにくくなるけど、巻末の翻訳者・村上春樹の解説を読むとそれもOK!と思えてくる。
いくつかの殺人が話に出てくるけど、お抱えの運転手を殺したのは誰なのか?それが最後まで分からなかったなあ、よく読めばどこかに伏線があったのかなあ…と思っていた。
が、解説によると、当時チャンドラー氏に犯人を誰か聞いた人がいて、「私も知らない」と答えたそうだ……
そんな裏話を盛り込んだ解説も面白い。春樹のチャンドラーへの愛が感じられる(カズオ・イシグロ氏とチャンドラーの素晴らしさについて熱く語り合ったそうだ)。
チャンドラー氏は、三流文芸雑誌の出身。遅咲きのミステリー作家。生活費を稼ぐために型にはまった書き方をせざるを得なかったそうだけど、それが逆に氏の小説執筆における足りないところ(プロットづくり)を補ってくれたようで、生来の表現能力を存分に小説に活かすことができたそうだ。
チャンドラーもこれで3冊目。
良かった順番は、
1 ロンググッドバイ
2 大いなる眠り
3 プレイバック
有名どころをもう読んでしまったのがさびしい。
Posted by ブクログ
▼<レイモンド・チャンドラーの長編を、村上春樹訳で発表順に再読。それが済んだら原りょうさんの作品を発表順にやっぱり再読、楽しもう>
という自己企画に沿った読書です。2~3年かかるかもしれません。その第1弾。
▼やはり傑作「長いお別れ」に比べると。いや、恐らく他のシリーズ作品全般と比べても。なんせ第1作ですから、
<フィリップ・マーローのひとり語り的文明批評>
が割と少ないですね。でもスタイルとしてはそれはもうある。
そのスタイル事態がやっぱり魅力。
▼一方で、段取りが複雑で・・・・・だいぶわからない(笑)
以下一応ネタバレっちゃネタバレですが
(ネタバレしても意味は無いと思いますが)
①高齢大富豪がいて、マーローを雇う。
②大富豪にはアッパラパーな娘がふたりいる。下の娘がサインした小切手がある。これを払えと、Aさんという男がから連絡が来た。多分何かの、下の娘の醜聞を握っているのでは。これを調べて、良い子にさせてほしい。というのが依頼。
③マーローが調査。Aさんというのは本屋さんだけど裏でエロ本を扱っている。
④Aさんを尾行していたら、とある夜中の屋敷で悲鳴。中に入ると、Aさんが射殺体になっている。そばには全裸の、「アッパラパーな下の娘」がいる。ラリッてる。
⑤どうやら、「大富豪の下の娘」をラリらせて、エロ写真を撮ったんだろう。それで大富豪を脅すつもりだったんだろう。
⑥マーローは下の娘を家に帰す。事件をもみ消そうかな、と。
⑦翌朝だったか、大富豪の家の運転手が他殺体でみつかる。下の娘に惚れていたらしい。で、この運転手がどうやら、Aさんを殺して逃げた。
⑧Aさんのエロ本事業を、乗っ取ろうと、仕事の部下だった女と、その愛人の男が暗躍する。
⑨が、その男の方は、「Aさんの恋人だった若い男」に殺される。
⑩さらに、どうやら、「アッパラパーの、上の娘」の「元旦那」と関係ある「町のヤクザ」が、この件の関係者を殺して回っている。なぜか?
⑪「元旦那」が「大富豪」と仲良しで、大富豪を脅せるから。だいぶこのあたりから不明確。
⑫マーローは一部殺人が「ヤクザやの手下だ」と確かめる作業途中につかまるが、
⑬やくざの情婦になぜか助けてもらい。脱出、反撃、現場のヒットマンたちを倒す。
・・・・というようなことなんですが、やっぱり分からない(笑)
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