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名作の“急所”はラストにあり。「へそをなでています」「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。難有い難有い。」――意外と知らない唐突、納得、爆笑!? な終わりの一文。『西遊記』『吾輩は猫である』から『ライ麦畑でつかまえて』まで、世界の名著一三七冊をうしろから味わう型破りなブックガイド。 『名作うしろ読み プレミアム』を改題。
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Posted by ブクログ
『名作うしろ読み』の続編。文庫版のタイトルもいい。 たんなる名作の解説や読書案内にとどまらない。しっかり書評もしている。しかも、その評のクオリティの高さと言ったら。随所に散りばめられたトリビアもたまらない。 名作をエンディングから読み解くという、まさに逆転の発想。確かにエンディングはダルマの目入れ。...続きを読むそれによって、読後の印象は決まってしまう。作者が腐心しないはずがない。 このおもしろい企画、ふつうの評論家なら、そのおもしろさに呑まれてしまうのだが。そこは斎藤美奈子、きっちり勝負している。 とくに『チャタレイ夫人の恋人』、『サンドリヨン』、『マッチ売りの少女』、『最後のひと葉』、『高瀬舟』、『吾輩は猫である』、『夏への扉』、『華氏451度』は秀逸。唸らされる。 ほんと、職人芸だね。
見開き2ページ程度でよめる良質のブックガイド。わたしは子供時分からそこそこの読書量だと思うけど何故か日本の古典名作を読まずに来たのでこういうガイドはあらすじもポイントも手軽に押さえられて便利。齋藤美奈子さんの著作がほんとうに好きなんだけども、ほんとこのかたいったいどういう方なんだろ
納得できる結末も、腑に落ちない結末も含め、ラストに注意を向けることは、表面の細部に目を凝らし、物語全体を吟味し直すことに通じる。
日本と世界の名作を「最後の一文」に注目して語る。一作につききっちり見開き2ページ、時にバッサリと斬る近現代ブックガイド。 未読作品で面白そうだったのは、鶴見和子『南方熊楠』、中島らも『カダラの豚』、チェペック『ロボット』、藤枝静男『空気頭』、バルザック『ゴリオ爺さん』。ゴリオ爺さんってこんなリア...続きを読む王みたいな話なんだ。 既読の作品では、三大奇書が続くところと武田百合子・須賀敦子・米原万里が並ぶところがアツい。個人的には〈虚無への供物〉って、ミステリー小説というエンタメの一ジャンルのことというより、〈物事に意味や物語を求める行為〉そのものを指していると思っているけど。 斎藤美奈子さんの文章はなんとも言えず懐かしい感じがする。山田詠美とかと同じノリ。ある種の軽薄文体というか、昔のanan感があるよなぁ(笑)。
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吾輩はライ麦畑の青い鳥 名作うしろ読み<『名作うしろ読みプレミアム』を改題>
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斎藤美奈子
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