中公文庫の検索結果
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猫がかわいくなかったら
定年まで、あと四年――。長らく会社の花形部門で働いてきた吉岡だが、ここ数年はデータ管理の閑職についている。年齢なりに、体調ははっきりと怪しくなってきた。娘が就職して家を出た今となっては、妻の多恵子と共に静かに老いていくだけの毎日だ。ところが、近所に住む望月夫妻が二人とも入院したことから、状況が一変。彼らが飼っている老猫をどうするかを巡って、町内は大騒ぎとなる。望月夫妻が住むアパートの大家も、警官も救急隊員も生活支援課も、救いの手を差し伸べようとはしない。ある理由から、この猫を引き取ることができない吉岡と多恵子の選択は……。 誰もが身につまされること間違いなしの、ユーモアと愛情に満ちた人間ドラマ。 【目次】 日曜日に (その1)/他生の縁/望月盛衰史/日曜日に (その2)/吉岡家の猫/猫に通う/祇園精舎の鐘の声/里親さがし/最後に見た姿/奇特な人/深き淵より/静かな夜のために -
『夫の墓には入りません』〈『嫁をやめる日』を改題〉
ある晩、夫が急死。これで嫁を卒業できると思いきや、舅姑や謎の女が思惑を抱えて次々押し寄せる。“愛人”への送金、墓問題、介護の重圧……がんじがらめな夏葉子の日々を変えたのは、意外な人物と姻族関係終了届!? 婚姻の枷に苦しむすべての人に贈る、人生逆転小説。『嫁をやめる日』を改題。 さだまさし氏 熟読&痛感! 「人生の荷物が多ければ多いほど、この本は笑えて泣けて、ホッとする。」 夫が亡くなった時点で、自分は誰の妻でもなくなり、晴れて自由の身だと思っていた。 だが、どうやら違うらしい。今もこれからも「高瀬家の嫁」なのだ。それも、夫が生きていた頃より、もっとずっと明確に。 (本文より) -
ひぐまのキッチン
「ひぐま」こと樋口まりあは23歳。学業優秀だったにもかかわらず、人見知りの性格が災いしてか、就活をことごとく失敗し、冴えない日々を過ごしていた。 そんなある日、祖母の紹介で、商社の面接を受けることに。そこは、米、粉、砂糖などを扱う、「コメヘン」という小さな食品商社だった。食品商社なら、大学で学んだ応用化学の知識を生かせるのではないかと意気込むまりあだったが、採用はよもやの社長秘書。 入社したまりあは、通常の秘書業務に加え、ときに取引相手に、ときに社長の友人に、料理をふるまうことになる――。 数々の児童文学賞を受賞した著者が贈る、心にも「おいしい」お仕事小説。 【目次】 商社コメヘン 引き継ぎのお好み焼き 苦しまぎれのTKG 愛しのオムライス つめたいおにぎり ふるさとの鬼まんじゅう -
亀と観覧車
ホテルの清掃員として働きながら夜間高校に通う涼子、16歳。家には、怪我で働けなくなった父、鬱病になった母がいて、生活保護を受けている。ある日、クラスメイトからセレブばかりが集う「クラブ」に行かないかと誘われる。守らねばならないものなど何もなく、家にも帰りたくない。ちょっとだけ人生を変えてみようと足を踏み入れた「クラブ」には、小説家だという初老の男がいた。生きることを放棄しかけている親を受け入れ、人と関わらず生きる日々を夢見てきた涼子は、自らの人生に希望を見出すことができるのだろうか――。33万部超のヒットとなった『ピース』の著者が、原点に戻って描き上げた、一筋縄ではいかない一気読み「純愛」物語! 彼女は何をしたのか――このラスト、あなたならどう読む? -
臨終、ここだけの話 現場で見つめた、患者と家族の事情
