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Posted by ブクログ
大変失礼ながら女優としての沢村貞子さんをわたしは知らない
黒柳徹子さんのエッセイ(オススメです!!)で愛する夫のために献立を考えていた、料理上手だったと記されていたから興味が湧き…
明治生まれで戦前・戦後を生き抜き、女優として活躍された作者さまだけれど
台所仕事にたつ作者さまは、季節を感じ、自分と夫の身体や好みを考える愛あふれる品の良い女性
作中にある献立をみると
気温やお天気まで記されているし、アプリなんて存在しない時代におやつに至るまで記されていて…あ〜なんて素敵な感性✨
時代は違うけれど、物価高に嘆かれていて、遠い存在の方なのに、身近に感じてしまった
素朴で愛らしい、安野光雅さんの表紙カバーも沢村貞子さんの人柄をあらわしている
素敵
Posted by ブクログ
明治生まれの名女優の献立日記。鰹節削ってお出汁をとる…、ほかの女優さんが揚げ物は台所が汚れるから作らないと言ったのを、使わない台所なんてねえ、と思う貞子さん。
全てが素敵でため息ものだった。
出てくる料理で、食べてみたいのは、色々あるが、特に食べたいのは…うにと玉子を根気よく煎り上げて作ったものを混ぜた御飯…。
日本の芯のある一度決めたことはやり通す凛とした女性の姿はこれから何年も先に私の、
この本を読んだ人々の心にに永遠に刻まれることだろう。
到底真似は出来ないが、見習いたいと強く思った。
途中、黒柳徹子さんの著書「トットひとり」の沢村さんの章を再読、号泣。
Posted by ブクログ
愛してやまない1冊です。
残業の帰り道、この1冊にどれ程心を癒されたことか。
献立日記の名の通り、本書の大半は著者が26年間綴り続けた献立が載っています。26年ですよ。
年数だけでなく、その中身も圧巻です。主食から副菜、汁物まで、忙しい女優業でありながらこんなにも丁寧にきちんと毎日を送っていた人がいたなんて、とただ驚くばかり。
日々の暮らしを丁寧に扱う心意気が、ページを開く度にこちらにまで感じられて、それが忙しい日が続いてもなお「私も毎日を丁寧に過ごそう」と思い起こさせてくれたのです。
さて、そもそも私が本書を手に取るきっかけをくれたのは、平松洋子さん。
いわく、「献立日記は、沢村貞子にとって、自分の人生を全うするための心棒であった。それは、脇役女優として懸命に働き、たいせつにした夫婦の暮らしを守り通すための盾であったかもしれない。だからこそ、恬淡と綴られた献立日記はぴんと背筋を伸ばした気の張りを湛えている。それは、沢村貞子の生きかたそのものである」
書かれているあとがきも、素敵です。
本書に綴られているエッセイにはところどころ毒も混ざっていて、著者が聖人ではないことに安心します。
読んでいて感じるのは、世間の目よりも何よりも、自分がよしとしたものを、自分の軸できちんと判断して最後まで大切にする姿勢です。
献立を眺めるだけでもそれが感じられる。ため息がでそうなくらい、その生き様が凛々しくて。
同時に季節に即した献立リストは、何を作るか迷った時のヒントになる。ずっと大事にしようと思います。
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