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基本用語から最新概念まで 現代評論キーワード講義
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大学入試の現代評論に必須の100のキーワードを時代順に学べます。さらに、キーワードの内容に合わせて紹介している書籍を読むことで、より理解を深めることができます。 本文で扱った重要語句と書籍は、巻末の「重要語ミニ辞典」と「ブックガイド」に詳細情報を掲載しています。「重要語ミニ辞典」では本文掲載語句のほか、評論文頻出の重要語句も学習できます。「ブックガイド」では内容紹介だけでなく、難易度や手に取りやすい版の情報も掲載。読解力にあわせて書籍を選ぶことで、スモールステップで読書の幅を広げることができます。 また、聴覚からの学習効率を考え、本文の音声版をつけています。 講義そのものの語りかけるような文体で、学習者に寄り添った参考書です。 -
極秘資料は語る 皇室財産
天皇家の極秘資料を発掘! 「こんな資料は、これまで表に出たことはありません。いや、今後も絶対に出ないでしょう」。資料を目にした宮内庁関係者はこう呟いた。皇室費の中でも、天皇の私的な「財布」である内廷費の内訳は”聖域中の聖域”だ。今回、戦前戦後で大きく変貌を遂げた皇室財産の全容が初めて明らかに。特に驚かされるのは、昭和天皇の真実の暮らしぶりだった。 はじめに 等身大の昭和天皇を伝える二つの極秘文書 第一章 門外不出の資料が明かす戦前の皇室財産 第二章 天皇家の「家計簿」から見た戦後皇室の”聖域” あとがき 超一級史料を残した「ある宮内庁OB」の生涯 -
オスマン帝国 英傑列伝 600年の歴史を支えたスルタン、芸術家、そして女性たち
13世紀末、現在のトルコ共和国の片隅で誕生したオスマン集団は、やがて三大陸をまたにかける大帝国となった。1453年ビザンツ帝国コンスタンティノープル陥落、1529年ウィーン包囲など、世界で最も強大な国家を築き上げ、イスラム世界の覇者として君臨した。世界史上稀にみる600年もの長きにわたる繁栄の理由は、さまざまな出自を持つ人々が活躍しえたことにあった――。優れた改革を推し進めたスルタン達、西洋列強に劣らぬ文化を確立した芸術家、そして政治に影響を与えた女性たちの活躍。多様な経歴の10の人生を通して、大国の興亡をひもとく一冊。 -
読めそうで読めない漢字2000 あいまい読み・うっかり読み 実例集
うっかり間違って読んでいる新聞や雑誌の漢字。意味はわかっていても意外に読めない漢字。実際に新聞・雑誌に使われた日常的漢字2000を豊富な実例と解説で正しく読む。いつもは適当にごまかしていた読みを訂正し、うっかり読み、あいまい読みをなくすために。読めそうで意外と正しく読めない漢字をなくす漢字読本。一目瞭然の読み方テスト付き。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
スサノオ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 イザナキとイザナミによる天地創世から、スサノオの誕生と放浪、ヤマタノオロチ退治までをダイナミックなマンガで再現した「マンガで親しむ出雲神話シリーズ」第1巻。60年に一度の大遷宮で注目を集める出雲大社がある島根県で、トップシェアを誇る地元紙「山陰中央新報社」が平成24年の古事記編纂1300年を記念して出版。巻末には、良縁占いができる鏡の池で有名な八重垣神社や、黄泉の国の入口とされる黄泉比良坂など、神話ゆかりの地を紹介するマップ付きで観光ガイドブックとしても活用できる。 -
新版 いっきに!同時に!世界史もわかる日本史
