自己啓発をやめて哲学をはじめよう

自己啓発をやめて哲学をはじめよう

1,430円 (税込)

7pt

3.7

■衰退する日本社会に自己啓発が罠を仕掛ける!?

そもそも自己啓発ビジネスは、
自尊心が満たされていない人をターゲットにしているため、
コミュニティーの中で、それが満たされる仕組みを作り上げます。
そうして囲い込まれた人たちは、お金を失うだけで、
儲かるのは自己啓発ビジネス側だけというのが仕組みです。

■答えをあなたの外側に求めることが哲学
自己啓発と哲学の決定的な違いは、その答えを自分の内側に求めるか、
自分の外側に求めるかということです。

自分の内側に答えを求めるというのは、
努力すれば成功できる、自分の可能性を信じるというもので、
それを信じれば信じるほど、
薄っぺらな自己啓発ビジネスの罠にはまってしまいます。

いっぽう哲学は、自分の内側にひそんでいる可能性を
あきらめることから出発します。
言い換えれば、自分への執着を捨て去ることの必要性を
説いた学問なのです。

その姿勢は、世の中の絶望と向き合い、
外側の世界に見えるわずかな真実とともに生きることです。

■本書は、自己啓発を捨てて哲学に生きることを提唱しています。
ソクラテス、プロタゴラス、デカルト、
ヒューム、カント、サルトルら哲学者が考えてきた哲学にそって、
哲学が自己啓発を否定する流れを解説していきます。

「自分こそが正しい」という、人間に不幸をもたらすであろう絶望から、
その興味を自分の外側に向けていく哲学にこそ、私たちが救われる道が見いだされ、
そこに救済の可能性があるのです。

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自己啓発をやめて哲学をはじめよう のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて読んでみました。自己啓発と哲学の対比がうまく表現されていて、とても説得力があります。後半は哲学を深掘りしており、色々と興味深い内容が書かれています。私が気になったのは『成人発達理論』です。縮約するとこんな感じです。
     
    ハーバード大学のロバート・キーガン博士らは、大人の成長を五つの

    0
    2020年01月26日

    Posted by ブクログ

    まず自己啓発の「啓」という文字は漢文由来の言葉で、「開く」という意味があります。
    また「発」は、「弓を射ること」で、当たって何がか生まれるという意味です。
    なので、「啓発」とは、「開いて、わかった」、もっと意訳すると、
    「すぐに、わかる」という意味です。
    つまり、自己啓発とは、「自分ですぐにわかるこ

    0
    2019年12月02日

    Posted by ブクログ

    現代の人間の問題は無気力にある。それは、自分にばかり意識を向けているから。そうではなく、自分以外の外のものに意識を向けること、そうすることで、興味を持ち、活き活きとした人生を送れる。
    この本の著者も言っている、「自分の内側に求める人が稾を掴み、答えを自分の外側に求める人には、哲学と言う救済の可能性が

    0
    2025年07月10日

    Posted by ブクログ

    自己啓発が貧困ビジネスであるということは全くその通りだと思うし、こうして否定すると余計躍起になるところが厄介だなあと思う。可能性を広げるのも大事だけどこうした本当のことを述べるのは重要だと思う。

    0
    2019年05月07日

    Posted by ブクログ

    自己啓発と哲学は表裏の関係にあり、自己啓発は歴史のある貧困ビジネスという視点に惹かれ読んだ。本来の意味がある自己啓発はちゃんとあるはず。自分の自己啓発が作者の言うような、溺れている者に対して藁を売る貧相なものでないと思いたい。

    0
    2022年06月12日

    Posted by ブクログ

    自己啓発という言葉のせいで著者の意見にかなり偏りが出てしまうようにみえるのが勿体無いなと思ったがそれこそが狙いなのか?
    本書の最初と最後では人の人生の大きな流れは変えることができないという主張の上でそれでも自己の外側の理解を深めるために哲学を学ぼうというように受け止めた。

    中盤は自己啓発というより

    0
    2019年07月10日

    Posted by ブクログ

    「自分というつまらないものを探求するのをやめて、この世界という素晴らしいものを探求しよう」という考えから、
    自己啓発=自分探しをやめて、哲学=世界の真理探究を勧める本。

    著者の見識が紹介されており興味深い部分もある。

    一方、自己啓発=悪、のように決めつけているところには違和感もある。

    0
    2019年04月19日

    Posted by ブクログ

    前半は著者の自己啓発に対するアンチな感じがリズミカルだった。自分自身を変えられるというのは嘘。変えられる可能性があるとすれば他者の環境になっている場合のみというのは結構本質的。頑張れば自分は変えられるっていう意識の隙を突くのが悪徳啓発ビジネスだから。
    後半はサクッとした哲学史とキーガンの成人発達理論

    0
    2019年04月11日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「自分こそが正しいという人間を確実に不幸にする態度を哲学はかなりの程度まで減らすことができる。自分より重要ななにかを発見するための手段であり、自分自身よりも重要なもののために生きるという救済の道」
    「自分というつまらないものを探求することをやめにして、この世界という素晴らしいとものを探求しよう」

    0
    2019年08月27日

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