苛酷作品一覧

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  • 捨てられた令嬢は魔王様に溺愛される 1話「呪われた瞳」【タテヨミ】
    無料あり
    3.3
    全25巻0~66円 (税込)
    生まれつき色が違う左右の瞳から「魔物の魂を持つ」と言われ、納屋で育てられた令嬢クラウディア。 父の策略で王太子妃候補に選ばれ、虐待同然の苛酷な教育に耐えながら自分の価値を示そうとする。 しかし、王太子はかつて世界を救った"光の乙女"の再来セレネと結婚するため、 一方的にクラウディアとの婚約を破棄し、更には彼女を自殺未遂に追い込む。 クラウディアを救ったのは謎の多い辺境伯グレアムであった。 彼はクラウディアに結婚を申し込み、自らの城にもてなすが、やがて夜になるとグレアムにかけられた恐ろしい呪いが現れる……。 「彼女は見てしまったのか…? 私の、あの…おぞましい姿を…!」 不遇な令嬢と呪いのかかった貴族が織りなすシンデレラストーリー

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  • ライフ2 ギバーテイカー(1)
    完結
    3.9
    「こんなに矯正教育がうまくいった例はない」「生まれ変わった」と称えられ少年院から出てきたのは、かつて妹の命を奪った美少年だった――。「怖いものなんて無い」という凛々しく勇猛な女刑事・倉澤樹(くらさわいつき)が、史上最悪の殺人犯との死闘に身を投じる! 累計発行部数1000万部超の衝撃作『ライフ』のすえのぶけいこ、初の青年誌連載。強烈に苛酷な舞台をエネルギッシュに描き出す!
  • イノサン Rougeルージュ 1
    完結
    4.1
    全12巻536~679円 (税込)
    フランス革命…人類が「自由と平等」を手に入れた世界史的事件の前夜──。サンソン家長兄シャルル‐アンリは死刑執行人一族の家長としてパリに君臨、妹マリー‐ジョセフはベルサイユで処刑職を得て自由に生きていた。だがある日、マリー‐ジョセフは初恋の男アランを傲慢な貴族によって殺害され…!? 血塗られた苛酷な道を無垢に生き抜いたサンソン兄妹の物語[イノサン]は、「未来を変える」紅き革命編「イノサンRouge」へと新たな幕を開ける──!!!
  • ワースブレイド スタートセット シナリオブック
    続巻入荷
    -
    ワースブレイド スタートセットの、シナリオブックを電子書籍にて配信! 《聖刻》と呼ばれる奇跡の力が支配する地を舞台としたTRPG。巨大な戦闘機械《操兵》が闊歩し、《練法》の強大な術が平然と行使される苛酷な世界。プレイヤーはこの世界の住人のひとりとして、繰り広げられる多くの事件に立ち向かう。 ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 獣の奏者 外伝 刹那
    4.3
    児童文学のノーベル賞にあたる、国際アンデルセン賞作家賞受賞!  本編では明かされなかった空白の11年間にはこんな時が流れていた! 王国の行く末を左右しかねない、政治的な運命を背負っていたエリンは、苛酷な日々を、ひとりの女性として、母親として、いかに生きていたのか。時の過ぎ行く速さ、人生の儚さを知る大人たちの恋情、そして、一日一日を惜しむように暮らしていた彼女らの日々の体温が伝わってくる物語集。単行本未収録の書き下ろし短編「綿毛」も収録。
  • ハーシュ(新潮文庫)
    4.0
    1巻737円 (税込)
    東京荻窪の閑静な住宅街で、新婚夫婦が惨殺された。凶器は手斧。意味不明の遺留品が残され、血まみれの若妻は、結婚式場のパンフレットを口中に押し込まれていた。かつて吉祥寺で起きた類似事件と関係があるのか。謎めいた密告、捜査幹部と被害者の秘められた関係。捜査は泥沼化し、またも新婚夫婦が手斧で殺される……。苛酷(ハーシュ)な真相と重い衝撃が胸を抉る傑作ミステリー。『酷―ハーシュ―』改題。(解説・吉野仁)
  • 羊は安らかに草を食み
    4.4
    認知症を患い、日ごと記憶が失われゆく老女には、それでも消せない “秘密の絆” があった―― 過去の断片が、まあさんを苦しめている。それまで理性で抑えつけていたものが溢れ出してきているのだ。彼女の心のつかえを取り除いてあげたい―― アイと富士子は、二十年来の友人・益恵を “最後の旅” に連れ出すことにした。それは、益恵がかつて暮らした土地を巡る旅。 大津、松山、五島列島……満州からの引揚者だった益恵は、いかにして敗戦の苛酷を生き延び、今日の平穏を得たのか。彼女が隠しつづけてきた秘密とは?  旅の果て、益恵がこれまで見せたことのない感情を露わにした時、老女たちの運命は急転する――。 八十六年の人生を遡る最後の旅が、図らずも浮かび上がらせる壮絶な真実。 日本推理作家協会賞 『愚者の毒』 を超える、魂の戦慄!
  • ゴースト・ワーク
    3.0
    AIが人の仕事を作る世界。 超高速で拡大する「ギグワーク」の最暗部をえぐる渾身のルポルタージュ。 Amazon、Google、Microsoft、Uber。 大企業が提供する自動化(オートメーション)された サービスの裏側に潜む、数えきれない「見えない労働者」の 存在と実情とは。 【文化人類学者×コンピューター社会学者】 が新しい局面へと突入した、「労働」の変化をリアルに伝える。 アメリカ人の推定8パーセントが「ゴーストワーク」で少なくとも一度は働いたことが あり、その数はますます増え続けている。  彼らは通常、これまでの「仕事」において法で定められている最低収入よりも少なく、 健康上の利点はなく、理由を問わずいつでも解雇されてしまう。この種の「仕事」を管理 する労働法はまだなく、これらの末日の組立ラインは、驚くほど多様な範囲の労働者を引 き込んでいる――お金に急いている若いシングルマザー、早期退職を余儀なくされた専門 家、就職に失敗したものたち。彼らは過労と過少賃金に日々苦しんでいる。 情報化が進み機械化が進むにつれて増大が予想される「見えない労働者」をどう考える か。雇用主、労働者、そして社会がこの新しい種類の仕事とそれに携わる人々についてで きることとは何か。 【目次】 序 機械の中の幽霊 第1部:自動化のラストマイルのパラドックス   第1章:ループ(作業工程)の中の人間たち   第2章:出来高払いの仕事からアウトソーシングへ   ――自動化のラストマイルの略史  第2部:苛酷な仕事   第3章:アルゴリズムの残虐とゴーストワークの隠れたコスト   第4章:お金(以上のもの)のために熱心に働く  第3部:ロボットにやり返す   第5章:見ず知らずの人の優しさと協同の力  第6章:ダブルボトムライン 結論:目下の課題  謝辞 方法に関する付録 註一覧 解説:彼らは幽霊じゃない 成田悠輔
  • 楊家将(ようかしょう)(上)
    4.3
    中国で「三国志」を超える壮大な歴史ロマンとして人気の「楊家将」。日本では翻訳すら出ていないこの物語が、作家・北方謙三により新たなる命を吹き込まれ、動き始めた。物語の舞台は10世紀末の中国。小国乱立の時代は終わりを告げ、中原に残るは北漢と宋のみ。楊家は北漢の軍閥だったが、宋に帰順。やがて北漢は滅び、宋が中原を制する。その宋の領土を北から虎視眈々と狙うのが、遼という国。強力な騎馬軍団を擁するこの国は、宋の一部であった燕雲十六州を奪い取り、幼い帝を支える蕭太后の命により、南下の機会を窺っていた。奪われた地を取り戻すのは宋王の悲願――。外様であり、北辺の守りを任されている楊家は、遼との血戦で常に最前線に立たされる。楊家の長で「伝説の英雄」として語り継がれる楊業と七人の息子たちの熱き闘い。苛酷な運命のなかで燦然と光を放った男たちを描き、第38回吉川英治文学賞に輝いた北方『楊家将』、待望の電子化。

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  • いいひと。 1
    完結
    4.2
