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泥酔文士
会社を辞めて、毎日が日曜日になった。 もう、締め切りが待っているわけでもないし、損益計算書とにらめっこする必要もなくなった。目が覚めたら起きる。眠くなったら眠るし、腹が減ったら食べる。 面白そうな映画が封切られたら急いで見に行き、楽しそうな本はできるだけ手に入れる。それに飽きたら、似た身の上の友人を誘いだして、喫茶店でやくたいもないお喋りにうつつを抜かす。時間はいくらでもあるのだ。 こんな感覚、どこかで味わったことがあったなと思ったら、五十年近く前の学生時代に似た生活を送っていたのだった。なんだか懐かしい毎日である。 瘋癲老人のいちばんの醍醐味は、ベッドに寝転がって、何の役にもたたない本を読むことである。つまらなければ投げ出せばいいだけで、努力して読む必要は、全くない。今夢中になっているのは、昭和期に生きた文士たちの随筆である。今ではもう考えられないことなのだが、昭和の文士たちは、みんなで集まってよく酒を飲み、議論を交わし、挙句の果ては殴り合いの喧嘩をしたりしていた。 本の中で、彼らはまったく溌溂としている。 だが、実は全員、すでにあの世の人となっている。 深夜、そんな彼らの口吻や一挙手一投足を一人静かにページの中に追う。 鬼籍に入った人たちは安心できる。もう、裏切られることは絶対にないからだ。 ひとり燈のもとに文をひろげて、見ぬ世の人を友とするぞ、こよなう慰むわざなる。 兼好法師の気持ちが痛いほどよくわかる。 そんな風にして、文士たちの随筆を芋づる式に次から次へと読んでいるうちに、目に余る酔っ払いたちに出くわすようになった。 困ったひとだなあ。 思わずため息と微苦笑が口元に浮かぶ。でも彼らは、もう死んでこの世にはいないのだ。どんな愚行と醜態を繰り広げようと、もういなくなってしまった人たちは、みんななんだか愛おしい。 そんな、どうにも困った、愛おしい酔っ払い文士たちの面影をひとりずつ追ってみようと思いたった。なにしろ、時間だけはたっぷりあるのだから。 (「はじめに」より) -
トヨタのEV戦争
EV(電気自動車)が好きでも嫌いでも関係ない。負けられない戦いがここにある! 2023年4月、電撃的な社長交代を果たしたトヨタは、佐藤恒治新体制のもと新たなEV戦略を次々に発表している。マルチパスウェイ(全方位戦略)を維持するとしながらも、国、地域をあげた欧・米・中によるEV覇権争いに乗り遅れることはできないと、腹を括ったのだ。 「壮大なる消耗戦」の様相を呈してきたこの戦いに、トヨタはどう挑み、勝ち抜こうとしているのか? その戦略を詳細に分析するとともに、世界の自動車産業がこの先に進む、未来の姿も提示する。 日々、大胆に進む「100年に一度の変革」を、自動車産業No.1アナリスト・中西孝樹がダイナミックに、精緻に描く必見の書、緊急出版! 第1章:トヨタつまずきの本質論 第2章:CASE2.0と国内自動車産業の六重苦 第3章:世界のEV市場の現在地と未来図 第4章:トヨタのマルチパスウェイ戦略 第5章:10年に一度のサイクルで訪れるトヨタの危機 第6章:2020年に再来したトヨタ最大の危機 第7章:テスラの野望 第8章:次世代車SDVへの進化 第9章:トヨタ新体制の戦略 第10章:トヨタに求められる変革 最終章:国内自動車産業の未来 -
戦国日本を見た中国人 海の物語『日本一鑑』を読む
16世紀半ば、戦国時代の日本をルポルタージュした中国人がいた。その後すっかり忘れ去られていた貴重な記録『日本一鑑』には、いったい何が書かれているのか。明清時代の中国を、ユーラシアの陸と海から大きな視点でとらえた著作で高く評価される著者が、日本の戦国時代を描き直す意欲作。 1523年、戦国日本の有力者、大内氏と細川氏が日明貿易をめぐって争い、中国の港町を争乱に巻き込んだ「寧波事件」は明朝に衝撃を与えた。密貿易と倭寇への対策に悩む朝廷の命を受けて、日本の調査のために海を渡ったのが、『日本一鑑』の著者、鄭舜功である。「凶暴、野蛮な倭人」という従来の先入観にとらわれない鄭舜功の視線は日本の武士から庶民におよぶ。生活習慣や日本刀の精神性、切腹の作法、男女の人口比など多岐にわたって、凶暴なるも礼節を重んじ、秩序ある日本社会を描いている。 また、日本さらに畿内への詳細な航路の記録は、当時の日本の政治・軍事状況を映し出す。九州の東西どちらを通るのか、瀬戸内航路か太平洋航路か――。しかし、大きな成果をあげて帰国した鄭舜功には、過酷な運命が待っていたのだった。 本書によって、日本の戦国時代は、応仁の乱から関ヶ原の合戦へという「陸の物語」ではなく、実は日本からの銀の輸出と海外からの硝石・鉛の輸入を主軸とする「海の物語」であったというイメージが、新たに像を結んでくるだろう。 目次 はじめに─―忘れられた訪日ルポには何が書かれているのか 序 章 中世の日本を俯瞰する 第1章 荒ぶる渡海者 第2章 明の侠士、海を渡る 第3章 凶暴なるも秩序あり 第4章 海商と海賊たちの航路 終 章 海に終わる戦国時代 あとがき -
教養としてのエントロピーの法則 私たちの生き方、社会そして宇宙を支配する「別格」の法則
この法則を知らずして、資本主義、地球温暖化問題、人類の未来を語ることなかれ。 「世の中には、ある一方向にしか動かず、『絶対に』元に戻せないことがある」。 たとえば、コーヒーにミルクを入れてかき混ぜると、コーヒーミルクができて、その後再びコーヒーとミルクに分かれることはない。 たとえば、熱いコーヒーをそのままテーブルに置いておくと、冷めてしまう。 たとえば、コーヒーを床にこぼしてしまうと、元のカップに戻すことはできず飲むこともできない。 こうした一見「当たり前のこと」は、じつは「エントロピー増大の法則」という物理法則で説明することができる。 この「エントロピー増大の法則」は、数多ある物理法則のなかでも、どんな時、どんな場所でも成り立つ「別格の」法則。私たちの生き方、社会、そして宇宙を支配する法則なのだ。 なぜ、経済が成長すると格差が広がるのか? なぜ、SDGsはうまくいかないのか? なぜ、温暖化が大きな問題なのか? その答えは「エントロピー増大の法則」を知ればわかる。 今日の情報科学の発展にも寄与した法則を理解するための最適の教科書。 -
キッチン・セラピー
今夜、ひとりでキッチンに立ちたくなる一冊。 第一話 カレーの混沌 旅先での出来事をきっかけに、人生の「迷子」になってしまった大学院生。 ひと皿:スパイスと「ある物」を使って作るカレー 第二話 完璧なパフェ 家事と仕事と子育てに追われ、自分の好きなものを忘れてしまった母親。 ひと皿:「彼女にとって」一点の曇りもなく完璧なマンゴーパフェ 第三話 肉を焼く キャリアを地道に積み上げるも、周りとのライフステージの変化に思い悩む医師。 ひと皿:生きる力を取り戻すための肉 最終話 レスト・イン・ビーンズ 町田診療所の主、モネの過去が明らかに。いま、豆を愛したある人のことを偲ぶ。 ひと皿:持ち寄った、それぞれの大切な料理 「どうして私たちは、大切なことから真っ先に忘れるようにできているのだろう」 -
