作品一覧

  • 「おひとりさまの老後」が危ない! 介護の転換期に立ち向かう
    3.4
    【老後を控えるすべての人の必読書】 いま、日本人の老後が危機に瀕している。 介護保険制度から20年以上を経て、度重なる改悪により、介護現場は疲弊し、利用者は必要なケアを受けられなくなりつつある。 いったいなぜ、このようなことになったのか。 「在宅ひとり死」の提唱者である上野千鶴子と、長年介護現場に関わり続けるプロフェッショナル高口光子が、お互いの経験と実感をぶつけ合いながら、「よい介護」とは何か、そしてあるべき制度を考える。 【おもな内容】 ・「年寄りは生き延びるためには何でも言うんや」 ・介護の専門性とは何か ・集団処遇からの脱却 ・公平さが生む画一的な労働 ・介護と看護の対立はなぜ起こるのか ・施設経営の落とし穴 ・コロナ禍でのケアワークの見える化 ・小規模施設の未来 ・現場が声を上げなければ介護は崩壊する ・在宅介護の限界って? ・質の悪い介護がなくならない理由 ・日本で静かに始まる「PLAN 75」 【介護に携わるプロたちも絶賛!】 ●石井英寿(宅老所・デイサービス/いしいさん家 代表) 「マクロもミクロもメソも日本の腐りきったおっさん文化。 ケアの値段の安さを戦ってきた上野氏。一方、権力抗争で憔悴した高口氏。 ジェンダーギャップ指数世界125位の現状を垣間見た。」 ●阪井由佳子(デイケアハウスにぎやか 代表) 「高口光子は大規模施設の特攻隊長。 私は小規模施設の人間魚雷 自分の命をかけて飛び込みそして美しく散る運命なんだろうか? この本を読むと 介護が戦争と重なるのはなぜだろう。」 ●佐々木淳(医療法人社団 悠翔会 理事長・診療部長) 「ケアを守ることは、私たち自身の将来の生命と生活を守ること。 「生産性」のために犠牲にしてはならないものは何なのか。 介護をめぐる課題の本質を抉り出す、実践と理論、二人の対話。」 ●三好春樹(生活とリハビリ研究所 代表) 「「対談」というより、「解雇」された介護アドバイザーへの「事情聴取」(笑)。 「医療モデル」と「生産性」に抵抗する介護現場の奮闘と課題が見えてくる。」
  • 生活支援の場のターミナルケア 介護施設で死ぬということ
    3.6
    1巻1,540円 (税込)
    病院で死ぬということは、懸命な治療の結果として亡くなるということ。自宅で死ぬということは、住み慣れたわが家で家族に囲まれ、家族の一員として亡くなるということ。それでは、介護施設で死ぬとはどういうことか。介護施設という、当事者以外はなかなか知り得ない現場の実際を、早くからターミナルケア(終末期ケア)に力を入れてきた著者が、赤裸々に語る。終末期の入居者と家族を通して考える看取り方。

ユーザーレビュー

  • 「おひとりさまの老後」が危ない! 介護の転換期に立ち向かう

    Posted by ブクログ

    上野先生がガーガー理想の気炎を上げている本かと思いきや(上野先生のファンの方、ごめんなさい)介護業界の裏話的な。非常に面白かったです。
    介護業界に限らず、普通の会社や政界などでも通じるトコロがある人間模様。
    今は在宅で頑張っていますが、近い将来お世話になるかもしれない施設のリアルを教えてもらいました。

    0
    2025年09月08日
  • 生活支援の場のターミナルケア 介護施設で死ぬということ

    Posted by ブクログ

    この半年、脳出血で倒れ左半身麻痺、病院↔︎施設を二度往復し、一月前に施設で逝った父と私達家族を重ねて読みました。経験した後だからこそ、この本にメッセージをもらえたと思っている。
    '悩みながら自分達で解決していく。
    '親の死に方を子が決められるのは豊かなこと。
    'この経験が、他の家族や自分の死に方を考える事につながる。
    '施設に入れてかわいそう…ではなく施設の方が家族の代わりに看取っている。

    そうできたかなぁ、と母と話した。

    身体拘束を行わない施設。当然!と思うけど、これが書かれたH28はそうでもなかったのかしら。
    私は身体拘束された父を病院で見るのが

    0
    2024年12月24日
  • 生活支援の場のターミナルケア 介護施設で死ぬということ

    Posted by ブクログ

    人間なら誰でも最後に死が待っている。
    病院か自宅か介護施設か、死に方は人それぞれ。
    ただただ身体が衰えていき、死がやってくるその時まで介護生活を送る高齢者に、失望を与えず光を見せられるかは周りの環境次第。
    自分もいつかは介護したりされたり、看取ったり看取られたりする可能性が大いにあるからこそ他人事じゃないなと思い刮目しながら最後まで読ませていただいた。
    実際にあったお話もいくつか登場し、興味深かった。
    介護施設の方がとにかく親切丁寧。
    こんな場所で看取られたら幸せなんじゃないかと勝手に想像してみたり…。

    ニュースで介護士による高齢者虐待が取り上げられているのをよく目にするが、内情に思いを馳せ

    0
    2024年10月25日
  • 「おひとりさまの老後」が危ない! 介護の転換期に立ち向かう

    Posted by ブクログ

    介護現場での実態がよくわかった。この二人は前から好きな人だったので、どのような話の展開になるかと思ったが、確信をつきながら話が展開されている。
    尊厳死、安楽死と死のことばかりを考えるのではなく、その前の生き様、尊敬生を応援することは非常に感銘を受けた。

    0
    2023年12月12日
  • 生活支援の場のターミナルケア 介護施設で死ぬということ

    Posted by ブクログ

    介護保険が導入されて以降、介護施設で人を看取ることが、法的にも認められるようになったそうだ。
    老健でのターミナルケア(終末期ケア)に力を入れてきた著者の介護施設での看取りを詳細に紹介。
    第3章の実際の看取りのルポは、人間の最後の生き様死に様が赤裸々に綴られていて、涙なしでは読めないし、考えさせられる。

    0
    2016年12月11日

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