    ▼第1話/START!▼第2話/TWO HEARTS▼第3話/終わりの季節▼第4話/with▼第5話/幸せになりたい▼第6話/曇りのち晴れ▼第7話/笑顔の行方▼第8話/ありがとう▼第9話/KIDS BLUE▼第10話/PRIDE▼第11話/Maybe Tomorrow●主な登場人物/北野優二(札幌の大学から、就職のために上京。周りの人の幸せが自分の幸せと言い切る“いいひと”なのだが…)、桜妙子(優二の高校時代からの恋人。北海道にいるため優二とは遠距離恋愛)、二階堂千絵(東大卒のキャリアウーマンだが、会社や仕事に不満の毎日)●あらすじ/北野優二はスポーツメーカー「ライテックス」に就職するのが夢だった。“いいひと”すぎる優二は、困っている人をみると親切にせずにはいられない性格。北海道から就職試験のために何度も上京するのだが、その度にハプニングに巻きこまれ、遅刻を重ねてしまう(第1~3話)。▼やっと就職できた夢の会社なのに新入社員研修でまたもや遅刻の優二(第4話)。▼研修地先に向かうバスもなくなり、走って現地へ向かう途中、副社長の車に便乗できたのだが(第8話)、▼研修地先では苛酷な試練が待ち受けていた(第9話)。▼おまけに会社の主任である千絵との仲を疑われるはめに(第11話)。●本巻の特徴/この第1巻では、優二がなぜライテックスに入社したかったのか(第1話)、また入社するまでの経緯などが紹介される(第1~4話)。
  • フランクル心理学入門 どんな時も人生には意味がある
    4.5
    「私が生きている意味はあるのだろうか」――私たちがふと抱える心のむなしさの正体はいったい何なのか。 代表作『夜と霧』に記された、苛酷なナチスの強制収容所生活を耐え抜いたフランクルの抱いた希望とは何だったのか。 彼が生涯をかけて積み上げた知見を、心理学者でカウンセラーでもある諸富祥彦が丁寧に紐解く。諸領域での実践法も紹介。 「あなたが人生に絶望しても、人生があなたを見放すことはない」とあなたの心に力強く説く、希望の書。
  • 李巌と李自成
    3.6
    明朝末期、度重なる戦と凶作、そして苛酷な税に喘ぐ民の負担は限界を超えていた。各地に反乱の烽火が続々と上がる。叛徒を率いる李巌と紅娘子は、四川で反乱勢力を指導する李自成に合流し、厳しい軍規を掲げて明朝打倒の先頭に躍り出た。さらに、明を狙う強大な女真族も南下を始め、時代は大転換へ向け動き出した。
  • ブラック職場があなたを殺す
    4.0
    『「権力」を握る人の法則』 『悪いヤツほど出世する』の著者が、 「働き方改革」時代に放つ警鐘 労働者は文字通り、 給料のために死ぬ。 あなたもその一人にならないように。 一昔前の「死ぬ危険性が高い職場」は、油田や鉱山や化学物質工場だった。 だが公的機関の監督や規制によって、労災死亡は激減した。 いまやホワイトカラーが働く「ブラック職場」のほうが、よっぽど死ぬ危険性が高い。 職場環境のストレスが及ぼす健康への悪影響が指摘されているにもかかわらず、 政府も経営者も積極的に対策を取ろうとはしていない。 過労死はもはや世界的現象だ。 中国では低賃金、劣悪な職場環境、超長時間労働、 予測不能な不規則勤務が原因となり、年間100万人が過労死している。 アメリカでは労働時間が増え続け、2000年にはついに世界最長となった。 正規の労働時間の枠外で夜間や旅行先でも メールチェックする人が5割、休日にもチェックする人が8割を超える。 全世界のホワイトカラーが、「持続不可能」な労働環境に身を置いている。 そしてギグワークに代表される新しい副業形態は、 労働者を安くこき使う手段をますます増やしている。 経営者が「コスト」「リソース」「生産性」「費用」といった キーワードで労働者を見ている限り、この問題は解決しない。 そんな環境下で「カネと仕事」という2大ストレスを抱えるあなたは、 「死に至る職場」をどう生き抜くべきか? 『「権力」を握る人の法則』『悪いヤツほど出世する』の著者が、 「働き方改革」時代に放つ警鐘。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 長時間労働も、休日出勤も、長期出張も、 家庭との両立困難もあたりまえと受け止めて がんばり続ける人たちの間で働いていると、 それが規範になる。 誰もがその職場のやり方を容認し、唯々諾々と従う。 たとえ心の中では、こんなのはあたりまえじゃないと思っていても。 不幸にも現代の多くの職場では、 長時間労働を始めとする苛酷な労働条件が規範と化している。 そこで、そういう職場に直面しても別に異常とは思わなくなってしまう。 むしろ愚痴をこぼす人や文句を言う人、 病気になる人、果ては辞めていく人を見ると、 そちらを「おかしい」と感じるようになる。 大勢があたりまえと思っている仕事をなぜ辞めるのか、というわけだ。 (本書より)
  • 人撃ち稼業
    3.4
    時は天保十二年。丹沢で熊獲り名人と呼ばれている玄蔵は、恋女房の希和とふたりの子どもと共に幸せに暮らしていた。そんなある日、御公儀徒目付の多羅尾と名乗る武士が突然玄蔵の元にやって来て、「お前、江戸に出て武家奉公をしてみないか」という。どうやら己の鉄砲の腕が欲しいらしい。とんでもないと断ろうとした玄蔵だが、「お前の女房は耶蘇なのか」と脅され、泣く泣く多羅尾と共に江戸へ……。孤立無援の玄蔵を待ち受けている苛酷な運命とは!? 人気作家による、手に汗握る熱望の書き下ろし時代小説、新シリーズ。
  • 新装版 間宮林蔵
    4.2
    19世紀初頭、世界地図の中で樺太は唯一謎の地域だった。樺太は島なのか、大陸の一部なのか。樺太調査に挑んだ間宮林蔵は、苛酷な探検行の末、樺太が島であることを確認する。その後、シーボルト事件に絡んで思いがけない悪評にさらされ、さらには幕府隠密として各地を巡った、知られざる栄光と不運の生涯を克明に描く。(講談社文庫)
  • 或る「小倉日記」伝
    4.0
    史実に残っていない小倉在住時の森鴎外の足跡を10年の歳月をかけてひたむきに調査する田上耕作とその母。病、貧乏、偏見、苦悩の中で、衰弱が進んでくる(「或る『小倉日記』伝」)。自らの美貌と才気をもてあまし日々エキセントリックになるぬい。夫にも俳句にも見放され、「死」だけが彼女をむかえてくれた(「菊枕」)。昭和28年芥川賞を受けた表題作ほか、孤独との苛酷な戦いをテーマにした、巨匠の代表作品集。
  • 第四間氷期(新潮文庫)
    4.2
    現在にとって未来とは何か? 文明の行きつく先にあらわれる未来は天国か地獄か? 万能の電子頭脳に平凡な中年男の未来を予言させようとしたことに端を発して事態は急転直下、つぎつぎと意外な方向へ展開してゆき、やがて機械は人類の苛酷な未来を語りだすのであった……。薔薇色の未来を盲信して現在に安住しているものを痛烈に告発し、衝撃へと投げやる異色のSF長編。(解説・磯田光一)
  • オリガ・モリソヴナの反語法
    4.5
    1960年、チェコのプラハ・ソビエト学校に入った志摩は、舞踊教師オリガ・モリソヴナに魅了された。老女だが踊りは天才的。彼女が濁声で「美の極致!」と叫んだら、それは強烈な罵倒。だが、その行動には謎も多かった。あれから30数年、翻訳者となった志摩はモスクワに赴きオリガの半生を辿る。苛酷なスターリン時代を、伝説の踊子はどう生き抜いたのか。感動の長編小説。第13回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作。
  • 日本国憲法の二〇〇日
    4.1
    東京大空襲で九死に一生を得た著者は疎開先、茨城県下妻を経て新潟県長岡で日本の敗戦を迎える。そのとき15歳の少年だった。そして日本は、戦後を生きる原理となる新憲法の策定作業に入る。占領政策を決めるGHQ指令が次々と発せられる中、昭和21年3月6日、ついに「憲法改正草案要綱」が閣議決定される。あの敗戦より203日。この苛酷ではあるが希望に満ちた日々を、史家の目に少年の目を織り交ぜつつ、哀切に描ききる。
  • 逃亡
    4.1
    戦争に圧しつぶされた人間の苦悩を描いた傑作 戦時下の緊迫した海軍航空隊で、若き整備兵が背負った過酷な運命とは? 軍用飛行機をバラせ……その男の言葉に若い整備兵は青ざめた。昭和19年、戦況の悪化にともない、切迫した空気の張りつめる霞ヶ浦海軍航空隊で、苛酷な日々を送る彼は、見知らぬ男の好意を受け入れたばかりに、飛行機を爆破して脱走するという運命を背負う。初期の力作長篇が待望の再登場。 解説・杉山隆男
  • この恋は世界でいちばん美しい雨
    4.5