中華を生んだ遊牧民 鮮卑拓跋の歴史
中国の歴史は、統一王朝時代と分裂時代の繰り返しである。そして、漢族と北方遊牧民との対立と融合の歴史でもある。なかでも、秦漢帝国が滅亡した後の「魏晋南北朝時代」は、それまでの「中華」が崩壊し、「新たな中華」へと拡大・再編された大分裂時代だった。この「中国史の分水嶺」で主役を演じたのが、本書の主人公、拓跋部である。 拓跋部は、モンゴル高原の騎馬遊牧集団・鮮卑に属する一部族だった。3世紀、部族国家を築いて歴史に登場し、386年には拓跋珪が北魏王朝を開いて、五胡十六国の混乱を治めた。 北魏では、皇太子の母が死を賜る「子貴母死」や、亡き父の妃を息子が娶るレビレート婚など、遊牧社会の伝統を残しつつ、雲崗・龍門の石窟寺院で知られる仏教文化や、名君・孝文帝の漢化政策により文化の融合が進み、「新たな中華」が形成された。北魏の首都・洛陽の平面プランは、唐の都・長安に受け継がれ、さらに奈良・平城京へともたらされるのである。 北魏は6世紀に東西に分裂するが、その後、中国を統一した隋王朝、さらに大唐帝国の支配層でも拓跋部の人々は活躍し、「誇るべき家柄」となっていた。「夷狄」「胡族」と呼ばれた北方遊牧民の子孫たちは中国社会に溶け込みつつも彼らの伝統を持ち込み、「中華文明」を担っていったのである。 目次 はじめに――分裂と夷狄・胡族の中国史 第一章 拓跋部の故郷――遊牧と伝説 第二章 部族を集めろ――「代国」の時代 第三章 部族を再編せよ――北魏の成立 第四章 中華の半分を手に――胡漢二重体制 第五章 中華の中心へ――孝文帝の「漢化」 第六章 胡漢融合への模索――繁栄と分裂 第七章 誕生! 新たな中華――隋唐帝国の拓跋 おわりに――なぜ中華文明は滅びないのか あとがき 参考文献 索引 -
広田望愛 キラメキSunny Girl FRIDAYデジタル写真集
グラビア界のニューヒロイン誕生! ミスマガ2022ベスト16・広田望愛の1stグラビアを なんと大増量100ページでお届けします! どこまでも澄んだ瞳、太陽のようなきらめきを放つ笑顔、ふと見せるオトナな表情……。 少女から大人へ変わっていく瞬間の、超フレッシュなグラビアをお見逃しなく! 同時リリースの「ハロー!ニューヒロイン」とあわせてお楽しみください。 ひろた・のあ/2005年、東京都生まれ。幼少期よりキッズダンサーとして三代目 J SOUL BROTHERSのツアーに参加するなど、数々のステージ出演経験を持つ。以降、CMや雑誌『なかよし』(講談社)の読者モデルとして活躍し、2022年『ミスマガジン』にてベスト16入りを果たした。最新情報は、Twitter(@NoaHirota)、Instagram(@noa_hirota)をチェック! -
カラー図説 生命の大進化40億年史 中生代編 恐竜の時代ーー誕生、繁栄、そして大量絶滅
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、40億年にわたる生命の進化史を綴る全3巻企画の二冊目、中生代編です。進化の新たなステージに登場した特徴的な種を特に取り上げ、豊富な化石写真と美しいカラー復元画とともに解説していきます。 中生代は、約2億5200万年前から約6600万年前まで、約1億8600万年続いた時代です。その間、一般的にも注目され人気の高い恐竜が誕生し、繁栄し、絶滅しました。 恐竜が誕生した三畳紀、恐竜が巨大化し、種類を増やし、さらには空にも進出を始めたジュラ紀、さらに多様化し、多くの羽毛恐竜が現れ、大繁栄の末、巨大隕石の衝突と共に絶滅した白亜紀。 本書では、これら三つの時代を、恐竜をはじめとした様々なグループ、約110種の生き物を紹介しながら概観していきます。登場する生物を追っていくだけで、生命の進化の流れが理解できる構成になっています。 目次 第1章 爬虫類時代の始まり 三畳紀 第2章 恐竜時代がやってきた! ジュラ紀 第3章 繁栄は続く 白亜紀 著者紹介 土屋 健 オフィス・ジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の記者編集者、サブデスク(部長代理)を経て2012年に独立し、現職。近著に『機能獲得の進化史』(みすず書房)、『地球生命 水際の興亡史』(技術評論社)、『恋する化石 「男」と「女」の古生物学』(ブックマン社)など多数。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
失格でもいいじゃないの 太宰治の罪と愛
「生まれて、すいません」「待つ身が辛いかね、待たせる身が辛いかね」「恥の多い生涯を送ってきました」 いくつかの盗作があり、薬物中毒者でもあり、心中事件を繰り返し、最後は妻子を残して愛人と38歳で入水心中を遂げた作家は、今なお多くの読者を惹きつけています。 三島由紀夫に毛嫌いされて、檀一雄を激怒させたが、それでも無視できない魅力を感じていました。 太宰は、ダメな人間であり、ダメな作家であったからこそ、その輝きが永続するのだと、著者は言います。また、現代だからこそ、読まれるべき作家なのだとも。 太宰の作品が持っている、弱者に寄り添う独特な視線、未来志向とはほど遠い、退嬰的なあり方、自堕落なあり方は、私たちが弱々しく生きる自由があり、弱々しくしか生きられない私たちに寄り添う力があるのです。 弱い立場にあった(今なおある)「女」という存在を太宰はどう表現しているのかを、女言葉を使った作品の解読から読み解く「第一章 言語的異装趣味 「女」は文学に何をもたらしたのか」。 戦前・戦後を挟んで、人間でなかった天皇は、「人間」となりました。第一章の議論を受けて、多くの周りの人々を喪失した経験を生き残り(サバイバー)として、生きながらえる時の罪悪感(ギルト)をどう捉えるのかという視点から、作品を読み解く「第二章 人間失格と人間宣言 二人のサバイバース・ギルト」。 そして、「第三章 治りたがらない病人 太宰と三島」では、第二章の議論を受けて、二人の対照的な作家のあり方から、戦後日本における、生き方の困難への立ち向かい方を読み解いていきます。 作家太宰治の魅力を根本から問いなおす一冊です。 【目次より】 序 章 ふたつの失格 第一章 言語的異性装趣味 女生徒の見た世界 第二章 人間失格と人間宣言 太宰治と天皇 第三章 戦後作家のサバイバル 太宰と三島 終 章 私的太宰治論あるいはすこし長いあとがき ほんとうのおわりに 註 主要参考文献 初出一覧 -
0歳からの ニューヨーク流 おうちでできるモンテッソーリ教育