死んでもマグロ寿司が食べたかった患者。赤ちゃんの世話を焼く不思議な男性。自分の寿命は占えなかった占い師の患者。臨終の瞬間にまつわる、涙あり笑いありの不思議な話が満載。医師歴五十余年の臨終医が、長年看取りの現場で見つめ続けた患者と家族の事情。ほんとうに幸せの臨終とは何かを一緒に考えることができる、話題作待望の文庫化登場! -
巣鴨プリズン13号鉄扉 BC級戦犯とその遺族
極東国際軍事裁判で処刑を宣告され、断頭台の露と消えた戦犯たち。彼らの死をめぐる事実関係を洗い直し、知られざる戦争の側面を浮彫りにした力作。 -
文章読本 文豪に学ぶテクニック講座
厳選した小説から織り込まれた言葉の技術を解析し、不朽の名作といわれる所以を探る。 また、文章読本の変遷を辿って近代文学の特異性を解読し、文章術の極意に迫る。 -
渇望 女たちの終わらない旅
年齢に、どこまで抗えるのか、抗うべきなのか? 五十路の坂を迎えようとするなか、「性」の歓びを知った女たち26人の証言から綴った、衝撃のレポート。 -
検証・真珠湾の謎と真実 ルーズベルトは知っていたか
ルーズベルトは日本の真珠湾攻撃を事前に察知していたのか。戦史研究の第一人者たちが米公文書、日本側史料、当事者の証言を精査し、あの日の実像に迫る。 -
妖説 源氏物語
すでに光源氏が世を去りし、この御代。宮中を彩る殿上人が二人いた。物静かな源氏の子、薫中将。そして活発で無頼を気取る、同じく孫の匂宮。ともに亡き光源氏の影から逃れられない血の宿命。その彼らに、奇怪な魑魅魍魎たちが襲いかかる! 陰陽師白鴎とともに、平安の闇と謎に挑む彼らだが……。華麗にして不可思議な「妖説 源氏物語」ここに開幕。 -
準備だけはあるのに、旅の
響きわたる時報はしつこさを増し、「生意気女」は次々と殺される。支配を強める「むじゃき大王」を残し、私たちは旅立つことができるのだろうか? 現代女性のカオス的苦境をポップに描く長篇ファンタジー続篇。 -
海野十三 戦争小説傑作集
戦争の足音が近づく昭和十二年から昭和十九年に発表された珠玉の短篇集。戦争の不条理を訴えるものや、現在のミサイル戦を予見する異色作品を多数収録。 -
妻と恋人 おぼれる男たちの物語
「大事なのは妻だけど、愛しているのはキミだよ」――婚外恋愛に突然はまってしまった、妻と恋人のあいだで惑う不器用で一途な男たちの姿を描く。 -
綴る女 評伝・宮尾登美子
『櫂』『陽暉楼』に『天璋院篤姫』。逆境を生き抜く女性を描き、一世を風靡した国民的作家・宮尾登美子。実父との軋轢、二人の母 への想い、壮絶な満洲の記憶に、借金に苦しんだ下積み時代。作品世界に惚れ込み、先輩作家としても慕い続けた著者が、その波瀾万 丈な生涯を新たな視点で辿る。〈解説〉綿矢りさ 【目次】 前書き 第一章 誕生会 第二章 ある噂 第三章 富田屋の跡 第四章 南国 第五章 同級生 第六章 学歴 第七章 『櫂』の世界 第八章 農家の嫁 第九章 二人の母 第十章 兄と妹 第十一章 満洲の少年 第十二章 『朱夏』の村 第十三章 テレビ出演 第十四章 借金二人三脚 第十五章 事 業 第十六章 家 出 第十七章 再婚 第十八章 太宰治賞受賞 第十九章 直木賞 第二十章 映画化 第二十一章 女流作家たち 第二十二章 きのね 第二十三章 最後の小説 第二十四章 帰郷 最終章 続・仁淀川 解説 「綴る女」を綴る女 綿矢りさ
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