日本史と世界史を同時読み! 歴史のつながりと時代背景がわかる 卑弥呼と中国の三国時代 応仁の乱とルネサンス 寛政の改革とフランス革命 は「そのとき」同時に起きていた! 「同時期」の日本史と世界史を「並列解説」することで、歴史のつながりと時代背景がわかり、10倍おもしろくなる。巻頭のオリジナル並列年表で日本と世界の歴史がサクッとつかめ、日本史が苦手な人にも一目瞭然。テレビでもおなじみの河合先生監修のもと、日本史を揺るがした31の出来事や事件を紹介し、同時期の世界史の主要なトピックスをわかりやすく比較対照。各時代のグローバルな歴史が、ストーリーを読むようにスッと頭に入ってくる。 教科書に載っていない「おもしろネタ話」も満載! ●ローマで1年間に6人の皇帝が誕生した年があった! ●聖徳太子には祖父が1人しかいなかった? ●藤原鎌足はわずか2日間しか生きていなかった? ●極貧の家に生まれ、皇帝にまで上り詰めた人物が中国にいた! ●アメリカ独立運動とフランス革命の両方に活躍した人物がいた! ●江戸幕府改革期に活躍した3人の時代劇ヒーローとは? 【目次】 日本を揺るがした31の大事件 「そのとき」世界では何が起こっていたのか [第一章] 律令国家の成立(弥生時代~奈良時代) 三国時代・ローマ(唐・フランク王国・イスラム帝国) [第ニ章] 平安王朝の隆盛(平安遷都~保元の乱) 唐から宋へ(フランク王国の分裂~十字軍の時代) [第三章] 武家政権の盛衰(鎌倉時代~室町時代) モンゴル帝国の躍進と英仏の争い [第四章] 群雄割拠の時代(応仁の乱~関ヶ原の戦い) ルネサンス、宗教改革そして大航海の時代 [第五章] 幕藩体制の成立と崩壊(島原の乱~大政奉還) 市民革命と独立国家の拡大 [第六章] 近代日本の成立(明治維新~令和の世) 二つの世界大戦から未来へ -
漢字と音読みの謎を解く 呉音・漢音・唐音の奥深い世界
中国語に由来する、日本の漢字の音読み。 たとえば「行」という字にはコウ、ギョウ、アンと読み方が三種類もある。なぜこんなに複雑なのか――。 遣唐使がもたらした漢音、仏教用語に多い呉音、同じ仏教でも禅宗にまつわる唐音。 これらの音が日本に伝来した時代や経路、定着した経緯を、音韻史の専門家がわかりやすく解説。現在の体系ができあがった歴史的背景を明らかにする。 ややこしくて面白い、音読みの世界への招待。 ■目次 はじめに 序章 漢字の音読みとは 漢字の「読み」はたくさん?/中国からやってきた漢字/呉音・漢音・唐音の違い/ちょっと変わった唐音/漢字は表語文字/六書と表語・表音/音読みと訓読みの由来/訓読みは漢文の訓読から/漢字で和語を表した万葉仮名/複数の音があるのは日本だけ?/中国語諸方言/漢字文化圏/漢文訓読の起源と展開/台湾の訓読み 第一章 仏教経典とともに――呉音 呉音で読まれる語/最初は呉音ではなかった?/和音と対馬音/中国の呉音と日本の呉音/呉音伝来の経緯/当時の中国南方音/呉音の声調に関する言説/呉音には複数の層がある/万葉仮名と「古音」/仏教と漢音奨励/音読された仏教経典/仏典の字音点と音義/さまざまな法華経音義/音義と古辞書 第二章 遣唐使とともに――漢音 最初は漢音ではなかった?/唐代の長安音/遣唐使がもたらしたもの/日本語として定着した漢語/漢音の声調について/漢音の日本語音化/儒学で学習された漢音/音読と訓読/漢音の資料/仏教教学と漢音/さらに新しい新漢音 第三章 禅宗とともに――唐音 意外に多い唐音語/呉音・漢音との違い/中国宋・元・明代の漢字音/当時の中国との交流/新仏教としての禅宗/禅宗と漢籍/『聚分韻略』/江戸時代の禅宗/江戸時代の唐音学習/中世唐音と近世唐音 第四章 中国語音韻学 中国語音について/中国語諸方言音/中国語音韻史/詩文押韻の規範となった韻書/反切について/詩作のルール/切韻系韻書以後の韻書/漢字を図面で表した韻図/中古中国語音の音価推定 第五章 江戸時代の漢字の音整備 漢語の仮名遣い/「宝」の仮名遣い/「明」「寧」の漢音/漢音・呉音の区別の実際/漢音・呉音の認識/伝統音と韻書の音との狭間/『韻鏡』による漢字音整備/文雄の『韻鏡』研究/本居宣長と字音仮名遣い/人為的な漢音・呉音の区別/漢音・呉音から外れた俗音 終章 作られた漢音・呉音の枠組み 漢和辞典の漢音・呉音/明治時代の漢和辞典/日本版『康熙字典』/台湾語研究と漢字音/東アジアにおける流れ/漢字音の蒐集と整理/漢音・呉音の規範と実際/慣用音について あとがき 参考文献 -
