【感想・ネタバレ】新・新装版 トポスの知 [箱庭療法]の世界のレビュー

あらすじ

多くの読者のご要望に応え、待望の名著復刻!

〈箱庭療法〉という心理療法の一技法をめぐる哲学者と心理療法家の対話。

「言うまでもなく、箱庭療法は、箱庭を作ることによって心理療法が行なわれてゆくのであるが、そこに生じる多くの出来事は、人生のドラマといってもよく、限定された砂箱という『場』(トポス)に、人間存在の在り様が見事に提示されてくるのである。

したがって、このことは、単に心理学とか心理療法ということを超えて、広く『人間存在』に対する関心を持っている人たちに、多くのことを知っていただきたいと思う新しい『知』をはらんでいるのである。」(河合隼雄「あとがき」より)

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Posted by ブクログ

哲学と臨床、それぞれの立場から箱庭療法について語っていますが、お二人の視点に大きなズレがないためにストレスなしで読めました。
古い本のはずですが、箱庭解釈は全く古くなく、カラー写真も多いので勉強になります。

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2024年07月14日

Posted by ブクログ

箱庭療法が大好きで、できたら、勉強し、カウンセリングに使いたいと思っている。
箱庭の勉強の仕方がわからず、公認心理師で、実際に箱庭療法をやっている方に聞いたところ、「とにかく河合隼雄先生の本を読みなさい」と言われたので、手始めに読んだのがこの本。

今まで、自分が箱庭体験をし、それを周囲のカウンセラーに話した時、「なんで治るのか?どんな解釈をするのか?」という質問をよく受ける。
他の箱庭療法の本で、「言葉にしたことで、本来見るべきところが見えなくなることがある。」という旨の話が載っていたので、それを語ることが多かったが、この本を読んで「こういうことか!」と、うっすらとわかった。
もう一度、読み込まないと、明確には語れないが。。。

日常生活の中で、好きなペンを買う、好きなノートを買う。など、色々な物の中から、たくさんの選択をしている。そして、それらを何処に置こうか?どう使おうか?というのも無意識に考えている。
それを箱庭の中に置くミニチュアが代替しているということは、つまり、箱庭とは、日常生活の再現なのかな。というのが、イメージとしてもったこと。
だから、その人の無意識が出るし、置いた物に対する意味は、置いた人にしかわからないので、解釈はできないのだと。

奥が深いなー。。
でも、面白い。やっぱり!

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2019年11月17日

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