【日本語版監修者より】 本書の原題は『家庭におけるモンテッソーリ教育』(MONTESSORI AT HOME)で、モンテッソーリの理念を家庭に取り入れるにあたって大切なことがすべて書かれています。 モンテッソーリ教育をおうちで実践したいと意気込んで始めても、いざやってみるとわからないことが多く出てきますが、一つ一つのやり方について、ここまで細かく記載されている本は他にありません。 特に人生を左右すると言っても過言ではない0歳から3歳までの時期について、準備すべき用具、手順、言葉の使い方に至るまで丁寧に解説されていますので、初めて親になった方でも迷うことなく取り入れることができるでしょう。 モンテッソーリの子どもの見方と援け方を知るだけで人生が変わる、モンテッソーリ園と同じようにモンテッソーリ教具を取り揃えなくても、身近にあるものでこんなにも素敵なモンテッソーリ教育がおうちで実践できる。この本からはそんなメッセージが伝わってきます。 【著者より】 この本では、子どもが生まれてから6歳になるまでの時期に焦点を当て、年齢ごとの発達の指標や課題を記しました。また、モンテッソーリの理念に基づく子育てを最高の形で実践するために、おうちの環境をどう準備すればよいか、わかりやすくて役に立つガイドラインも示しています。 子どもと一緒に取り組める、有意義なゲームやエクササイズも紹介します。どれも年齢に合わせて、発達目標に到達できるよう工夫しています。 まずは子どもが生まれて、あなたが親になり、最初の2、3ヶ月から1歳の誕生日を迎えるまでについて。そして年齢が上がってからは、子どもの成長に応じて、部屋のレイアウトや家庭での教え方、接し方をどう変えていくか。さらに、新たな発達段階に入る6歳までのことや、幼稚園への入園などについても記しています。 子どもがどの敏感期にあるかを、どう観察して把握し、環境を整えればいいのか。そして、感覚や数、言語、社会性、感情の発達を促すにはどうしたらいいのか、アイデアを記しています。ご自由に選んで参考にしてみてください。 なにより大切なのは、子育てを楽しむことです。 ◎本書の構成 【第1部】保護者のためのモンテッソーリ教育ガイド 第1章 モンテッソーリ教育入門 第2章 おうちでモンテッソーリ教育 【第2部】モンテッソーリ教育を実践しよう 第3章 ようこそ、わが家へ ~0歳~ 第4章 乳児から幼児へ ~1歳~ 第5章 幼児初期 ~2歳~ 第6章 未来へ向けて ~3歳から6歳~ ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
xDiversityという可能性の挑戦
AIに代表される計算機技術の成熟とともに訪れる、新しい自然。 デジタルデータと自然が融和し、そのどちらでもない自然に生まれ変わった自然・自然観を、落合陽一は「デジタルネイチャー」と名付けた。 計算機と自然の様々な中庸状態を探るなかで、人の身体が制約から解放され、新たな制約を楽しむこともできる、という気づきの先にあるのが、クロス・ダイバーシティのプロジェクトである。 菅野裕介(東京大学生産技術研究所准教授)、本多達也(富士通株式会社Ontennaプロジェクトリーダー)、遠藤謙(ソニー株式会社シリアリサーチャー)ら日本を代表する若手研究者・エンジニアが集結し、落合陽一を代表としてJSTクレストxDiversityを結成した。 メンバーは4つのチームに分かれ、それぞれのタスクに取り組んだ。 聴覚補助デバイス、ロボット義足、視覚障害者支援デバイスなどの製作と、それらのデバイスを実装するためのワークショップ、プロトタイピングなどである。 義足を着けた乙武洋匡氏は国立競技場でみごと117メートルを歩ききった。 ろう者・聴覚障害者のために開発された「Ontenna」は全国の8割以上のろう学校に採用され、新たな体験をもたらしているだけでなく、聴者の世界も広げつつある。 xDiversityは、技術(=どうやって解くか)の多様性と課題(=何を解くか)の多様性をクロスさせて新しい価値を生み出すことをコンセプトに挑戦を続けてきた。 本書は、4年半におよぶxDiversityプロジェクトの内容を、落合陽一氏をはじめとしたメンバーが報告するレポートである。 いま、たしかに姿を現わしつつある新しいデジタルネイチャーの実像がここにある。 -
きれいな言葉より素直な叫び
舞台がある限り、そこに立ち続ける。 踊り子として、書き手として、「美」と「性」に食らいつく。 むき出しの新井見枝香は、無敵だ。 ――塩田武士(作家) 書店員×エッセイスト×踊り子 書店員、エッセイスト、踊り子、三足の草鞋を履く著者による 「生きづらさ」を原動力に書き綴ったエッセイ集。 本を届け、文章を綴り、今日も踊り続ける。 お客を楽しませたいと必死になるのも、結局は自分の気持ちのためなのだ。踊り子を応援する人たちもまた、突き詰めれば自分のためではないだろうか。できればそうであってほしい。裸になってステージから見えたものは、客席に座る人たちだ。こちらに目を向けているということそのものが、私には素直な叫びに思えてならない。キラキラとした嘘ばかりの世界で、それだけが信じられる。 *小説現代の好評連載「きれいな言葉より素直な叫び」を加筆修正したものです。 -
銃夢火星戦記(9) 特装版
全世界で大ヒット、日本の誇るSF『銃夢』シリーズ最新作!【ミニ画集付き特装版】 軍閥ファージャルグから解放された町「デジャー・ソリス」。 しかし平穏も束の間、クアンたちのもとへ厄介な敵が襲来する! 男の名はジャポロ。陽子が人質にとられ、連れ去られてしまう! おまけにこのジャポロ、クアンと何やら”しぶとい”因縁があるようでーー…? 世界17ヵ国で刊行され、実写映画「アリータ バトル・エンジェル」も公開の『銃夢』シリーズ。 世界を魅了するSF漫画の最新シリーズ第9巻! 銃夢サーガの最終章、過去と未来の2つの物語が重なるとき、全ての謎が明らかになる! -
この痛みに名前をつけてよ
ドラマ、映画、小説。ジャンルを超える気鋭のクリエイター最新作。 家から出たい。でも出られない。 引きこもりになってしまったわたしは、たったひとりで世界から取り残されていた。 ひとりの女性と出会うまでは。 「わたし」は40代で引きこもり。 昔ながらの考えを持ち、引きこもる自分を認めてくれない父との接触を避けつつ、 優しく寄り添う母親に頼りきる生活を続けていた。 ところがある日、何の前触れもなく、母親が「わたし」の前から消えてしまう。 そして現れたのは父から依頼を受けたという「鴨」と名乗る若い女性だった。 痛みの先へ。カウントダウンが始まる。 「痛み」のない人生なんてない。 だけど、そんなもの、ないほうがいいに決まってる。 -
明仁天皇と裕仁天皇
「君主」の父、「民主」の子。二人の象徴天皇。それぞれの「戦争と平和」に秘められた昭和史の真実。そこには、天皇家の〈父と子〉のみに伝えられる口承があった。講談社創業100周年記念出版。 「今までは、勝ち抜くための勉強、運動をして来ましたが、今度からは皇后陛下の御歌のやうに、つぎの世を背負つて新日本建設に進まなければなりません。それも皆私の双肩にかゝつてゐるのです。」――<昭和20年8月15日 明仁皇太子が書いた作文より> 「今度のやうな決心をしなければならない事情を早く話せばよかつたけれど 先生とあまりにちがつたことをいふことになるので ひかえて居つたことを ゆるしてくれ 敗因について一言いはしてくれ 我が国人があまりに皇国を信じ過ぎて 英米をあなどつたことである 我が軍人は 精神に重きをおきすぎて 科学を忘れたことである」――<昭和20年9月9日 明仁皇太子への昭和天皇の手紙より> -
