小浜逸郎の一覧
「小浜逸郎」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!
-
作者をフォローする
- フォローするとこの作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
ユーザーレビュー
-
■フェミニズム思想の欠陥。それは私たちの実生活において差し障りなく流通している男女「差異」の深い意義を認めずそれらをすべて「差別」の指標の方に引き付けて解釈していしまう点である。そこには抽象的な観念で思想を立ち上げてきた人たちに特有の現実に対する鈍感さが見られる。
■フェミニズムはすべての女性が社会
...続きを読む進出して男性と対等の待遇や地位で働くことを推奨し、それがかなえられていない場合があると「女性差別」として告発することを思想原理にしている。
■かつてユング派の心理学者・林道義氏がフェミニズムのこうした思想を「働けイデオロギー」と批判していた。フェミニストたちに刷り込まれた、そして今ではほとんどの人が異を唱えることをしなくなった「女も男並みに働くことが良いことだ」という考え方は男女の生理的・心理的条件の違いを無視している。
■LGBTの被差別者とされる該当者たちが本当に過酷な社会的差別を受けていて内部から悲痛な声を発しているのかどうか、どれくらいの人がどういう具体的な差別を受けているのか。この議論をきちんとしておかないとLGBTという「言葉」を聞いただけで彼らは差別の対象になっており、彼らの皆がそのために酷い不利益を被っているといった先入観にとらわれてしまいがちである。「とにかく差別はけしからん」という観念が支配的なイデオロギーとしてまずある。そこに先入観が加担する。すると何を差別と呼ぶのかという理性的な議論も行われないまま、声がデカいごく少数の人の感覚に依拠した言い分がそのまま公式的に認められてしまう。
Posted by ブクログ
-
君臣情誼の空気
伝統的な日本人のメンタリティがここにあると福沢諭吉はおっしゃってます。
合理主義的な福沢諭吉でも国の安寧は皇室に委ねないと維持できないという主張です。
さらに学問においては
私徳
公徳
私智
公智
に分けて論じています
徳と智
徳義至上主義のように智を軽んじるだけでなく排斥するよ
...続きを読むうな考え方はナンセンスです。
しかし今は逆に智に走るところがあります。
道徳の教科化で軍国主義やと騒ぎ立てるのは論外ですが。
どちらを重んじるということなくバランスなんやろなと。
明治期の人物で一番好きな方です。
もちろん
小栗上野介
河合継之助
横井小楠
も惹かれる人たちです。
Posted by ブクログ
-
文の難易度が簡単すぎるわけでもなく、読みごたえがあり、内容も面白かった。フーコーやバタイユなどの評論は正直に言って、難しすぎるのか言っていることが良く分からない部分が多い。そのような難しいものについての内容も紹介してあり、分かりやすく表現してくれていたので良かった。書かれている内容も、身体論につい
...続きを読むては大学の講義で初めて聞いて興味を持っていたもので、エロティシズムについても興味があり、かなり関心のある内容だった。
性愛に対する多くの人々が抱く「いやらしいもの/すばらしいもの」というアンビヴァレントな感情に対する考察や、男女の性に対する認識の違いなどについての考察、女性がセックスが好きでもないのに身体を売る理由などが、かなり分かりやすく深く考察してあって非常に面白いと思う。
特に心に残った記述は、「男を引き寄せる女性性とは、母性・娼婦性・少女性である」と云うところで、云いえて妙だと思った。
Posted by ブクログ
-
「差別」というわかりにくい概念を、そのわかりにくい部分について感覚的な視点から解明している本です。
弱者とかそうゆう問題ではなく、「自分はほんまにかわいそうな人間やねん」と思ってる人が一番かわいそうです。
差別問題に違和感を感じている人なら、大方同調できるのではないかと思います。
Posted by ブクログ
-
おすすめ!!
小浜氏の著書は個人的に好きです。
大変バランスの取れた考え方をしています。
Posted by ブクログ
小浜逸郎のレビューをもっと見る