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解剖に使用できるのは死んだ奴隷か死刑囚のみ――それでは医大での研修がままならず、医師は禁断の手段にでる。奴隷に墓から死体を盗掘させ、それを解剖用に使うのだ。当初、奴隷ニーモは死体を掘り出すだけの役目だった。が、刃物の扱いに長けたニーモは、やがて解剖学の教鞭を執るまでになる。死体を解剖しているだけならよかったが……1857年のアメリカ。医学が妖しい影に覆われた時代の、裏歴史をめぐるサスペンス。
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Posted by ブクログ
昨今の小説の表紙絵の傾向に疑問を持つ一人です。 この絵じゃかえって手に取りにくいんじゃ…云々。 この本も、表紙絵&タイトルと、内容がミスマッチを起こしているかわいそうな例だと思います…美女が醜いシリアルキラーに切り刻まれるような古典ミステリを予感させてしまう出来ですが、内容は全く別です。「The ...続きを読むresurrectionist」元題は復活師かな? 南北戦争を背景とした人種差別と女性蔑視。いずれの歴史的差別問題を現代に掘り起こして(しまい)、苦悩する主人公。周囲は保身に走るばかりで味方も失い…と云う社会的な内容が濃いです。 この表紙絵やミステリカテゴリに指示した人はちゃんと内容読んでますかね(笑) 兎に角、復活師ニーモがカッコいいです。見た目や立ち振る舞いの問題でなく、生き様が。 表紙に惑わされずに読んでいただきたいの。
表紙の怪奇的な雰囲気とは全く異なる。医学部の授業で解剖に使用する教材としての「死体」を巡る話。19世紀と現代の両方のターンがある。なんかこういうのね、土曜夜あたりに、ドラマもしくは不思議発見(一回も観たことない)で扱うテーマというのか、すっごい日本人が好きそうな感じ。それで、もっと陰惨で、描写もおぞ...続きを読むましいのかと思ったけど全然。ほんと家族皆んなで誰も真剣に見てないし特別見たくもない番組なんだけど、ああだこうだ「その場の会話」するのにもってこいの雰囲気。結構この本いいですよ。面白いし、わかりやすい。(表紙以外)
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