すらすら読める 正法眼蔵
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 キイ・ワードは「身心脱落」――道元は、釈迦の正法を正しく読み取る智慧を、弟子たちや後世のわれわれに教えようとしました。それが『正法眼蔵』です。総ルビつき原文 著者オリジナル現代語訳つき。 ●仏道をならふといふは、自己をならふ也。自己をならふといふは、自己をわするるなり。 角砂糖を湯の中に入れると、角砂糖は溶けてしまいます。しかし、角砂糖がなくなったのではありません。ただ溶けてしまったのです。――わたしたちは自分・自己に執着しています。その執着した自我意識の状態が角砂糖なんです。そして、この角砂糖が溶けてしまった状態が「身心脱落」であり、それを道元は別の言葉で“忘れる”と表現しました。――<本文より> -
知りたい! 行ってみたい! なぞとき絶景図鑑
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ページをめくるたび、「世界にはこんな場所があるのか!」「日本でもこんな風景が見られるのか!」「地球ではなぜこんな不思議なことが起こるのか!」と驚きがとまりません。 日本から世界まで。美しい写真とともに、なぜその光景が生み出されたのかを解説。なかなか現地に足を運べなくても、世界中のおどろきの絶景が楽しめる1冊です。行ってみたくなる場所はどこでしょうか。 地球の奇跡が生み出した奇跡の光景に、 読むと旅をしたくなる科学写真絵本 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
帰ってきたお父ちゃん
オレは永遠に青春だ! うそつきで泣き虫でだらしがないけど愛嬌あるオヤジを看取るまで。 女優・水島かおりの抱腹絶倒な半自伝的小説 幼稚園にあがる前に、突然あらわれたお父ちゃん。それから母、セっちゃん、兄との三人暮らしが始まるが、お父ちゃんが借金をこしらえては蒸発するたびに「差し押さえ」がくるようなハチャメチャ生活に。 明るくたくましい私は16歳のときに、ひょんなことからアイドルの道を歩むが、セっちゃんの闘病に向き合えず暴走するお父ちゃんに耐えかね絶縁状態となった。32歳のとき、咽頭がんで余命2年と診断されたお父ちゃんを看取る決心をするが……。 家族のややこしさ温かさを突き付けられる、爆笑&落涙必至の半自伝小説。 「かおりはうちの仕事場でベタ塗りやプロ並みの美味しいご飯を作ってくれました。 よく通る声で仕事場に元気をくれました。 この本に書かれているようなことは一切口にすることなく。」 くらもちふさこさん(漫画家) -
月の三相
デビュー作にして芥川賞受賞作『貝に続く場所にて』に続く、最注目の受賞第一作! 「フローラが失踪した」。旧東ドイツの小さな街に広がる噂が、歴史に引き裂かれた少年と少女の物語を呼び醒ます。分断の時代を越えて、不在の肖像をたどる旅。 「不在の者が失踪した後、静寂の表層と化した過去に踊り込もうとする言語がここにある。」 ーー多和田葉子 「傷だらけの歴史、その交差点に花開く魂の仮面劇。生命のリアルはどこに宿るのか。新次元の世界文学が誕生した。」 ――亀山郁夫 旧東ドイツに位置するその街では、誰もが自分の「肖像面」を持っていた。面に惹かれて移り住んだ三人の女たち――望、グエット、ディアナは、失われた「顔」を探して、見えない境界を越えていく。いくつもの時間が重層する街で、歴史と現在、記憶と幻想が交差して描き出す、世界の肖像画。 -
パリ万国博覧会 サン=シモンの鉄の夢
絶景、奇怪、絢爛。"物神【フェティッシュ】の聖堂"のスペクタクル! 現在も世界各国が競って開催する万国博覧会。 それは、サン=シモンという男が思い描いた「産業という宗教」を奉ずる者たちが、物神たる機械と商品の数々によって荘厳した神殿として創められた。 万博というものを、単なる近代産業技術のひとこまとしてではなく、来たるべきユートピアとして構築され、資本主義文明の展開そのものを懐胎した運動であったことを活写する、この著者だからこそ書けた万博論の決定版! 【本書「まえがき」より】 もしこの万博理念の形成過程史が解明され得るなら、それは、むしろ実際の万博の歴史よりも、絶対に面白いはずだ。なぜなら、それは単なるモノの歴史ではなく、モノに関するイデアの歴史、さらに言うなら近代文明についての観念の歴史となるはずだからである。 【本書の内容】 まえがき 万博の神学、あるいは万博史の逆説 第1章 サン= シモンの鉄の夢 第2章 転向サン= シモン主義者ミシェル・シュヴァリエ 第3章 パリ万国博覧会にむけて 第4章 万博理念の確立 第5章 サン= シモン主義のユートピア、一八六七年パリ万 国博覧会 第6章 アミューズメントとしての万博会場 第7章 博覧会場の外で 第8章 新たなユートピア〈恒久的万国博覧会〉にむけて 文献目録 ※本書の原本は、『絶景、パリ万国博覧会』として1992年に河出書房新社より、その後2000年に小学館文庫より副題「サン・シモンの鉄の夢」として刊行されたものです。 -
AI時代の資本主義の哲学
対・社会主義/対・国家/対・前近代社会―― 対比するものや時代によって「資本主義」の意味は変わる。 市場経済・企業組織の変容、中国の台頭。 いま「資本主義」は、どんな現実をうつすのか? 「市場」と「所有」のバランスにその本質を見出し、 歴史と概念から付き合い方を考える、AI時代の「資本主義の哲学」。 * もちろん私たちは「資本主義」という言葉、概念にだけ関心があるわけではなく、そのような言葉で指示されている現実そのものに対してこそ深刻な関心があります。しかしながら我々は「資本主義」という言葉、概念なしにはその言葉が指し示す現実について考えることはおそらく不可能なのです。――「はじめに」より 【目次】 はじめに 1 資本主義・対・社会主義 2 資本主義とは何か 3 仕組み 4 核心 5 AI時代の資本主義 おわりに 補論 資本主義と国家 -
ちはやふる百人一首勉強ノート
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 マンガ史上に残る傑作「ちはやふる」は、このノートから生まれた! 百人一首の名歌について作者が学び、アイデアをふくらませた秘蔵ノート、ついに公開! ちはやぶる神代も聞かず龍田川 から紅に水くぐるとは 在原業平朝臣 逢ひ見ての後の心にくらぶれば 昔はものを思はざりけり 権中納言敦忠 瀬を早み岩にせかるる滝川の われても末に逢はむとぞ思ふ 崇徳院 百人一首は藤原定家から私たちに受け渡された切符だった―― 千年受け継がれてきた名歌を、作者直筆のイラストと文字で学べ、千早、太一、新たちの名場面をもっと楽しめる! 百人一首は、もっとも身近な、手に取りやすい古典です。百の歌には、数多くの歌のエッセンスがつまっています。掛詞、歌 枕が入り、三十一文字をさらっと読んだだけではわからないような技巧が凝らされている歌が百人一首には多くあります。あなたのことが恋しいという気持ちをただ歌にするのではなくて、かつての本歌を踏襲して、自分の知識、感性をすべてつぎこんで作られたような歌があります。当代随一の歌人が集まって、技を競わせる歌合せのようなシステムがあったから、歌人たちは自分の技を磨いて磨いて磨き尽くそうとした。そうして作られた歌のなかから、定家によって選ばれた百の歌。一千年読み継がれてきた歌には、やはりそれだけの力があります。ノートを作りながら、このことを実感しました。――「はじめに」より ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
