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歴代中国王朝が鋳造した数千億枚に上る銅銭.世界史上極めてユニークなこの小額通貨は,やがて海を越え,日本を含む中世東アジアの政治・経済・社会に大きなインパクトをもたらした.銅銭はなぜ,各国政府の保証なしに商取引の回路を成り立たせてきたのか.貨幣システムの歴史を解明してきた著者が,東アジア貨幣史の謎に迫る.
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Posted by ブクログ
日本史の撰銭と宋や明の貨幣について、高校で日本史と世界史で別々に習った記憶があるものがなるほどこうつながるのかーとなりました。
読み進めるにつれ、歴史的考証の要素が増えてくると歴史学自体にどうにもとっつきにくさを感じる身からは重たく感じる。あるいは、日本や東アジア以外の話が多ければ、ファンタジーの物語の祖型として楽しめるのかもしれない。
20250501-0520 日本を含めた東アジア一帯では、かつて歴代中国王朝が鋳造した銅銭が原子貨幣として日々の取引を担っていた。歴史上きわめてユニークな銅銭の歴史を紐解き、貨幣システムの在り方について考察している。
通貨供給の歴史 中国大陸で硫化銅鉱山の開発により銅銭が大量鋳造 →割安な金属素材としてその古銭が日本にもたらされる →市井での貨幣取引促進 →日本でも硫化銅の製錬技術導入により世界的銅産地へ →古銭の価値を保つため撰銭で新銭を差別化 →日常生活の取引のための...続きを読む銭の階層化・古銭模造 生活上で毎日の通貨取引が必須な場合 通共供給が減少 →通貨保有のための売控え →購入する場合は高い買値を示す必要 →通貨供給減少が物価高騰を引き起こす ⇔貨幣数量説と逆 ×通貨は中立的、単なる財の交換の媒介 〇通貨の供給が売買・取引を基礎付けている
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歴史のなかの貨幣 銅銭がつないだ東アジア
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