蛯原健介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ブランドとは制度である。」
本書の言いたいことはまさにこの言葉に集約しているといって良いだろう。
筆者のお題は次の通りである。
「500円のワインと1万円のワインは、ほんとうに20倍もおいしいのか?」
「ロマネコンティ グラン・クリュと格安ワインの差を生み出すのは- 種か? 製法か? 醸造家か? 歴史か? あるいは国家か?」
ワインとは不思議な飲み物である。
飲めばおいしい飲み物には違いはないのだが、本当に「飲み物」でいいのかと言われると、こと高級ワインにいたっては投資の対象とか貴金属の類といっても過言ではない。
このように「ワイン」に作られたブランドの源泉は「制度」にあるというが筆者