今日よりもマシな明日 文学芸能論
「群像」誌上に発表し、話題となった傑作文芸批評をまとめた試みの作家論集。 序論 町田康論 いとうせいこう論 西加奈子論 ほか小山田圭吾、みうらじゅんにも言及。 「自分ならざる者を精一杯に生きる」 “今日よりも少しはマシな明日を迎えるために” ――《芸能》の核心は、この「ウソ/本当」の二分法を貫く、一生懸命で心を込めたいとなみに宿っている。このような意味において、小説もまた《芸能》のいち形態である、と言える。小説もまた、音楽や映画や漫画といった他の表現と同様、ここにはない喜びを、悲しみを、憎しみを、愛しさを現前化しようとする。 小説とは、わたしたちが生きる日常とはまったく異なる出来事が上演される場所だ。作中人物たちはゆたかな世界を演出すべく、小説の舞台を動きまわり、読者の気を引こうとする。そして、彼らの行動を追い、彼らに感情移入さえする読者は、ほんのつかのま、読書行為を通じて、普段の自分とは違う何者かになる。もしかしたら、読むまえと読んだあととでは、世界が一変しているかもしれない。すぐれた《芸能》とはおうおうにして、そういうものだ。 大事なことは、《芸能》の世界が少なからず、現実の世界なり社会なりと異なっている、ということだ。逆に言えば、現実の社会を追認するような《芸能》は物足りない。退屈な社会を生きるわたしたちが、ほんのひとときでも、《芸能》に触れて日常から抜け出す。その逸脱による解放的な喜びこそ、明日以降を生きるための活力となるのだ。 いち生活者の僕は、だからこそ、小説を読む。だからこそ、音楽を聴く。明日以降の生活を少しでもマシなものにするために。――(本書序論より抜粋) -
石を黙らせて
名も知らない女性の人生を、尊厳を傷つけた。 過去の強姦を告白し、婚約者と家族から断絶された男は、 謝罪のために事件を公表し、被害者探しを思い立つ。 せめて罰を受けさせてくれ 罪とはなにか。その罪に許しはあるのか。 『死にたくなったら電話して』の著者が突きつける、このうえなく深い問い。 「謝るというのはある種傲慢な行為であって、自分の本来の気持ちばかりがどうしても滲み出てくる。 それを含めて書いているのが巧みだと思った」 高山羽根子 「性被害については、どうしても被害を受けた女性側が語る立場に置かれることが多い。男性側がポロッと発語することで露わになってしまうもの、発語した瞬間に生じる社会との摩擦といったものがちゃんと書かれている点を最大限に評価したい」 倉本さおり 「この作品には、出来事を終わらせないことの倫理観はあった」 矢野利裕 -
天路
国と国、言葉と言葉の〈間〉を旅する作家がたどりついた、世界の臨界点。記憶と言葉が響きあう越境文学の達成。 アメリカを捨て日本に移り住んだ作家は、故国に残した母の死を抱えて中国の最果て、チベット高原へと赴く。 一千年の祈りの地でたどる、死と再生の旅。 30年前から日本に暮らすアメリカ国籍の「かれ」は、故国の母の死を受けいれられぬまま、漢民族の友人とともにチベット高原を旅する。「世界の屋上」と呼ばれるその土地は、一千年来、ひたすら生と死に思いをめぐらせてきた人々の文化が息づく場所だった。異質な言葉との出会いを通して、死と再生の旅を描く読売文学賞作家の最新連作小説。 ・収録作「西の蔵の声」評より―― 「喪失の痛みからの回復をこうやって異質な言葉との出会いを通して描くことができるというのは、ほんとにすごい。リービさんの名人芸」松浦理英子氏(群像2019年3月号創作合評) 「エクソフォニーをさまよい続ける作者の、母の死との対峙と開眼の瞬間が描かれている小説であり、非常に感銘を受けた」鴻巣友季子氏(同上) 「言語だけを携えて、作者は世界に立ち向かっていく。この作品は一人の人間の中に沸き起こる複数の言語と文化、過去と現在の共振として読まれるべきように思う」 ――磯﨑憲一郎氏(朝日新聞2019年1月30日文芸時評) -
近代アジアの啓蒙思想家
香港に国家安全維持法を導入した習近平の中国、ミャンマーの軍事クーデタ、フィリピンで強権をふるうドゥテルテ大統領など、現在、アジアの国々で、自由と人権の尊重、民主主義といった近代の潮流とは逆方向の動きが目立っている。アジアではこの100年余り、西欧起源のこうした思想と原理で自国を作り替える試みが続いてきたが、いまだ完全に自らのものとするに至っていないのである。しかもこうした「逆方向の動き」は、アジアのみならず、欧米社会でも起こっている。 そもそも、ヨーロッパに生まれた「啓蒙思想」は、アジア各地の知識人にどんな衝撃を与えたのか、そして、彼らはどんな社会をめざしたのか。アジア各国の啓蒙思想家の生涯から、近代アジアの苦闘の歴史と、現代にいたる矛盾をとらえ直す。 序章では、その最初期のモデルとしての福沢諭吉を取り上げる。以下、中国で革命を志した陳独秀と胡適、インドネシアの女性運動の先駆者カルティニ、インドのネルーとガンディー、朝鮮の儒教知識人・朴泳孝、日本に近代化を学んだベトナムのファン・ボイ・チャウ・・・。いずれも、アジアの進むべき道をしめした「道先案内人」であり、日本の啓蒙思想家・中江兆民が言うところの「種を播いた人」であった。そして、「啓蒙思想」は過去のものではなく、それを実現するための運動は今も受け継がれて「現在進行形」なのである。 -
キレにくい子どもを育てる。親子のアンガーマネージメント
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 気に入らないことや、自分の思い通りにならないことがあると、些細なことでも攻撃的な言動をする「キレやすい」子どもがいます。また、そんな子どもの態度にイライラしていると、親まで怒りっぽくなったり、ストレスが溜まったり悪循環が起こります。 「わが子をキレやすい子にしたくない」「キレやすいわが子に困っている」「わが子へのイライラを抑えられない」という親へ向けて、子どもの心に寄り添いながら、親子でできるアンガーマネージメントをイラストや図解を交えながら解説。正しい声かけや問題解決の方法を学びます。乳幼児期から高校生までの具体的な事例も紹介します。 第1章 なぜ子どもはキレるのか キレやすい子どもの心理 子どもは親の姿を見本にする 第2章 子どもの発達に合わせた親の関わり方 乳幼児期の発達に伴う親子関係の変化 愛着の発達と親の関わり方 親の愛着の表現タイプ別コミュニケーション方法 第3章 キレた子どもへの対処法 子どもの気持ちを受け止めるコミュニケーション キレにくくする話の進め方 年齢別 親子のトラブル事例 事例1 幼児期「甘えたいんだけど……」 事例2 小学校低学年「新しい環境へのとまどい」 事例3 小学校中学年「お兄ちゃんはつらいよ」 事例4 小学校高学年「頑張ってきたのは誰のため?」 事例5 中学生「ゲームだから」 事例6 中学生「実行委員、辞めたい」 事例7 高校生「進路希望、特になし」 事例8 高校生「いろいろあるの!」 事例9 発達障害のある幼稚園児「ぼくが一番前!」 事例10 発達障害のある中学生「整理整頓できない」 事例11 非行傾向のある高校生「ちょっと借りた」 -
