デカルト 哲学作品一覧

  • デカルト哲学について
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  • 省察
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    近代哲学の基礎を築いたフランスの哲学者ルネ・デカルトが、形而上学的思索によって神の存在と人間の精神と身体の区別を証明しようとしたこの著作は、今日まで連なる哲学と科学の流れの出発点となった。初めて読むのに最適な哲学書とされる古典の新訳。
  • 絶対王者ルネ・デカルト。デカルトとその批判について20分くらいでざっくりわかる本。20分で読めるシリーズ
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    さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ)=紙の書籍の30ページ程度) 「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」をコンセプトに個性あふれる作家陣が執筆しております。 自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。 是非、お試しください。 【書籍説明】 空想討論の世界へようこそおいでくださいました。 古今東西の哲学者が時空を超えて語り合う架空の世界、このたびのテーマは「近代哲学の父」デカルトです。 哲学の歴史は批判の歴史でもあります。すべての哲学者たちは先人に学び、やがて自分の学説で先人を乗り越えるために批判を行ってきました。 それにしても、デカルトほど後世に多大な影響を与え、そして大量の批判を浴びた哲学者はほかにいないのではないでしょうか。 デカルト批判はかなり広範囲に及んでいます。ほぼ同時代人のホッブスやガッサンディ、スピノザといった人たちから、 ごく最近ではラッセルやヴィトゲンシュタインまで及んでいるのです。 これほど多くの人たちに批判されたということは、裏を返せばそれだけ多くの哲学者たちに読まれ、愛されたということで、 やはりデカルトは偉大だったと思わざるをえなくなるわけです。 哲学を学ぶ学生が必ず最初に読むというデカルト。 その真価を、批判者たちと一緒に考えていきたいと思います。 【目次】 プロローグ デカルト思想の概要 「われ」の存在証明の否定 信仰の問題 カントによる神の存在証明の分類 幕間劇 私と世界をつなぐもの 超越論的現象学 強引な大団円 【著者紹介】 大畠美紀(オオハタミキ) 猫とドイツ観念論をこよなく愛する40代。 自分の家の猫に隠れて猫カフェ通いの毎日。
  • 空想討論・イギリス経験論vs大陸合理論。ロック、ヒューム、デカルト、ライプニッツ。司会はカント!10分で読めるシリーズ
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    さっと読めるミニ書籍です(文章量12,000文字以上 13,000文字未満(10分で読めるシリーズ)=紙の書籍の24ページ程度) 「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」をコンセプトに個性あふれる作家陣が執筆しております。 自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。 是非、お試しください。 【書籍説明】 空想の力を借りて、古今東西の哲学者たちが議論する空想討論。今回のテーマは、「イギリス経験論vs大陸合理論」です。 十七世紀は哲学史上まれに見る時代でした。 この時代に物理学や数学といった自然科学系の学問が大きく発展します。 地動説は一般的になり、数学における微積分の発見やニュートンの万有引力の法則の発見などの新しい考え方が次々とあらわれ、 自然科学だけでなく思想の分野にも大きな影響を与えました。 この時代はまた、大航海時代と呼ばれた時代とも重なっています。 地理的にも新しい発見があり、見たこともない世界が実在することを、人々が実感をもって知った時代です。 当時のヨーロッパにおける学問の中心はフランスです。それにドーバー海峡をはさんで対抗した勢力がイギリスです。 学問の分野だけでなく、政治的にもなにかと張り合うことの多いこの二国間の争いは、 やがて思想史のメインストリームとなる思想の流れを生み出しました。それが「合理論」と「経験論」です。 このあとの本論では、合理論と経験論について概観していきます。 【目次】 登場人物紹介 問題提起 二つの思想の背景 イギリス経験論 大陸合理論 結論として・二つの思想の総和 【著者紹介】 大畠美紀(オオハタミキ) 猫とドイツ観念論をこよなく愛する40代。 実は合理論がよくわかっていない。
  • 「私」をめぐる対話。参加者 荘子、デカルト、ライプニッツ、ソクラテス、カント、ホワイトヘッド。20分で読めるシリーズ
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    さっと読めるミニ書籍です(文章量14,000文字以上 15,000文字未満(20分で読めるシリーズ)=紙の書籍の28ページ程度) 【書籍説明】 古今東西の哲学者が集う空想世界へ、ようこそいらっしゃいました。 空想小説とも小論文ともつかないこの小さな物語では、空想力を駆使して古今の哲学者たちの意見を再構成し、議論させています。 哲学といっても難しいことは少しも書いてありません。この世界は私たちになじみ深いものを中心につくられているので、 カントが散歩するいっぽうで老子がスマホ歩きしています。 肩肘張らず、軽い気持ちでお楽しみください。 そして真面目な研究者の方は、どうか怒らず生温かい目で見守ってくださいませ。(笑) 「私は誰なのか?」 この当たり前の疑問が今回のテーマです。 自分が、他者が、世界が存在しているとはどういうことなのか。 その問いは昔から哲学者を悩ませてきました。当たり前のことすぎて、かえってうまい理屈がみつからなかったのかもしれません。 簡単なことほど説明するのは難しい、ということわざ通りです。 以下では、「私」という謎に相対した哲学者たちをご紹介していきます。 蝶と人間とのあいまいな境界線をひらひらと飛び回る荘子。 「われ思う、ゆえにわれあり」の言葉で自分を世界につなぎ留めたデカルト。 何も知らないという自覚から「私」を考え始めたソクラテス……。 彼らは一体どんな結論を出したでしょうか。どうぞ最後までお付き合いください。 【目次】 登場人物紹介 荘子とデカルト・ゆらぐ「私」の存在 荘子とライプニッツ・一人しかいない「私」 ソクラテスとカント・「私」は何を知っているのか ホワイトヘッドの有機体哲学・外部との関連でみる「私」 エピローグ・それぞれの「私」 【著者紹介】 大畠美紀(オオハタミキ) 猫とドイツ観念論をこよなく愛する40代。 今回学生時代以来××年ぶりにホワイトヘッドを読み、そのエコロジカル科学哲学にあらためて感動。 そろそろホワイトヘッドの全国的ブームが来そうな予感がしている。
  • AIにイデアはない。古典哲学者が人工知能と出会ったら。10分で読めるシリーズ
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    さっと読めるミニ書籍です(文章量12,000文字以上 13,000文字未満(10分で読めるシリーズ)=紙の書籍の24ページ程度) 「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」をコンセプトに個性あふれる作家陣が執筆しております。 自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。 是非、お試しください。 【書籍説明】 古今東西の哲学者が集う空想の世界へ、ようこそいらっしゃいました。 今回のテーマは「人工知能」です。 今のところは、人工知能は人と将棋を打つぐらいしかできません。その人工知能が今よりもっともっと進化したら、どうなるのでしょう。 意志と感情をもち、人間と同じように考えて動く「疑似人間」が生まれたとしたら? それは私たちの側の思い込み、ただの擬人化なのでしょうか。 それとも本物の「知性」なのでしょうか。 文学や芸術作品、技術的な発見・発明、私たちが進歩と考えるすべてのものが、人間の頭脳から生み出されています。 哲学ももちろんそうです。哲学は人間が人間を考える学であり、おそらくすべての学問の中でもっとも「人間にしかできない」分野です。 そんな哲学が、人工知能をどうとらえるのか? それが今回のテーマです。 【目次】 プロローグ 古代ギリシャ人と人工知能 デカルトと人工知能 老子と人工知能 パスカルの計算機と人工知能 結論 【著者紹介】 大畠美紀(オオハタミキ) 猫とドイツ観念論をこよなく愛する40代。 パソコンが大の苦手で、実は人工知能を語るにはほど遠い。
  • 哲学者は名探偵・哲学者が登場する小説のブックガイド。名探偵ソクラテス?10分で読めるシリーズ
    4.0
    さっと読めるミニ書籍です(文章量11,000文字以上 12,000文字未満(10分で読めるシリーズ)=紙の書籍の22ページ程度) 「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」をコンセプトに個性あふれる作家陣が執筆しております。 自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。 是非、お試しください。 【書籍説明】 歴史小説というジャンルがある。 実在の歴史上の人物を主人公にしたもの、過去の世界を舞台にオリジナルのキャラクターが活躍する話、タイムスリップものなど、 歴史小説にはいろいろなバリエーションがあるが、その歴史小説の中でも哲学者を主役に(あるいは脇役に)したおすすめ本をご紹介したいというのが本書の目的である。 普段は哲学者の著書・研究書にあたることが多い私だが、本当のことをいえば「もっと楽しく思想を理解できないものかな……」と思っている。 そこで今回は、思想よりもキャラクター重視で「面白くわかる哲学者伝」を探してみた。 もちろん、哲学の徒としては彼らの思想をまず知ってほしい。 けれども、その人となりから知るというのも、哲学の入口としては悪くないのではないだろうか。 女子なら「イケメン探し」でもいい。なにかきっかけがあって、そこから哲学にはまるというのもありではないかと思うのである。 以下本文では、独断と偏見にもとづき少々散文的になりながら「哲学者が登場する小説」をご紹介していきたい。 哲学史に沿って古代から近現代までを取り上げてみたので、哲学史概説兼ブックガイドとしてみていただければ幸いである。 【目次】 名探偵ソクラテス プラトンのファンシーなイデア論 古代ローマの世界 諸子百家列伝 「天才の世紀」の哲学者たち デカルト、そのキャラクターの豊かさについて 近代以降の哲学者たち 【著者紹介】 大畠美紀(オオハタミキ) 猫とドイツ観念論をこよなく愛する40代。 好きなタイプは荘子とデカルト。
  • 知っておきたいワインの輸入実務と基礎知識 ワイナリーはどうやって探す?10分で読めるシリーズ
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    さっと読めるミニ書籍です(文章量13,000文字以上 14,000文字未満(10分で読めるシリーズ)) 【書籍説明】 ワインについて考えてみますと、ワインはずいぶん不思議な飲み物だと思います。 ひとつには熟成の不思議があります。 ウィスキーも熟成しますが、あちらの場合は、樽による熟成までで、瓶詰後は熟成しません。ワインの場合は、ボトルになってからも熟成する不思議な飲み物です。 この熟成を管理するにはどうしたらよいのでしょうか。 また、産地の不思議があります。 有名な産地はフランスやイタリアですが、イギリスやオランダなどの寒冷地や、タイやインドネシアなどの熱帯地域での生産量はきわめて限定的で少ないのが不思議です。 もうひとつはチリワインの不思議です。 フランス・イタリアの天下だった輸入ワイン市場に割って入り、安価で美味いと最近では6年連続で輸入量一番の人気を記録しました。 チリワインはなぜ安くて美味しいのか、どこにその秘密があるのでしょうか。 今回はこの不思議なワインの輸入について書きます。本書はワインの輸入実務を知りたい方のための基礎講座です。 ワインビジネスをはじめたばかりの方、すでにワインビジネスに関わっていて、知識を深めたい方、倉庫管理で問題がありお悩みの方などに、是非読んでいただきたい内容になっています。 最初の章では、ワイン熟成の不思議と、その不思議なワインの管理法を考えます。 第2章では、産地の不思議について調べ、ワインとは何か、ワインの分類、代表的ワインの品種などを調べます。 第3章では、輸入通関統計を調べ、ここ数年のチリワインの人気ぶりを分析します。 第4章はワインの輸入通関統計の調べ方の章です。 第5章は、ワイン輸入先の見つけ方と仕入れコストです。海外企業との決済条件、船積み書類、コンテナの入数やコスト、輸入手続きなどを見ます。 第6章はワイン輸入の実務の章で、第7章ではワイン輸入に関わる法律を見ます。 さて、近代哲学の祖として有名なデカルトは、「われ思うゆえにわれあり」という言葉で有名ですが、彼は大のワイン好きで、「私は飲みながら考え、考えながら飲む」と言ったそうです。 「われワイン飲む、ゆえにわれあり」と言いたくなりますね。 どうぞみなさまもワインでも飲みながら、じっくりとお読みいただきたいと思います。
  • グラフィック版 ソフィーの世界[分冊] 第1章 「あなたはだれ?」
    続巻入荷
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 世界でいちばんやさしい哲学をコミックで読む! ある日、少女ソフィーのもとに届いた差出人不明の1通の手紙。そこにはたったひとこと「あなたはだれ?」とだけ書かれていた。それは「哲学」への招待状だった。世界的ベストセラーの哲学ファンタジーがフランスの人気作家によるコミック、バンドデシネになってオールカラーで登場! ※『グラフィック版 ソフィーの世界(上) 哲学者からの不思議な手紙』の分冊版です。 ※第1章 「あなたはだれ?」を収載。
  • ツチヤ教授の哲学ゼミ もしもソクラテスに口説かれたら
    3.9
    もし「わたしはあなたの顔も性格も嫌いですが、あなた自身を愛しています」と言われたら、あなたはどう思う? ツチヤ教授が問いかけたとたん、女子大生たちの容赦ない突っ込みが火を吹いた! 日常によくある一言から、哲学の問題へと至る実践的な哲学ゼミナール。『ツチヤ教授の哲学講義』でプラトンやデカルトなど大哲学者たちを次々となぎ倒したツチヤ教授、今度はソクラテスの口説き文句を俎上に乗せ、哲学を読者の身近なものにします。
  • 方法序説
    3.7
    哲学史上もっとも有名な命題「我思う、ゆえに我あり」を導いた近代哲学の父デカルトの名著を新装・復刊。人間に役立つ知識を得たいと願ったデカルトが、懐疑主義に到達する経緯を綴る、読み応え充分の思想的自叙伝。
  • 哲学のはじまり
    4.3
    哲学の三大テーマが、この1冊で理解できる! 哲学の世界では2000年以上もの間、数々の哲学者が膨大な思想や哲学書を生み出してきた。しかし私たちは、それらがあまりに多様かつ難解で、どこから学び始めればいいのか分からない。そこで注目するのが、哲学の基礎をなしている三大テーマ、存在論・認識論・価値論。それらの領域を「はじまり」から紐解けば、驚くほど哲学が「分かる」ようになる。「哲学」という学問の特徴はどこにあるのか。プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル、フッサール――哲学者は世界の何に疑問を抱き、その思想はどう展開されたのか。「NHK100分de名著」にて解説の鮮やかさで話題を呼んだ哲学界の俊英が描く、誰もが知識ゼロから学べる哲学の地図。
  • 哲学者の言葉 いま必要な60の知恵
    3.0
    三〇〇〇年にわたる人類の思考=哲学史を紐解けば、現代生活にも応用できる実用的な思考パターンが見つかる。ソクラテス、デカルト、ニーチェほか、主要な西洋哲学者の名言とその思想内容を平易に解説!
  • 方法序説
    3.9
    すべての人が真理を見いだすための方法を求めて、思索を重ねたデカルト(1596-1650)。「われ思う、ゆえにわれあり」は、その彼がいっさいの外的権威を否定して達した、思想の独立宣言である。本書で示される新しい哲学の根本原理と方法、自然の探求の展望などは、近代の礎を築くものとしてわたしたちの学問の基本的な枠組みをなしている。[新訳]