    駆け出しの建築家・誠と、カフェで働く日菜。雨がきっかけで恋に落ちた二人は、鎌倉の海辺の街で愛にあふれた同棲生活を送っている。家族のいない日菜に「夢の家」を建ててあげたい、そのために建築家として名を上げたいと願う誠だったが、ある雨の日、日菜と一緒にバイク事故で瀕死の重傷を負ってしまう。目を覚ました彼らの前に、“案内人”と名乗る喪服姿の男女が現れる。そして誠と日菜は、二人合わせて二十年の余命を授かり、生き返ることに。しかしそれは、互いの命を奪い合うという、あまりにも苛酷で切ない日々のはじまりだった――。この恋の結末に、涙せずにはいられない。『桜のような僕の恋人』の著者が贈る、胸打つ長編小説。
  • 或る年の冬 或る年の夏
    -
    性と思想に切り裂かれる青春を、頑なまでに潔癖に生き、後年の著者の、厳しく深い文学と人生を予感させる青春像。昭和初期に青春を生きた知識人が不可避だった「思想」問題、それを自らに苛酷に課した著者の苦闘、家族への深い愛。時代と自分の良心を誠実・厳格に生きた、著者の青春自伝。
  • 愛する嘘を知ってますか いちばん言いたくなかった26項
    -
    愛や恋とひとくちに言いますが、すべての女性にとって、これほど苛酷で厳しい修羅場はないんじゃないかしら。もし彼にすてきな女と思われ、その愛を獲得したいなら、あなたはあらゆる努力と手練手管を尽くさなければね。あなたの人生を豊かに包む幸せを掴むのは、一にも二にもあなた次第なのですから……。
  • 愛する能力
    3.0
    愛されている時、人は能力以上の才能を発揮する。好運は陽気が大好きだ――人を愛し、自然を愛し、自分を信じ自分を愛すること。自分を取り巻く環境が、いかに苛酷になろうと、生きることの意味と希望を見つけることが、困難であればあるほど、生活の中に、ほんの少しでも明るさを見出し、愉快に生きる力を発見することが、大事になる。理不尽な世の中を生き抜く力が漲(みなぎ)ってくるエッセイ集。
  • 愛と復讐の黒騎士
    3.0
    14世紀。イングランドの地に立つチャーク城に颯爽と現れた「黒騎士」。彼こそはかつて庶子として蔑まれ、この地を追われたドレイクの成長した姿だった。不屈の意志で騎士の座を勝ち取り、思い出の地へと帰って来たのだ。彼を迎えるレイヴンの心は千々に乱れる。幼き日に愛した男。彼女への憎しみを隠さない男。そして、挙式を目前に控える婚約者の腹違いの兄…。やがてドレイクとレイヴンは愛憎渦巻く苛酷な運命の荒波へと飲み込まれてゆく。巨匠が贈る中世ヒストリカル・ロマンスの決定版。

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  • 愛を乞うひと
    3.7
    複雑な家庭事情により、孤児院に預けられていた照恵は、十歳の時、再び母に引き取られた。だが、いたいけな少女にとってそれはあまりにも苛酷な日々の始まりだった。情容赦のない母の仕打ち。何度も殺されかけた八年間。それでもひたすら母に愛を欲した。だが、祈りは届かなかった……。母への限りない憎しみと愛への渇望。その狭間で何年も彷徨い続けた照恵はいま、親子の絆をさがす旅へと向かう。各界から絶賛を浴びた生命を余すところなく描ききる感動の長編小説。
  • 青嵐
    4.0
    侠客・清水次郎長一家に2人の「松吉」がいた。一の子分、「森の石松」こと三州の松吉は美男で博打も喧嘩も強い兄貴分、いっぽう並外れた巨体で「豚松」と呼ばれた三保の松吉は女も博打も苦手な愛嬌者。好対照ながら同じように親と別れ、一家に身を寄せた2人は互いに認め合う。幕末の苛酷な運命が、2人と一家を待ち受けていた──。初夏、青葉のころに吹く「青嵐」のように、東海道を駆け抜けた最後の侠客を描く、傑作時代長編!
  • 悪の協奏曲
    -
    鬼島産業の特別調査室長・城木圭介は、窮地に立たされていた。一心同体だったワンマン社長が独断専行で策定した三つの事業計画がことごとく失敗。そのあおりで城木は会社を追われてしまう。さらに自宅のマンションにいるところを殺し屋に襲われる。彼の命を救ったのは、一発の弾丸だった。リビングの窓から見える廃工場、そこから何者かが殺し屋を狙撃したのだ。不可解な事件に巻き込まれた城木だったが、今度は地方都市のフィクサー小野原剛造の手下たちにつけ狙われることに。どうやら自分と全く同じ顔した男が、陰で暗躍しているらしい…。男の苛酷な生き様を冷徹に描いた傑作長篇サスペンス。 ●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう) 1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。
  • 朝起きたらダンジョンが出現していた日常について 迷宮と高校生
    3.9
    【速報】朝起きたら、世界各国にダンジョンが発生していた――。しかも普通の高校生・九重大樹の部屋の引き出しにもダンジョンが出現! 無限に湧くスライムに頭を悩ませながらも、引き出しダンジョンを隠し通す日々。世界はあっという間に“ダンジョンブーム”に。そして冷静に時勢を見極めているはずの友人・広瀬裕二と柊雪乃の家庭の事情に巻き込まれ、大樹たちは揃ってダンジョン探索免許を取得をすることに。資格試験を無事に合格した三人はいよいよダンジョン攻略を始めるのだが……それは想像以上に苛酷なものだった! リセットがきかない現実世界で、平凡な高校生達がモンスターが跋扈するダンジョンへと挑む!
  • アジア絶望工場
    5.0
    日系進出企業の実態を衝く! アジアの民衆を訪ねたレポートーー『自動車絶望工場』の著者が、日本企業の東南アジアへの進出実態を知るための旅に出た。現地の労働者たちは、みな驚くほどの低賃金と苛酷な超管理体制のもとで働いている。国家権力による弾圧も厳しい。にもかかわらず、民衆は彼らの想いを熱心に語る。アジアを知ることは、われわれ自身を知ることだ。
  • 明日こそ鳥は羽ばたく
    -
    1巻770円 (税込)
    失踪した男が作った〈鳥〉の旋律は、インドの民衆に受け入れられ、弾き継がれていた  六つの指穴を持つ縦笛による八小節の音のくりかえし、あの突き刺すような断続音ではじまるメロディー。あれは、ほんとうに〈鳥〉のテーマだろうか。かつてのバンド仲間ジョーの行方を追って、鷹取は日本を飛び立った。苛酷な地インドで彼が見たものは、貧困やカーストにもめげずに逞しく生きている少年たちの姿だった…。  ジャズやインド音楽といった要素を取り込み、失踪ミステリとしてもハードボイルド小説としても高く評価された紀行小説・ジャズ小説の傑作。第2回角川小説賞受賞作品。 ●河野典生(こうの・てんせい) 1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • アディクションとしての自傷 「故意に自分の健康を害する」行動の精神病理
    -
    1巻2,860円 (税込)
    自傷は、苛酷な状況を生き延びるための行動であるが、皮肉にも、繰り返されるたびに少しずつ死をたぐり寄せてしまう。著者は、自傷に関する豊富な臨床経験と研究知見にもとづいて、従来、演技的・操作的行動とされてきた自傷概念を否定し、「アディクションとしての自傷」という新しい作業仮説を提唱し、自傷に対して積極的に介入することの重要性を主張してきた。本書は、多くの援助者に自傷と向き合う勇気を与えてくれるであろう。
  • アトリビュート ──貢献度を上げる25の属性
    -
