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住所はなく、消印は「葛飾」、そして差し出し人の名前は、「すばらしい日本の戦争」……名作『さようなら、ギャングたち』に先立つこと1年、闘争、拘置所体験、その後の失語した肉体労働の10年が沸騰点に達し、本書は生まれた。<言葉・革命・セックス>を描きフットワーク抜群、現代文学を牽引する高橋源一郎のラジカル&リリカルな原質がきらめく幻のデビュー作。
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Posted by ブクログ
2021/06/17 これを読んだのは2回目。初めて読んだ時には文章のキレの良さにページをめくる手が止まらなかった。こんなに自由な小説があってもいいのか、と感動していた。しかし、それより先には進めず、この本で著者が言わんとしていることはまったくわからなかった。内田樹による解説を読んでも、あまりピンと...続きを読む来なかった。この小説の魅力に取り憑かれはしたが、それは言葉とか形式の面でだけであって、内容に関してはわからずじまいだった。 今日、改めて読むと、それが少し見えてきたような気がする。が、なんというか、やっぱりまだ距離があるような気もする。内田樹の解説によれば、この小説の主題の一つは「暴力的なもの=邪悪なもの」なのだが、いまの私はそれをあまりよく知らないか、あるいは直視していないからなのだと思う。それに、内田樹が解説で提示していた、その時代の空気みたいなものを私はまったく知らない、というのもある。でもまあ、それでも著者のいう「むき出しの憎しみや怒り」といったものの一端は見ることができたように思う。ぜひともまた読みたい。
混沌の沼に沈み込められ惹き付けられた、グイグイ読める文章で気が違えている、クレイジーで勢いが在って良かった!
面白かった。 面白かったのだが、大きな声で「面白かった」とは叫べない。 なぜなら「何が書かれているのか」が理解できなかったからだ。 遠慮がちに「面白かった」とつぶやく程度が関の山なのだ。 たくさんの暴力にたくさんの死躰(死体ではない)で溢れている作品であり、たくさんの肉体的苦痛にた...続きを読むくさんの精神的苦痛に溢れている作品である。 そして、たまらなく悲しい作品である。 全共闘世代の人が読んだら、もっと理解できるのかもしれない。 まぁ、理解できなくても、感じることはできる。 だから「面白かった」とつぶやいても、許してもらえると思う。
高橋源一郎が、「デビュー作にしたかった」「自分の中でひょっとしたら一番の作品かも」というだけある、記念碑な作品。 おそらく、「変わったボール」を取り慣れない読者は、この作品を受け止めることが出来ずに「ただの気持ち悪い文章」だと思って投げ出すだろう。 すばらしい小説には全てがある。エロも、グロも、...続きを読む哲学だって。 リアルなものはあらずや?
作者の若い頃の過激的感情が描かれております。 こちらの作品にも「時代性」を感じます。 何だか面白かったです。
20080311 一月もたってしまった。。それもこれもオースターの原書のせい。しかも読み終わってないし。 やっと読破!このひとの日本語のつよさはなんなんだろうか?詩?わたしの名前は「リボンの騎士」初版本です。それにしても内田樹の解説がキレがよすぎて感心した。あたまいいなー。しょうせつってこうやってよ...続きを読むむんですね。 色々考えないうちに解説よんでしまった。読み返したい。
高橋源一郎の幻のデビュー作らすぃ。描写から鼻のつく強い腐臭を感じるのはこのひとか村上龍ですな。若さがあふれてなんかイテテテテってなります。ポストモダンっていわれてるけど、彼の描くテーマは普遍的な気がするし、哀愁を感じる文体は19世紀のレトロな印象も。。。とにかくすごい。「すばらしい日本の戦争」を癒す...続きを読む?話なのだが、すべてがばかばかしくって支離滅裂。でもそれがいいたいことなのかもって思ったらうまく術中にはめられた気がして気持ちよかったです。
高橋源一郎、幻のデビュー作。 第一作として群像新人文学賞に応募して落選した『すばらしい日本の戦争』を少し書きかえて発表したもの。 僕個人的には『さようなら、ギャングたち』の方が完成度が高い気がするが、この作品も充分に素晴らしい。 『さようなら、ギャングたち』に劣るとは言えど、これは彼の...続きを読むデビュー作だ。 それを考えると、こんな作品をデビュー作でかける高橋源一郎はやっぱり天才だと思う。 『ギャングたち』にせよ、この作品にせよ、一度読んだだけでは完全に理解することは出来ないし、味わうことも出来ない。 『ギャングたち』の場合は、読み進めながら、加藤典洋の解説を読んで、読み進めて、理解して、味わって、もう一回解説を読んで、もう一回読み直す。それでもまだ足りないし、味わいきれない。 今回は内田樹が解説を書いているが、今回も同様に、本文読んで、解説読んで、本文読む。 それによって、面白さも、感動も、美しさも倍になる。 『ギャングたち』にせよ、『ジョンレノン対火星人』にせよ、アレゴリーっぷりが半端なく、そのアレゴリーっぷりを少しずつ理解し、紐解いていくとやっぱり、どう考えても、究極の私小説だなって思う。 内田樹も書いているが、学生運動(全共闘)のリアルな生き残り(実際高橋は学生運動で逮捕され、拘留中され、その時に失語症に陥っている)としての高橋源一郎による、もはや宿命的な作品であると言える。 彼がいかに小説(文学)を愛し、言葉を愛し、そして、愛するがゆえに苦悩し、苦闘して出来上がった『さようなら、ギャングたち』と『ジョン・レノン対火星人』。 これを読まずして、「小説を読んだ」とは言えない。 てか、言わせない。
理解不能な「ジョン・レノン対火星人」というブロックサイン。相手チームにそのサインが読まれることは無い。だけど仲間にもそのサインは解読することができない。サインが読めないうちに対戦相手の左ピッチャーは苦手な「肩口から入ってくるカーブ」を投げ込んでくる。僕らはどうすればいいのか?同じように死体を描写した...続きを読む手紙ばかりよこす「すばらしい日本の戦争」と僕らはどう向き合えばいいのか。義人は自らの受難をもって救済をなす。
入手方法:池袋のJUNNKU堂。「虹の彼方に」勉強会に備えて。 露悪趣味、で片付けてしまう人は多いでしょう。 しかしではなぜわざわざ露悪をするのか。 数々の名前を持つ「手淫」をわざわざ「手淫」と表記する作者は、まさに独房の前の住人に死体の描写を送りつけ続ける「すばらしい日本の戦争」そのものです。 ...続きを読むそのものは、悲しみでできています。
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ジョン・レノン対火星人
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