フランス的思考 野生の思考者たちの系譜

フランス的思考 野生の思考者たちの系譜

836円 (税込)

4pt

4.2

「理に合ったもの」だけをすくい上げ、正確な判断を得ようとする、デカルト起源の合理主義。自国の言語・歴史の普遍性に対する信頼から根を広げた普遍主義。両者こそフランス的思考の根幹とされるが、一方には、反合理主義・反普遍主義の脈々たる流れがある。この地下水脈から養分を吸い上げ、豊饒な地平を切り開いたサド、フーリエ、ランボー、ブルトン、バタイユ、バルトらを読み解くことで、フランス的思考の本質に迫る。

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フランス的思考 野生の思考者たちの系譜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2011年01月27日

    おもしろかった!
    特に、バタイユとバルトの章は秀逸!
    内田先生の『寝な構』以来、久しぶりに思想関係の本を読んで興奮した!

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月23日

    サド
    過激過ぎて笑える。悪などくだらぬ。善もくだらぬ。神もいらぬ。個人の欲望こそが全て。弱者から全てを奪え。自然に従い自らの欲望を満たすことだけに熱狂せよ。

    ランボー
    ランボーの詩人論

    ランボーの詩人論はデカルトの「我思う故に我あり」に従い、私がーーを考えるという態度に真っ向から反対するとこから...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年03月30日

    2013年4冊目
    フランス的思考とは何か。的思考ということから、学問的に、純粋にフランス人に共有されている思考形式を研究した本ではない。
    フランス的思考を世間一般でも認識されている合理主義および普遍主義に基づく思考と定義してから出発し、その思考に反発する形で表れてきた人々の思考から、改めて合理主義や...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年05月06日

    サド、フーリエ、ランボー、ブルトン、バタイユ、バルト。6人のフランス人を合理的、普遍的と定義されがちなフランス的な思考に相対する存在として紹介。6人に共通する思考は、「ボーダレス」「均一化」というような、区別や垣根のない世界。

    タイトルから、フランス人特有の思考があるのかと想像していたが、それぞれ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年04月08日

     サディストの語源となったマルキ・ド・サドの思考はいっそ清々しいほどに悪人そのものだ。彼は自分の快楽の為に他者を傷つける。誰を犠牲にしても自分の幸福を優先する様は、どこの物語に出しても映えるだろう。被害者の方々には申し訳ないが、思考というものは片寄っていれば片寄っているほど見ている側はおもしろい。私...続きを読む

    0

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