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  • やさしすぎる哲学入門 ― 誰でもわかる! 知識ゼロで読める! 面白いところだけツマミ食い!!
    -
    本著は、忍耐力をもって基礎から積み上げる……という日本的発想を離れ、“なるべく面白い部分だけを畳みかけるように解説する”という姿勢を重視しました。哲学に興味を持った方の意欲を萎えさせる可能性の高い古代と中世は最低限に留め、面白いところを効率的につまみ食いできるよう配慮しています。もちろん、近世以降のデカルト、カント、ニーチェなど哲学に興味を持った人なら誰もが知っている有名哲学者はしっかりと押さえました。退屈せず、面白い部分だけを経由できる“哲学の観光ガイド”になっているはずです。努力や忍耐は後回しにして、まずは哲学の面白さに触れてください。
  • 黒魔術の手帖
    4.0
    ローマ法王が魔術に手を染めていた? 大哲学者・デカルトでさえも入れてもらえなかった薔薇十字団って? 悪魔礼拝の秘儀に、ルイ14世の愛妾モンテスパン公爵夫人もハマっていた? 妖術師や時の権力者らが虜になったカバラ、タロット、黒ミサ、自然魔法など黒魔術の数々。その精神性をひも解き、ヨーロッパの神秘思想の歴史的系譜を、澁澤龍彦が日本に初めて紹介。三島由紀夫に「殺し屋的ダンディズムの本」と嘆賞された、オカルト・ブームの先駆的エッセイ集!
  • 精神指導の規則
    5.0
    有名なデカルトの方法の詳しい規定はこの本にもとめなければならない。同時にここには彼の数学、自然学、形而上学の萌芽が生き生きと示されている。未完結の遺稿ではあるが、早くから写本でひろく読まれていたこの論文は、われわれに明確に考えるとはどういうことであるかを教えてくれる。

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  • 歴史を動かした哲学者たち
    4.0
    革命と資本主義の生成という時代に、哲学者たちはいかなる変革をめざしたのか――。デカルト、カント、ヘーゲル、マルクスなど、近代を代表する11人の哲学者の思想と世界の歴史を平易な文章で紹介する格好の入門書。
  • すっきりわかる! 超解「哲学名著」事典
    3.0
    哲学の名著を一度は読んでみたいけれど、何のガイドもなく読み始めると挫折しそう。1冊読むだけで、主要な哲学名著の概要を一気につかめる本があったらいいのに……。本書はそんなニーズに応えたブックガイドです。元サラリーマン・市役所職員という異色のキャリアを持つ“庶民派”哲学者が、主要な古典を48冊厳選し、それぞれの内容や構成、著者の生涯や人となり、執筆の動機や背景などを丁寧に解説。また、どんな本かをひと言で説明する「超解」付きで、教養の基礎をさっと学び直したい人にもお薦めです。【超解例】○プラトン『ソクラテスの弁明』=「哲学の父・ソクラテス」誕生の物語○デカルト『方法序説』=近代哲学の方向性を定めた航海図○ヘーゲル『精神現象学』=「意識」の成長を描いた旅物語 もちろん、難解な哲学名著に挫折したことのある人も必読。ベスト&ロングセラー『超訳「哲学用語」事典』同様、「哲学=難解」が「哲学=面白い!」に変わる1冊です。

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  • 朝3分間のデカルト
    4.0
    朝思う、ゆえに今日あり――。「朝3分間」で読める、仕事と人生に効く本物の教養。時代を超えて受け継がれている哲学の言葉には、あなたの1日を変える力があります。本書は、「我思う、ゆえに我あり」で有名な大哲学者デカルトの名著4冊の中から、現代人の心に響く約100の名言を抜粋し、ビジネスに使えるエッセンスを示しながら解説しました。哲学者でありながら元会社員・市役所職員という異色のキャリアをもつ著者ならではの超訳は、朝の寝ぼけた思考を呼び覚まし、その日1日、そして生涯をいきいきと過ごす原動力へと繋がることでしょう。自己啓発にぴったりな朝の3分間を使って、コーヒー片手に本書を開いてみてください。あなたの人生を変える格言がきっと見つかります。【目次より】「世界という名の大きな書物に目を向けよ」(『方法序説』)/「自分の物差しを持て」(『省察』)/「意志力だけは万能」(『省察』)/「言葉を磨け」(『哲学原理』)/「感情は人生のエンジン」(『情念論』)/「愛を飼いならせ」(『情念論』)

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  • ツチヤ教授の哲学講義 哲学で何がわかるか?
    4.1
    大哲学者たちが考えたことを信用できるでしょうか? いつもはあまり信用されないツチヤ教授が挑戦的にこう問いかけた。不信感を抱く学生を前にして、プラトンやデカルトなどに代表される哲学史に輝く深遠な学説に、誰にでもわかりやすい言葉で鋭く切り込み、哲学の初心者たちと共に一から考えた渾身の講義。
  • 幸福論
    -
    「我思う。ゆえに我あり」のデカルトにつらなる思想家アランは、「行動としての思索を、思索して行動を」という哲学的立場にすすんだ。その『幸福論』は時代・世代を超え、名訳を得て多くの読者に支持されている。

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  • 人生をやり直すための哲学
    3.8
    誰もが一度は「人生をやり直したい」と思うもの。夫婦仲が悪い時、成果があげられず、不遇な時、仕事があわないと感じた時。そんな大人の悩みに答えるのが、歴史上の20人の哲学者。ソクラテス、デカルト、カント、サルトル、ニーチェなど、学校の授業で聞いたことのある有名人ばかり。とはいえ、天の声を聞いたのではなく、ご本人も哲学者の肩書きをもつ著者が、彼らの思想、考えを駆使して悩みに答えるという形式。悩みの事例は、著者が主宰する「哲学カフェ」や悩み相談などでよく出てくる人生の難問。たとえば、人間関係の悩み、仕事の悩み、社会への不満、迷いと不安、生きる困難の5つがテーマごとにまとめられている。自分の悩みに重ねて読むもよし、今後の人生で出合うであろう悩みを想像しながら読むもよし。心が張り裂けそうで眠れぬ夜のために……。人生の壁を乗り越え、力強く生きていくための考え方やヒントが見つかるはずだ。

