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埼玉でサラリーマンの夫、大学生の一人息子と暮らしている神崎穂乃果は、群馬の温泉街が故郷であり、実家は両親と妹が切り盛りしている小さな温泉宿だった。ある日、大動脈弁狭窄症で倒れた父はそのまま人工呼吸器をつけて意識不明の寝たきりとなる。パートで働いている穂乃果は父の介護を母と妹に任せるが、入院の期限で父を自宅に引き取るか施設に入れるよう病院から迫られた妹は、経管栄養を止めて父を餓死させる決断をする。妹の暴挙を止めるため実家へ帰った穂乃果だったが、姉妹の間には過去のある出来事に起因する深い確執があった。さらに、穂乃果の夫の母の自宅がゴミだらけの汚部屋になっていることが分かり、それぞれの家族はどのような決断を下すのか。現役ナースが現代の家族の問題に鋭く切り込む、書き下ろし長篇小説。
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Posted by ブクログ
神崎穂乃果が実家を離れたのは20年以上も前のこと。
山間の温泉町で年老いた両親と妹が小さな旅館を営んでいる。
穂乃果が帰るのは年に一度。
ある時、父親が病に倒れ寝たきりとなる。
そして、綺麗好きだった義母の様子も怪しくなってきた。
うーん、穂乃果にはなかなか共感できないが
実家の家業を継ぎ、父親の介護も担っている妹には同情してしまう。
家族との確執を抱える穂乃果は、口出しはするが手もお金も出さない。
でも、十代の頃、彼女が犯した過ちも、相手(出来の悪い男)がいる訳だし
妹が父親の介護で悩むことも
今の医療現場がリアルに描かれていると思えばいろいろなことが見えてくる。
そして、穂乃果の周りにいる人たちは至極真っ当なことを言っている。
分かることが多かった。
Posted by ブクログ
読み出したら止まらなくなった
スイスイ読めるが登場する人間関係は重い
主人公の周囲の人が一見正論で絶妙に他人事な言い方をしたり、主人公の歪みが魅力的な物語だった
主人公が抱えるコンプレックスや家業を手伝わない妹への苛立ちに強く共感した
主人公も妹も自身の幸福ではなく人の不幸や固定概念(嫁なら挨拶に行くべきとか、縁を切るなら結婚せねばならないとか)に囚われている滑稽さがなんともいえなかった
利己的になりきれない人間の弱さがリアルに感じた
面白かった
10代の事件の時点で主人公のことを家族もしくは保健室の先生もしくは産婦人科で継続的に看てほしかった
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