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作品一覧
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-「13の秘密」はパリを舞台に、探偵趣味のルボルニュ青年が新聞記事を手がかりに13の犯罪の謎を解明する連作短編集。有名なミステリー評論家アントニー・バウチャーは「純粋に頭脳だけで事件を解決するという点でルボルニュに比肩しうるのは『隅の老人』だけだ」と絶賛している。「第一号水門」はメグレもの初期の長編…老船頭のガッサンは運河に落ちるが、救出される。同じ場所で、界隈の河川運行を仕切るデュクローが、痛手を負い意識を失っていたところを助け出される。デュクローの息子ジャンが、父を襲ったのは自分だと告白する手紙を遺し自殺を遂げる。翌日、さらにベベールなる水夫がシャラントンの水門で縊死死体となって発見される。
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-未成年シャボーとデルフォスはキャバレー「ゲー・ムーラン」で閉店まで遊び、売上金を盗もうと隠れていた。だが、二人は客の一人が死んでいるのを発見し、泡を食って逃げる。翌日の夕刊は、この男が柳行李詰めの死体として発見されたと報じた。ジャンは思いを寄せる踊子の部屋に行き、そこで昨夜の客が持っていたはずのシガレットケースを見つけて真っ青になる。外に出たジャンは大柄の男につけられていた…。「三文酒場」の舞台はパリとその郊外だ。メグレはサンテ監獄で、死刑が翌日に迫ったジャン・ルノワールという男と面会する。そしてまだ捕まっていない彼の共犯者が、三文酒場なるところの常連であると明かされる。メグレは《三文酒場》を探そうとするが…。
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-ミステリであれ、純文学であれ、外国の作家たちは一生涯に一度はクリスマス・ストーリーを書く。エラリイ・クイーンによれば、クリスマス・ストーリーにはいくつかの約束事がある。「子供を登場させる」ことと、「奇蹟がなければならない」ことだ。『メグレ警視のクリスマス』にも子供が登場し、小さな奇蹟も起こる。『メグレのパイプ』では、メグレ夫人が十年前の誕生日祝いに贈ってくれたメグレのもっとも好きなパイプが盗まれる。毎日、メグレはオフィスのなかをさがす。帰宅しても、不機嫌で、ほとんど口をきかない。メグレがそのパイプを見つけるのは、捜査中の事件の犯人を逮捕したときであった。シムノン自身がもっとも愛している中編。
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3.0シムノンのメグレ・シリーズ第1作!「狡猾《こうかつ》かつ危険きわまりない人物、国籍不明、おそらくはリトアニアかエストニアの生まれ、英仏独露の四か国語を流暢に話し、詐欺をもっぱらとする国際犯罪団の首領」と目される怪盗レトン。その到着をパリの北駅に待ち受けるメグレ。だが、それらしい男が下車すると同時に、まったく瓜二つとしか言いようのない男の死体が、列車の洗面所に発見される。パリとノルマンジーのフェカンをむすぶ謎はなにか? 雨にけぶる巷に、霧深い地方の港町に、パイプをくわえてのっそりとたたずむメグレ、「犯罪心理の洞察者」「人生の捜査官」メグレの全貌はこの一作でわかる。
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ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
ヴァカンスの雰囲気満載な町、アンティーブの事件で呼ばれてきたメグレは、四人の女と会う。
被害者の愛人とその母親。被害者が懇意にしていたバーのママと一人の若い娘。
メグレが出会う女たちの物語。→
戦前「自由酒場」という邦題で抄訳、「倫敦から来た男」とセットで刊行されていた話の完訳版。
舞台がフランス南海岸だからか、全体的に気だるげでゆっくりと話が進む。
紺碧海岸が舞台の割には暗く、モヤがかかったような読み心地。シムノン、なんだよなぁ。
事件そのものはあっさり→
まったり読み進めれば推理することもなく犯人がわかり(メグレも推理していない)ミステリとしてはちょっとな、な展開なんだけど、シムノンの物 -
Posted by ブクログ
▼ジャン・ギャバンと言えば、ルノワール作品であり、ドロンと共演した犯罪映画であり、メトロの香りであり・・・巨大な山脈のような「欧州のジョン・ウェイン」てな感じです。個人的にはなんと言っても「現金に手を出すな」「フレンチ・カンカン」が身悶えるほどに愛しいんですが、ギャバンの十八番、というと、僕はメグレ警視です。「殺人鬼に罠をかけろ」(1958)、「サンフィアクル殺人事件」(1959)、「メグレ赤い灯を見る」(1963)の三本(どれも映画史に残る傑作かと言われると、議論の余地なく100%、そんなことはまったくありませんが)。ちなみに「赤い灯を見る」だけ、未だ見れていません。見れるなら、大抵のことは