病が語る日本史
平安時代の人々は病気に罹ると怨霊・物の怪の所為とそれにおびえ、加持祈祷を大々的に行った。また仏教の伝来、遣唐使の派遣は海外の伝染病をもたらした。そして疾病の蔓延は人々を苦しめ、政治を動かし、大きく変えもした。 寄生虫に冒され、結核やポリオも病んだ縄文・弥生の人々、贅沢病ともいえる糖尿病で苦しんだ藤原家一族、江戸時代猛威をふるったインフルエンザやコレラ。 その他、天然痘、麻疹、梅毒、眼病、脚気など、各病気と当時の人びとがいかに闘ってきたかを、歴史上の事件、有名な人物の逸話を交え、〈病〉という視点を軸に展開していきます。 日本武尊の死因・脚気の原因はいつ明らかにされたか? もし武田信玄がガンで急死しなかったら? 具体的な謎解きをまじえ、読者の興味を引き付けながら、それらの病が日本の歴史に及ぼした影響をさぐってゆきます。 医学史研究の第一人者が語る病気の文化史であり病気の社会史です。 原本 『病が語る日本史』講談社、2002年刊 ●主な内容 第一部 病の記録 骨や遺物が語る病/古代人の病/疫病と天皇/光明皇后と施療/糖尿病と藤原一族/怨霊と物の怪/マラリアの蔓延/寄生虫との長いつきあい 第二部 時代を映す病 ガンと天下統一/江戸時代に多い眼病/万病のもと風邪/不当に差別されたらい・ハンセン病/脚気論争/コレラの恐怖/天然痘と種痘/梅毒の経路は?/最初の職業病/長い歴史をもつ赤痢/かつては「命定め」の麻疹 第三部 変わる病気像 明治時代のガン患者/死病として恐れられた結核/ネズミ買い上げ--ペスト流行/事件簿エピソード/消えた病気/新しく現れた病気/平均寿命と死生観 関連文献 あとがき -
男性性の探究
ひとりの男性として自分は何が語れるだろうか? #MeToo運動をきっかけに覚えた、男性としての居心地の悪さ、動揺、そして目覚め。 フランスの哲学者・宗教社会者である著者が、男性支配の構造と、その解体を語る。 リオジエが問題視するのは、女性の身体に向けられる男性の視線である。歴史的・社会的・文化的に培われてきたこの眼差しが、女性を客体化(objectiver)し、もの(objet)として所有すること、資本として蓄積することを可能にしてきた。そのようにして男性優位の構造が形作られてきた。そこに問題の核心がある。(「訳者解説」より) -
主権者のいない国
「なぜ私たちは、私たちの政府はどうせロクでもないと思っているのか。その一方で、なぜ私たちは、決して主権者であろうとしないのか。この二つの現象は、相互補完的なものであるように思われる。私たちが決して主権者でないならば、政府がロクでもないものであっても、私たちには何の責任もない。あるいは逆に、政府はつねにロクでもないので、私たちに責任を持たせようとはしない。 だが、責任とは何か。それは誰かに与えてもらうものなのか。そして、ここで言う責任とは誰に対するものなのか。それは究極的には自分の人生・生活・生命に対する責任である」 本文より抜粋 政治が国民にとって「災厄」となった絶望の時代を、私たちはどう受け止め、どう生きるべきなのか? いま日本でもっとも忖度しない、ひよらない、おもねらない政治学者の最新論考! 国民を見殺しにして、お友だちの優遇や経済を優先する現権力の暴走の根源にあるものとは? 資本主義の「人間毀損」が行きついた果ての「命の選別」を受け流さず、顕在化した社会的モラルの崩壊に立ち向かうための必読書! 序章 未来のために想起せよ 第一章 「戦後の国体」は新型コロナに出会った 第二章 現代の構造――新自由主義と反知性主義 第三章 新・国体論 第四章 沖縄からの問い 朝鮮半島への想像力 第五章 歴史のなかの人間 終章 なぜ私たちは主権者であろうとしないのか -
こんな日もある 競馬徒然草
ツキにからかわれるのも、人生長い目で見れば悪いことではない。 年々歳々、馬とともに春夏秋冬をめぐり、移り変わる人と時代を見つめ続けた作家の足跡。 日本文学の巨星が三十余年にわたり書き継いだ名篇エッセイ、初書籍化。 編・解説:高橋源一郎 何年先のことになるやら、たとえばダービーの日のスタンドかテレビの前で、そういえばあの男、このダービーをもう知らないんだ、と生前の私のことをちらりと思い出す人がいるかもしれない、と今からそんなことを考えると、心細いようで、あんがい、慰められる気持ちになる。自分一個の生涯を超えて続く楽しみを持つことは、そしてその楽しみを共にする人たちがこれからも大勢いると考えられることは、自分の生涯が先へ先へ、はるか遠くまで送られて行く、リレーされて行くようで、ありがたいことだ。 (本文より) -
回想の太宰治
濃やかな愛情と明晰な目がとらえた人間・太宰治――太宰治は、文字通り文学のために生まれ、文学のために育ち、文学のために生きた「文学の寵児」だった。彼から文学を取り除くと、そこには嬰児のようなおとなが途方に暮れて立ちつくす姿があった。戦中戦後の10年間、妻であった著者が、共に暮らした日々のさま、友人知人との交流、疎開した青森の思い出など、豊富なエピソードで綴る回想記。淡々とした文にも人間太宰の赤裸な姿が躍如とする好著。 ◎「これは、凄い本に出会ったものであります。質も量も。明晰さも、たしかさも、怖ろしさも。科学者の随筆みたいな、美しい揺るぎのない日本語で、太宰治は凝視され、記憶され、保存される。この著者が、昭和の初期に、太宰の妻であり、ともに暮らし、子をなして、日々会話し、身の回りの世話をし、親戚や食卓や経済を共有していたかと思うと、トカトントン。そこらの男の何十倍も聡明だった女の記録であり、記録をよそおった文学であります。」<伊藤比呂美「解説」より> ※本書は、『回想の太宰治』(昭和58年6月 講談社文庫刊)を底本としましたが、「アヤの懐旧談」を削除し、『増補改訂版 回想の太宰治』(平成9年8月 人文書院刊)より、「蔵の前の渡り廊下」「南台寺」「父のこと、兄のこと」「『水中の友』」の4篇を収録しました。 -
吉永小百合 私の生き方
今、出演する映画でつねに主役をはる俳優が、吉永小百合さんその人。 山田洋次監督は、「高倉健さん亡きあと、小百合さんは『最後のスター』になってしまった。素敵な女優さんはいるけど、小百合さんは別格の存在」と評します。 なぜ、密着取材を引き受けたのかと問われて、吉永さんは笑顔でこう答えました。 「いつ死ぬかわからないから、撮っていただいて幸せでした――」 121本目にあたる出演映画の制作現場に初めてカメラが入、そこで吉永さんが見せてくれたのは、他人を演じるという俳優の得がたい特権と、そのための挑戦。 今「自分に正直に生きたい。難しいことはありますけど、悔いはなくなりますね」と述べる吉永さんのその生き方は、豊かな人生に欠かせない秘訣でもあります。そんな名言も飛び出すインタビューでは、放送では紹介しきれなかった、樹木希林さんとの友情、年齢の受け止め方などなど、その素顔と潔い生き方が文字に鮮やかに刻まれています。 -