    成功するためには何が必要か――?  真のパフォーマンスは、スキルだけでは生まれない。すべては、誰もがもつ属性にかかっている。米国ネイビーシールズの司令官だった、著者のリッチ・ディヴィニーは断言する。  その苛酷な任務によって、多くのことが求められるシールズの特殊部隊。著者は長年の隊員選考の過程で、実績の申し分ない者が脱落し、見込みが薄かった者が達成できることに、そもそもの技能という客観的基準が適正ではないのではと思い至った。ならば、重要なのは何か? 著者は、目に見える技能の下で過小評価されがちな資質が、最終的に成功の要因になることを明確にした。  これは一般社会でも当てはまる。目立たない学生が優れた学術的業績をあげる一方で、将来有望と目されたまま期待外れに終わることがある。選りすぐりのドリームチームが行きづまることもあれば、ダークホース的なチームが成功することもある。そこで核となるのが、25の属性だ。  それは、単に「根性」などといったざっくりしたものではない。根性は、勇気、忍耐力、適応力、精神回復力という属性に分解することができる。それらひとつずつを神経科学などの側面からも詳しく解説し、個人としてチームのメンバーとして、いかに良い成果を上げるかを明らかにしている。  25の属性は「根性」のほかに、心の鋭敏さの程度を示す「知力」、己のニーズを満たそうとする「動因」、地位ではなく行動を指す「リーダーシップ」、そして、どれだけ効果的に協力し合っているかを示す「チーム力」のカテゴリーで、それぞれを分解していく。中には、巧妙さやナルシシズムなども含まれる。一見ネガティブな印象のこれらの属性も、誰もがもっているものだ。そしてパフォーマンスを上げるには、それらネガティブと見える要素も必要なのだ。  各属性は、程度の差こそあれ、誰にも生まれつき備わっている。スライド式のスイッチを例にとろう。適応力が低い人は、現状ではそのスイッチのつまみが低いところにあるのだ。だが、そのレベルは意図的な訓練や意識を変えることで調整することができる。そのためにはまず、自分の属性を知ることが重要だ。本書ではそのための方法も紹介している。  彼が定義するチームは、軍隊やビジネス上のものだけではない。チームとは、共通の目標や目的に向かう、二人以上のメンバーからなるグループを指す。つまり、趣味で集う仲間や夫婦もまた、チームである。本書に掲げた属性を最適化すれば、誰でも・いつでも・どんな状況においても、効果的にパフォーマンスを上げることができるようになるだろう。
  • あなたが遠すぎて 狼たちの休息 XIII
    4.0
    やさしい男性と結ばれて幸せな家庭を築く。それが、かつてのペギー・ジョーの夢だった。だが現実は苛酷で、最近ではストーカーに悩まされる日々だ。そんな彼女のもとに、腕利きのボディガードがやってきた。甘い言葉、誘うような微笑み。ジャック・パーカーはまさに~女性を愛しては去る~プレイボーイの典型だ。そして、わたしが大嫌いなタイプ……。彼の熱いまなざしに、ペギー・ジョーの胸は千々に乱れた。わたしの心を奪わないで。むなしい夢など見させないで。「きみだって考えられなくなる。ぼくのベッドに入ってしまえば」自信満々のせりふを聞いた瞬間、全身がうずき、彼女は敗北を悟った。★究極のプレイボーイがヒロインの凍りついた心を溶かす日はくるのでしょうか?★
  • 雨はあした晴れるだろう
    3.7
    恋愛に憧れ、義兄とボーイフレンドの間で揺れる多感な少女を通して、人を愛することの意味を問う表題作。父が五十二歳の時に生まれたことを恥じている主人公が、自分の誕生に至るまで、父がいかに苛酷な半生を送ったかを知る「この重きバトンを」他一編を収録。『氷点』でデビュー以後、作家活動の初期に発表されながら、二十年もの間、散逸していた三作を収めた幻の作品集。
  • 杏っ子
    3.9
    生い立ちに数奇な運命をもちながら、文壇に老大家としての地位を築いた作家平山平四郎の生涯と、野性をひそめたその娘杏っ子の生々流転の姿を鮮やかに描く。さまざまな浮き沈みを経た犀星の筆は、父と娘の微妙な情愛と絆を捉え、不幸な結婚にあえぐ杏っ子のなかに女の愛と執念を追究する。人生の底のよどみを苛酷なまでに抉り出し、生涯の情熱を傾けて描ききった自伝的長編小説。 (※本書は10962/6/10に発売し、2022/4/26に電子化をいたしました)
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風
    4.2
    地球のジャーナリスト、リン・ジャクスンに届いた手紙は、ジャムと結託してFAFを支配したというロンバート大佐からの、人類に対する宣戦布告だった。ついに開始されたジャムの総攻撃のなか、FAFと特殊戦、 そして深井零と雪風を待ち受けていたのは、人間の認識、主観そのものが通用しない苛酷な現実だった。『戦闘妖精・雪風〈改〉』『グッドラック』に続く、著者のライフワークたる傑作シリーズ、待望の第3作。
  • いきものがすきだから 1
    完結
    3.7
    動物保護施設ー-。そこにはあらゆる境遇の犬が持ち込まれる。動物好きの女子大生・佐山は、保護活動に参加するもそこで直面する苛酷な現実に、価値観を大きく揺さぶられる。だがそれでも、努力が報われなくても、彼女は折れずに向き合う。それは「いきものがすきだから」。 「きみにかわれるまえに」で多くの感動を呼んだカレー沢薫が、新たに描く‘‘いきもの‘‘の物語。
  • 遺恨の譜
    -
    薩摩藩の勤王派による先走りを、上意によって阻もうとした寺田屋の変。辛くも生き残った志士たちは、国元へ送り返されたかにみえたが、長州とのリーダーシップ争いに腐心する薩摩藩としては、若者たちに苛酷な運命を刻印せざるをえなかった! 歴史の変動に挟みこまれた犠牲者のうめき、酷薄な人生を、鮮やかに浮き彫りにする表題作等4篇。
  • イサム・ノグチ(上)
    4.5
    母の国、アメリカ、父の国、日本。2つの国のはざまでアイデンティティを引き裂かれ、歴史の激流に翻弄されながら、少年の苛酷な旅がはじまる。父との葛藤、華麗な恋愛遍歴、戦争……。「ミケランジェロの再来」と謳われた巨匠の波瀾に富んだ生涯を描ききった傑作。第22回 講談社ノンフィクション賞受賞作。
  • イザリに生まれて
    -
    道東の寒村で障害者として生まれた著者が、苛酷な運命に翻弄されながらも、生きることに真摯に向き合ったドキュメント。洋裁を身につけて自立をし、結婚したが、夫のDVや姑の心無い言葉に傷つき、借金返済に追われる日々の中で、次々に遭遇する困難を乗り越えて必死で生き抜いてきた一人の女性の真実の手記である。
  • 異性人たち
    4.0
    SFとエロスの融合に挑戦した異色の短篇集  核戦争で壊滅し、男ばかりが生き残った東京に、突如若い女があらわれた。セックスに飢える男たちが、女をめぐって始めたサバイバル・ゲーム。だが、勝ち残った男を待っていたのは、オスとしての苛酷な使命だった…。  エロティックな描写と奇想天外なアイデアが散りばめられた、珠玉のSFショートショートの名作がついに復刊!  極限状況下の男と女をバイオレンスタッチで描く「アダムの使命」など、10篇を収録。 ・アダムの使命 ・愛の生きもの ・異郷のひと 故事つけ諺辞典1 ・リラハウス原宿302 故事つけ諺辞典2 ・あしたの道 故事つけ諺辞典3 ・異性人 ・ナイト・ウェイブ ・ドリーム・スリップ ・夜に這う ・東京の一夜 ●川又千秋(かわまた・ちあき) 1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。
  • 命の森
    -
    東都学園大学部Jクラスに新入学した若者たちは、夢と希望にあふれていた。保守党政治家を父とする空手の名人・勝見明、元華族の娘で皇太子妃候補と騒がれたこともある美貌の冴子、日本復帰を叫ぶ沖繩青年・当麻、社長と呼ばれる謎の男・加納、なぜか彼の姿に脅える葉子、ラグビー部の乱暴者・片桐一派……。だが、明るく甘美であるはずの青年たちの、前途は困難である。当麻と冴子は許されぬ恋に苦しみ、勝見と葉子の燃えるような愛も、葉子の暗い秘密のゆえに、苛酷な運命の波に翻弄されていく……。短く華麗に花火のごとく生きて燃え尽きる若い命を、アクションドラマ・タッチで描いた青春長篇。
  • 井村雅代コーチの結果を出す力 あと「1ミリの努力」で限界を超える
    5.0
    「リオ五輪には出場さえできないかもしれない」……かつてメダル獲得が当たり前と思われていた日本シンクロチームは、長い低迷から抜け出せないでいた。その危機に、代表ヘッドコーチに復帰したのが、井村雅代コーチだ。井村コーチは、これまでの指導歴の中で最も苛酷だったと自らが語る猛練習を選手に課し、わずか一年数カ月後のリオ五輪で、見事、銅メダルを日本チームにもたらした。ではなぜ、井村コーチは、必ず結果を出すことができるのか。井村コーチは、自らの指導の根本は、限界からの努力を続ける「心の才能」を鍛えることにあると語る。そのために、選手たちにかけ続けた熱い言葉を集め、解説したのが本書だ。「できないわけがない。なぜならできるまでやるから」「結果が出てこそ初めて、がんばった日々も輝く」「チームワークという言葉は手抜き人間をつくる」など、若者からビジネスマンまで、心を励まして元気になれる名言が満載の書。