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  • 科学哲学者 柏木達彦の哲学革命講義
    4.0
    絶対的真理を求めたデカルトとカントの「認識論的転回」。そして理想の言語を夢見たラッセルとヴィトゲンシュタインの「言語論的転回」。哲学史の二大革命から西洋哲学の全体像を読み解く柏木シリーズ第三弾。
  • デカルト入門
    3.6
    「私は考える、ゆえに私はある」―近代精神の確立を宣言し、現代の知の枠組みとなる哲学の根本原理と方法を構築した近代哲学の父デカルト。コギトの確立に体系の集約点をみるドイツ観念論の桎梏を解き放ち、デカルトの真実の姿を見いだそうとする本格的な入門書である。デカルトの思想を現代的視座からも読みなおす意欲作!
  • デカルト 「われ思う」のは誰か
    3.0
    本書は、現象学を土台にして幾多の哲学者や思想家を扱ってきた第一人者が「近代哲学の祖」ルネ・デカルト(1596-1650年)との「対話」に挑んだ記念碑的な1冊です。 よく知られているように、デカルトはあらゆる学問を修めた末、そこに自分が求める「真理」はないことを悟りました。そうして「世界という大きな書物」と向き合うために旅人として生きることを選んだものの、やはりそこにも「真理」を見出すことはできませんでした。そうしてたどりついたオランダの地で、まさに生死を賭けた思索に取り組むことになります。それが、少しでも疑いうるものはすべて斥けて「絶対に疑いえない」ものを目指す「方法的懐疑」と呼ばれる思索でした。 その過程でたどりついたのが「われ思う、ゆえにわれあり(私は考える、ゆえに私は存在する)」という、よく知られた命題にほかなりません。しかし、それは決してデカルトが到達した最終結論でもなければ、デカルトが求めた「真理」でもありませんでした――本書は、そのことを哲学者との真摯な「対話」の中で明らかにしていきます。この命題はデカルトにとっては通過点にすぎず、方法的懐疑が導き出したのも「近代的自我」とされる「私」では決してなかった。ならば、その思索はいったいどこに進み、何を明らかにしたのでしょう? 本書は『方法叙説』(1637年)と『省察』(1641年)という二つの主著をていねいに読み解きながら、驚愕すべき結論に向かっていきます。著者とともに歩んでいくことで、「哲学」とはいかなる営みなのか、そして本当に「考える」とはどういうことなのかを実際に体験することができるでしょう。 [本書の内容] 序 章 哲学とは何か  1 死んだものとの対話  2 「よき生」のために 第一章 「われ思う」のは誰か  1 夢  2 狂 気  3 「私」とは何か 第二章 「われ思う」に他者はいるか  1 観念の起源へ  2 「無限」ということ デカルト小伝 読書案内
  • 方法叙説
    4.5
    ルネ・デカルト(1596-1650年)の代表作は、この新訳を待っていた――。 本書の訳者を務める小泉義之氏は、哲学や精神医学から現今の政治に至るまで、幅広い問題をめぐって繊細かつ大胆な思考を展開してきた。その根底に、自身が『意味の論理学』の翻訳をしたジル・ドゥルーズの哲学があることは、よく知られている。 だが、小泉氏自身の「原点」として厳然と存在し続けているのは、ルネ・デカルトにほかならない。最初の著書『兵士デカルト』(1995年)から四半世紀、ここに渾身の新訳をお届けする。 多くの訳書で採用されている『方法序説』ではなく『方法叙説』という日本語題を採用したことも含め、本書は細部に至るまで、小泉氏にしかできない思考と工夫が浸透している。 今後、デカルトの最も有名な著作を読むとき、この訳書を無視することはできないはずである。 [本書の内容] 第一部 第二部 第三部 第四部 第五部 第六部 訳者解説 文献一覧
  • 我思う、ゆえに我あり デカルトの「方法序説」より
    完結
    4.5
    全1巻770円 (税込)
    「ボンジュール。お邪魔しています」家に帰ったら、デカルトがいた。デカルトは家の中のものを勝手に食べながら、僕に哲学の方法を語ってくれた。そしてそれが、僕の人生の変革の始まりだった―――。そんなはずないって? そう、あなたは正しい。哲学はすべてを疑うところから始まるのだから。。。。“我思う、ゆえに我あり”であまりにも有名なデカルトの「方法序説」をまんが化。真面目に楽しく、哲学の根幹が学べます。
  • 【英訳版】方法序説
    -
    この一冊でデカルト哲学の核心を知ることができる! 1637年に公刊されたフランスの哲学者、ルネ・デカルトの『方法序説』は、その後に出版された『省察 Meditationes de prima philosophia』と哲学的な内容は、ほぼ同一の内容となっています。そして、『方法序説』には、デカルトの自伝的記述が含まれているので、デカルトの思索がわかりやすく順序立てて書かれています。つまり、方法序説を読むことでデカルト哲学の核心に触れることができます。 さらに、本書には「デカルト哲学」への理解を深めるために、日本を代表する哲学者であり、京都大学名誉教授、京都学派の創始者の西田幾多郎による著書『デカルト哲学について』も同時に掲載しています。 《目次》 はじめに 1.PREFATORY NOTE 2.PART I 3.PART II 4.PART III 5.PART IV 6.PART V 7.PART VI 8.デカルト哲学について 西田幾多郎
  • 知性改善論
    -
    本書は、主著『エチカ』で知られるバールーフ・デ・スピノザ(1632-77年)がその執筆活動の初期に残した代表作の一つです。 従来『神、人間および人間の幸福にかんする短論文』が最も早い著作と考えられてきました。しかし、近年の研究では本書『知性改善論』こそ、1656年後半から61年前半に書かれた最初期の論考である、という説が有力になりつつあります。アムステルダムにユダヤ人として生まれ、ユダヤの教育を受けたものの、1656年には破門されるに至ったスピノザが、デカルトやベーコンの哲学を会得した上で、「神」について、無限なる属性としての思考と延長について独自の見解を紡ぎ、語り始めた、画期となる著作です。 精神と全自然との合一の認識、永遠無限なるものへの愛、揺るぎない幸福の追求など、本書には『エチカ』のモチーフをはっきり見て取ることができます。おそらくは時間のなさゆえに本書は未完のまま放置されましたが、しかしその哲学は『エチカ』に引き継がれ、さらなる発展と深化を遂げていくことになります。その意味で、本書はスピノザが「哲学者」になる過程を記録した生々しいドキュメントであるとともに、著者自身による最良の『エチカ』入門でもあると言えるでしょう。 『知性改善論』については、長らく畠中尚志訳(1931年、改訳1968年)が読み継がれてきました。本書は、気鋭の研究者が最新の研究成果を取り込みつつ、充実した訳注とともに「今日の日本語」でスピノザを読めるようにと全力で完成させた待望の新訳です。 [本書の内容] 読者に告ぐ 〔導 入〕 〔方法の規定〕 〔方法の第一部〕 〔方法の第二部〕 訳 注 文献一覧 訳者解説
  • 観念的生活
    3.0
    カント哲学の専門家であり、闘う哲学者と言われる著者の日々、ひたすら思考する。 「私が存在するとはいかなることなのか」「善悪とは何であるのか」「私は死後どうなるのか」と自らに問う。 デカルトの「これらの問いをまったく発しない人は稀であろう。では、それにもかかわらず、なぜほとんどの私は思惟する、よって私は存在する」という命題に疑問を持ち、『純粋理性批判』などのカントの著作をもとに答えを見つけようとする。 問い続けることは苦しみだが、それが哲学することだという。 「このすべてを認めた上で、それでも問い続ける人がいる。 その内の多くは、岩のような問いをほんの僅かでも自力で熔解していくことが無性に楽しいからである。 究極的真理には達しなくとも、真理に一ミリメートルでも近づくことが他の何にも換えがたい喜びだからである。」という言葉に、哲学者としての著者の実像がある。
  • 図説 一冊で学び直せる哲学の本
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 古代ギリシアやローマの哲人たちから近代のデカルトやフロイト、さらには、現代のマルクス・ガブリエルなど、百花繚乱尾の哲学史を噛み砕いて、わかりやすく紹介する。図版や図表も用いて、「見るだけで頭に入る」哲学が学び直せる一冊。
  • 史上最強の哲学入門
    4.3
    最高の真理を求めた男たちの熱き闘い!ソクラテス・デカルト・ニーチェ・サルトル……さらなる高みを目指し、知を闘わせてきた三十一人の哲学者たちの論が激突。まさに「史上最強」の哲学入門書!
  • 日本語の哲学へ
    3.9
    「日本語の哲学」を目指すとは、いったいどんなことなのか。―少なくともそれは、古代ギリシャに始まった西洋の哲学をただ日本語で受容する、ということではないはずである。かつて和辻哲郎が挑んだその課題は、いま、もっとも挑戦しがいのあるテーマとして研究者を待ちかまえている。ここに展開するのは、パルメニデス、デカルト、ハイデッガーといった哲学者たちと、「日本語」をもって切りむすぶ、知的バトルの数々である。これまでに類を見ない知的冒険の姿がここにある。
  • 人類哲学序説
    4.0
    日本には「草木国土悉皆成仏」という偉大な思想がある――。原発事故という文明災を経て、私たちは何を自省すべきか。デカルト、カント、ニーチェらを俎上に近代合理主義が見落としてきたもの、人間中心主義が忘れてきたものを検証し、持続可能な未来への新たな可能性を日本の歴史のなかに見出す。ここに、新たな「人類哲学」が誕生する。

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  • フランス的思考 野生の思考者たちの系譜
    4.2
    「理に合ったもの」だけをすくい上げ、正確な判断を得ようとする、デカルト起源の合理主義。自国の言語・歴史の普遍性に対する信頼から根を広げた普遍主義。両者こそフランス的思考の根幹とされるが、一方には、反合理主義・反普遍主義の脈々たる流れがある。この地下水脈から養分を吸い上げ、豊饒な地平を切り開いたサド、フーリエ、ランボー、ブルトン、バタイユ、バルトらを読み解くことで、フランス的思考の本質に迫る。
  • 僕とツンデレとハイデガー ヴェルシオン・アドレサンス
    4.0
    「ボク思う、ゆえにボクあり、なんだからね!」事故に遭った「僕」が目覚めると、美少女だらけの学園だった。不安の時代を生きる僕たちが失ってしまった人生の指針――それが哲学。デカルト、ヘーゲル、ニーチェ、ハイデガー。西洋近代哲学者の化身たる美少女たちが教えてくれる世界の真実、人のありかた。いつ、どこでも絶対に揺らがないもの、それが、「萌え×哲学」。クールジャパンの極北を彩る小説が、大幅改稿で文庫化!
  • 哲学のえほん
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 河合塾講師・植村光雄先生が文と絵を担当した、まったく新しい「哲学のえほん」。プラトン先生、デカルトくん、カントさん、マルクスくん、サルトル氏……。あの有名な哲人たちがかわいいキャラクターとなって、あなたを不思議な哲学の世界へと誘います。プラトン先生の「イデア」/デカルトくんの「われ思う、ゆえにわれあり」/カントさんの「自由」/マルクスくんの「労働からの疎外」/サルトル氏の「実存は本質に先立つ」……哲学のエッセンスを身近な事例と軽快なストーリーで超わかりやすく解き明かした一冊。
  • 思想家たちの生と生の解釈
    -
    古今東西の思想家の生涯を紹介し、各思想家が考えた「生」の実像に迫る哲学評論。ブッダ、道元、ルターなどの宗教家から、デカルト、カント、ニーチェ、ベルクソン、ウィトゲンシュタイン、ミシェル・フーコーといった哲学者、スウェーデンボルグ、シュタイナー、オーロビンド、クリシュナムルティなどの神秘思想家、さらにマキャヴェリ、ルソー、マックス・ヴェーバー、トインビー、ブローデル、丸山眞男などなど、幅広い分野の思想家の「生と生の解釈」を検討。生、死、霊魂、世界、存在、社会、歴史、認識について考えていきます。わたしたちはなぜ生きているのか。生きていることに意味はあるのか。そんな人生の根本問題をさぐっていきます。生の奥にあるものを知りたい人必携の一冊です。
  • デカルト哲学
    -
    あらゆる世俗的な思想を根こそぎにして、「善く生きる」賢者の生を追求した、西洋近代哲学の父……それこそが、デカルトである。死者や病者によりそって思考し、哲学者の神とは何かを語り、まっすぐな倫理をめざす。そこにこそ、「我思う故に我在り」の哲学者の、いまなお読み直すに足る魅力がある。教科書的な知識としてではなく、現代を生きるわれわれ人間のための至高の哲学として、デカルト哲学を描き出した不朽の力作。(講談社学術文庫)
  • 憂鬱になったら、哲学の出番だ!
    4.0
    水と油のような存在とされてきた、ビジネスと哲学。でも、いい仕事をし、いい人生を送るために、ビジネスマンにも哲学が必要だ。デカルトやニーチェなどを解説した、世界一簡単な哲学の教科書。
  • 新版 楽しむ数学10話
    3.0
    「私は考える。だから私はある」のデカルト、「人間は考える葦である」のパスカル、二人の哲学者は数学者でもありました。デカルトの『幾何学』を読み解いたり、パスカルの定理や判定法を解説したり、二人の数学を存分に楽しみましょう。1996年にようやく証明された「フェルマーの大定理」についても、ていねいに説明します。

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  • 自分と未来のつくり方 情報産業社会を生きる
    4.3
    『モモ』の「時間どろぼう」とプラトンの「洞窟の囚人」が現代を読み解くカギ!? 宮沢賢治にフッサール,デカルトまで飛び出す授業はとても刺激的.情報産業社会を生きる僕たち人間は,昔とどう変わり,これからどうなっていくのか.メディア情報学とフランス思想の研究者である著者が,中高生にやさしく語りかけた特別講義.

