作品一覧

  • 術語集 気になることば
    4.0
    現実や世界を読み解いていくためのキー・ワード=術語。現在の〈知の組みかえ〉の時代にあって、著者は、記号、コスモロジー、パラダイム等、さまざまな知の領域で使われている代表的な四○の術語と関連語について、概念の明晰化を試みながらそれを表現の場で生かそうとする。現代思想の本質が把握できる、〈気になることば〉の私家版辞典。

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  • 臨床の知とは何か
    3.9
    科学に代表される〈近代の知〉は大きな成果を生んだ。しかし今日、その限界も指摘されはじめている。人間存在の多面的な現実に即した〈臨床の知〉が構築されねばならない。著者の積年の思索の結実である本書は、人間の知のあり方に新たな展望を開き、脳死や臓器移植などの医学的臨床の問題にたいしても明快な視点を提供する。

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  • 新・新装版 トポスの知 [箱庭療法]の世界
    5.0
    1巻2,750円 (税込)
    多くの読者のご要望に応え、待望の名著復刻! 〈箱庭療法〉という心理療法の一技法をめぐる哲学者と心理療法家の対話。 「言うまでもなく、箱庭療法は、箱庭を作ることによって心理療法が行なわれてゆくのであるが、そこに生じる多くの出来事は、人生のドラマといってもよく、限定された砂箱という『場』(トポス)に、人間存在の在り様が見事に提示されてくるのである。 したがって、このことは、単に心理学とか心理療法ということを超えて、広く『人間存在』に対する関心を持っている人たちに、多くのことを知っていただきたいと思う新しい『知』をはらんでいるのである。」(河合隼雄「あとがき」より)
  • 知の百家言
    4.5
    1巻1,100円 (税込)
    有史以来、フィロソフィー(知を愛すること)は人類とともにあった。先人たちの「知を愛する」営為の結晶である言葉を選び出し、その含蓄を引き出して、紹介する。<教養>としての哲学ではなく、激動の時代を生き抜くために、生きることに渇きを感じる強烈な好奇心に、思い考えること=生きることと直結するような「哲学」を提示する珠玉のエッセー集。(講談社学術文庫)
  • ワイド版世界の大思想 第1期〈1〉プラトン
    -
    1~42巻3,300円 (税込)
    ヨーロッパ哲学が誕生してすでに二十数世紀、その間生まれた幾多の作品のなかでも、面白さの点で「対話篇」(国家)は抜群である。そこには知識学や存在学や人間学に関する現代的思索の帰りゆく故郷がある。「国家」の完訳の他、ソクラテスの精神を如実に伝える代表二作を収録。 〈収録タイトル〉 国家/ソクラテスの弁明/クリトン ※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
  • 幸福論
    4.4
    1巻1,045円 (税込)
    抽象思考を重ねるのでなく、日常的な場面の中から幸福への合理的な道筋を見つけだす。デカルトやスピノザの情念論・感情論をふまえて「幸福とは何か」を追究したアラン畢生の名著。

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  • 新・新装版 トポスの知 [箱庭療法]の世界

    Posted by ブクログ

    哲学と臨床、それぞれの立場から箱庭療法について語っていますが、お二人の視点に大きなズレがないためにストレスなしで読めました。
    古い本のはずですが、箱庭解釈は全く古くなく、カラー写真も多いので勉強になります。

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    2024年07月14日
  • 術語集 気になることば

    Posted by ブクログ

    858

    中村雄二郎
    1925年東京に生まれる。1950年東京大学文学部卒業。哲学者・明治大学名誉教授

    1  アイデンティティ──存在証明/自同律/相補的アイデンティティ
    2  遊び──真面目/演劇/祝祭
    3  アナロギア──アイデンティティ拡散/性自認/免疫
    4  暗黙知──パタン認識/棲み込み/共通感覚
    5  異常──正常/理性・狂気/根源的自然
    6  エロス──タナトス/セックス/ジェンダー
    7  エントロピー──永久機関/ネゲントロピー/開放定常系
    8  仮面──霊力/神話的形象/素顔
    9  記号──フェティシズム/シンボル/隠喩・換喩
    10  狂気──譲渡/疎外/

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    2024年02月15日
  • 幸福論

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    秋の夜長と無職期間のために借りた。
    幸福とは何か、考えたかったのかもしれない。
    哲学の本にしてはとても読みやすかった。
    以下、気になったところ。

    不機嫌な人には椅子を用意してあげること。よく観察すれば、少し刺さったピンを外してあげるだけで済むかもしれない。
    →それには冷静さが必要で、感情に呑まれないように気を付ける。

    苦しい時はまず体操をすること。意外と身体を動かすと、そちらに意識が向かって悩んでいることに意識が向かなくなる。
    →体操でも散歩でもいい。自分の悩みばかりに集中すると、良くない想像だけが膨らむもの。

    われわれの敵はいつでも想像上のものであり、想像力は恐怖を調合し、われわれに様

    0
    2020年11月10日
  • 新・新装版 トポスの知 [箱庭療法]の世界

    Posted by ブクログ

    箱庭療法が大好きで、できたら、勉強し、カウンセリングに使いたいと思っている。
    箱庭の勉強の仕方がわからず、公認心理師で、実際に箱庭療法をやっている方に聞いたところ、「とにかく河合隼雄先生の本を読みなさい」と言われたので、手始めに読んだのがこの本。

    今まで、自分が箱庭体験をし、それを周囲のカウンセラーに話した時、「なんで治るのか?どんな解釈をするのか?」という質問をよく受ける。
    他の箱庭療法の本で、「言葉にしたことで、本来見るべきところが見えなくなることがある。」という旨の話が載っていたので、それを語ることが多かったが、この本を読んで「こういうことか!」と、うっすらとわかった。
    もう一度、読み

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    2019年11月17日
  • 臨床の知とは何か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本書で注目したい点は、平易な言葉によって、日々の中で人が生き、自然に感じる言語まで至らない、非言語的な現象を捉え、言語化している事実にある。もし本書を読み、その内容があまり記憶に残らなったとしても、それらは既に自分の中に前々から無自覚に自覚されていた現象であっただけとも考えられ、全く不思議ではないように思える。それゆえ、本書の内容は近代科学が苦手としてきた日々の生活の場を、学問体系の水準まで高める際に十分な指針となってくれるであろう一冊である。

    0
    2017年07月26日

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