笛吹川
生まれては殺される、その無慈悲な反復。 甲州武田家の盛衰と、農民一家の酸鼻な運命。 信玄の誕生から勝頼の死まで、武田家の盛衰とともに生きた、笛吹川沿いの農民一家六代にわたる物語。生まれては殺される、その無慈悲な反復を、説話と土俗的語りで鮮烈なイメージに昇華した文学史上の問題作。平野謙との<「笛吹川」論争>で、花田清輝をして「近代芸術を止揚する方法」と言わしめ、また後年、開高健をして「私のなかにある古い日本の血に点火しながらこの作品は現代そのもの」とも言わしめる。 町田康 一般の調節された言葉は、一族の多くの者がそのために殺害されたのにもかかわらず、それを、先祖代々お屋形様のおかげになって、と言い換えることができる。しかし、この小説の言葉は、そう言い換えてしまう人間の哀しみを描きつつ、それすらも無言の側に押し流してしまう。そして、その圧倒的で、どうしようもない事態は、始まりと終わりを持たず循環する。――<「解説」より> -
早稲田ラグビー 最強のプロセス
強い組織は、立ち返る原点を持っている。就任から2年。11季ぶりの大学日本一奪還に導いた指揮官が語る組織を甦らせた勝つプロセス。 迷走しかけていた部の建て直しのため、急遽監督就任。そして8年ぶりの対抗戦優勝。 翌年、対抗戦での早明戦大敗から40日、新国立競技場での決勝という最高の舞台での再戦で最高の結果を生んだ勝つプロセスとは。 -
近藤真琴「最強キュート」満載100カット! オール未公開の完全版 FRIDAYデジタル写真集
名古屋を拠点に活動するアイドルグループ『dela』のメンバー近藤真琴の特別デジタル写真集。近藤真琴「プールのあとは…」と「砂浜で追いかけて!」の未公開カット100枚を封入した完全版デジタル写真集。 -
カラー図解 分子レベルで見た薬の働き なぜ効くのか? どのように病気を治すのか?
あなたが飲んだ薬が、体のなかでなにをしているのか、知っていますか? 薬を理解するために必須の50種類の医薬分子のメカニズムを網羅! ・大村智博士、本庶佑博士がノーベル賞を受けた「イベルメクチン」「オプジーボ」とはどんな薬なのか? ・薬が効かない「耐性菌」はどのように生まれるのか? ・創薬はある種のギャンブル!? 新薬はなぜ高額になるのか? ・人類はインフルエンザ・ウイルスとの闘いに勝利できるのか? ・精神の病気は薬で治療できるのか? ・HIVプロテアーゼ阻害薬とはなにか? 2009年刊行の『分子レベルで見た薬の働き 第2版』の図をフルカラー化し、「免疫チェックポイント阻害薬」や「薬剤耐性」など、この10年の新しい話題を盛り込んだ最新版。 【目次】 第1章 薬はどのように効くか 1-1 薬は生命活動に関与する分子に働く 1-2 分子の世界での薬の働き 1-3 タンパク質の立体構造と働きとの関係 1-4 核酸の構造と働きとの関係 1-5 薬と生体高分子の間に働く力 第2章 魔法の弾丸を求めて 2-1 抗菌物質の歴史 2-2 動物とバクテリアの細胞の違い 2-3 どのような仕組みで抗菌物質はバクテリアを殺すのか 2-4 サルファ薬の効き方 2-5 ペニシリン 2-6 バクテリアのタンパク質合成を阻害する抗菌薬 2-7 バクテリアとの果てしなき闘い 2-8 バクテリア以外の寄生生物に対する薬 第3章 がんとの闘い 3-1 分子レベルで見たがん 3-2 DNAに直接作用する抗がん薬 3-3 がん細胞に必須のタンパク質に作用する抗がん薬 3-4 抗体でがんを治す 3-5 免疫チェックポイント阻害薬 3-6 がんとの闘いはまだ終わっていない 第4章 見えない敵 4-1 見えない敵とは 4-2 インフルエンザ 4-3 エイズと闘う薬たち 4-4 エボラ出血熱 第5章 生活習慣病の治療 5-1 血圧を下げる 5-2 血の塊を溶かす薬 5-3 糖尿病を治す 5-4 レステロールを下げる 5-5 骨粗鬆症を治す 第6章 免疫反応と炎症反応 6-1 免疫反応をコントロールする 6-2 自己免疫力をパワーアップする薬 6-3 炎症を止める 6-4 胃潰瘍の薬 第7章 脳や精神の病気の治療 7-1 アルツハイマー型認知症 7-2 パーキンソン病の治療薬 7-3 うつ病に対する薬 -
サピエンス日本上陸 3万年前の大航海
私たちの祖先は、なぜ日本を目指したのか?――命がけの航海から見えてきた「新しい人類史」! 「最初の日本列島人は、当時陸続きだった大陸から歩いてやってきた」――これは今や間違ったイメージだ。我々の祖先は、何らかの手段で海を越え、日本列島へたどり着いた。 しかし、その事実には不可解な点がある。 水平線の先にある見えない島の存在を、彼らは知っていたのか。 世界最大級の海流、黒潮を、どうやって越えたのか。 そして、それほどの難関に立ち向かってまで、なぜ海の向こうを目指したのか。 ――謎に挑むため、私たち現代人がおこなった命がけの実験航海実験。そこから見えてきた日本人誕生の物語と、「祖先たちの本当の姿」とは。 〈この太古の航海は決して、選ばれし屈強な男たちが主役の冒険物語ではない。 これは後期旧石器時代を生きた、ふつうの男女たちの物語なのである。 ――本書より〉 クラウドファンディングで計6000万円もの支援を受けて達成された「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」の成果がここに! -
詩としての哲学 ニーチェ・ハイデッガー・ローティ
プラトンによれば、ソクラテスは、「……とは何か」と問うた。「正義とは何か」「美とはなにか」。真理を捉えるための「知性」や「理性」を最も重要な心の働きとする西洋哲学の伝統が、ここから生まれた。 これに対して、本書は、「想像力」を優位におく思想に着目する。イギリスのロマン主義者からはじまって、アメリカのエマーソンに継承され、ニーチェ、ハイデッガー、ローティにつながる系譜である。 真理は定まっていて、「理性」や「知性」は、それをあるがままに捉える能力だとするのが、プラトン的「理性主義」だとすれば、「想像力」とは、新たな見方、捉え方を創造する力である。これをローティは、「詩としての哲学」と呼んだ。 デカルト、カントなど、理性主義の変遷をも検証しつつ、「詩としての哲学」の可能性を問う力作。 -
発達障害の内側から見た世界 名指すことと分かること