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  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ
    4.1
    私たちはまだ、「自由」を知らない――。 覆される常識の先に、ありえたかもしれないもうひとつの世界が浮かび上がる。 気鋭の哲学者による、心揺さぶる倫理学(エチカ)入門。 ★現代人の「思考のOS」を書き換えるスピノザ哲学のエッセンス★ □すべての個体はそれぞれに完全である。 □善悪は物事の組み合わせで決まる。 □「力」こそ物の本質である。 □自殺や拒食の原因は人の内側にはない。 □一人ひとりの自由が社会の安定につながる。 □必然性に従うことこそ自由である。 □自由な意志など存在しない。 □意志は行為を一元的に決定しない。 □真理の外側に真理の基準はない。 □新しい主体のあり方が真理の真理性を支える。 *「NHK 100分de名著」『スピノザ エチカ』に新章を加えた増補改訂版* [目次] はじめに 1. 組み合わせとしての善悪  1)スピノザとは誰か  2)哲学する自由  3)神即自然  4)『エチカ』はどんな本か  5)組み合わせとしての善悪  6)善悪と感情 2. コナトゥスと本質  1)コナトゥスこそ物の本質  2)変状する力  3)多くの仕方で刺激されうる状態になること  4)コナトゥスと「死」の問題  5)万物は神の様態  6)神は無限に多くの属性から成る  7)コナトゥスと社会の安定 3. 自由へのエチカ  1)「自由」とは何か  2)自由の度合いを高める倫理学  3)自由な意志など存在しない  4)行為は多元的に決定されている  5)現代社会にはびこる意志への信仰 4. 真理の獲得と主体の変容  1)スピノザ哲学は「もうひとつの近代」を示す  2)真理は真理自身の基準である  3)真理と向き合う  4)物を知り、自分を知り、自分が変わる  5)主体の変容と真理の獲得  6)AIアルゴリズムと人間の知性 5. 神の存在証明と精錬の道  1)懐疑の病と治癒の物語  2)真理への精錬の道  3)精錬の道は自ら歩まねばならない  4)対話相手としてのスピノザとデカルト おわりに
  • デカルト、ホッブズ、スピノザ 哲学する十七世紀
    4.0
    近代哲学の祖とされ、「心身二元論」に拠ったデカルト。国家契約説をとなえ、「万人の万人に対する戦争」で知られるホッブズ。「神即自然」を主張したスピノザ。十七世紀の哲学シーンを彩る三人の思索は、動乱期のヨーロッパを生きたゆえの魅力にあふれている。神、国家、物体と精神……、根本問題をめぐる三様の思索を、鮮やかに浮き彫りにする。(講談社学術文庫)
  • 世界十五大哲学
    4.0
    作家・元外務省主任分析官の佐藤優氏が、自著のなかで「説明が丁寧でわかりやすく、この本のおかげで哲学の入り口を間違えずに済んだ」と紹介。以来、入手困難な稀覯書として注目を集めていた名著を復刊。ソクラテス、プラトンから、デカルト、カント、ヘーゲル、そしてマルクス、サルトルまで。哲学史に多大な影響を与えた15人の大哲学者の思想、生涯、著作、時代背景を平易に解説。西洋哲学の歴史がわかる「第一編 哲学思想史」や、巻末の用語解説も充実。教養のベースとなる哲学の基礎知識と思考法が1冊で身に付く、哲学入門書の決定版! また、知る人ぞ知るロシアの哲学者・チェルヌィシェフスキーについて1章をさいて解説しているという点でも貴重な1冊である。「本書では15大哲学者の個性をつうじて、その前後とその背後の時代思潮をつかむことができるように留意した。こうすることによってはじめて、15人のべつべつな哲学者としてではなくて、2000年の哲学史を代表する15の偉大な哲学体系として理解することができよう。さらに、哲学というものの概要、哲学の短い歴史、哲学上の重要用語の解説をつけた。これによって、もともと哲学には関心はあるけれども、かんたんに哲学問題に深いりできなかった人々に道をつくったつもりである」(本書「序」より抜粋)「実は、この本は、私が初めて買った哲学書で、その後も人生の伴侶となっている本だ。あちこち線を引いて、書き込みをしたので、ぼろぼろになってしまった。今回、解説を書くために本書を再読した。現在の水準で考えても、素晴らしい入門書と思う。思いつきを、筋道をたてて整理して、きちんとした考えにまとめるためには、哲学的な基礎訓練が不可欠だ。

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  • 中村天風哲学 ありがとうで生きる(KKロングセラーズ)
    4.0
    現代西洋医学は、デカルト哲学の上に成り立っていると言ってもいいでしょう。そこでは、人間の体に起こる何らかの異常を、あたかも機械の部品の故障のように扱い、安易な医薬品投与や手術が行われています。逆に人間が本来持っている生命力を奪い、病気でないものまで病気にしているという現実があります。西洋医学で治らなかった自身の肺結核を、ヨガや東洋医学で完治させた中村天風先生はこう言われています。痛みや病気はマイナスではなく、生命エネルギーが我々に示してくれるメッセージなのです。――医家16代、中村天風の孫弟子の医師が、西洋医学の限界を暴く!
  • 世界の今を読み解く 政治思想マトリックス
    NEW
    -
    1巻950円 (税込)
    「右派」vs.「左派」では、もはや世界は読み解けない! カリスマ予備校講師、歴史系YouTuberである著者が、マトリックス図を使って複雑な世界の政治対立をシンプルに整理する。「朝日新聞は、左がかっている」とか、「産経新聞は、右寄りだ」と、よく言われます。どうやら、政治思想を説明するうえで、もっともベーシックな対立構造が、「右派」vs.「左派」ということのようです。そもそも政治思想において、何が「左」で、何が「右」なのでしょうか? アメリカの二大政党は、「右」の共和党と「左」の民主党です。共和党は北部の大資本家の支持をバックに成立し、これに対する民主党は労働者の政党として、社会保障政策や労働者保護法の制定など、弱者の側に立った政策を実施してきた――と世界史の教科書には書いてあります。歴史的には、これは間違いではありません。ところが、2016年のアメリカ大統領選挙では、「右」と思われてきた共和党のドナルド・トランプが「アメリカ人の雇用を取り戻す!」と訴え、もともと民主党支持だった労働者層の支持を受けて当選しました。民主党と共和党の役割が、入れ替わったようにも見えます。同じような現象がヨーロッパ諸国でも起こり、「右」と思われてきた政党が大躍進しています。いったい何が起こっているのでしょうか? ここまで複雑になると、「右」か「左」かという一次元の直線では説明がつかなくなります。x軸にy軸を加えた座標軸を考案したのは哲学者であり数学者のデカルトですが、x軸を経済的自由、y軸を政治的自由として、政治思想を二次元座標で表現したのが、米国の政治学者デイヴィッド・ノーランです。本書では、この「ノーラン・チャート」を応用して、さまざまな時代、さまざまな国の政治思想のせめぎ合いを、「政治思想マトリックス」として示していきましょう。複雑に見える世界の政治対立が、実はシンプルなものなのだと、はっきりわかるはずです。 〈目次〉●第1章:ナショナリズムとグローバリズムの「シーソーゲーム」 ●第2章:「米中冷戦」の思想史と強いロシアの復活 ●第3章:「超国家EU」崩壊の序曲 ●第4章:グローバル化するイスラム革命 ●最終章:敗戦後日本の政治思想史と未来 本書は、2020年11月にPHP研究所から刊行された『世界の今を読み解く「政治思想マトリックス」』を改題し、加筆・修正したものです。
  • 近代哲学の名著 デカルトからマルクスまでの24冊
    3.7
    デカルト、カント、ヘーゲルなど、近代に活躍した哲学者は枚挙に暇がない。だが、この時代の哲学では何が問題だったのだろうか。「私」の発見や知識の確実性、道徳の起源など、さまざまな議論が重層的に連なる西洋近代哲学。この沃野を一望して、本質をつかむのは容易ではないが、そのための最良の手がかりは哲学者の残した書物にあるのだろう。本書では、24篇の古典の論点を丁寧に整理し、近代哲学の全体を展望する。
  • デカルト 魂の訓練 感情が鎮まる最善の方法
    4.0
    【辛く悲しい思いは遠くにおしやり、空いたところに心地よい「何か」をコピペする】 新進気鋭のデカルト研究者による、心が晴れる「哲学書」! 抑えきれないマイナスの感情を上手にコントロールし、穏やかに鎮めていく確実な方法を、デカルトが易しく伝授! ◎「感情をコントロールするにはどうすればよいか、それをデカルトとともに考えていきます」――著者
  • 動物に魂はあるのか 生命を見つめる哲学
    4.2
    動物に霊魂はあるのか、それとも動物は感じることのない機械なのか――。アリストテレスに始まり、モンテーニュを経て、デカルトの登場によってヨーロッパ哲学界で動物をめぐる論争は頂点に達した。古代ギリシャ・ローマ時代から二〇世紀のハイデッガー、デリダまで、哲学者たちによる動物論の系譜を丹念に跡づける。動物/生命へのまなざしの精緻な読解によって「人間とは何か」を照らし出す、スリリングな思想史の試み。
  • 恣意性の哲学
    -
    なぜ、人は自分勝手にふるまってしまうのか? 才気溢れるのに、愚かなことをしでかす生き物「人間」。その本質を成す「恣意性」の淵源に、市井の哲学者が迫る! 通り魔。クレーム魔。はき違えた「自由」。戦争。  世の中で「やりたいようにふるまう」「己の思うままに行動する」ことが横行している。  社会的な生物であると同時に、「個」でもある「人間」という存在。  個が好き勝手に生きることで、社会には軋轢が生じ、集団のストレスが増していく。  「恣意的」であるとはどういう状態か。どこまでが許され、何が問題となるのか。  著者は、ソシュールやプラトン、デカルト、ハイデッガーといった哲学者・社会学者の著作に立ち返り、哲学的な視点から現代の「個と社会」の在り方について考察する。  才気溢れるのに、愚かなことをしでかす生き物――わがままで「恣意性」に満ちた生き物「人間」の本質にせまる一書。若い世代に向けて、現代的な視座に立った「生きた哲学」の入門書の登場だ。
  • 西洋哲学史 近代から現代へ
    3.8
    はたして、「神は死んだ」のか。言葉はどこまで「経験」を語りうるか──デカルト以降の西洋哲学は、自然科学的世界観の生成と交錯しつつ、思考の可能性と限界を見さだめながら展開してゆく。前著『西洋哲学史 古代から中世へ』に続き、テクストの集積の中に「考えること」を経験させる、新鮮な哲学史入門。

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  • いまを乗り越える 哲学のすごい言葉
    -
    本書では、大きな問題に直面したとき、悩みを抱えてしまったとき、どう考え、どう行動すべきか──その指針となるべき哲学者の金言を紹介。ソクラテス、プラトン、デカルト、ルソー、カント、ニーチェ、サルトル…など、古今東西の哲学者・思想家が残した人生に影響を与える珠玉の言葉から、何を感じ学び取ればいいのかを、現代人が陥りがちな事例をあげながら解説する。
  • 14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキスト
    4.5
    14歳の頃に訪れる「常識の崩壊」。 それを乗り越えるとき、哲学が始まる―― 200年先の未来を考えるための教科書 永劫回帰 我思う、ゆえに我あり 経験する機械 モノ自体 真理とは全体である 死にいたる病 実存は本質に先立つ 世界に隠された構造 言語ゲーム 脱構築 記号消費社会 「暇」の哲学 本書に登場する哲学者たち――ニーチェ、デカルト、ヒューム、カント、ヘーゲル、キルケゴール、サルトル、レヴィ=ストロース、ウィトゲンシュタイン、デリダ、ボードリヤール どんな偉大な哲学者も14歳の子どもと同レベルである! だが、その極端で幼稚な発想が新しい世界観を創造した。常識を覆す著者入魂の書!
  • 善悪の彼岸
    4.3
    考える自我から出発したデカルトに始まり、カント、シェリング、ヘーゲル、ショーペンハウアーにいたる西洋の近代哲学。本書はその遺産の上に立ちながらも、哲学そのものがキリスト教の伝統にいかに制約されているか、独断論に終始しているかを示し、新しい哲学の営みの道を拓く試みである。アフォリズムで書かれたニーチェの思考の記録を、音楽のように響き、肉声が聞こえるような新訳で!
  • 科学vs.キリスト教 世界史の転換
    3.0
    「天地創造は六千年前」「アダムはすべての人間の祖」──聖書が教える「常識」は、科学によっていかに書き換えられたのか? 科学的知見の発展のもと、ヨーロッパの人々の世界認識が根底から覆されてゆくその葛藤のプロセスを、デカルト、ニュートン、ビュフォン、リンネ、ダーウィンなど著名な科学者、哲学者から、ガッテラー、シュレーツァーなど今では忘れられてしまった歴史家の仕事なども追いながら、スリリングに展開する。(講談社現代新書)
  • 闘うための哲学書
    4.0
    プラトン、アリストテレス、デカルト、ルソー、ヘーゲル、ウェーバー、ハイデッガー、アーレント、サルトル、ストロース、ロールズ、福澤諭吉、西田幾多郎……。古今東西の古典をどう読むか。1970年生まれの行動する哲学者ふたりが、22冊の古典を前に、そのおもしろさ、奥深さを語り尽くす。知的興奮必至の知の入門書。
  • 幸福論
    4.4
    抽象思考を重ねるのでなく、日常的な場面の中から幸福への合理的な道筋を見つけだす。デカルトやスピノザの情念論・感情論をふまえて「幸福とは何か」を追究したアラン畢生の名著。

