感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2021年04月22日
虐待という悲惨な出来事の描写もあるが、胸糞な気分にもならず最後まで読み通すことができました。過去の傷は消えないかもしれないけど、主人公が少しだけ救われた展開で良かったです。(実際の虐待サバイバーはこの描写をどう思うか分からないけど)
Posted by ブクログ 2017年02月05日
内容(「BOOK」データベースより)
血のつながりの、いったいどんな意味があるのだろうか?母親に何度も殺されかけた娘の復讐と親子の絆を探す物語。
20年程前にこの本を読んだ時の衝撃は今でも忘れられない。愛を乞う乞食だったという描写が未だに忘れられずに頭にこびり付いていました。妻に勧めた事を切欠に再...続きを読む読。
虐待のシーンは読んでいて未だに辛くて、読んでいて胸がぎゅーっと苦しくなります。人が苦しんでいるのは創作でも苦手な私。
でもこの本で主人公は娘と亡き父に支えられてひたすらに光に向かって歩き続けます。次第に明かされていく出生と父の生い立ち。次第に霧が晴れて来るのに、何で母がここまで自分を虐待したのか謎が深まるばかりなり。
ちなみに映画だけを見ると最後の描写が全然違うものになるので是非本で読んでいただきたい。はっきり言ってこれ一作しか面白いのが無い作家さんですが、これはまさに渾身の一撃です。プライベートでも大変な事が有る作家さんでした。既に鬼籍に入っております。合掌。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
大学時代に
「あ、これ、映画になってた」
と思い、何気なく手に取りました。
衝撃です。
母親の娘に対する虐待を描いてるんですが…。
怖いはず。怖いはずなのに
目が放せない。先を読みたい。
自分的にはビリーミリガンを読んだときに近いくらいはまって一気に読んでしまいました。
なんか...続きを読む、こういうのを読んでしまう自分の残酷さみたいなものを感じた作品でもあります(笑)
Posted by ブクログ 2009年10月04日
虐待には様々な種類がある。だが、どんな仕打ちを受けその相手を呪おうとも、心の底に転がっているものはその現実とは相容れないものであったりする。母が娘をいたぶる。娘はそれでも「母」ではなく「母親」というものを求める。なんて哀しいことか。「そうだ、このやわらかさなのだ、おかあさんというのは。子どもが抱きつ...続きを読むいたとき、自分の体の肉をほんのひとけずりして、そのくぼみにちいさなからだを埋め込むことがでくるひとなのだ」
Posted by ブクログ 2022年11月24日
実母からの理不尽な虐待が、読むのも辛くなるけれど、昭和のこの時代ならあり得るかもなあと思わされた。虐待を繰り返さずに済んだことが救いで、決して母との和解とはならないラストシーンもある意味リアリティがあった。
複雑な戸籍制度からくる誤解を軸にしたストーリー展開も現実味がある。
Posted by ブクログ 2021年06月13日
ネットで見かけて気になり読みました。亡き父の遺骨を探すところから始まる本作は、愛を探し求める物語でもありました。父親が亡くなったのが30年以上の昔ということもあり、記録に残っていない、覚えていない、記憶違いに翻弄されて遺骨の行方は杳としてしれない。物語の中盤、主人公である照恵が実母から激しい折檻、壮...続きを読む絶な虐待を受ける様は私自身の体験と重なる部分があり、胸がずっと痛くて読んでいて苦しかったです。父の遺骨を求めて故郷である台湾にまで出かける照恵。この果てしない旅路は愛してくれた父を求める旅であり、母から愛されなかった自分を癒すものでもあっただろうと思います。この物語では血縁者でない人々が幼い照恵を慈しみ、愛してる場面が強調されています。血によらない愛、血の中に愛はない、家族愛とは一体何処を拠り所にして発生するのか、思わず考えてしまいます。ラストがとても印象的でした。
Posted by ブクログ 2016年09月16日
虐待の描写が激しくて、その部分が強く印象に残ってしまうけど、父の遺骨の行方を追っていくストーリーも引き込まれて一気読みできる。
初めて読んでからすでに15年ほど経っているが、この冬にドラマ化するとのことで再読。2016.09.15
Posted by ブクログ 2011年01月09日
この本を読むのは二度目。小学生の頃親用と子供用の学級文庫があって、私は親用にまわってきたこの本をついでに読んだのだった。当時は虐待の場面が鮮烈に記憶に残ったけれど全体の量からするとたいしてたくさん描写があるわけじゃない。怖かったなあ。
主人公は高校生の娘を持つ母親。市役所にて父親の戸籍謄本を取り寄...続きを読むせたいと訪ねる冒頭から始まる。