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  • 上杉謙信 天の巻
    -
    戦国の動乱を乗り切る武将の経略には現代社会の経営に共通するイズムがある。熾烈を極める戦争と弱肉強食の苛酷な世界を彼らはどう生き抜いたか? では、著者が初の歴史小説として渾身の力で描く、時代の寵児上杉謙信の、真摯・激烈な生涯をのぞいてみよう。時は天文五年(一五三六)の暮れ……。〈全三冊〉
  • 上と外 完結上下巻セット【電子版限定】
    3.9
    1巻1,394円 (税込)
    恩田陸のノンストップエンターテイメント『上と外』上下巻が電子版限定で、合本になって登場! ※本書は、『上と外(上)』『上と外(下)』を1冊にまとめた電子書籍限定の合本版です。 ■『上と外(上)』 両親の離婚で、別れて暮らす元家族が年一度、集う夏休み。中学生の練は妹・千華子、母とともに、考古学者の父がいる中米のG国までやってきた。密林と遺跡と軍事政権の国。すぐさま四人はクーデターに巻き込まれ、避難中のヘリから兄妹が落下、親子は離ればなれに!? 疲労困憊でさまよう二人の身に、異変が……。息もつかせぬ面白さの新装版上巻。 ■『上と外(下)』 千華子を人質にとられ練は、ニコと名乗る少年から危険なマヤの儀式への参加を強制された。それは生死をかけて争う苛酷なレース。刻一刻と過ぎる時間。制限時間まで残りわずか――。しかし、そのとき国全体をさらに揺るがすとんでもないことが起こった。神は二人を見捨てるのか。兄妹は再会できるのか。そして家族は? 緊迫と感動の新装版下巻。
  • <宇喜多直家と戦国時代>毛利元就になれなかった備前の梟雄
    -
    宇喜多直家は、なりふり構わぬ権謀術を駆使してのし上がり、遂に主家であった浦上氏を滅亡させた。時代の苛酷さは直家を謀将に育てたが、同じ中国地方の英雄、毛利元就のようにはなれなかった。それは一体なぜなのか?備前の梟雄、宇喜多直家にせまる。
  • 渦巻く南方
    -
    インドネシアの会社に赴任し、そこで25年間過ごした経験をもつ筆者が苛酷な熱帯の暮らしをまとめる。インドネシアで暮らす人々に突然襲いかかる業病・デング熱に代表される熱帯の風土の恐ろしさを肌身で感じる日々。その一方で、かつて、放浪詩人・金子光晴が見聞した風景、そびえたつ椰子の木と人々がヴァカンスを楽しむ海辺は、まるで楽園そのもの。再びインドネシアでビジネスの最前線に立った筆者が「熱帯」へのアンビバレンツな想いを綴る。

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  • 嘘とダイヤモンド
    4.0
    マーシーは〈ハッシュ〉のペット・コンシェルジュとして忙しい毎日を送っていた。裕福な宿泊客のペットを預かり、グルーミングから健康管理まできめ細かく世話をする仕事は苛酷だが、とてもやりがいがある。家族の愛情に恵まれず、幼いころ孤児院で育ったマーシーにとって、ここはようやく手に入れた“居場所”なのだ。今日もたくさんのペットがフロントを訪れているが、その中の一匹の犬に――いや、その飼い主に、マーシーは思わず目を奪われた。なんてセクシーなのかしら……。彼が頬にえくぼを浮かべてほほ笑んだ瞬間、彼女は恋に落ちた。◆本作はHA-44『週末のファンタジー』、HA-51『摩天楼に抱かれて』、HA-54『マンハッタンの恋人』、HA-60『ロマンスのレシピ』、D~1271『美しき証人』の関連作品です。◆
  • 海鳴
    -
    たった2回会ったきりの売れっ妓女郎と逃亡人足の心中。貧しさゆえに花街に身を沈めた花衣と佐渡金山の人足・直吉、肉体と魂をボロ布のようにこきつかうしかなかった二人の絶望的な愛を受けとめるのが、暗くうねる海だけだったとは……。苛酷な運命に翻弄される男女の姿を描いて、愛の意味を痛切に問う長編歴史小説。
  • 栄光のスペース・アカデミー
    -
    21世紀後半、人類は太陽系全体に版図を広げ、宇宙の治安を守る軍隊として「惑星間パトロール隊」が活躍している。あこがれのパトロール隊士官を夢見て、マットは士官学校に入学した。厳粛な宣誓式のあと、士官候補生たちは厳しい訓練に放り込まれた。マットはなんとか二次試験を突破し、地球軌道上の練習船ランドルフ号へと向かう。脱落者が相次ぐなか、マットは親しくなった他の3人とともに、苛酷な訓練を突破して栄光をつかむ。マットたちはパトロール艦アイス・トリプレックス号へと配属され、実務に就いた……宇宙に乗り出した若者の友情と冒険の日々を鮮やかに描く傑作宇宙SF。
  • 英国ユダヤ人 共生をめざした流転の民の苦闘
    3.0
    ユダヤ人永久追放はなぜおこったのか? 儀式殺人告発とは何か? そして国王の恣意税(しいぜい)とは……。苛酷な差別にさらされながら共生の道をさぐる「離散する民(デイアスポラ)」にとって、島国イギリスは安住の地たりえたのか。英国史の文脈のなかにユダヤ人世界を明確に位置づけた力作。(講談社選書メチエ)
  • 江戸情話集
    -
    三代将軍家光の供をして京へ上った菊地半九郎は、一夜、祗園に遊び、その夜初めて店出しの初心(うぶ)な遊女お染に惹かれた。毎夜のように通いつめる彼も、いずれは江戸へ帰らねばならぬ身の上。やがて別れの日は迫り、追いつめられた二人の行く手には苛酷な運命が……(「鳥辺山心中」)。浮世のしがらみを振り切って、恋に命を賭ける男女の情をこまやかに描いた情話集。全5編。

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  • 〈冤罪〉のつくり方 大分・女子短大生殺人事件
    4.0
    冤罪――。多くの冤罪は、杜撰な見込み捜査、代用監獄での苛酷な取調べが元凶だ。人にありがちな誤謬ではなく、捜査当局のメンツ意識や責任逃れ、時には功名心の結果だ。実際にあった、女子短大生強姦殺人事件の“思い込み自白”のプロセスを明らかにし、冤罪という“罠”を浮き彫りにする力作ノンフィクション。(『夢遊裁判-なぜ「自白」したのか』改題)
  • 鴎外の「武士道」小説 傑作短篇選
    3.0
    乃木希典将軍の殉死をきっかけに武士道に興味を持ち、歴史小説に挑んだ明治の文豪・森鴎外。本書は、殉死をめぐる悲劇に迫る『阿部一族』のほか、父の敵を求めて全国を行脚する旅の苛酷さを描いた『護持院原の敵討』、主君のためには切腹も厭わない武士たちの姿をリアルなタッチで描ききった『堺事件』など傑作7編を収録。意地と忠義に貫かれた本物の「武士道」の真髄に迫る!

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  • 王昭君
    4.0
    長城の向こうに広がる愛。匈奴(きょうど)の王に嫁した伝説の美女が、苛酷な運命に挑んだ生涯を描く傑作。数奇な美女の運命は? ――長城の向こうには、どんな世界がひらけているのだろう? 前漢の末、たった1枚の似顔絵ゆえに、匈奴の王へと嫁した王昭君。薄幸の佳人として描かれてきた人物は、数奇な運命に立ちむかった女性だった。遊牧民と農耕民の架け橋となり、西域の地に愛と夢を育んだ一生を、清新な解釈で描きだした中国歴史ロマン。
  • お吟さま
    3.5
    千利休の娘・お吟の胸には、堺の豪商・万代屋宗安に嫁いだ後も、初恋のキリシタン大名・高山右近の俤(おもかげ)がひそかに生きつづけていた。やがて離婚したお吟の美貌は、最高権力者・秀吉の関心をひき、その軋轢が、お吟と利休を苛酷な運命の袋小路に引きずりこむ……。戦国の世を生きた薄幸の美女を描き第36回直木賞を受けた名作に、平家滅亡に生涯を賭した僧の生きざまを綴る『弱法師』を加えた本格歴史小説集。
  • 尾瀬殺人湿原
    -
    はるかな尾瀬、遠い空……『夏の想い出』を聞き、尾瀬に向かった槇未弥子が失踪。必死の捜索により、発見された。首のない無惨な死体で! 変質者の犯行? 彼女の元恋人の不可解な死、同じ場所の別の死体……深まる謎が、警視庁の荒竹十三・白鳥完市コンビを攪乱する。 初夏にはミズバショウ咲き乱れる大湿原も、苛酷で冷徹な貌を持つ。異色の長編推理小説!