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  • イラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! 哲学
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 仕事にも人生にも役立つ! 哲学の話がイラスト図解でやさしくわかる! ●難しいけど学んでみたい。哲学のあれこれを、順を追ってわかりやすく解説! ●アリストテレスからマイケル・サンデルまで、歴代の哲学者の考えを噛みくだいて紹介! ●「トロッコ問題」「世界5分前仮説」など、思考実験の特集も充実! 【テーマ例】 ●「無知の知」ってどんな意味? ●アリストテレスって何をした人? ●人が幸せを感じるのはどんなとき? ●「我思う、ゆえに我あり」ってどんな意味? ●「人間は考える葦」ってどういうこと? ●世界は実は5分前につくられた...? ●何が変わった?「コペルニクス的転回」 ●死ぬまで苦悩が続く...?「ペシミズム」とは ●幸せは計算できる?「最大多数の最大幸福」 ●働くのが辛いのは、資本家のせい? ●ニーチェの「神は死んだ」ってどういうこと? ●「パラダイムシフト」の元ネタって何? ●人は「自由の刑」に処されている? ●「フェミニズム」っていつ生まれたの? ●善>悪は正しくない?「脱構築」とは ●人は欲望のままに行動するべき? ●コミュニティこそが大事? マイケル・サンデルの哲学 など <目次> 序章 「哲学」ってそもそもどんなもの? 1章 昔の人はどんなことを考えていた? 古代・中世の哲学 2章 デカルトやパスカルの哲学とは? 近代初期の哲学 3章 自由や幸福について考える? 近代後期の哲学 4章 最近はどんなことを考えてる? 現代の哲学 特集 あなたはどう考える? 思考実験 特集 知っておきたい アジアの哲学 <電子書籍について> ※本電子書籍は同じ書名の出版物を紙版とし電子書籍化したものです。 ※本電子書籍は固定型レイアウトタイプの電子書籍です。 ※本文に記載されている内容は、印刷出版当時の情報に基づき作成されたものです。 ※印刷出版を電子書籍化するにあたり、電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。また、印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。 株式会社西東社/seitosha
  • 哲学の名著50冊が1冊で学べる
    NEW
    -
    ~知の巨人たちによる「本物の教養」を知る~  デカルト『方法序説』、カント『純粋理性批判』など、世の偉大な哲学者たちが著した名著の数々。 哲学者の名前と書名を見れば、おのずと知的好奇心が湧いてくるものだが、 いずれも分厚く難解で、読み通すのはなかなか難しい。 そこで本書は、哲学分野における名著50作品の要点を図版も使いながら整理し、 そう簡単に読み解くことができない哲学書の内容を読者にわかりやすく伝える一冊。 巻末に文庫版増補付き(新規2書目を解説)。
  • 私の哲学試論――神・身体・言語・論理・時空・数学・自由・人工知能・生命――
    -
    1巻1,100円 (税込)
    「真の哲学」を求めた在野の若い哲学者の果敢な試みの書である。哲学が万学の女王だった頃、人間の聖なる「心」や「精神」に対する論究も、哲学だけに許された特権だった。が、近年の科学の発達、特に脳科学、認知科学などの研究のめざましい進展が、哲学を追いつめ、その特権の剥奪を激しく迫っている。デカルト以来の内省的な方法の賞味期限がとっくに過ぎ去っており、その聖なる範疇も、科学の研究成果を抜きにして語ることはできないという。それは、科学と哲学の領域が不透明になってきたというより、哲学そのものの不要論にまで及んでいる。しかし、本当に哲学は不要なのか。哲学は自己認識の学問であり、事物に対する徹底的な論究と洞察が不可欠である。現実に求められる即応性の強い行動も、実はこの揺るぎない自己認識、真の哲学の上に成り立っていなければならないのである。本書は、〈科学は「存在者」についての原則記述学であるのに対し、哲学は「およそ存在者を存在者たらしめる存在そのもの」をテーマとする原理洞察学である〉とする著書が、科学と距離を置きつつ、あるいは科学を批判的に眺めつつ、真の哲学の確立を目指して論究している壮大な「哲学試論」である。アカデミー知識人の多くが、哲学なき哲学史書や哲学解説書でお茶を濁している現状にあって、真の哲学の確立に挑んでいる在野の若い一哲学者の試みにもっと光が当たるべきではないかと思わせてくれるのが本書である。

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  • 哲学史入門Ⅱ デカルトからカント、ヘーゲルまで
    NEW
    -
    哲学者たちは何と向き合ってきたか? 日本における哲学の第一人者が集結し、全3巻で西洋哲学史の大きな見取り図を示す! 今回は、デカルトからドイツ観念論までの近代哲学。時代のうねりのなかで、人間の知性の働きを突き詰めた哲学者たちの思索に迫る。決定版の入門シリーズ第2弾!
  • デカルト形而上学の成立
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    「私はあり、私は実在する」という認識は、「すべての認識のうちで最も確実で最も明証的」である。――近代哲学の父ともいわれるデカルトのこの哲学とは、いったい何なのか。神の存在証明とは? 書簡・小篇から主著『省察』まで、細密に読み解き、デカルトの形而上学が成立した道筋を詳細に辿り、その本質を「観念(イデア)」論としてとらえた画期的力作! (講談社学術文庫)
  • これからの哲学入門 未来を捨てて生きよ
    3.7
    アドラー、プラトン、デカルト・・・古今東西の哲学者の言葉を岸見一郎が咀嚼し再構築するーー “負ける哲学者”による、今最も古くて最も新しい生き方・考え方 「岸見哲学」の集大成! 先が見えない時代に私たちはどのように考えたらいいのか。 ・不安を直視して生きる ・幸福に「なる」のではなく、幸福で「ある」 ・未来は「ない」ものと考え「今」を生きる ・数えるのをやめると人生は変わる コロナ時代を生きる勇気が湧く言葉の数々。 【目次】 第1章 「私」とは 私幸せに見える? 他者を裁きたい人 第2章 「生きる」とは 生きていることに価値がある 死に優劣はない 第3章 「愛する」とは 恋愛に条件はいらない 会えなくても繋がれる 第4章 「働く」とは 仕事は人生の重大事ではない 定年後も変わらない「私」 終章 私たちができること
  • デカルト入門講義
    5.0
    科学者であったルネ・デカルトは、自然科学の礎たりえる知識をもとめ、第一哲学=形而上学の再構築に乗り出す。なにひとつ信じられるものがない「懐疑」を出発点に、それでも絶対疑えない原理「我あり」へ、更に「神あり」「物体あり」へと証明をすすめる。本書はその哲学をまず『省察』『哲学の原理』など主著を追ってわかりやすく解説。ついで『世界論』『人間論』を通して、近代哲学の理解に不可欠な自然学的論理を説明する。スピノザ、ロック、バークリ、ライプニッツ、カント、フッサール等々、その後のすべての西洋哲学に強烈な影響力を持ち続けたのは何故か。
  • アメリカ言語哲学入門
    4.0
    20世紀後半の現代哲学に、最も先鋭的かつ重要な潮流をなした、アメリカ言語哲学。その最前線を形づくってきた、サール、クリプキ、デイヴィドソン、クワイン、ローティら哲学の巨人の思想を、言語行為論、指示理論、根本的解釈説、メタファー論、反表象主義などの主要な議論から精査する。その考察から、彼らの視点には、実はデカルトやロックらの近代観念説やヨーロッパの解釈学とも通底するものがある、という事実が明らかになってくる。西洋哲学全体の流れの中で最先端のアメリカ言語哲学の核心に迫る、絶好の一冊。
  • ウラもオモテもわかる哲学と宗教
    3.0
    偉人たちの人間臭い一面を楽しみ、 今を生き抜くヒントをつかもう! ビジネスで大成功をした人や ノーベル賞受賞レベルの学者たちが こぞって哲学や宗教の本を推奨しています。 哲学か宗教、もしくはその両方なくして、 いっこうに明るい兆しの見えない今の世を 生き抜くことはできないとさえ語っています。 哲学と宗教は、千年以上の歳月を経ても色あせない 人生訓や生き抜くうえでの指針の宝庫です。 しかし、宗教の聖典はもちろん、 一冊の哲学書だけでも読破するのは大変です。 そのうえ、難解な内容を理解しようとすると、 それはもう苦痛以外の何物でもありません。 本書は、主だった哲学者と宗教を解説しながら、 そこから得られる人生のヒントを抽出しました。 人として、どう「生きる」べきか? 頑張りすぎて「疲れた」とき、どうすればよいか? 「愛」に悩んだとき、どうすればよいか? ……など。困ったときに役立つ、 人生のヒントがちりばめられています。 一方で、雑学として 「ざんねん」な部分も解説しています。 どの宗教も万全ではなく、 どの哲学者も聖人ではありません。 むしろ人間味があることを感じられるはずです。 本書は、哲学と宗教を 簡単に理解するのに役立ちながら、 生きる指針を得られる異色の書です! ●本書で紹介する32人の哲学者 孔子/老子/孟子/荀子/ピタゴラス/ソクラテス/プラトン/アリストテレス/キケロ/セネカ/マキャベリ/モンテーニュ/デカルト/ヴォルテール/ルソー/アダム・スミス/カント/ベンサム/ヘーゲル/キルケゴール/フィヒテ/マルクス/ショーペンハウアー/アラン/ヴィトゲンシュタイン/ヒルティ/フロイト/ラッセル/ニーチェ/サルトル/ハイデガー/バタイユ ●本書で紹介する8つの宗教 キリスト教/ユダヤ教/イスラーム/仏教/ヒンドゥー教/道教/儒教/神道
  • 大論争! 哲学バトル
    3.8
    ソクラテスが、孔子が、デカルトが、カントが、ヘーゲルが、ニーチェが……、古今の哲学・思想家たちが集結して徹底討論! いったい誰の言葉が、今の問題に答えをくれるのだろうか?
  • コミック版 人生が変わる 哲学の教室
    -
    ソクラテスやデカルトからマイケル・サンデルまで。悩みが消え、人間関係がうまくいく! 人生や仕事にいかせる哲学のエッセンスをコミック(ストーリー)でわかりやすくまとめました。
  • わたしの哲学入門
    4.4
    第二次大戦敗戦後の混乱の渦中で青春期を生きた著者は、ハイデガーをどうしても読むという渇望から、東北大学哲学科に入学。『存在と時間』を何度も読み返しながら、その内容の理解には古代ギリシャ以来の西洋形而上学の展開を知ることが不可欠だと思いいたりました。「存在とは何か」というテーマを軸に、プラトン・アリストテレスからスコラ神学、そしてデカルト・カントに始まる近代哲学まで、わかりやすく解説します。(講談社学術文庫)
  • もう一度学びたい 哲学
    -
    AI、人口減少、宗教紛争など、混迷を極める現代。 人生100年時代が到来するといわれる中でどのように生きることが賢明なのかをしっかりと問い直すためには、哲学について今一度学んでおくことが必要です。 本書は、ソクラテス、アリストテレス、デカルト、カントなど偉大なる哲学者たちが考え抜いた叡智が平易な文章でわかりやすく解説された入門書。 本書で哲学を学ぶことでよりよく生きる知恵が身に付くだけではなく、考える力がつき、人生がもっと豊かになります。 哲学が楽しくわかる、保存版の内容です。 ※本書は2015年2月に発行された『いちばんわかりやすい哲学』を加筆・修正したうえ再編集し、1冊にまとめたものです。 ※デジタル版には、表紙画像や目次に掲載している記事、画像、広告、付録が含まれない場合があります。また、掲載情報は原則として奥付に表記している発行時のものです。
  • 自己啓発をやめて哲学をはじめよう
    3.6
    1巻1,430円 (税込)
    ■衰退する日本社会に自己啓発が罠を仕掛ける!? そもそも自己啓発ビジネスは、 自尊心が満たされていない人をターゲットにしているため、 コミュニティーの中で、それが満たされる仕組みを作り上げます。 そうして囲い込まれた人たちは、お金を失うだけで、 儲かるのは自己啓発ビジネス側だけというのが仕組みです。 ■答えをあなたの外側に求めることが哲学 自己啓発と哲学の決定的な違いは、その答えを自分の内側に求めるか、 自分の外側に求めるかということです。 自分の内側に答えを求めるというのは、 努力すれば成功できる、自分の可能性を信じるというもので、 それを信じれば信じるほど、 薄っぺらな自己啓発ビジネスの罠にはまってしまいます。 いっぽう哲学は、自分の内側にひそんでいる可能性を あきらめることから出発します。 言い換えれば、自分への執着を捨て去ることの必要性を 説いた学問なのです。 その姿勢は、世の中の絶望と向き合い、 外側の世界に見えるわずかな真実とともに生きることです。 ■本書は、自己啓発を捨てて哲学に生きることを提唱しています。 ソクラテス、プロタゴラス、デカルト、 ヒューム、カント、サルトルら哲学者が考えてきた哲学にそって、 哲学が自己啓発を否定する流れを解説していきます。 「自分こそが正しい」という、人間に不幸をもたらすであろう絶望から、 その興味を自分の外側に向けていく哲学にこそ、私たちが救われる道が見いだされ、 そこに救済の可能性があるのです。
  • 思考の達人デカルトに学ぶ むずかしい問題を考え抜く力
    4.5
    学校の勉強や友人関係、SDGsまで、世の中にあふれる「むずかしい問題」。どうやって考えればいいかわからず、大人でも投げだしそうになる問題には、世界一の頭の使い手で哲学者のデカルトが発明した「むずかしい問題を考え抜くための4つのルール」が役に立つ! むずかしい問題を自分の頭で「わかる!」に変える、一生役立つ「ものの考え方」が身につく、10歳からの考え方の教科書。
  • マンガで入門 世界一ゆるい哲学
    3.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 あの小難しい哲学を、こんなにおもしろく学べるなんて! ヘラクレイトス、ニーチェ、デカルト……総勢23人の偉大な哲学者が、飛び、跳ね、語る!? 世界一ゆるくて、超ためになる、マンガで読む哲学入門の「決定版」、ここに爆誕。こんなにおもしろいのに、西洋思想の3000年がざっくりわかる!
  • 読破できない難解な本がわかる本―――図解で読みとく世界の名著60
    3.3
    この本が、世界を変えた。かなり難解、かなり重要な名著60冊を図を使って徹底解説。アリストテレスからプラトン、ブッダ、孔子、老子、スピノザ、カント、デカルト、フロイト、ニーチェ、マルクス、ドゥルーズ、ピケティまで。
  • 世界一わかりやすい哲学の授業
    3.0
    サンデル本に挫折したあなたでも大丈夫。デカルト、カント、サンデルなどの名著を授業形式で超やさしく解説。15人の哲学者のエッセンスが丸わかりできる一冊です。

