日本文学盛衰史

日本文学盛衰史

1,210円 (税込)

6pt

「何をどう書けばいいのか?」近代日本文学の黎明期、使える文体や描くべきテーマを求めて苦悩する作家たち。そして……漱石は鴎外に「たまごっち」をねだり、啄木は伝言ダイヤルにはまり、花袋はアダルトビデオの監督になる!?近代文学史上のスーパースターが総登場する超絶長編小説。第13回伊藤整文学賞受賞作。

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日本文学盛衰史 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年11月01日

    (単行本版)
    おもしろい!
    おもしろいんだが、なかなか読み進められなかった。

    「注および謝辞」に本文中の島崎藤村の詩と石川啄木の短歌の多くは谷川俊太郎と穂村弘が本作品のために書き下ろしたとある。
    そう!啄木の短歌は穂村さんっぽいと思った。

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    Posted by ブクログ 2019年03月29日

    日本語の新しい表現形式を求めて悪戦苦闘する明治の文人たちを現代に蘇らせることで、彼らが何を思い、何に悩み、どう生きたかという実像に迫ろうとする著者の姿勢は、そのまま現代の小説という形式をどう捉えるかという著者の姿そのものである。

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    Posted by ブクログ 2016年09月23日

    明治文学の熱量が散りばめられている。
    啄木、漱石、四迷、藤村、鴎外、紅葉…それぞれのキャラクターが虚実原著過去現在織り交ぜて書かれていて引き込まれる。
    あと、「こころ」をめぐる考察は鳥肌もの。

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    Posted by ブクログ 2010年02月09日

    近代文学者たちがたーっくさんでてくる小説。終始爆笑。そしてしみじみ。読んでいる間、とにかく楽しい。ただ、近代文学史をよく知っている人ほど楽しいと思うので(逆に言うと、詳しくない人が読んでもあまり面白くないかもしれない)、ふつうの小説としてはあまり周囲にホイホイ勧めない。ある程度勉強して読むのをお勧め...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年01月11日

    第13回伊藤整文学賞を受賞した力作。
    二葉亭四迷の死に始まり、現実か空想かよく分からない、明治時代の文豪たちの物語が描かれる。
    この物語は、「原宿の大患」を境にして、前編と後編に分けられるだろう。
    前編では、「日本文学」を成立させるための文豪たちの苦悩が描かれる。
    後編では、作者である高橋源一郎の視...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    最近はまっている高橋源一郎。
    そんな彼の代表作と言っても過言ではない2002年伊藤整文学賞受賞作。

    全編日本文学に対するパロディ。超パロディ。
    高橋源一郎にしか出来ない芸当。

    なぜか森鴎外に「たまごっち」をねだる夏目漱石。

    伝言ダイヤルにはまり、ブルセラの店長になってしまう石川啄木。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    ☆10個付けてもいいと思う。
    明治の文学者達の小説でありながら作者自身が倒れた話(何故か胃カメラの写真付き)、テレクラに嵌りブルセラショップ店長になる石川啄木、チャットで話題になる斉藤緑雨、AVを撮る田山花袋、バブリーな北村透谷や島村藤村に樋口一葉、作者と育児談義を交わす森鴎外、「こころ」のKは誰だ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    ネット恋愛にはまる横瀬夜雨。黒いミニのスリップから、ピンヒールをはいた形のいい脚をのぞかせタバコをふかす樋口一葉。現代文化を背景にすることで、文豪たちの人物像がより身近になる。理想の文学を追い求めた、彼らの時代は確かに在ったのだ。そして現在、「僕らの時代」もここに在る! 

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    Posted by ブクログ 2020年07月13日

    当たり前に読んでいる今の口語の文体への挑戦。表現への挑戦。バトンを渡しながら確立されていく過程と明治という時代のおもしろさ。

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    Posted by ブクログ 2019年02月15日

     平田オリザの「青年団」がお芝居にしているそうで、見たいのだけれど、東京は遠い。町田康は読めないけど、高橋源一郎にはハマったという若い人の意見を聞いて、首を傾げたりしている。まあ、町田と高橋は違うけど。でも、そういう人は初めの頃の高橋君も読んでみるといいと思う。ひょっとしたら・・・・。
    考えていたら...続きを読む

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