主人公は幼少期より高校生になるまで放蕩な母親に虐待を受け続けており、悲愴に満ちた青春期を送っていた。その時代を生き抜けたのは結核で死んだ台湾人の父の加護があったからだと思うのだった。そして主人公は娘の助力も得て父親のお骨探しを始める。台湾にすら飛び、どうにかまた気が弱く優しかった父親に会いたいと願う。
娘はそれが母親の愛を探す旅にも見えたと語る。
ラスト、歳老いた母親の介護をする白昼夢を見る主人公。おむつを変えながら母親の尻を叩く主人公…。END
ラストが…。どういうことだ。
Posted by ブクログ 2010年12月29日
最初は何気ない家族の話しかなと読みはじめたけど、次第に話がどんどん大きくなる。どんどん知られざる事実がでてきて次々読み進めたくなる。
母娘の深い結びつきと、強さに家族の意味を考えさせられる。
何があっても子供は母の愛を求めるものなんだと思う。
Posted by ブクログ 2013年02月28日
ラストが…。胸をぐわっと掴まれた感じ。
親子って因果なものだとつくづく思った。血からは逃げられないんだなぁって、本当に嫌になる。虐待は本当に本当にどうにかしたい、なくしたい。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
映画になったときに、映像で見る自信がなくて本で読んだ作品。虐待の過激さが売りだったら最後まで読めなかったでしょうね。救いは深草の明るさと強さ。そして少女時代の照恵の、どれだけの扱いを受けても母親からの愛情を欲する哀しい一途さ。謝られたいわけじゃないし、そうなっても決して許せるものじゃない。けど少しで...続きを読むも、最後の一瞬でもいいから愛情を見せてほしい。母親からの愛情を求めるのは人間の大元に備わってる感性なのではないかと感じました。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
すごかった。柳美里くらいすごい。
でもやっぱり愛はほしい。
誰にあたえて、誰にあたえてほしいか・・・
それを知るのはきっと死ぬときとか、そのくらいなのかもね。
Posted by ブクログ 2021年04月23日
中高生の時に読んだ記憶があります。なぜ手に取ったのか…。古本で買ったので、表紙がクレヨンで書いたようなバラの絵でした。
この本で初めて“虐待”ということを知りました。本文に虐待って書いてあったかな?“折檻”ってことばが脳裏に焼き付きました。
Posted by ブクログ 2018年10月28日
この本に出会ったのは、大学生の時、
駅で乗り換えのタイミングで、改札をでて、本屋によったところで・・・
当時背表紙が赤で・・目を引いたのもあるかもしれません。。
一部の作家を除いてあまり、ひいきが私はなく、これと思ったものは読むことが多いです。
虐待という言葉が使われて久しくない・・・
母...続きを読むと娘の間での虐待
父と娘の間には、心が通じているのかと思われる一面が垣間見られます。
愛が与えられなかったらことによる無意識の行為
私はまだ子供がいませんのでそのあたりの気持ちは察せないかもしれないですが。。。
生きてきた境遇、それが人生に与えるウェイトは大きいと思います。
この作品、近年、映画化もされました。
いろいろ考えさせられる作品でした。
Posted by ブクログ 2016年09月19日
折檻の描写が凄まじい。なにもここまでというくらい容赦ない。映画化、ドラマ化していますが、映像で観るのはキツいかもしれない。
殆ど描かれなかった弟の人生はどんなだったのだろうか。
Posted by ブクログ 2014年04月27日
最初に読んだのは中学か高校の時だけど、自分に子供が出来、改めて読んでみると虐待をしていた母親の心境が知りたくなる。
あえて描いていないのだろうけど。
ラストの主人公の心の持っていき様は
どうも腑に落ちなかった。
Posted by ブクログ 2011年11月05日
照恵は娘の深草と支えあって幸せに暮らしている。
しかし、照恵は過酷な少女時代をすごしていた。中盤はずっと辛い少女時代の描写で、読んでいてなんて酷い母親だろうと辛くなる。
後半は冒頭の部分の続きで台湾人の父親の遺骨探し。親子の絆や血というものを考えさせられる。
Posted by ブクログ 2011年10月12日
前半は入り込めるが、後半がやや冗長な感じがした。母親に対する感情は憎悪が主体だけど、それだけでかたづけられないものもあり、わかりやすい。仕方ないのかもしれないけど、父親をちょっと美化しすぎてる気がした。赤く大きすぎる夕焼けに自分も赤く染まるのではないかとおびえて泣いたときに父親が彼女を安心させてくれ...続きを読むる場面がうらやましかった。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
最近この手の話ばかり読んでいるきがするなあ...。
なんていうか、血縁って、不思議で深いものなんだなあとしみじみ思った。
私はこの主人公と一緒で血縁者は誰もいないけれど、
こうやってどこかで私を待っていてくれるといいな。