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  • 不安を力に変える ゆるっと哲学
    4.0
    ◎「不安を力に変える」哲学、たとえばこんなの ★非モテをこじらせそう →フロムが考えた「愛される人の共通点」 ★「いいね」を欲しがる自分がイヤ →パスカル流「承認欲求」との付き合い方 ★つい劣等感を持つ →ショーペンハウアー流「他人と比較しないコツ」 ★不運なことばかりでメゲそう →カミュ流「不条理な世界」の生き抜き方 ★人生の選択肢を後悔してばかり →ニーチェ流「今を肯定する」思考法 ★すぐイライラする →ブッダ流「アンガーマネジメント」3ステップ ★向上心がなくて辛い →シオランが考えた「怠惰のメリット」とは ★仕事で結果が出ない →デカルトが編み出した 最高の「問題解決法」 ★不運なことばかりでメゲそう →カミュ流「不条理な世界」の生き抜き方 ◎「不安の時代を生き抜くトリセツ」としての哲学 不安を力に変えるには、「哲学」が有効。 なぜなら、歴史上の哲学者たちは、「不安の正体を明らかにする方法」や、「不安の正体とつき合っていく方法」について、考えをめぐらせてきたからです。 とすると、哲学者とは「不安を力に変える」エキスパート。 彼らの思考法を学ぶことは、「不安との付き合い方」を学ぶことと一緒なのです。 かと言って、いきなり哲学者の全集なんかを読むのは、ハードルが高すぎ。 「積ん読」必至。 だからまずはマネること。 本書の多くを占める漫画を読んで、ゆるっと、それでいて最短経路で「哲学的思考法」を学んでいきましょう。 恋愛の不安。 SNSの不安。 人間関係の不安。 仕事の不安。 健康の不安。 哲学の「て」の字も知らない初心者に向けて、「不安の時代を生き抜くトリセツ」としての、哲学入門書ができました! ◎目次 【第1限目】フロム「愛するということ」 ★愛されなくて不安 ☆「愛される方法」ではなく「愛する技術」を求める 【第2限目】ショーペンハウアー「その人が何者なのか」 ★つい、自分と他人を比較して不安 ☆「自分は何者か」を考え続ける人に 他人が入りこむスキはない 【第3限目】ヘーゲル「主人と奴隷の弁証法」 ★他人に使われてばかりで不安 ☆「マウント」を取ってくる相手に逆転勝利する方法 【第4限目】アリストテレス「エネルゲイア」 ★「成功者」になれなくて不安 ☆「努力する者」は「楽しむ者」に敵わない 【第5限目】ベルクソン「純粋持続」 ★いつも時間に追われるようで不安 ☆スケジュール帳を予定で埋めるほど「焦燥感」に駆られる理由 【第6限目】シオラン「怠惰の高貴さ」 ★「意識高い系」を見ると不安 ☆「何も始めない人」には 秘められた可能性がある 【第7限目】サルトル「まなざし」 ★他人の目が気になって不安 ☆他人の視線から逃げず 自分から迎えに行く 【第8限目】ウィトゲンシュタイン「言語ゲーム」 ★「空気」が読めなくて不安 ☆コミュニケーションの裏にある「ルール」を見抜くコツ 【第9限目】ドゥールズ(とガタリ)「逃走線」 ★逃げだしたいことが多くて不安 ☆「逃走」はリスキーだがクリエイティブな行為 【第10限目】ボードリヤール「記号と差異への欲望」 ★買っても買っても 満たされなくて不安 ☆「他人と一緒はイヤ」この考えこそ画一的である 【第11限目】ニーチェ「永劫回帰」 ★「やり直したいこと」だらけで不安 ☆「この人生を何度繰り返してもいい」 今からでも、そう思えるよう生きる 【第12限目】ジジェク「相互受動性」 ★惰性で働いてしまって不安 ☆「イヤな仕事をムリに続ける努力」より「楽しみを感じとる努力」をする 【第13限目】ハンナ・アーレント「許しと約束」 ★人間関係がうまくいかなくて不安 ☆コミュニケーションを円滑にする 2つのキーワード 【第14限目】パスカル「みじめさの自覚」 ★承認欲求を捨てきれなくて不安 ☆みじめな「承認欲求」をポジティブな力に変える 【第15限目】ブッダ「怒りにうち勝つ」 ★イライラしやすくて不安 ☆怒りを克服できる たった1つの方法 【第16限目】デカルト「方法序説」 ★仕事で結果が出なくて不安 ☆問題を解決するときは 確実でカンタンなことから始める 【第17限目】カント「エゴイズムと複数主義」 ★他人から批判されて不安 ☆「ジコチュー」から抜け出す シンプルな考え方 【第18限目】フロイト「死の欲動」 ★この世からスーッと消えたくなって不安 ☆死はストレスフリーの状態 時に「消えたくなる」のは当然 【第19限目】ハイデガー「先駆的決意性」 ★「やる気」が出なくて不安 ☆死を見つめることで 主体的な生き方を取り戻す 【第20限目】カミュ「不条理を生きる」 ★生きている意味がわからなくて不安 ☆「人生は無意味」 それでも希望は生まれる

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  • ドラゴン桜 超バカ読書 思考力↑表現力↑読解力↑の東大式99冊!
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 TVドラマ「ドラゴン桜」放送! 思考力・文章力・読解力・教養力アップ! 「ビジネス」「人間関係」「受験」の武器になる、 “超実践”読書案内! 「『学び』で磨きに磨いて初めて、突き抜けた『超バカ』の自分になれるんだ! 」 ――桜木建二 東大合格請負人・桜木が贈る、 1冊10分でインプットの超効率ブックガイド! 目次(抜粋) 〈学ぶ目的を考える〉ための3冊 『動的平衡』福岡伸一 『君たちはどう生きるか』吉野源三郎 『論語』孔子 〈学ぶ方法を学ぶ〉ための3冊 『勉強の哲学』千葉雅也 『二つの文化と科学革命』C・P・スノー 『方法序説』デカルト 〈言葉を武器にする〉ための3冊 『具体と抽象』細谷 功 『日本文化私観』坂口安吾 『弁論術』アリストテレス 〈メンタルコントロール〉のための3冊 『手の倫理』伊藤亜紗 『笑い』ベルクソン 『風土』和辻哲郎 〈記憶力を高める〉ための3冊 『クオリアと人工意識』茂木健一郎 『徴候・記憶・外傷』中井久夫 『失われた時を求めて』プルースト 〈エディターシップを身につける〉ための3冊 『才能をひらく編集工学』安藤昭子 『エディターシップ』外山滋比古 『ホモ・ルーデンス』ホイジンガ 〈歴史をマスターする〉ための3冊 『歴史の終わり』フランシス・フクヤマ 『歴史とは何か』E・H・カー 『ニュー・アトランティス』ベーコン 〈読解力を強化する〉ための3冊 『論理トレーニング101題』野矢茂樹 『調べてみよう、書いてみよう』最相葉月 『レトリック感覚』佐藤信夫 〈要約力を強化する〉ための3冊 『ブルーピリオド』山口つばさ 『小僧の神様』志賀直哉 『枕草子』清少納言 〈集中力アップ〉のための3冊 『あなたの脳のしつけ方』中野信子 『皇帝の新しい心』ロジャー・ペンローズ 『生命とは何か』シュレーディンガー 〈「暗黙知」を獲得する〉ための3冊 『問いのデザイン』安斎勇樹&塩瀬隆之 『暗黙知の次元』マイケル・ポランニー 『オリエンタリズム』エドワード・W・サイードー 〈日本文化の特質を知る〉ための3冊 『日本文学史序説』加藤周一 『私の個人主義』夏目漱石 『うひ山ぶみ』本居宣長 〈リーガルマインドを身につける〉ための3冊 『法学を学ぶのはなぜ』森田 果 『人権宣言集』高木八尺&末延三次&宮沢俊義 (編) 『法の精神』モンテスキュー ――などなど33テーマ、計99冊を網羅
  • 賢者のことば
    3.0
    1巻1,540円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 なぜ勉強するのか? 壁にぶつかったときどうすればよいのか? 友だちや両親・兄弟とつきあっていくにはどうしたらよいのか……子どもがもっているさまざまな疑問や悩みを、哲学者や偉人といわれる賢者が一緒に考えてくれる本。ニーチェやショーペンハウアー、デカルトなどの賢者が残した言葉とその意味をマンガでわかりやすく紹介します。賢者には、古代からの哲学者をメインに、教科書にも登場する音楽家や科学者、武将などをはじめ、現在も活躍しているスポーツ選手や新しくお札に登場する人物なども登場。賢者が残した名言によって、より深く考えたり、勇気がでたり、人生をどう生きていくかを考えるきっかけとなる本です。尚、本書では、子どもが自分で答えを導き出すために、賢者は解答を出さないことが最大の特徴となっています。感じて、考えて、そして、決断する勇気を与えてくれる本です。
  • エセー3
    完結
    4.0
    ミシェル・ド・モンテーニュは、16世紀フランスの思想家、モラリストである。彼が残した『エセー(随想録)』は、古典知識の集大成であると同時に、知識人の教養書として古くから受け入れられ、その真理探究の方法、人間認識の深さによってデカルト、パスカルなどの思想家に影響を与え、今日にいたるまで古典的な名著として多くの人々に読みつがれている。「わたしは何を知っているのか(ク・セ・ジュ)?」という句は、モンテーニュの言葉であるが、人間の理性、判断力、知識には限界があることを謙虚に認め、試行錯誤を恐れずに真理を追究しようとした彼の思想をよく表している。本巻には、「酔っぱらうことについて」「良心について」「実地に学ぶことについて」「書物について」など11編を収録。《わたしが思っていることをいってしまうならば、みんなが酔っぱらうからといって、酒を禁じるといった習慣はまちがっている。よいものだからこそ、度を過ごしてしまうのではないか》(「酔っぱらうことについて」より)。モンテーニュのイメージを一新する平易かつ明晰な訳文で古典を楽しもう。
  • 自伝
    3.0
    反デカルトの思想と、歴史を含めた新しい学の構想が、新たに見直される18世紀イタリアの哲学者の〈哲学的〉自伝。近代の知の地平を横超する思考の軌跡を自ら語る格好のヴィーコ入門。
  • 考える力が身につく哲学入門
    3.6
    ●第1章 「哲学って何?」を考える  哲学のはじまり なぜ「地球は丸い」と言えるのか?/哲学という視点 哲学と科学の違いとは? など  ●第2章 古代の哲学を考える  ソクラテス 「よい」とはどういうことか?/プラトン 「完全な三角形」はどこにあるか?/アリストテレス 「ちょうどいい」が一番いい? など  ●第3章 近代の哲学を考える  デカルト 「疑うこと」で何が見える?/カント 人を殺してはいけない「理由」はあるか?/ヘーゲル 何が歴史を動かすのか? など  ●第4章 現代の哲学を考える  マルクス 働くことが人間をつくる?/ニーチェ 生きることに意味はあるか?/ロールズ すべての不平等をなくすべきか? など  ●第5章 東洋の哲学を考える  ブッダ あなたがいるから私がいる?/西田幾多郎 「私」が「それ」を見ているのか? など
  • 哲学者たちのワンダーランド 様相の十七世紀
    -
    デカルト、スピノザ、ホッブズ、ライプニッツ。この大哲学者たちには教科書ではとうていわからないアブなさと魅力がある。2+3=5なのは、神がそうしたからであって、2+3=6の世界だって神は創造できるのだ、と、デカルトは本気で考えた。この世の現実はぜーんぶ神でできている、とスピノザはいう。何かを行為したら、後からそのつもり(意志)はなかったとは言わせない、というのがホッブズの国家論。神と国家の哲学とは。
  • 13人の誤解された思想家 西欧近代的価値観を根底から問い直す
    -
    日々、流れてくる様々なニュースからも明らかなように、いま国際社会は多極化し、アメリカの一極支配は大きく揺らぎつつある。長らく続いた欧米社会中心の価値観や思想も、この揺らぎを反映して、至るところで衝突現象を起こしているのではないか。日本の近代は、西欧文明の咀嚼によって持ちこたえてきたが、いまや、その御本家を支える思想的な基軸が怪しくなってきており、日本人は自らの拠りどころとしてきた西欧思想を根底から問い直す必要に迫られている――と著者は説く。また著者は、こうも問いかける。偉大な思想家として遇されてきた人たちについて私たち日本人が抱いているイメージは果たして通説どおりのものなのか? そこには歪んだ理解が混入しているのではないか? プラトン、ルソー、デカルト、カント、マルクス、ニーチェ、フロイト、ハイデガーなど13人の思想家についてフレームアップし、日本人が自前の考え方を確立するための手引書。