世界史用語集
「世界史探究」教科書から学習に必要な用語約5200語を収録した新課程版の世界史の用語集です。各用語に簡潔な解説文を付すとともに、用語の重要度を示す一つの指針として、教科書の掲載数に応じた①~⑦の頻度数を示しています。また、頻度⑤以上の用語は赤色とし、重要度が一目で分かるようになっています。 本書は、用語辞典として使用できるほか、用語の重要度を確認する際にも利用できます。章立て(配列)は、世界史探究『詳説世界史(世探704)』に準拠しているため、調べた用語の前後にある関連用語についてもあわせて確認ができます。前から順に読めば、読み物として活用することも可能です。 授業の予習・復習から、日常学習、大学受験まで、幅広く使用できる必携の一冊です。 -
日本史用語集
「日本史探究」教科書から学習に必要な用語約9,800語を収録した新課程版の日本史の用語集です。各用語に簡単で分かりやすい解説文を付けて用語の理解をうながすとともに、用語の重要度を示す一つの指針として、教科書の掲載数に応じた①~⑦の頻度数を示しています。また、頻度⑤以上の用語は赤色とし、重要度が一目で分かるようになっています。 本書は、用語辞典として使用できるほか、用語の重要度を確認する際にも利用できます。また、配列は教科書『詳説日本史(日探705)』に準拠しているため、調べた用語の前後にある関連用語についてもあわせて確認ができます。前から順に読めば、読み物として活用することも可能です。 授業の予習・復習から、日常学習、大学受験まで、幅広く使用できる必携の一冊です。 -
入門 男らしさの歴史
人は男に生まれるのではない。男になるのだ、と言えます。そして、時代が変われば、男らしさも変化します。……それをとらえるのが男性史研究です。そこでは英雄や偉人も登場しますが、男らしく生きる/生きようとする「ふつうの」男性も、男らしさに苦しむ男性も、男らしさから落伍した男性も重要な研究対象です。――「はじめに」より ・決闘に応じる男の名誉 ・徴兵を拒むのは臆病なのか ・男もハイヒールをはいていた/男はいつの時代も変わらないのか? 【目次】はじめに/第一章 男らしさはつくられる――男性史の誕生/第二章 男のからだを魅せる――身体とスポーツ/第三章 男同士でわかりあう――大学・クラブ・決闘/第四章 「男らしさの学校」に入隊する――徴兵制と「慰安婦」/第五章 戦わない男、戦えない男、戦いの果てに――誰が英雄か/第六章 「クィアな」性を生きる――「変態」は社会によってつくられる -
戦争特派員は見た 知られざる日本軍の現実
「状況芳しくなく、腹は決まっています」 「これが最後の通信になるかもしれません」 「足の悪い者や病人は濁流の中に呑まれて行く」 最前線、爆弾投下、連絡員の死、検閲…… 何が写され、何が写されなかったのか? 兵士からは見えなかった〈もうひとつの戦場〉 「太平洋戦争勃発の際、ハワイでの奇襲攻撃は知っていても、その数時間前に日本軍の銀輪部隊(自転車部隊)がマレー半島を南下し、戦争勃発の引き金となった事実は、少なくとも日本では風化された記憶になっている。 一方で、戦争の被害を被ったマレーシアやシンガポールでは、こうした戦争の記憶は、学校や博物館だけでなく、家庭内でも継承され続けている。戦争に関する記憶のギャップは著しい。 世界で戦争や紛争が続く中、私たちにとって「戦後」とは何なのだろうか。 果たして、戦争の記憶を継承することはできるのか。 特派員たちは現場で何を見たのか。 ひとりひとりの仕事と人生を追うことで、知られざる「戦争の実態」が見えてくる」――「プロローグ」より 【目次】 第一章 戦争は報道を変えたか 第二章 特派員の叫びは新聞社首脳の耳に届いたか 第三章 戦時下中国で記者が取材したこととは? 第四章 帝国日本の周縁で何が起きていたか 第五章 南方で軍と新聞社は何をしていたのか 第六章 「不許可」写真は何を写していたか/写していなかったか -
