臨床の知とは何か

臨床の知とは何か

902円 (税込)

4pt

科学に代表される〈近代の知〉は大きな成果を生んだ。しかし今日、その限界も指摘されはじめている。人間存在の多面的な現実に即した〈臨床の知〉が構築されねばならない。著者の積年の思索の結実である本書は、人間の知のあり方に新たな展望を開き、脳死や臓器移植などの医学的臨床の問題にたいしても明快な視点を提供する。

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臨床の知とは何か のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    数字を用いた量的な研究って詰まるところ平均であり確率論だと思うんですが、その限界を語るとともに、これから来たるべき「臨床の知」について、歴史を振り返りながら述べている。途中の哲学のお話は難しかったですが、科学史の話や医療との関係は(比較的)わかりやすく、面白かったです。心理学の人や医学系の人は読んで

    0
    2011年07月27日

    Posted by ブクログ

    留学時代にこの本を読んだ。15年以上前のことである。すごく新鮮だった。氏の考えは将来、日本のカイロプラクティックの発展にとって非常に重要になる。これが私の確信だ。本書の骨子。今日の医療の限界は近代知の限界そのものであり、新たな医療の展開は近代知の限界を超えた臨床の知でなければならない。近代知は普遍主

    0
    2011年02月01日

    Posted by ブクログ

    わが師匠の集大成の一冊。大学時代に出版されたときは貪るように読み、ゼミで質問しようとすると『自分で考えて、そう思ったものが正しい答えなのだ』という内容のことを言われたのが、懐かしいです。とにかく必読の書。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    IV 臨床の知の発見 を読むと、分厚い雲の隙間から「臨床の知」が少しだけ垣間見れる気がします。でもよくわからない。とてももどかしい、もう一度読み直そうかと思います。

    0
    2017年02月18日

    Posted by ブクログ

    「臨床の知」という新しい知のあり方を提唱した本。

    普遍性、論理性、客観性を原理とする科学の知だけでは、人間の全部はわからないよね、ということを言っている。
    医療の世界に限らず、ものの見方全体に関わる話だったので面白かった。1992年発売の本だけど色あせていない。

    0
    2013年12月22日

    Posted by ブクログ

    哲学の歴史とともに、科学とは何かを解説しておられる。
    僕にとっては難解な本で、ゆっくり時間をかけて読んだ。

    読み進めて、「臨床の知」の頁に行き当たって、『そうだった、「臨床の知とは何か」を読んでいるんだった』と思い起こされるほど、前置きが長かった。
    5章、6章になって、やっと医療に関るないようなの

    0
    2013年10月17日

    Posted by ブクログ

    あの河合隼雄先生が「参考になった」と書かれていたので読んでみた本。なにか大事なことが書いてあるとは感じるものの、どういうわけか、内容をうまく読み取れない。もう一度読んでみないといけない本。

    0
    2011年08月13日

    Posted by ブクログ

    「臨床の知」という概念を興味深く思った。いろいろなフィールドに「適用」してみることができるのではないだろうか。

    0
    2011年05月06日

    Posted by ブクログ

    そこそこ読みやすいんだけど、さすが哲学書。中盤に差し掛かるにつれて、やはり内容は硬くなっていくのは仕方ない。
    でもかなり勉強になりました。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    実は難しくて、よく分からなかったのが本当だが、かろうしで、以下の文章を記憶できた。

    つまり、医学はサイエンスの面を持つだけではなく、具体的な場面・事物の多義性・相互行為に対応する知恵に充ちた技芸・アートである。
    自己をカッコに入れて、責任を回避する客観主義や普遍主義の落とし穴におちいらない。

    0
    2020年04月03日

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