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  • 省察 情念論
    3.0
    デカルト道徳論のかなめは欲望の統御にあり、「高邁」の精神こそはあらゆる徳の鍵である。形而上学的次元における心身二元論と日常的次元における心身合一とをつなぐ哲学的探究。
  • 忘れてしまった哲学の名言
    -
    ・ソクラテス 「私は、自分が無知であることを知っていることで、より賢明であるらしい」(無知の知) ・アリストテレス「すべての人間は、生まれつき、知ることを欲する」 ・デカルト「われ思う。ゆえにわれあり=コギト・エルゴ・スム」 ・ベンサム「幸福が善ならば、その最大の分量すなわち最大多数の幸福が何よりも選ばれるべき目的、道徳的善である」 ・ボーヴォワール「人は女に生まれるのではない。女になるのだ」etc…… あなたは幾つの名言をご存知でしたか?本書はどこかで聞いた、数々の珠玉の名言たちを1冊の本にまとめたものです。 それらの意味と原書の一部も抜粋して掲載した、あなたの知的好奇心を大いに刺激する本です。
  • 超有名な哲学書50冊を100文字くらいで読む。
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「先生! この哲学名著、何がスゴいのか一言で教えてください」 そんな声にこたえる、 かつてない哲学ガイドができました。 超有名だけど、超難解な哲学書たち。 いつかは読みたい…そんな50冊を、 すべて100文字くらいに超・要約。 “大事なとこ”だけつまみ食いして、 哲学史2500年の思考を1時間で読破できます。 ニーチェ『ツァラトゥストラかく語りき』、 ラッセル『幸福論』、マキャヴェッリ『君主論』、 デカルト『方法序説』、マルクス『資本論』、 孔子『論語』、パスカル『パンセ』…… 哲学者の意外なエピソードも盛りだくさん。 あっさり読みたい人もじっくり読みたい人も満足できる、全く新しい哲学入門書です。 【目次】 はじめに 1章 超有名な哲学書―-『幸福論』『論語』『社会契約論』『ツァラトゥストラかく語りき』ほか 2章 時代を読みすぎな哲学書―-『エチカ』自由論』『リヴァイアサン』『人間の条件』ほか 3章 人生を狂わす哲学書―-『群集心理』『なぜ世界は存在しないのか』『純粋理性批判』ほか 4章 絶望と希望をくれる哲学書―-『告白』『人間地正論』『死に至る病』『神学大全』ほか あとがき 古典にチャレンジするための文献リスト
  • プリンシピア 自然哲学の数学的原理 第2編 抵抗を及ぼす媒質内での物体の運動
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 アイザック・ニュートンの代表作『プリンシピア 自然哲学の数学的原理』の全訳を全3巻で復刊。出版当時から難解と言われた原典を、現代の科学者が「内容そのものの解明理解を目的」として翻訳。巻末注には、微積分の定理を使った別証明、原典では省略された証明の内容、現在の視点から見た物理的概念の解説がまとめられている。第2編では、流体力学の諸問題が説かれている。ニュートンはまず、抵抗が速度に比例するものとして、あるいは抵抗が速度の自乗に比例するものとして問題を取り扱った。ついで、重力の作用の下での流体の釣り合いについて論じ、流体内における波動の研究がこれに続き、それから惑星運動の原因とされたデカルトの「渦動論」の検討へと進み、二、三の簡単な命題によってみごとにこれを否定した。【本書の内容】第2編 抵抗を及ぼす媒質内での物体の運動〕 第1章 速度に比例して抵抗を受ける物体の運動 第2章 速度の自乗に比例して抵抗を受ける物体の運動 第3章 一部分は速度の比で,また一部分はその自乗の比で抵抗を受ける物体の運動 第4章 抵抗媒質内における物体の円運動 第5章 流体の密度および圧縮 ; 流体静力学 第6章 振子の運動および抵抗 第7章 流体の運動,および投射体に働く抵抗 第8章 流体内を伝わる運動 第9章 流体の円運動訳者注索引※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 大人の教養 面白いほどわかる倫理
    3.0
    累計400万人の受験生が学んだ大学受験倫理の参考書が、大人の学び直し用に生まれ変わりました! ソクラテス、ブッダ、デカルト、マルクス、ニーチェ、朱子学、功利主義………どんな人物・思想だったか、思い出せますか? 高校で学ぶ「倫理」という科目では、哲学と宗教について学びます。 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教など世界的な宗教の起こりや広がり、現代への影響など、大人になった今こそ知っておきたい内容ばかり。 他にも何となく名前を知っているあの哲学者たちが、実際にどんなことを言ったのか? よく引用される名言はどんな意味なのか? など、大人の一般常識を少し深掘りして解説しています。 効率良く学べるように内容を厳選しましたが、ベースが大学受験参考書なので、基本事項はしっかり押さえられます! 【目次】 第1章 源流思想 1.古代ギリシアの哲学(1) 2.古代ギリシアの哲学(2) 3.ヘブライズムの形成 4.キリスト教の発展とイスラ―ム 5.古代インドの思想 6.古代中国の思想(1) 7.古代中国の思想(2) 第2章 西洋近現代思想 8.西洋近代思想の成立 9.西洋近代哲学 10.近代ヨーロッパの社会思想 11.ドイツ観念論 12.功利主義とプラグマティズム 13.社会主義 14.実存主義 15.現代のヒューマニズムと現代正義論 16.近代批判の哲学 第3章 日本思想 17.日本の古代思想 18.平安仏教と末法思想 19.鎌倉仏教 20.近世日本の思想(1) 21.近世日本の思想(2) 22.日本の近現代思想(1) 23.日本の近現代思想(2) 第4章 現代社会の課題 24.現代社会の課題と倫理 ※本電子書籍には、紙書籍に付属している赤色チェックシートは含まれておりません。
  • 神秘学要論
    -
    神秘の世界を探究する――― そこに人類の未来を拓く「鍵」がある。 近代哲学や科学が見失った神秘思想を体系化・学問化。 比類なき霊能力と知性が可能にする「新しき神秘学」。 ▽現代科学の限界と唯物論の危険性、そして、「霊的人生観」を持つ大切さ   ▽ソクラテス、プラトン、デカルトも自らの霊的体験から真理を探究した ▽数百書に及ぶ「公開霊言」シリーズが証明しつづける霊界の実在 【大学シリーズ NO.26】
  • 使える哲学 私たちを駆り立てる五つの欲望はどこから来たのか
    4.0
    新しいウイルスの蔓延をはじめ予期せぬ出来事が次々に起こり、AIなどの技術が想像もしなかった可能性を現実にする状況は、とどまるところを知りません。全体を見通すことは難しく、自分が今どんなところにいるのかも分からぬまま、新たな事態に翻弄されながら生きている、というのが多くの人の実感でしょう。 そのとき「使える」のは「哲学」である――これが本書のメッセージです。では、どのように使えるのか。その威力を実際に体験していただくために、本書は「富」、「美」、「科学」、「正義」、「私」という5つのテーマを設けました。誰もが「富」を手にし、「美」しくありたいと願いますが、それを実現するのに必要なのが、さまざまなテクノロジーを生む「科学」だと信じています。ところが、「富」と「美」だけでは満足できず、誰もが自分は正しいと信じ、「正義」ゆえに葛藤や悲劇が生み出されます――そのすべては「私」への固執がかつてないほど強くなった時代の現象です。 つまり、「富」、「美」、「科学」、「正義」、「私」は、どの時代、どの場所でも同じだったのではなく、歴史の産物なのです。それがいかにして生まれ、いかに変化してきた結果、現在の私たちを捉え、駆り立てているのかを解明できるのは、哲学だけだと断言できます。本書は、近年の出来事からスタートして、歴史の地層を掘り進め、徐々に深度を下げていく作業を実演していきます。従来の哲学史のように歴史をくだっていくのではなく、まるで発掘の作業のように歴史をさかのぼっていった先で、真の自由を手にできるはずです。 [本書の内容] I 富:「承認」への欲望 深度0 2019年:「富」の魔法/深度2 1867年:マルクスの価値形態論/深度3 1759年:アダム・スミスの道徳論/深度4 1517年:プロテスタント神学の救済論 II 美:「尊さ」への欲望 深度0 2019年:「美」の消費/深度1 1979年:「大きな物語の終焉」/深度2 1800年:「芸術」という神話/深度4 1590年:「何かよくわからないもの」の優美=恩寵 III 科学:「進歩」への欲望 深度0 2020年:「科学」の信仰/深度1 1962年:クーンの「通常科学」/深度4 1543~1687年:近代科学の「パラダイム」 IV 正義:「権利」への欲望 深度0 2017年:「正義」の揺らぎ/深度1 1962~71年:リベラリズムの「理想」/深度4 1690年:自然権のゆくえ V 私:「ありのまま」への欲望 深度0 2020年:「私」の全肯定/深度3 1781年:カントの「理性」/深度4 1641年:デカルトの「コギト」/深度1 1923年:無意識を操作する広告技術 欲望の哲学史から未来へ
  • メランコリーの文化史 古代ギリシアから現代精神医学へ
    3.0
    憂鬱(メランコリー)――この厄介なる気分を、人類はどのように捉え、対処し、表現してきたのか? 古代から現代に至る芸術・医学・哲学を渉猟し、時に死や恐怖と、時に創造的知性や天才と結びつけられ、また治療の対象ともなってきた「メランコリー」の系譜を明らかに。さまざまな災厄に見舞われる現代という時代――親しい人との別れ、死や病への恐怖、ストレスフルな仕事や人間関係、経済格差、パンデミック、気候変動……――を知的に捉え、生き抜くためのパースペクティブは、その「遺産」のなかからもたらされる。 泰斗による決定版文化史。 [本書の内容] 第1章 古代から中世へ 1 古代の苦悩 2 病理から気質へ――四体液説 3 天才の憂鬱――プラトンからアリストテレスへ 4 医学の中世 5 土星のメランコリー 第2章 ルネサンスと宗教改革 1 幾何学の憂鬱 2 宗教改革 3 遠近法の誕生 4 宗教的メランコリー 第3章 近代の始まり 1 モンテーニュ 2 デカルト 3 治療されるメランコリー 4 バロックの想像力 第4章 現代へ 1 精神医学と悪魔 2 精神分析の登場 3 喪とメランコリー 4 根源的な喪失
  • ウィトゲンシュタインと言語の限界
    3.7
    本書の著者ピエール・アド(1922-2010年)は、古代ギリシア思想や新プラトン主義の研究者として、コレージュ・ド・フランス教授を務めました。その著作は、古代哲学のみならず、フランシス・ベーコンやデカルトなどの17世紀思想、ゲーテ、ヘーゲルからニーチェ、ベルクソン、ハイデガーに至る19~20世紀の思想まで、幅広い知識に裏打ちされた類を見ない豊饒さをそなえています。その著作はヨーロッパの知識人に大きな影響を与えるとともに、アメリカでも多くの読者を獲得してきました。 ところが、日本では2020年に『イシスのヴェール』(法政大学出版局)が出版されるまで、訳書は1冊も存在せず、それゆえ注目を浴びることもなかったというのは、豊かな翻訳文化を育ててきた国では奇妙な欠落だったと言わざるをえません。2021年には『生き方としての哲学』(法政大学出版局)の邦訳が出版され、ようやく日本でもこの碩学の思想に触れる準備が整いつつあります。今こそ、アドがフランスで初めて本格的にウィトゲンシュタインを紹介した人物でもあること、そして唯一無二の解釈を残していたことを伝える本書を読むべき時だと言うことができるでしょう。 研究者にさえ顧みられずにきた本書に収められた論考は、『論理哲学論考』と『哲学探究』しか出版されていなかった時期に書かれたものにもかかわらず、後続の者が見出すことのできなかった側面を明確に浮かび上がらせるものにほかなりません。アドは深い教養に導かれて、ウィトゲンシュタインの思想の中に古代のストア派や懐疑主義、新プラトン主義とのつながりを、あるいはショーペンハウアーとのつながりを見て取ります。その結果、ウィトゲンシュタインの著作は独自の「哲学」を記述しただけのものでなく、第一級の「哲学史」でもあることを明らかにするのです。 本訳書では、アドの解釈の画期性をよりよく理解できるよう、気鋭のウィトゲンシュタイン研究者である古田徹也氏の重厚な「解説」を収録しました。さらに「訳者後記」では、合田正人氏がアドという人物を中心にした知的ネットワークの広大さを深い思い入れとともに綴っています。本書の中で、これまで知らなかったウィトゲンシュタインの顔を見ることができるでしょう。 今後のウィトゲンシュタイン研究にも大きな一石を投じることになる重要著作の邦訳を選書メチエの1冊としてお届けいたします。 [本書の内容] 序 ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』における言語の限界についての考察 ウィトゲンシュタイン 言語の哲学者 I ウィトゲンシュタイン 言語の哲学者 II 言語ゲームと哲学 解説 ウィトゲンシュタイン哲学の「新しい」相貌(古田徹也) 訳者後記
  • 方法序説ほか
    4.0
    「西欧近代」批判が常識と化したいま、デカルトの哲学はもう不要になったのか。答えは否である。現代はデカルトの時代と酷似しているからだ。その思索の跡が有益でないわけはない。
  • デカルトの憂鬱 マイナスの感情を確実に乗り越える方法
    4.5
    ニーチェ、アドラー……そして次にくるのはデカルト!!《『思考の整理学』著者 外山滋比古氏 激賞!》「好奇心のまにまに知の世界を放浪。知的自由人も舌を巻く一冊」 【!】難問は分割せよ。【!】悲しみは少しずつ解消せよ。変えるべきは自分の「思想」だ。 絶対的な「真理」を見出した近代哲学の祖が導くスペシャルな人生指南! いわば“外交的なコミュ障”だったデカルトは「初志貫徹」と「臨機応変」を両立せよ! と説く―― 本書は、私たちに降りかかる様々なマイナスの状況といかに対峙すべきか、「デカルトは〇〇する」という身近な切り口から解き明かしていく。「悲しみは、ある意味で第一のものであり、喜びよりも不可欠である。そして憎しみは愛よりも不可欠である」「未練と後悔とを引き起こすのは優柔不断だけ」など、心にしまっておきたい金言がもりだくさん! 日本を代表する新進気鋭のデカルト研究者が、誰にでもわかりやすく読みやすい文体で、「まったく新しい視点」から解く、これまでにない画期的な哲学書! ◎毎日の生活で困ったこと、立ち止まって考えてみたいことがあったら、本書の出番!
  • 恋愛の哲学
    4.2
    狂うのが、愛。憎むのが、恋。 哲学は「恋愛」を語ることから始まった。 クズへの愛はなぜ成立するのか? なぜ私は愛されたいのか? 永遠の愛はどこまで続くのか? ――すべて哲学が答えます。 現代に流れる「ロマンティック・ラブ」の幻想を解体する驚愕の哲学入門!!! 紹介するのは、プラトン、デカルト、ヘーゲル、キルケゴール、 サルトル、ボーヴォワール、レヴィナスの七人。 彼らはそれぞれが違った仕方で人間と世界の関係を捉え、 その人間観の中で恋愛(哲学)を論じている。恋愛とは何かを 考えることは、そもそも人間とは何かを問い直すことを要求する。 本書ではそれらを全体として再構成することで<恋愛>を広い 視野の元で捉え直していく。 【目次】 ・はじめに ・第1章:なぜ誰かを愛するのか?――プラトン ・第2章:なぜ恋愛に執着するのか?――デカルト ・第3章:なぜ恋人に愛されたいのか?――ヘーゲル ・第4章:永遠の愛とは何か?――キルケゴール ・第5章:なぜ恋愛は挫折するのか?――サルトル ・第6章:女性にとって恋愛とは何か?――ボーヴォワール ・第7章:なぜ恋人と分かり合えないのか?――レヴィナス ・おわりに
  • 侘び然び幽玄のこころ─西洋哲学を超える上位意識─
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    究極の日本精神文化論 あなたは「侘び」「然(寂)び」の違いが説明できますか! ? 真実の歴史は、下層の民衆たちによって創られてきたことを人びとは忘れてしまっている。 曽てこんな「わびさび幽玄」本はなかった。 侘び然びをこうも明瞭に解説し得たものは他にはない。画期的な内容ということが出来る。 従来の説を覆し、本物の侘び然び幽玄を語っている。 風は限りなく風らしく、光は限りなく光らしく、大地は限りなく大地らしく土の薫りを醸し出す。 その人生を癒やす為に日本人の魂に根付いてきた「侘び」観。 人々の苦悩を呑み込み、悲しみを和らいで日本人の精神性と人格とを高めてきた。 日本人の歴史そのものとしての侘びは、天皇から民衆までも隔たりなく同位に包んで現代に伝えられてきた。 禅の哲学を取り込み、無一物への志向を強めながら、人々の超越する想いを表象してきた。 日本史2670年の底辺に生きた民衆の悲しみとその忍耐性、そして1000年に及ぶエリートたちの然(寂)びとを追究する知的ロマンの旅である。 果たしてデカルトやカントにも勝る程の哲学性が有されているのか、その侘びの源流にも触れていく。 日本人の精神の支柱と言われながら、日本人の大半がその説明が出来ないという現実と、侘び然びの高き哲学性。 このままではこの国から絶滅危惧種化しそうな勢いで、忘れ去られようとしている。 いま、ここで立ち止まり、日本民族としての精神について、真正面から問いかけてくる斯書に読者は腕組みをして、真剣に思索への道を歩み出すだろう。 これは日本人としてのアイデンティティを確立する為の必須の書である!

