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四八歳、独身。早期退職をして静かな余生を送る羽村祐太のもとには、なぜか不思議な相談や謎が寄せられる。「老い」にまつわる人間模様を、シニカルな語り口と精緻なロジックで本格ミステリに昇華させた、西澤ワールドの一つの到達点。
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Posted by ブクログ
長年勤めた百貨店を早期退職し、現在失業中の身にある四八歳の羽村祐太は、高校卒業三十周年記念の同窓会に行った際、同級生だった加藤理都子から奇妙な依頼を受ける。具体的なことには言葉を濁す理都子の依頼を試しに一回やってみると答えた羽村のもとに持ち込まれたのは、大量の分別されていないゴミだった。このゴミを...続きを読む分別して捨てて欲しい、と理都子は言うのだが、いったい、何のために。 ということで本作は、西澤作品の中でも私の偏愛している一作。つまりは何度目かの再読です。かつては優秀なデパートマンで、現在は(自ら望んだ形ではあるものの)無職という立場にある羽村の周囲を取り巻く人間関係の中に、様々な謎が散りばめられている、という連作集になっています。『老い』という生きている限り誰にも訪れる切実な問題を扱いながら、決して湿っぽくはならず、素っ気なささえも感じるまなざしで紡がれる文章が大変、魅力的な一冊です。 これはネタバレになるので具体的なタイトルは伏せますが、ラストは西澤保彦さんの代表作のひとつでもある別作品と重なり合う印象も抱きました。最後にひとすじの『愛』の言葉が落とされるとともに幕が閉じる。忘れがたい余韻が素敵な作品です。
身につまされるお話。失うものがある人生が怖い。しかし、失う事を覚悟しなければ何物も得られない。 どちらが良いのだろう。僕は前者になりそうだ。
お得意?の一話完結の短編の連作の形。 なかなか地味なテーマを上手く利用している作品だと思います。 高齢化の問題も、家族の問題もとっても上手に利用されていると思いました。
連作短編ミステリー。 日常の謎に分類されると思うが、テーマは「老い」。やや重め。 『迷いゴミ』謎の依頼の意味は? 『戻る黄昏』駐車場を借りる理由は?結末はびっくり。 『その日、最後に見た顔は』過去の事故に関する推測。女性ならではの心理ですね。 『幸福の外側』妻の外出の理由は? 『卒業』ミステリー要...続きを読む素は少な目。恋愛観。 『夢は枯れ野をかけめぐる』前五話、特に直前の話が大きな伏線に。
老いや介護がテーマの話。ミステリー感はない。各章は羽村さんに関係してくる人達の話。同級生の娘が羽村を好きになって、もしや結婚?とか思ったが、最後は意外な展開でハッピーエンド!?テーマは重いが、割と好きな本人かな。
所謂、負の西澤ワールド。主人公の考え方に共感できる部分があったので、若干鬱展開。ちょっとしたネタは仕込んであるが、ミステリ色は控えめ。
勤務先を早期退職して、ひとり静かに暮らす中年男を中心に据えた連作短編集。 日常の謎系で老後や介護などをテーマとした話が多く、地味だが色々と考えさせられる。ゴミの分別の話など凄まじいが、いずれは自分の身にも起こるかもしれないのが怖い。 主人公の飄々とした性格のおかげで重いテーマでも読みやすかった。
面白かった! 最終話だけ唐突すぎて、状況がわからないけど 最後に解き明かされる。 (好きな終わり方ではないけれど)
なんとなくタイトルに惹かれて購入。 別に芭蕉が出てくる話ではないです。 痴呆とか介護とか「老い」を題材にしたミステリー。 軽い感じかと思って読み進めていったけれど、現実的なテーマだけに読後感は重かった。
老人問題がだんだん他人事ではなくなってきています。目を背けようとしても親が衰えてきていることは否定できません。今すぐ介護が必要というわけではありませんが、数年のうちには「見ないふり」はできなくなるでしょうね。そんな状況なので、全編老人問題が通奏低音になっているこの本は、正直ちょっと辛かったです。 で...続きを読むも48歳独身、リストラされて無職の男性といわれると頭に浮かぶさえない感じが、読後はすっかり払拭されて、むしろサッパリとした爽やかな人に思えてきたのは不思議でした。
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夢は枯れ野をかけめぐる
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西澤保彦
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