ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
8pt
グローバル市場経済の秩序が政治に優先されるなか、人間は国民国家内部では表象されえず、市場の「リソース」となる。一方でそれと同期して現れる「エクスポジション」と呼ぶべきアート群。共同性を表象する効果を担ったイメージ(像)は失われたのか。結びつきの根拠が揺らいでいる状況のなか、共同体はどこに見出せるのか。アートの機能とナンシー、アガンベンなどの思想から、人間と共同性の関係を考察。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
部分、部分はものすごくおもしろい。 でも全体像となると、なんというかとっつきにくい。 だから、4点でも5点でもなく、4.5点っていうのが本音ところ。 とっつきにくさの原因は、たぶん、僕が読者としてあまり想定されていないところからくるような気がする。 「お呼びでない? こりゃまた失礼いたしました!」...続きを読むと言って逃げ出したくなるような気にさせるのだ。 ではなぜ、僕はそのような気分になってしまうのか。部分、部分では本書に引き込まれているにも関わらず、である。 ❝作品を「展示」するということは近代において特徴的な美術の展示の仕方だ。だが、あるときから「エクスポジション」は作品の制作そのもののうちに取り込まれていったようだ❞(本書の「結び」より引用) 僕の「お呼びでない」感は、ひとえにこの「エクスポジション」というカタカナ語にあるように思われる。 この「エクスポジション」は筆者の論を支えるもっとも重要なキーワードなのだけれど、僕の中で「エクスポジション」はとうとう「えくすぽじしょん」という音のままで終わってしまった。 英語そのものの意味内容は残念ながら僕の語彙力にはなく、また熟語や和語に置き換えるようなことも最後までできなかった。 もちろん、本書ではこの概念についての定義もあるし、「呈示」や「露呈」という熟語と近しい意味で使用されていることくらいは分かるのだが、それがなんというか、すっきり落ちてこない。 だから「エクスポジション」というキーワードが出てくるたびに、読みのリズムが中断される。没頭していたものが邪魔されてしまう。 この邪魔者感こそが「お呼びでない」という感覚を形成させるものなのだろう。 芸術系の論文では常識的な言葉なのかもしれないけれど、素人にはその多用が一番しんどかったなあ。 なお、「エクスポジション」は「あとがき」において「さらされること」と言い換えられている。これならもう少し親しみ深く読めたような気がする。
社会の在り方を反映するものとして芸術作品をとらえ、その社会の根底をなす共同体の在り方との関わりを追及した著作で、非常に好感が持てる。
9 13 16 ☆ 27 ルイ・マラン『王の肖像』 39 ルネサンス 肖像の民主化 40 ☆ 46 リオタール 48 パノフスキー 67 マネ以前・以後 81 美術館と作品の関係 ベンヤミン 92 ベンヤミン 遊戯空間☆ 94 シュミット 99 アドルノ 102 アーレント 104 リオタール 10...続きを読む6 ☆ 109 ☆ 124 ☆ 131 ☆ 140 ナンシー 150 アガンベン 182☆
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
共同体のかたち イメージと人々の存在をめぐって
新刊情報をお知らせします。
菅香子
フォロー機能について
「講談社選書メチエ」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
一覧 >>
▲共同体のかたち イメージと人々の存在をめぐって ページトップヘ