動物に魂はあるのか 生命を見つめる哲学

動物に魂はあるのか 生命を見つめる哲学

968円 (税込)

4pt

4.2

動物に霊魂はあるのか、それとも動物は感じることのない機械なのか――。アリストテレスに始まり、モンテーニュを経て、デカルトの登場によってヨーロッパ哲学界で動物をめぐる論争は頂点に達した。古代ギリシャ・ローマ時代から二〇世紀のハイデッガー、デリダまで、哲学者たちによる動物論の系譜を丹念に跡づける。動物/生命へのまなざしの精緻な読解によって「人間とは何か」を照らし出す、スリリングな思想史の試み。

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動物に魂はあるのか 生命を見つめる哲学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2013年03月22日

    『動物霊魂論』と『動物機械論』を対比させながら、文化や文明について考察されている。一般に人は人以外の動植物に対して、優位性を担保している。だから、犬が言うことを聞かずとも許せる。
    しかし、その優位性は何を根拠にしているのだろう。
    本書はそのことには触れてはいない。しかし、人以外を人がどう扱うのかを歴...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年12月31日

    とても面白かった。例えば医薬品開発に不可欠な動物実験と、肉食との違いはどこにあるのかなど、改めて考えさせられたことは多い。
    また、動物機械論が、生物体の中で、人間をどのように位置付けるのか、という思想的課題の歴史的動向の中で生まれてきたものであることがよく理解できた。
    筆者の文体も読みやすく、終章の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月13日

    とても衝撃的な内容だった。難しい箇所も多くあり内容を大まかに説明することはできない。しかしそれでも読み進めた先にはきっと多くを得ると思う。

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    Posted by ブクログ 2017年09月01日

    動物に魂があるかどうかの話をしていない(0_0)

    話しているのは「人間が」動物の地位についてどう考えてきたかということ。それにペタッと「魂」というサブテーマを貼ってあるような感じだった。
    メインテーマは動物機械論。この動物機械論というのが、動物たちの喜びも苦痛もすべて単なる機械的な反応であり、意に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年01月18日

    デカルトの <動物機械論>に始まり、それに対抗して出てきた<動物霊魂論>の歴史を詳細に述べている.フランスの哲学文献が主流だが、膨大な資料を駆使しているにもかかわらず、読みやすい論考になっているのは、著者のこのテーマに関する理解力が只者ではないことを示していると感じた.

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    Posted by ブクログ 2021年01月05日

    20世紀以降はむにゃむにゃってなってむにゃむにゃって終っている。結論は肉食とか必要な動物実験はしますが、動物をいじめるのはやめましょう。

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