入試に出る 無機化学の要点 スピード総整理 三訂版
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 無機化学の膨大な暗記量を最小限にできるように整理した本です。 ・「暗記POINT」で暗記事項が整理されているので、すぐに覚えられます。 ・「暗記POINT」の後に詳しい説明や補足事項が載っているので、知識が定着し、応用がききます。 ・「入試で狙われるのはここ!」を読めば、膨大な無機化学の暗記量を最小限にできます。 ・無機化学全分野を使いやすいように54テーマに分けましたので、どこからでも使うことができます。 -
覚えておくべき 物理公式106 改訂版
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【物理基礎・物理の公式を理解しながら覚えて、さらに使いこなせる!】 ページの先頭に大きく式を示し、重要公式が一目でわかるようになっています。また、公式→解説→確認問題の流れに沿って、理解しながら公式を覚えて、さらに使いこなすこともできるようになっています。 日常学習から受験対策まで、どんな学習段階でも使いやすいように、全7章で構成しました。巻末には覚えておきたい13の原理・法則も収録してあります。 -
黎明 日本左翼史 左派の誕生と弾圧・転向 1867ー1945
階級を生んだ松方デフレ、大逆事件の衝撃、白熱のアナ・ボル論争、弾圧と知識人の「転向」。 日本左翼の原点とは何だったのか? シリーズ累計15万部の「左翼史」シリーズ、社会運動の源泉を探る【戦前編】。 【本書の内容】 ・右翼と左翼が未分化だった戦前 ・絶大な存在感を示した大本教 ・資本主義を確立させた「松方デフレ」 ・太宰治が悩まされた「後ろめたさ」の正体 ・近代史上最大の農民蜂起「秩父事件」 ・キリスト者・内村鑑三と足尾鉱毒事件 ・「平民新聞」が打ち出した非戦論 ・無政府主義が日本で「ウケた」理由 ・幸徳秋水と「アナルコ・サンディカリズム」 ・社会主義者に打撃を与えた「赤旗事件」 ・高畠素之が見抜いたロシア革命の本質 ・「22年テーゼ」と第一次共産党弾圧 ・第二次共産党の再建と「福本イズム」 ・エンタメ性抜群のプロレタリア文学 ・佐野・鍋山転向声明の衝撃 ・疑心暗鬼を募らせた共産党と小畑達夫の死 ・転向者が出た講座派、出なかった労農派 ……ほか 【本書の目次】 序章 「戦前左翼史」とは何か 第一章 「松方デフレ」と自由民権運動 第二章 社会主義運動と「大逆事件」 第三章 ロシア革命と「アナ・ボル論争」 第四章 日本共産党の結成と「転向」の問題 -
歴史・戦史・現代史 実証主義に依拠して
戦乱の狂騒に抗す。 ウクライナ戦争、独ソ戦、太平洋戦争……。動乱の時代には俗説(フェイク)が跳梁跋扈する。 理性を保ち、史実と向き合う術を現代史家が問う! 軍事・戦争はファンタジーではない。 日本では報じられなかったウクライナ侵略戦争の「作戦」分析、『独ソ戦』で書ききれなかった挿話、教訓戦史への強い警鐘に歴史修正主義の否定、そして珠玉のブックガイドを収録した論考集。 俗説が蔓延していた戦史・軍事史の分野において、最新研究をもとに新書を著し、歴史修正主義に反証してきた著者が「史実」との向き合い方を問う。 戦争の時代に理性を保ち続けるために――。 ■戦争を拒否、もしくは回避するためにも戦争を知らなければならない ■軍事は理屈で進むが、戦争は理屈では動かない ■軍事理論を恣意的に引いてきて、一見もっともらしい主張をなすことは、かえって事態の本質を誤認させる可能性が大きい ■歴史の興趣は、醒めた史料批判にもとづく事実、「つまらなさ」の向こう側にしかない ■歴史「に」学ぶには、歴史「を」学ばなければならない ■イデオロギーによる戦争指導は、妥協による和平締結の可能性を奪い、敵国国民の物理的な殲滅を求める絶滅戦争に行きつく傾向がある ■戦争、とりわけ総力戦は、体制の「負荷試験」である。われわれ――日本を含む自由主義諸国もまた、ウクライナを支援し続けられるかどうかという「負荷試験」に参加しているのである 【目次】 まえがき 第一章 「ウクライナ侵略戦争」考察 第二章 「独ソ戦」再考 第三章 軍事史研究の現状 第四章 歴史修正主義への反証 第五章 碩学との出会い あとがき 初出一覧 -
