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「目標達成」と「働き方改革」の間で翻弄される日本のビジネスパーソンたち。
ブラック企業から人々を救え! 時代が待望した文庫書下ろし小説。
「カトク」とは、ブラック企業が社会問題化する中、大企業の違法な長時間労働を専門に取締る目的で、東京と大阪の労働局に作られた「過重労働撲滅特別対策班」の略称。
主人公は、カトクの最年少監督官・城木忠司。
ある過去の出来事がきっかけで、民間から労働基準監督官に転身した彼は、女性上司の村井真理班長の指導の下、今日もこの国の第一線で働く人々の苛酷な現実に誠実に向き合い、悩みながら奮闘します!
筆者は『狭小邸宅』はじめ、ブラック企業描写に定評のある新庄耕さん。
すべての働く人必読の、文庫書下ろし長篇小説です!
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Posted by ブクログ
新庄耕らしい現代日本で実際にありそうな小説である。ブラック労働環境が主題だが、主人公は労働者ではなく、彼らの味方である監督当局の役人であるところが新しい。
その役人の活躍というか仕事を、4編の物語を通して描いている。各編とも、物語の結末を最後まで書かずに終えており、その余韻は読者に任せるのも嫌いではない。
でも、これらの小編を通して主人公が変わっていく様は、どこか既視感があり、もっと尖ったストーリーが欲しいと思った。ブラック労働ぶりにも負けないような、個性というかシナリオがないと、小説なのに現実に負けてしまう。
まだまだ視点の独自性が他の追随を許さない作者なので、今後の作品のさらなる発展を期待している。
Posted by ブクログ
私の勝手な決め付けで思い込みですが、労基署へ駆け込む人は大雑把に分けて二通り、「つらすぎる思いをして、悩みに悩み抜いて相談しようと駆け込んだ人」と、「適当に働いていたら不愉快な待遇を受けたから、ダメモトでチクってやると駆け込んだ人」がいるのではないかと。
本当に気にかけなければならないのは、誰にも相談できず、もちろん労基署に駆け込むこともできず、たったひとりで悩んでいる人。
労基署のことも、本作に出てくるブラック企業に勤める側の社員同様、お役所だと決め付けていました。でも、どこの職場にもいろんな人がいるように、お役所仕事に徹する人もいれば、どっちがブラックだと思うほど働いて、どこにも声を上げられずにいる人を救おうとしている人もいる。
死ぬほどがんばってはいけない。
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