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Posted by ブクログ
『名作うしろ読み』の続編。文庫版のタイトルもいい。
たんなる名作の解説や読書案内にとどまらない。しっかり書評もしている。しかも、その評のクオリティの高さと言ったら。随所に散りばめられたトリビアもたまらない。
名作をエンディングから読み解くという、まさに逆転の発想。確かにエンディングはダルマの目入れ。それによって、読後の印象は決まってしまう。作者が腐心しないはずがない。
このおもしろい企画、ふつうの評論家なら、そのおもしろさに呑まれてしまうのだが。そこは斎藤美奈子、きっちり勝負している。
とくに『チャタレイ夫人の恋人』、『サンドリヨン』、『マッチ売りの少女』、『最後のひと葉』、『高瀬舟』、『吾輩は猫である』、『夏への扉』、『華氏451度』は秀逸。唸らされる。
ほんと、職人芸だね。
Posted by ブクログ
日本と世界の名作を「最後の一文」に注目して語る。一作につききっちり見開き2ページ、時にバッサリと斬る近現代ブックガイド。
未読作品で面白そうだったのは、鶴見和子『南方熊楠』、中島らも『カダラの豚』、チェペック『ロボット』、藤枝静男『空気頭』、バルザック『ゴリオ爺さん』。ゴリオ爺さんってこんなリア王みたいな話なんだ。
既読の作品では、三大奇書が続くところと武田百合子・須賀敦子・米原万里が並ぶところがアツい。個人的には〈虚無への供物〉って、ミステリー小説というエンタメの一ジャンルのことというより、〈物事に意味や物語を求める行為〉そのものを指していると思っているけど。
斎藤美奈子さんの文章はなんとも言えず懐かしい感じがする。山田詠美とかと同じノリ。ある種の軽薄文体というか、昔のanan感があるよなぁ(笑)。
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