精神科医が自分を振り返り自らに「発達障害」という診断を下したとき、自分というもののあり方、他者との関係や理解はどのように見えてくるのか。 ASD(自閉症スペクトラム)、ADHD(注意欠陥多動障害)、DCD(発達性協調運動障害)などの診断名で呼ばれる「発達障害」は病気ではないし、必ずしも「障害」ではない。脳のスペックの傾向であり、そのスペックに適した環境に置かれていないがゆえの不適応と考えるほうがはるかに実態に近い。 私のスペックは、たとえば精神科医、牡羊座、A型、DCD、右利き、日本人、大学教授などさまざまに表される。しかし、その中の一つに焦点をあて人としての本質として前景化した形で周りから名指されてしまうと、その「分かられ方」は自分からは切り離され、独自の存在として扱われることになる。 物事を認識すること、人を理解することにおいて、人間の思考の営みは常になにかを捨て去り、排他的に対象を輪郭づけようとするのではないか。ゆで卵が生卵からゆで卵に変貌する臨界点はどこにあるのか。 人工的に作られた名前が必ずしも「定義」から出発しているとはかぎらず、定義もまた定義づけられた瞬間からその「過不足のなさ」は揺らぐことになる。 人を了解すること、人を説明すること、それらの間にはなにか質的な違いがあるのではないか。また自分が自分を分かるということはじつは大きな謎であり、他人のことが分かることの謎へと連続的に連なっている。 本書は、著者による発達障害の自分史を事例としてつつ、「私」あるいは「私」と他者との関係の「分かり方」を考察する。名指すことによって分かるのでなく、繰り返し語らい合い、ともに眼差すことによって「分かる」ことへと接近するだろう道筋を探って。 -
オールド・ファッション 普通の会話
一九八五年四月八日。東京ステーションホテルにて、 日本を代表する批評家が初対峙する。夕食とともに開幕した 「普通の会話」ならぬ前代未聞の「知の饗宴」は、 食後のブランデー、チョコレートを愉しみつつ一日目を終了、 翌朝も食堂、客室と舞台を移しつつ、正午近くに及ぶ。 文学、映画、歴史、政治から、私生活に人生論まで。 ユーモアとイロニー、深い洞察に満ちた、歴史的対話篇。 -
酔芙蓉
武士の世の到来を告げ、貴族の支配を終わらせた平安末期の「保元・平治の乱」。長承三(1134)年。父を亡くした11歳の藤原忠雅は、白い花を携えて末茂流への婿入りの日を迎えていた。手に持つのは、明け方から夕方にかけて色を少しずつ変化させる「酔芙蓉」。その邸で完璧なまでに整った容貌を持つ美少年・藤原隆季と出会う。低い家柄である隆季は、やがてその美貌ゆえに権力者たちの我欲に翻弄されていく。だが龍のごとき男・平清盛と盟を結び、隆季は家のため、出世の階段を登り始める。守るべきは心か、家か--ーー政争を繰り返す貴族たちから一族を守るため、青年は美しき冷たい仮面を被った--高貴な家柄を持つ男と、類い稀なる美貌を持つ男の運命は。 -
インフラグラム 映像文明の新世紀
映像は現代社会の生活基盤(インフラ)である。これを「インフラグラム」と呼ぼう。通信は5G時代に突入し、軍事からコミュニケーションまで、インフラグラムはますます、情報社会の根幹をなしている。すべてが可視化されているようなこの映像文明において、わたしたちは何を見て、何に見つめられ、何を見ていないのか――?5G時代の映像論を、眼差しの歴史として考える。*写真の誕生から180年。「光による描画」の技術は、スマートフォンから人工衛星、地図、医療、娯楽から政治、軍事、戦争まで、情報社会を動かすインフラとなった。視線は労働し、〈わたし〉はデータ上に増殖している。こうして映像は、監視社会を強化するいっぽうで、他者が生きた時間を再起させる記憶の装置でもある。わたしたちの現在を、生と死を、そして自由とは何かを考える、〈眼差しの歴史〉。〈目次〉01 神経エコノミーの誕生02 インフラグラムの時代03 軍事の映像人類学04 空の眼05 記憶の身体 -
完本 太宰と井伏 ふたつの戦後
「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ。」(「ヴィヨンの妻」)四度の自殺未遂を経て、一度は生きることを選んだ太宰治は、戦後なぜ再び死に赴いたのか。井伏鱒二と太宰治という、師弟でもあった二人の文学者の対照的な姿から、今に続く戦後の核心を鮮やかに照射する表題作に、そこからさらに考察を深めた論考を増補した、本格文芸評論の完本。目次太宰と井伏 ふたつの戦後太宰治、底板にふれるーー『太宰と井伏』再説解説 與那覇潤 -
跳ね馬を2000台直したメカによる フェラーリ・メカニカル・バイブル
F1直系をうたうスポーツカーの最高峰に立つフェラーリは、その圧倒的な存在感と値段から、神秘のヴェールに覆われています。ぶつけると一〇〇万円単位の金がかかる。タイミングベルト切れて、エンジン交換で、数百万円。雨漏りがする。雨中を走ると電装系がだめになる。……。実際はどうなのか?、オーナー、オーナー予備軍が抱くであろう疑問に対して、経験豊富なメカニックが丁寧な解説と対応を惜しみなく教示します。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
「ごじゃ」の一分 竹中武 最後の任侠ヤクザ
山口組最高幹部だった竹中武は、兄・竹中正久(山口組四代目組長)が殺された「山一抗争」の政治決着を嫌って山口組を離脱。山口組を誰より愛しながらも敵に回し、孤立無援で闘い、そしてついに敗れなかった。長いものに巻かれず、堅気を泣かさず、ただ己の信じた「筋(すじ)」にこだわり続けた。本書は「最後の任侠ヤクザ」とも言われる竹中武の生涯を、初公開となる本人の肉声ビデオと最新証言でたどった本格評伝である。 -
愛国とノーサイド 松任谷家と頭山家
昭和という時代、面白い出来事、場所、人の近くには決まって「松任谷家」の人々がいた。そして、昭和をつらぬく精神性の基盤には決まって「頭山家」の信念があった。「松任谷家」の「発明」精神と、「頭山家」の「尊皇」精神ーー。「昭和」を、この上なく面白くスリリングな時代にした両家のハイブリッドの軌跡を描き出す。 -
佐々木希 「かくしごと」【電子版限定カット「かくしどり」収録】
佐々木希と旅行している気分になれる写真集。"彼との2泊3日の旅"をテーマに、瀬戸内各地で撮影。昼は無邪気、夜は艶っぽい表情。そのギャップがたまらない! 今までで一番大人な温泉、浴衣、下着シーンも披露。撮影は『未来ちゃん』や『明星』が話題の川島小鳥。後半もデビュー10年を振り返る2万字インタビューや、親友・大政絢との対談、大物共演者からの寄稿文、プライベートショットなど満載でお届け!※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
貸本漫画集 地底の足音他 水木しげる漫画大全集
水木しげるが貸本作家時代に情熱を注いだジャンルの一つである怪奇物。短編四作品に加えて、お気に入りの作家と公言するラヴクラフトの一作「ダンウィッチの怪」を翻案した「地底の足音」を、カラーページも掲載当時のままに完全再現!「水木しげる漫画大全集」―半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を、京極夏彦責任監修の元、完全網羅。最新デジタル技術を駆使し最高画質を達成。第1期33巻。
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