  • 鬼輪番NEO 1巻
    完結
    -
    全1巻660円 (税込)
    徳川幕府初期。公儀は苛斂誅求なる政策をもって、外様大名の取り潰しを画策した。その尖兵となって暗躍した集団が居る。非情に徹するべく苛酷な訓練を、肉体的にも精神的にも施された者たち―それを人は恐れを込めて≪鬼輪番≫と呼んだ。
  • オリバー・ツイスト
    4.5
    生まれ育った救貧院でも、徒弟として売られた葬儀屋でも、人間的な扱いを受けたことのない孤児オリバー。道端で会った気さくな少年が、ロンドンで住居や仕事の世話してくれる人物を紹介するというが……。苛酷な運命に翻弄される少年とそれを取り巻く人々の思惑をドラマチックに描いた、ディケンズの出世作。挿絵多数!
  • オーロラの殺意
    -
    1巻495円 (税込)
    ソビエト連邦政府に蹂躙される少数民族の地下組織グループに潜入した日本人の若者は…  藍子が、父の神保正和の書棚から発見した古文書……それは極北の地ヤマロネネツ民族管区の娘と結婚した曾祖父輪介が書き遺したものだった。彼女はそこに書かれた少数民族の生活に興味をいだいてモスクワへと旅立っていった。しかし帰国後不審な事故死を遂げ、さらに恋人の月村照も同じような事故に遇って死んでいった。いまや、二人の死に疑問をいだき、執拗に真相を追及しつづける月村の弟・皓も、背後に蠢く、巨大政府と少数民族の苛酷な運命のなかにのめり込んでいくのだった……。  ソ連の少数民族差別の問題を扱い、性のユートピア思想についても言及した、冒険サスペンス小説の傑作。 ●藤本泉(ふじもと・せん) 1923年、東京生まれ。日本大学国文科卒業。1966年に「媼繁盛記」で第6回小説現代新人賞を受賞し文壇にデビュー。部落問題を扱った第17回江戸川乱歩賞最終候補「藤太夫谷の毒」(のちに『地図にない谷』と改題して刊行)、第75回直木賞候補『呪いの聖域』、第30回日本推理作家協会賞長編賞候補『ガラスの迷路』など話題作を立て続けに発表したのち、1977年に『時をきざむ潮』で第23回江戸川乱歩賞を受賞。その他、伝奇ミステリ「えぞ共和国」シリーズなど著書多数。1989年2月、旅行先のフランスから子息に手紙を出したのを最後に消息を絶ち、行方不明のまま現在に至っている。
  • 介 錯 人
    -
    不幸は突然、襲ってきた。藩内で陽明学を講ずる門出転(かどでうたた)に幕府から苛酷な罪科が下されたのである。「切腹」。この学問は国禁とされていた。愛弟子・和三郎の動揺は激しかった。「師の大恩に報いるには自ら介錯人を努めること」と申し出た。師を送る日が迫る。和三郎は〃失敗〃の夢にうなされた。さて当日は……? 武士道小説の名手が織りなす美しくも悲しい九編の宿命絵巻。
  • 海兵四号生徒
    -
    1巻550円 (税込)
    デモ隊の喧騒をよそに、足どり重く街路をぬう中年の男。同窓生の集まる母校へと向かう彼の脳裡をよぎるのは、少年時代の不器用でひたむきなおのれの姿だった。苛酷な鍛錬に堪え、田舎中学の柔道部優勝に貢献した盛田修平は、みずからを律するものを求め、それに堪え、そしてそれを越えることにより他をも律し得る存在たらんとして、海軍兵学校を志願した。再び続く厳格な規律と鍛錬の日々、個性豊かな同期生との友情を得、やがて戦場へと向かう。太平洋戦争前夜の青春群像を描く力作。
  • 輝ける碧き空の下で 第一部(上)
    -
    1~4巻517~572円 (税込)
    明治四十一年、第一回ブラジル移民七百九十一名を乗せ笠戸丸がサントスに入港した。夢と希望に満ちた彼らを待ち受けていたのは、苛酷な自然と厳しい労働だった――。大農場で農奴にひとしい生活を送る井原・山口家の人々。色々な職業を転々とする香山六郎。農場主に支配されない日本人入植地を夢みる平野運平。紺碧の空の下、苦闘する初期移民の姿を描いた構想十余年の大作第一部。
  • 格闘する者に○
    3.8
    これからどうやって生きていこう? マイペースに過ごす女子大生可南子にしのびよる苛酷な就職戦線。漫画大好き→漫画雑誌の編集者になれたら……。いざ、活動を始めてみると思いもよらぬ世間の荒波が次々と襲いかかってくる。連戦連敗、いまだ内定ゼロ。呑気な友人たち、ワケありの家族、年の離れた書道家との恋。格闘する青春の日々を妄想力全開で描きます。直木賞受賞作家の才気あふれる小説デビュー作。(解説・重松清)
  • 風に向かう花のように
    5.0
    どれほど絶望しても、決して人生を投げださない――すべて失った最果ての地で、あなたが教えてくれたこと。叙情ヒストリカル・ロマンスの名手カーラ・ケリー最新作! 19世紀、アメリカ西部。故郷から遠く離れた地で、スザンナは試練に見舞われていた。夫の暴力からどうにか逃れてこの地にたどりつき、教師として身を立てようと決心したのだが、よそ者を嫌う住民たちから邪険にされる日々――そんななか彼女を守ってくれたのは、優しい目をした軍医ジョーだった。自らも苛酷な人生を歩んできたジョーは、スザンナの傷ついた心にそっと寄り添い……。
  • 活断層上の欠陥原子炉 志賀原発―はたして福島の事故は特別か (科学と人間シリーズ5)
    -
    1巻2,200円 (税込)
    苛酷事故は能登で起こっていたかもしれない―原発の心臓部で次々と起こる事故。臨界事故は8年間も隠ぺい。住民と科学者の調査で活断層の決定的証拠も!原発問題に30年向き合ってきた経験から、原発のない日本をどう実現するかを提言。
  • 雲竜 火盗改鬼与力
    値引きあり
    -
    町奉行とは別に設置された「火付盗賊改」(通称・火盗改)は、強大な権限と苛酷な詮議で凶賊たちを震え上がらせた。火盗改・横田源太郎配下の与力・雲井竜之介は、一見優男だが剣の達人。柳橋の船宿・瀬川屋に入り浸りつつ、5人の密偵を事件探索に潜らせている。米問屋押し込みが発生し、凶悪な手口から十数年前に市中を荒らしまわった賊との関連が疑われたが、雲井の密偵の1人が死体で見つかり…。新シリーズ、第1弾!
  • カトク 過重労働撲滅特別対策班
    3.6
    1巻866円 (税込)
    「目標達成」と「働き方改革」の間で翻弄される日本のビジネスパーソンたち。 ブラック企業から人々を救え! 時代が待望した文庫書下ろし小説。 「カトク」とは、ブラック企業が社会問題化する中、大企業の違法な長時間労働を専門に取締る目的で、東京と大阪の労働局に作られた「過重労働撲滅特別対策班」の略称。 主人公は、カトクの最年少監督官・城木忠司。 ある過去の出来事がきっかけで、民間から労働基準監督官に転身した彼は、女性上司の村井真理班長の指導の下、今日もこの国の第一線で働く人々の苛酷な現実に誠実に向き合い、悩みながら奮闘します! 筆者は『狭小邸宅』はじめ、ブラック企業描写に定評のある新庄耕さん。 すべての働く人必読の、文庫書下ろし長篇小説です!