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  • 心が軽くなる 哲学の教室
    3.5
    『人生が変わる哲学の教室』の続編となる全15章の物語です。「なんだか心がモヤモヤする」「これからどんな風に生きていけばいいんだろう?」人生のいろいろな悩みに、あの哲学者ならどういう答えを出してくれるのか?ソクラテス、アリストテレス、デカルト、パスカル、ロック、ルソー、キルケゴール、アダム・スミス、ウィトゲンシュタイン、フロイト、デューイ、ボードリヤール、マクルーハン、デリダ…哲学者たちの思想には、人生のさまざまな悩みを解決する思考法がいっぱいあります。明快な文章と世界観たっぷりのイラストを楽しみながら、明日をもっと輝かせるヒントをつかんでもらえれば嬉しいです。
  • クリティック再建のために
    4.0
    本書が掲げる「クリティック」は、ふつう「批評」や「批判」という日本語に訳されます。しかし、それらの語では十分に表されない意味が「クリティック」には含まれていることを日本の知的世界は気づかずにきました。その状況を憂える碩学が、これまでの仕事を総括するとともに、将来の知の土台を提供するべく、本書を書き上げました。 「クリティック」とは「物事を判断する場合に何か前提的な吟味を行う」という考え方です。その系譜をたどる道程はホメーロスから開始されます。そこからヘーロドトスとトゥーキュディデースを経てソークラテース、プラトーンに至る古代ギリシャの流れは、キケローやウァッローの古代ローマを経由する形で、一四世紀イタリアのペトラルカ、ヴァッラに至って「人文主義」として開花しました。この流れの根幹にある態度――それは、あるテクストを読み、解釈する前に、それは「正しいテクスト」なのか、そして自分がしているのは「正しい解釈」なのかを問う、というものです。こうした知的態度は古代ギリシャ以来のものであり、のちの者たちはその古代ギリシャ以来の態度に基づいて古代ギリシャのテクストを読み、解釈してきました。そして、それこそがヨーロッパの知的伝統を形作ってきた営みにほかなりません。 この系譜は、近代と呼ばれる時代にデカルトとスピノザによって変奏され、ついには実証主義とロマン主義の分岐を生み出します。その分岐を抱えたまま、現代に至って構造主義と現象学という末裔を出現させました。こうして、古代ギリシャから現代にまで至る流れを「クリティック」を軸にして全面的に書き換えること――そこに浮かび上がる思想史は、まさにその知的伝統から日本が外れているという事実を否応なく突きつけてくるでしょう。この欠如がいかなる現実をもたらしているのか。本書は、現代の危機のありかを暴き、そこから脱出するための道を示して閉じられます。 ここにあるのは、三部作『政治の成立』、『デモクラシーの古典的基礎』、『法存立の歴史的基盤』、日本国憲法を扱う『憲法9条へのカタバシス』、そして話題作『誰のために法は生まれた』など、数々の著作で圧倒的な存在感を示してきた著者からの渾身のメッセージです。 [本書の内容] 第I章 クリティックの起源 1 基礎部分の形成/2 出現/3 混線/4 アンティクアリアニズムのヘゲモニー 第II章 クリティックの展開 1 人文主義/2 ポスト人文主義──クリティックの分裂/3 近代的クリティックの始動/4 近代的クリティックの展開/5 実証主義 第III章 現代の問題状況からクリティック再建へ 1 リチュアリスト/2 社会構造/3 言語/4 現象学/5 パラデイクマの分節/6 構造主義/7 現状の再確認/8 クリティック再建のために

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