上村忠男のレビュー一覧
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概論なのだが、それぞれの著書を読んでみたい、また、アガンベンという人を掘り下げてみたいと思わせるに足る著述だった。
それにしても、絶滅収容所に関連して出てきた「ムーゼルマン=回教徒」という存在(人間的なものと非-人間的なものの区別が不分明になってしまう〈閾〉の存在)が絶望を通り越した次元にあること...続きを読むPosted by ブクログ -
フーコーが「生政治」というテーマを出したんだけど、十分にその議論を展開しないまま、途中で「主体」のほうに議論を移って、そのままなくなってしまったので、なんだかモヤモヤしていた。
そういうなかで、アガンベンが「生政治」の議論を引き取って、展開したとのこと。
それが「ホモ・サケル」らしいのだが、これ...続きを読むPosted by ブクログ