  • カナダ・エスキモー
    -
    白夜の地・カナダ北極圏、人類の住むに最悪の永久凍土地帯。この苛酷な自然条件の下でユーモラスに生きる狩猟民族、カナダ・エスキモーの姿を心を、文化人類学的視点で捉え、みごとに活写する異色のルポルタージュ。「その後のカナダ・エスキモー」も収録。
  • カナリアが見る夢は
    -
    20世紀初頭の英国。自由と激動の時代に愛された乙女は、稀代の歌姫として羽ばたきはじめる――ペニー・ジョーダン幻の未邦訳作! 歌手になるという幼い頃からの夢を叶えるため、希望を胸にリバプールへやってきたヘッティ。だが、刺激に満ちたこの街で待っていたのは、屋根裏での共同生活や苛酷な待遇だった。そんな日々を懸命に生きる彼女に、あるアメリカ人実業家が目を留める。その手腕によって夢への階段を上っていくヘッティは彼に惹かれていくも、心の片隅にはいつも兄のように慕っていた幼なじみのジョンがいて……。
  • 鎌倉佛教 親鸞・道元・日蓮
    -
    乱世の厳しさが「信心」を決定させた中世の社会的背景を捉えつつ、体験的に仏教を追求し、新しく法灯を掲げた、親鸞の叙情的人間性と愛欲の葛藤、道元の深い論理の思索、日蓮の苛酷な受難の生涯にみる自己形成への奮闘と彼らの信仰の諸相を比較検討する。

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  • 神様のカルテ
    完結
    3.0
    夏川草介原作の同名書籍・映画のヒットを受け、映画『神様のカルテ2』を完全コミック化! 「24時間365日対応」。 若き内科医・栗原一止の勤務する本庄病院の信念だ。 苛酷な現場だがしかし、患者に寄り添い全力を尽くそうとする一止の元に、大学時代の親友、進藤辰也がやってきた。 喜びもつかの間、時間外勤務を一切受けつけない辰也と衝突してしまう一止。 医者とは?家族とは?生きるとは? 自らの生き方を考えたとき、一止が出した答えとは――!?
  • 花紋
    3.7
    ろうたけた美貌とたぐいまれな才を宿し、大正歌壇に彗星の如く登場し、束の間の輝きを放って突如消息を断った幻の歌人御室みやじ。河内長野の大地主の総領娘として、苛酷な因襲に抗いながら、国文学者荻原秀玲との宿命の恋に全てを賭け、略伝に夭逝と記されたように、自らの生をまで世間から葬り去った、激しい情熱と苦悶に貫かれたその半生を重厚な筆致でたどった長編小説。
  • かれらの中の海
    -
    あらゆる生命の源である海。人間の暴力で死に絶えんとしている海。……苛酷な生存競争に疲れ、死を決意して沖へ向った一人の青年を救い、訓練の後、再び地上へ送り返したのが。銀河連邦から派遣された宇宙よりの使者……。人間には、海を甦らせる事が、はたして可能なのか? SFの手法を駆使し、物質文明を断罪する、警告の書。
  • 河内源氏 頼朝を生んだ武士本流
    4.0
    十二世紀末、源頼朝は初の本格的武士政権である鎌倉幕府を樹立する。彼を出した河内源氏の名は武士の本流として後世まで崇敬を集めるが、祖・頼信から頼朝に至る一族の歴史は、京の政変、辺境の叛乱、兄弟間の嫡流争いなどで浮沈を繰り返す苛酷なものだった。頼義、義家、義親、為義、義朝と代を重ねた源氏嫡流は、いかにして栄光を手にし、あるいは敗れて雌伏の時を過ごしたのか。七代二百年の、彼らの実像に迫る。
  • 患者よ、がんと闘うな
    4.0
    自分のがん治療法を決めるのは患者自身だ! がん死の恐怖に煽られ、がんと闘わさせられて、苛酷な治療に苦しむ患者たち……。手術はほとんど役にたたず、抗がん剤治療に意味のあるがんは全体の一割にすぎず、がん検診は百害あって一利もないことを知ろう。無知や誤解にもとづくがんについての認識を改め、後悔しないため、自分のがん治療法は自分で決める。そのための書。
  • 奸婦にあらず
    値引きあり
    -
    その美貌と聡明さを武器に、忍びとして活躍する村山たかは、ある時、内情を探るために近づいた井伊直弼と激しい恋に落ちる。だが、苛酷な運命が二人に襲いかかって……。著者の代表作が新装版で登場!
  • 【合本版】月蝕紀列伝 全11巻
    -
    盗賊の少女ピュティアは見た―その男が、半獣人と化した賞金稼ぎを真っ二つに切り裂くのを。黒衣を纒ったその男は、冷めた表情のまま、剣を収めた―氷の刃を持つ剣を。彼の名はフレオリック。何の罪を犯したのかはわからないが、その首には金貨三千枚がかけられているという。「冗談じゃない!あの剣の腕さえあれば、その十倍は軽く稼げるってもんさ!」ピュティアは、この男―フレオリックに付いていくことを決心した。だが、彼女はまだ知らない。それがどんなに苛酷な旅になるかを…。本格的ヒロイック・サーガ、ついに登場! 果てしなき冒険が今はじまる。 特典として、カバーイラストコレクションを収録! ※本作品は『月蝕紀列伝』シリーズ全11巻を収録しています。 ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。
  • 希以子(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 東京・下町生まれの希以子には二人の母親がいた。養母マツには美しい娘・美佐緒がおり、希以子にとってはあこがれの存在だった。しかし、生母よしが男と出奔したころから人生の歯車が狂い出す。大洪水や関東大震災に被災して人の命の儚さを知り、美佐緒の嫁ぎ先の長男・市太郎と互いの愛を確かめ合うも許しを得られずに離別。親のすすめで結婚するが、夫の暴力に耐えかねて離婚。その後、満州で成功した市太郎と再会。彼の誘いのままに、幼子を連れて大陸に渡るが…。苛酷な運命に翻弄されながらも、激動の時代を、明るく逞しく生き抜いた女の物語。
  • 消えたマンガ家 (1)
    3.5
    画力もあり、ストーリーもうまい、力量のあるマンガ家が、ふと気がつくといなくなっている。富樫義博、山田花子、ちばあきおらの跡を追い、「消えたマンガ家」の裏にある、マンガ雑誌の苛酷な現実を暴く。 1996年刊行の紙書籍版より、一部変更箇所があります。掲載されている漫画家は以下です。 ちばあきお 徳南晴一郎 冨樫義博 山田花子 ねこぢる(ボーナス・トラック)
  • 北アルプス殺人組曲
    -
    北アルプス南岳で、新進画家・植垣達雄が墜死!? 引き上げられた死体は登山靴を履いていなかった……。友人の変死に不審を抱く竜泉寺純(りゅうせんじじゅん)。……彼の推理が進むにつれて、第二、第三の犠牲者が! 美しくも苛酷な北アルプスに、アリバイと密室の謎が絡み合う。 著者はベテランのアルピニスト。奏でられるのは殺人のメロディー。
  • 旧約聖書 ヨブ記
    3.7
    神を畏れ敬うことこの上なく深く、道徳的にも信仰に於ても非の打ち所のない暮しを続けて来たヨブに神は次々と苛酷な試練を下した。罪なくして受けねばならないこの重荷の意味を問うてヨブは苦悩する。神の義に人間の義を対決させ問いつめる本書は、旧約の中でも際立った特色を持ち、文学、哲学等に与えた影響も特に強い。

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  • KILLA(1)
    完結
    3.0
    全3巻660円 (税込)
    舞台はイギリス。伝統あるロンドンの演劇界に、彗星のごとく現れた美貌の青年、キラ=クイーン。彼は一夜にして大スターにのし上がる。その背景には、昔、演劇界を追われたひとりの男の執念があった――――。男の名は、フレドリック・ライモン。彼は苛酷な特訓でキラを育て、栄光を甦らせようとしていた。しかし、そのキラの美しい仮面の下には、恐るべき毒牙が隠されていて……!? 大和和紀渾心のピカレスクロマン、開幕!!
