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本書に関しては成田先生のTwitterで紹介されていたのを見て、購読するに至った。
私自身システムエンジニアとして働いている身でAIについては一般の方よりは多少詳しいと自負していたが、アメリカやインドでの実像については本書でかなり勉強になった。
思想としては社会学的な要素が多く、解決策と
...続きを読むして協同することの意義を推している印象を感じた。
私個人としてはオンデマンドワークの良いところには目がいっていたが、生活基盤的な補償の観点は大きく見過ごしていたと理解した。
これからの働き方にはオンデマンドワークは必要になってくることは世の中の少子高齢化や格差社会などの流れ的にも想像できそうだと感じた。
本書で提示された解決策はその前に語られているフィールドワークによるワーカーの事例に基づいて提案されており、現在の課題の洗い出しとその対応策としての理想として面白く感じる。
本書でも事実として解決策のような手を打つプラットフォーム企業や人はいないといっており、本当にこれからの課題なのがわかる。
そういう意味では、日本も何年か後にぶち当たる課題かもしれないし、日本的文化がそれを阻むのかもしれないと考えさせられた。
この本で成田先生が書いている解説の通り、AIは人と共同でき、AIが仕事を奪うという勘違いをする人間こそ真の敵であるという考えには同意する。
そして、暗黒面への課題を一般化する意味でも本書は良書であると私は感じました。
ただ、読む人を選ぶ気もするし、好みも分かれそうな気がする…