フーコーが「生政治」というテーマを出したんだけど、十分にその議論を展開しないまま、途中で「主体」のほうに議論を移って、そのままなくなってしまったので、なんだかモヤモヤしていた。
そういうなかで、アガンベンが「生政治」の議論を引き取って、展開したとのこと。
それが「ホモ・サケル」らしいのだが、これ
...続きを読むは同題の1冊の本ではなくて、シリーズになっていて、なんと9冊の本によって構成されているとのこと。1995年から2015年の20年かけて完成されたとのことで、その全体像を紹介したのがこの本。
といっても、とても広い話しを200ページ弱で整理しているので、わかるような、わからないような。全体の見晴らしができたような。できないような。。。。
ここから、原著を読むしかないのかな???
個人的には、アーレントの「人間の条件」や「全体主義の起源」、「エルサレムのアイヒマン」などの議論とも重なるところがあり、面白そう。
個人的には、「身体の使用」に興味があるが、これは最終巻。そこに到達するには、ある程度、その前段の本を読まないといけないのかな????それはちょっとつらい。