  • キルギスの誘拐婚(単話版)<処女市場~東南アジアの売春事情~>
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    苛酷で無慈悲な現実に抗うこともできず、虐げ蹂躙される少女たち……。 今なお東南アジアにはびこるおぞましき闇社会の実態――!! 拉致され自由を奪われるまま見ず知らずの男の花嫁に……!? 女の尊厳を踏みにじる忌まわしき因習婚! ※この作品は「処女市場~東南アジアの売春事情~」に収録されております。重複購入にご注意下さい。
  • ギッシング短編集
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    『ヘンリ・ライクロフトの私記』で知られる英国の作家ギッシング(1857~1903)の短編集。とりどりの人生の皮肉を描きながら、どこかに救いがある読み物群。苛酷ななかに忍び寄るミステリー的雰囲気(「詩人の旅行かばん」)、ロンドンの最下層民の生態を描く「ルーとリズ」、食費を削ってまで好きな本を買い漁る男を描く「クリストファーソン」など印象的な8篇を訳者が選び収録した。
  • ギリシア人の物語1―民主政のはじまり―(新潮文庫)
    4.5
    1~4巻825~1,320円 (税込)
    古代ギリシアで民主政はいかにして生まれ、いかに有効活用され、見事に機能したのか? なぜ現代まで脈々と続く哲学や科学、芸術の起源となることができたのか? そこには数少ない市民で強大な帝国ペルシアと対峙しなければならない、苛酷な状況があった――。ギリシア人なくしてローマ人なし。「ローマ人の物語」以前の世界を描き、現代の民主主義の意義までを問う著者最後の歴史長編全四巻。
  • ギリシア人の物語(1~4)合本版(新潮文庫)
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    古代ギリシアで民主政はいかにして生まれ、いかに有効活用され、見事に機能したのか? なぜ現代まで脈々と続く哲学や科学、芸術の起源となることができたのか? そこには数少ない市民で強大な帝国ペルシアと対峙しなければならない、苛酷な状況があった――。ギリシア人なくしてローマ人なし。「ローマ人の物語」以前の世界を描き、現代の民主主義の意義までを問う著者最後の歴史長編全四巻。 ※当電子版は新潮文庫版『ギリシア人の物語』1~4巻をまとめた合本版です。
  • 合本版 楠木正成(上・下) 新装版
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    時は鎌倉末期。幕府の命数はすでに尽き、乱世到来の情勢下、大志を胸に雌伏を続けた男がひとり――。その名は楠木正成。畿内の流通を掌握した悪党は、倒幕の機熟するに及んで草莽の中から立ち上がり、寡兵を率い強大な六波羅軍に戦いを挑む。楠木一党は、正成の巧みな用兵により幕府の大軍を翻弄。ついには赤松円心、足利高氏(のち尊氏)らと京を奪還、後醍醐帝の建武新政は成就したが……。信念を貫くも苛酷な運命に誘われ死地へ赴かざるを得なかった、悲運の名将の峻烈な生を迫力の筆致で描く、北方「南北朝」感涙の最終章。 【目次】 第一章 悪党の秋 第二章 風と虹 第三章 前夜 第四章 遠き曙光 第五章 雷鳴 第六章 陰翳 第七章 光の匂い 第八章 茫漠 第九章 人の死すべき時  解説 細谷正充
  • グレートジャーニー ――地球を這う〈1〉南米アラスカ篇
    4.0
    およそ五〇〇万年前、タンザニア・ラエトリに誕生したといわれる人類は、アフリカを飛び出しユーラシア大陸を横断、ベーリング海峡を渡って極北の地を越え、北米大陸、南米大陸を縦断して南米最南端に到達した。この人類拡散の壮大な旅を、探検家は自らの脚力と腕力だけで遡行した。本書では、旅の途上で出会った、我われと同じ祖先をもつ人びとが、苛酷な自然とどのように折り合い、どのような生活文化を生み出し、どのように人と関わって生きているのか、一二〇点のカラー写真とともに紹介する。
  • グレートジャーニー ――地球を這う〈2〉ユーラシアアフリカ篇
    4.0
    今からおよそ五〇〇万年前、アフリカに誕生したといわれる人類は、大陸を飛び出しユーラシアを横断、ベーリング海峡を渡って極北の地を越え、北米大陸、南米大陸を縦断して南米最南端に到達した。この人類拡散の壮大な旅路を、探検家は自らの脚力と腕力だけで遡行した。本書では、苛酷な自然との折り合い、調和しながら、豊かな生活文化や宗教を産み出してきた人びとの姿を活写しながら、足掛け一〇年の旅のクライマックス、タンザニア・ラエトリにゴールするまでの過程を、カラー写真一三〇点とともに辿る。
  • 鶏肋集/半生記
    4.0
    子守り男に背負われて見た、花の下での葬式の光景。保養先の鞆ノ津で、初めて海を見た瞬間の驚きと感動。福山中学卒業と、京都の画家橋本関雪への入門志願。早稲田大学中退前後の、文学修業と恋の懊悩。陸軍徴用の地マレー半島で知った苛酷な戦争の実態。明治31年福山に生れ、円熟の作家が心込めて綴った若き日々・故郷肉親への回想の記。
  • 穢れの聖女アグネス(単話版)<処女市場~東南アジアの売春事情~>
    -
    苛酷で無慈悲な現実に抗うこともできず、虐げ蹂躙される少女たち……。 今なお東南アジアにはびこるおぞましき闇社会の実態――!! 結婚式の日に連れ去られそのまま監禁&折檻! 奴隷と化した娘は権力者の性の餌食にされて……!? ※この作品は「処女市場~東南アジアの売春事情~」に収録されております。重複購入にご注意下さい。
  • 結界師への転生 : 1
    4.0
    ふと目が覚めると、久保たもつ(34歳)は異世界に転生していた。それも、「結界LV1」のスキルを持つ6歳の奴隷として。死にそうになりながら地獄の特訓をこなし、日々結界師としての才能を開花させていく。最悪で苛酷にしか見えない状況や、次から次に降りかかってくる厄介ごとに翻弄されながら今日も全力で奮闘するのであった―― 「小説家になろう」発、大人気異世界ファンタジー!
  • 検証 原発労働
    -
    いま、福島第一原子力発電所の事故現場で、誰がどのような状況で働いているのか。ピンハネ、違法派遣、偽装請負。劣化する働きかたを象徴する原発労働の実態を、現場での調査を踏まえて報告する。高い放射線量などの苛酷な労働環境のなか、緊急作業に従事する「フクシマの英雄たち」への報酬が日給8000円という現実。

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  • 剣に賭ける
    -
    万延元年三月三日。銃声を合図に侍たちが駕籠の中に斬り込んだ――。反政府主義者の弾圧を行った大老、井伊直弼を襲撃する水戸藩士は、眼も開けていられない降雪のなかで、猛牛さながらに突進を繰り返した。道場剣法とは違う斬り合いの苛酷さを描いた「桜田門外の血闘」など、命のやりとりに身をさらした剣士たちの潔い覚悟を描いた士道小説集。
  • 撃沈 太平洋海戦記
    4.0
    日本帝国海軍かく戦えり! 南太平洋の荒浪のただ中、史上最強の米機動部隊に熾烈な海戦を挑むこと数度、太平洋海戦中もっとも長期にわたって勇戦奮闘した「栄光の空母・瑞鶴」。不沈艦の名をほしいままに、シブヤン海で激闘九時間。ついに海のもくずと消えた世界最大の巨艦の最期を描く「戦艦武蔵自沈す」など、連合艦隊の華麗な日々とその苛酷な運命をたどる海のドラマ集。
  • 月光の海
    -
    沖縄の孤島、黒潮洗う白い崖(ギタラ)で何が起きたのか。米軍艦船への体当たりに失敗した若き特攻隊員は、不時着後、苛酷な運命に翻弄される。迫る米軍の上陸、自決か捕虜か。あの遠い夏の日の"愛と死のドラマ"が甦える。戦後半世紀、秘めてきた苦悩の足跡を追う、『月光の夏』に続く感動ノベル。
  • 月蝕紀列伝1 氷刃のフレオリック
    -
    盗賊の少女ピュティアは見た―その男が、半獣人と化した賞金稼ぎを真っ二つに切り裂くのを。黒衣を纒ったその男は、冷めた表情のまま、剣を収めた―氷の刃を持つ剣を。彼の名はフレオリック。何の罪を犯したのかはわからないが、その首には金貨三千枚がかけられているという。「冗談じゃない!あの剣の腕さえあれば、その十倍は軽く稼げるってもんさ!」ピュティアは、この男―フレオリックに付いていくことを決心した。だが、彼女はまだ知らない。それがどんなに苛酷な旅になるかを…。本格的ヒロイック・サーガ、ついに登場!果てしなき冒険が今はじまる。
  • 恋盗人
    5.0
    美人アナウンサー・細川知子が不倫相手の杉正彦とデート中、杉の妻が何者かに殺される。あわてた二人は、死体をひそかに琵琶湖畔に埋めるが、まもなく、「犯行を目撃した。500万用意せよ!」の脅迫状が……。甘い生活から一転、苛酷な運命に翻弄される知子。衝撃のドンデン返しを秘めた、魅惑的長編推理。美人アナウンサーを翻弄する愛の迷路。愛しあう男女を引き裂き、殺人にまで駆り立てるものは何?

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