わたしは誰も看たくない

わたしは誰も看たくない

1,672円 (税込)

8pt

3.7

埼玉でサラリーマンの夫、大学生の一人息子と暮らしている神崎穂乃果は、群馬の温泉街が故郷であり、実家は両親と妹が切り盛りしている小さな温泉宿だった。ある日、大動脈弁狭窄症で倒れた父はそのまま人工呼吸器をつけて意識不明の寝たきりとなる。パートで働いている穂乃果は父の介護を母と妹に任せるが、入院の期限で父を自宅に引き取るか施設に入れるよう病院から迫られた妹は、経管栄養を止めて父を餓死させる決断をする。妹の暴挙を止めるため実家へ帰った穂乃果だったが、姉妹の間には過去のある出来事に起因する深い確執があった。さらに、穂乃果の夫の母の自宅がゴミだらけの汚部屋になっていることが分かり、それぞれの家族はどのような決断を下すのか。現役ナースが現代の家族の問題に鋭く切り込む、書き下ろし長篇小説。

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わたしは誰も看たくない のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年02月15日

    読んでいる間も読後も気分は最悪。

    けれど強烈なインパクトがあり語弊はあるが面白かった。

    タイトルから介護の物語を想像していたけれど根底にあるのは姉妹の確執。

    ある事情で実家を離れ、埼玉県で夫と息子と三人で暮らす神崎穂乃果。
    穂乃果より二歳年下の妹・小夜子は群馬にある実家の温泉宿を継いでいる。
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年06月12日

    田舎の温泉宿出身の穂乃果に実家の実父の介護問題が降りかかる。穂乃果には妹がいるが妹とは強い確執があり、妹に問題を丸投げして優位に立とうとするが‥。リアルにありそう、ううん、あるあるで読みいってしまいました。現役ナースならではの視点で描かれてます。

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    Posted by ブクログ 2022年01月30日

    小さな温泉旅館を営む故郷を出て暮らす女が、妹への復讐のため実家にがんじがらめにする話。実家は植物状態となった父親のケアと家業、旦那の実家は姑が認知症を発症し義姉とはうまくいかず… 

    主人公の穂乃果がとにかく性格が悪い!清々しいほどねじれていて、むしろ好感を持つ。妹の小夜子の方が嫌だな。面白かった、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月04日

    なかなか毒舌な姉。非常識キャラにして、実態を教えてくれる。舞台が、群馬ていうのも珍しい。寂れた感じがよくわかる。

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    Posted by ブクログ 2021年09月08日

    読んでいて楽しい物語とは言い難い
    出てくる人がどこかしら性格に難ありだから読んでて不快な気持ちになった。
    作者さんが看護師とのことなので、これがリアルなのかもな〜

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    Posted by ブクログ 2020年07月29日

    神崎穂乃果が実家を離れたのは20年以上も前のこと。
    山間の温泉町で年老いた両親と妹が小さな旅館を営んでいる。
    穂乃果が帰るのは年に一度。
    ある時、父親が病に倒れ寝たきりとなる。
    そして、綺麗好きだった義母の様子も怪しくなってきた。
    うーん、穂乃果にはなかなか共感できないが
    実家の家業を継ぎ、父親の介...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月01日

    読みやすい。
    主人公の圧倒的な性格の悪さが面白かった。しつこくて自分中心。こういう人が近くにいるから小夜子の気持ちが痛いほどわかった。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年11月25日

    読み出したら止まらなくなった
    スイスイ読めるが登場する人間関係は重い

    主人公の周囲の人が一見正論で絶妙に他人事な言い方をしたり、主人公の歪みが魅力的な物語だった
    主人公が抱えるコンプレックスや家業を手伝わない妹への苛立ちに強く共感した
    主人公も妹も自身の幸福ではなく人の不幸や固定概念(嫁なら挨拶に...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年12月13日

    温泉旅館に産まれたふたり姉妹。
    穂乃果、小夜子。
    穂乃果の性悪なところが、よく書かれている。見たくない心の中が、あまりにリアルで、自分にもあると、わかる気もする。
    嫌な話だけど、ページをめくる手がとまらない。
    現役看護師だけあり、細かいところまで書いてあり、それがまたリアル。
    最後は納得の終わり方。

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わたしは誰も看たくない の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    240ページ
  • 電子版発売日
    2019年10月16日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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