作品一覧

  • 勝海舟と幕末外交 イギリス・ロシアの脅威に抗して
    3.7
    1巻990円 (税込)
    幕末、日本近海ではイギリスとロシアが激突していた。クリミア戦争ではカムチャツカ半島も戦場になり、アロー戦争では清国と英仏の講和に介入したロシアが広大な領土を清国から得た。「日本の味方はどの国か」を巡って幕府内では親英・親米・親露の各派が対立。そして、ついにロシアは日本に触手を伸ばし、対馬を占領、軍事基地を築きはじめる。植民地化の危機が迫るなか、独自の知見と人脈を持つ勝海舟が動く。
  • 鎖国前夜ラプソディ 惺窩と家康の「日本の大航海時代」
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    朝鮮出兵を経て成し遂げられた徳川の天下統一。そんな、日本をはじめとする諸国が平和を希求し、新たな国家形成と国際関係をさぐる時代に現出した「日本の大航海時代」。東アジアのみならず東南アジアをも舞台に交錯する人びとの理想、理念、思想、そして政治と欲望。戦乱と「鎖国」のはざまに二つの精神の邂逅がもたらした、自由と寛容さを追求する時代の実像を大胆に描き出す。
  • 陽炎の飛鳥
    5.0
    1巻1,257円 (税込)
    著者は東アジア古代史、比較文化、比較文学を専門とし、著作も多い。1989年には「雨森芳州」でサントリー学芸賞を受賞している。本書では、小説形式で、聖徳太子の生涯を高句麗の僧侶、慧慈の視点で書いている。慧慈は聖徳太子の師であり、最も親しい年長の友人であった人物。短期間でありながらも「和」の精神で平和な時代を生み出した聖徳太子の哲学と精神の根本が、高句麗人の回想で語られていくのがユニーク。

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  • 日本文化交流小史 東アジア伝統文化のなかで
    -
    1巻770円 (税込)
    日本文化は二千年に及ぶ東アジア世界の交流の中で形づくられ、展開してきた。渡来人による先端技術移転、遣唐使派遣、密教の伝来、禅僧がもたらした宋文化や朱子学の受容など、貪欲に先進文化を取り入れてきた。そのいっぽうで、科挙制度など、受け入れなかったものも数多い。交流の歴史という視点からはじめて見えてくる日本の国のすがたをエピソード豊かに綴り、前近代東アジア文化が備えていた先進性を再評価する。

ユーザーレビュー

  • 陽炎の飛鳥

    Posted by ブクログ

    聖徳太子の師慧慈老師がみた大和や聖徳太子を語る。最近興味を持ち始めた聖徳太子なので流れを掴む点では分かりやすい話で穏やかな目線で語っているので心がざわつくことなく読み終わる。
    でも何か得られる事は見つからず年表を詳しく読んでいる感覚。

    0
    2022年09月29日
  • 勝海舟と幕末外交 イギリス・ロシアの脅威に抗して

    Posted by ブクログ

    本書は「勝海舟を巡って」ということ一辺倒なものではない。幕末期における対蘭関係、対露関係、対米関係、対英仏関係というものや、それらの関係が錯綜した中での幕府の外交というものを、また諸外国による当時の“対日アプローチ”というようなものを考える、広く深い内容になっている。実に興味深い!!

    「幕末期の日露関係」というようなことが非常に詳しく語られている本書…非常に有益だ!!

    0
    2015年01月14日
  • 勝海舟と幕末外交 イギリス・ロシアの脅威に抗して

    Posted by ブクログ

    幕末の外交を史実を元に記されて、各国の思惑がわかりましたが、延々と述べられるだけで何が言いたいのかがわからない結末でした。

    0
    2019年01月21日
  • 鎖国前夜ラプソディ 惺窩と家康の「日本の大航海時代」

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    そら「大胆に描き出す」とあるけど、ここまで「大胆に描き出す」とは思わないだろ、普通!
    憶測に憶測を重ね、全てを藤原惺窩に好意的に描いている。
    もはや、どこに、どこまで、資料的裏付けがあるのかさえわからない。
    「講談社選書メチエ」は以前に購入していたシリーズなので安心して買ったのだがなあ。
    藤原惺窩を褒め称える際に、知名度のある家康が使われているだけじゃねえか。

    数少ない有益情報
    ・「貿易立国島津家」の再確認(だよなあ。貿易の利。それも膨大な利を理解できていなければ、琉球を征服しようとは思わないよな。
    ・文禄の役で流れたが、秀吉からルソンへ服従を求める親書が商人の手によって届けられている!

    0
    2018年10月14日
  • 勝海舟と幕末外交 イギリス・ロシアの脅威に抗して

    Posted by ブクログ

    幕末に対馬を巡って、露英仏とどうやり合うか、幕府の中にでも、親露派、親英派がいて、また親米派もいて、誰が誰と交渉するか、それが、ロシアや中国、アメリカの状況によって、変わって行く。世界の中の日本で虎視眈々と領土が狙われていた状況をどう乗り切ったのか。それに勝海舟が深く関わっていたという。
    でもタイトルと違って、勝海舟はほとんど出てこないし、ロシアが退去した時の状況がほとんど描かれていないのにちょっと欲求不満が残りました。

    0
    2017年09月14日

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