作品一覧

  • ワイン法
    4.7
    1巻1,705円 (税込)
    500円のワインより1万円のワインは、ほんとうに20倍もおいしいのか?ロマネコンティ グラン・クリュと格安ワインの差を生み出すのは、品種か? 製法か? 醸造家か? 歴史か? あるいは国家か?高級ワインを高級たらしめているのは、ただ「美味しさ」だけではない。特定の産地、特定の生産者のワインだからこそ高く売れるのである。産地名、生産者名、ヴィンテージ、ぶどうの品種名……これらの情報が、ブランドをブランドたらしめているとも言える。とりわけワイン王国フランスにて繰り広げられた、ブランドを守るための数百年にわたる戦いと、そこから生み出された法と制度すなわち「ワイン法」について、第一人者が語り尽くす!1855年格付け、1889年グリフ法、そしてEU法。苛烈な競争、疫病と害虫、税と規制などをめぐる生産者たちの戦いは、AOC(原産地呼称制度)などのブランドを守る法と制度へと結実した。そしてAOCは、GI(地理的表示)として世界に広がり、いまや日本でもヨーロッパのワイン法は大きな意味を持つ。本書で語られることは、わたしたちの生活、ビジネスにも直結する大きな問題となっている。ワインを愛する人のみならず、人々の生活が動かす歴史に興味のある人、世界の食を動かす制度はいかなるものかを知りたい人、いずれの読者にも、驚きと発見をもたらす、無二の解説書!【本書の内容】プロローグ―ワイン法はなぜ生まれ、何を守るのか/第1章 「本物」を守る戦い―原産地呼称制度の萌芽 1 フランス革命とワインの自由化 2 黄金時代の到来 3 「本物のワイン」を守る戦い/第2章 「産地」を守る戦い 1 不正ワインとの戦い 2 混迷する「産地」画定 3 原産地呼称制度の誕生 4 「コントロール」される原産地呼称へ/第3章 生き残りをかけた欧州の戦い 1 欧州統合下のワイン政策 2 ワイン共通市場制度の発足 3 本格化する生産管理/第4章 新たなプレーヤーとの戦い―畑=テロワールの思想と品種=セパージュの思想 1 新世界の「発見」 2 悩ましい新世界/第5章 「危機」から新時代へ―欧州産ワインの戦い 1 一九九九年のEUワイン改革 2 抜本的な改革をめざして―二〇〇八年の改革 3 二〇〇八年の改革は成功したか?  コラム 補糖禁止のねらい  コラム EUワイン法におけるラベル記載事項  コラム ボトルに関するEU法の規制 4 新時代のワイン法へ 5 ワイン法と日本
  • はじめてのワイン法
    -
    1巻2,640円 (税込)
    ワインをより深く知ろうとすると、産地を名乗るための決まりやラベル表示の仕方など、多くのルールがあることがわかります。 ワインを造るほとんどの国には、それらを規定する「ワイン法」があるのです。しかし、日本には、世界に通用するワイン法がありません。 ワイン法とは何か? それは、なぜ必要なのか? ワイン法の模範とされるフランスとEU の法律を中心に、その成り立ちと内容を分かりやすく紹介し、日本の現状を考える、ワイン法研究者による、日本で初めてのワイン法の入門書です。

ユーザーレビュー

  • ワイン法

    Posted by ブクログ

    ワインの地理的表示(AOP,DOCG,qba,docなど)にどういう意味があるんだろうかとか、ないワインと何が違うのだろうか、その歴史的経緯を学べる本。
    他の書籍に詳しいのかもしれないが、世界的にフランスが主導的な役割を担ってきたためフランス目線。
    ・国内のテロワールが形成されるまでのいさかい
    ・輸入ワイン、模造ワイン、格安ワインの戦い
    ・原産地の決めから品質要件の決めに至る経緯
    ・新世界ワインの躍進に至る経緯
    などなど、見所多数。

    0
    2021年04月16日
  • ワイン法

    Posted by ブクログ

    <目次>
    プロローグ
    第1章本物を守る戦い
    第2章産地を守る戦い
    第3章生き残りをかけた欧州の闘い
    第4章新たなプレーヤーとの闘い
    第5章危機から新時代へ

    丸善で、リコメンドのコーナーにあって購入したもの。
    本を開くとむつかしそうなイメージを持ったが、
    実は文章は平遥で読みやすかった。
    フランスのワインの法律の歴史はがワインを作ってきた

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    2021年03月24日
  • ワイン法

    Posted by ブクログ

    「ブランドとは制度である。」

    本書の言いたいことはまさにこの言葉に集約しているといって良いだろう。

    筆者のお題は次の通りである。
    「500円のワインと1万円のワインは、ほんとうに20倍もおいしいのか?」
    「ロマネコンティ グラン・クリュと格安ワインの差を生み出すのは- 種か? 製法か? 醸造家か? 歴史か? あるいは国家か?」

    ワインとは不思議な飲み物である。
    飲めばおいしい飲み物には違いはないのだが、本当に「飲み物」でいいのかと言われると、こと高級ワインにいたっては投資の対象とか貴金属の類といっても過言ではない。
    このように「ワイン」に作られたブランドの源泉は「制度」にあるというが筆者

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    2020年03月01日

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