愛を乞うひと

愛を乞うひと

528円 (税込)

2pt

複雑な家庭事情により、孤児院に預けられていた照恵は、十歳の時、再び母に引き取られた。だが、いたいけな少女にとってそれはあまりにも苛酷な日々の始まりだった。情容赦のない母の仕打ち。何度も殺されかけた八年間。それでもひたすら母に愛を欲した。だが、祈りは届かなかった……。母への限りない憎しみと愛への渇望。その狭間で何年も彷徨い続けた照恵はいま、親子の絆をさがす旅へと向かう。各界から絶賛を浴びた生命を余すところなく描ききる感動の長編小説。

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愛を乞うひと のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年02月05日

    内容(「BOOK」データベースより)
    血のつながりの、いったいどんな意味があるのだろうか?母親に何度も殺されかけた娘の復讐と親子の絆を探す物語。

    20年程前にこの本を読んだ時の衝撃は今でも忘れられない。愛を乞う乞食だったという描写が未だに忘れられずに頭にこびり付いていました。妻に勧めた事を切欠に再...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    大学時代に
    「あ、これ、映画になってた」
    と思い、何気なく手に取りました。

    衝撃です。

    母親の娘に対する虐待を描いてるんですが…。
    怖いはず。怖いはずなのに
    目が放せない。先を読みたい。

    自分的にはビリーミリガンを読んだときに近いくらいはまって一気に読んでしまいました。
    なんか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    虐待には様々な種類がある。だが、どんな仕打ちを受けその相手を呪おうとも、心の底に転がっているものはその現実とは相容れないものであったりする。母が娘をいたぶる。娘はそれでも「母」ではなく「母親」というものを求める。なんて哀しいことか。「そうだ、このやわらかさなのだ、おかあさんというのは。子どもが抱きつ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月24日

    実母からの理不尽な虐待が、読むのも辛くなるけれど、昭和のこの時代ならあり得るかもなあと思わされた。虐待を繰り返さずに済んだことが救いで、決して母との和解とはならないラストシーンもある意味リアリティがあった。
    複雑な戸籍制度からくる誤解を軸にしたストーリー展開も現実味がある。

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    Posted by ブクログ 2021年06月13日

    ネットで見かけて気になり読みました。亡き父の遺骨を探すところから始まる本作は、愛を探し求める物語でもありました。父親が亡くなったのが30年以上の昔ということもあり、記録に残っていない、覚えていない、記憶違いに翻弄されて遺骨の行方は杳としてしれない。物語の中盤、主人公である照恵が実母から激しい折檻、壮...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年09月16日

    虐待の描写が激しくて、その部分が強く印象に残ってしまうけど、父の遺骨の行方を追っていくストーリーも引き込まれて一気読みできる。
    初めて読んでからすでに15年ほど経っているが、この冬にドラマ化するとのことで再読。2016.09.15

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    Posted by ブクログ 2015年07月20日

    最悪の相手であれば、相手の気持ちを理解する必要はない、かー。言われてみれば当たり前のようで意外と難しい。ラストが強烈でまた良し。

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    Posted by ブクログ 2011年05月23日

    虐待、そして血のつながりについて考えさせられました。
    主人公の父のふるさと台湾にも行ってみたくなった。

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    Posted by ブクログ 2011年01月09日

    この本を読むのは二度目。小学生の頃親用と子供用の学級文庫があって、私は親用にまわってきたこの本をついでに読んだのだった。当時は虐待の場面が鮮烈に記憶に残ったけれど全体の量からするとたいしてたくさん描写があるわけじゃない。怖かったなあ。

    主人公は高校生の娘を持つ母親。市役所にて父親の戸籍謄本を取り寄...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年12月29日

    最初は何気ない家族の話しかなと読みはじめたけど、次第に話がどんどん大きくなる。どんどん知られざる事実がでてきて次々読み進めたくなる。

    母娘の深い結びつきと、強さに家族の意味を考えさせられる。


    何があっても子供は母の愛を求めるものなんだと思う。

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