源氏の血脈 武家の棟梁への道
その後700年におよぶ武家政権を本格的に開始したのは、なぜ源氏だったのか。そしてその地は、なぜ鎌倉だったのか。源氏を「武家の棟梁」に押し上げた4人――源為義・義朝・頼朝・義経の人物像から、日本中世の始まりを描く。 武士は、律令制が乱れた地方社会で自衛のために組織され、草深い東国の武者たちが貴族化した都の平家を滅ぼして武家政権を立てた――こうした通説的理解は、現在では成り立たない。近年の研究では、武士とはそもそも都市的な存在であり、源氏も平氏と同様に軍事貴族として王朝社会での栄達を目指していた。では、京武者・源氏はいかにして地方武士団を統合し、鎌倉に幕府を開くことができたのか。一族不遇の時代、列島各地に拠点を作った祖父為義。京都政界で地位向上に邁進し、挫折した父義朝。高貴な出自による人脈を駆使した頼朝・義経兄弟。河内源氏3代4人の長期戦略は、貴族対武士、東国対京都といった単純な図式を超えたドラマを見せる。 東国武士団の研究に多くの成果を上げてきた著者によれば、源氏こそ「征夷大将軍」「武家の棟梁」たるべきという観念は、源頼朝や足利尊氏、徳川家康らによって作り上げられたものだった。また、為義の父にあたる八幡太郎こと源義家が、武門源氏の始祖として神格化されたのは、のちの北条氏・足利氏が系譜と伝説を捏造したことによるという。文庫化にあたり、「補章」を加筆。〔原本:中央公論新社、2012年刊〕 -
激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972
高揚する学生運動、泥沼化する内ゲバ、あさま山荘事件の衝撃。 左翼の掲げた理想はなぜ「過激化」するのか? 戦後左派の「失敗の本質」。 自分の命を投げ出しても構わない。他人を殺すことも躊躇しない。 これが「思想の力」である。 いま、戦後史から学ぶべき歴史の教訓とは。 「この時代は、左翼運動が最高潮に達しながらその後急速な凋落を辿っていった時代にあたり、左翼史全体を通じても特に歴史の教訓に満ちた時代です。まさに、この時代は「左翼史の核心」と言えるでしょう。」(佐藤優) 「なぜ左翼は失敗したのか。この本では一貫してこの問いに立ち返ることになるでしょう。そして、左翼の顛末を歴史の教訓として総括することは、最も学生運動が盛り上がっていた1968年に大学生になった私の使命でもあります。」(池上彰) 【本書の目次】 序章 「60年代」前史 第1章 60年安保と社会党・共産党の対立(1960~1965年) 第2章 学生運動の高揚(1965~1969年) 第3章 新左翼の理論家たち 第4章 過激化する新左翼(1970年~) 【本書の内容】 ・60年安保は「反米闘争」か「反岸闘争」か ・「敵の出方」論をめぐる共産党・志位和夫の嘘 ・「反スターリニズム」に賭けた新左翼の精神 ・「反米従属」と「愛国」に舵を切る60年代共産党 ・新左翼は「リアリズムを欠いたロマン主義」 ・「第一次羽田事件」山崎博昭の死が時代を動かす ・戦う意志を貫き、代議制を捨てた「全共闘」 ・行動の「中核派」、理論の「革マル派」 ・「ニセ左翼」vs.「権力の泳がせ論」 ・本屋で「火炎瓶製造マニュアル」が買えた時代 ・「日大アウシュヴィッツ」という揶揄の声 ・池上彰青年を「オルグ」しようとしたセクト ・卓越した思想家・黒田寛一と国鉄・松崎明の関係 ・沖縄は「奪還」すべきか、「解放」すべきか ・日本人を「総ノンポリ化」した新左翼運動 ・左翼は「人間の不完全さ」を自覚せよ ……ほか -
砂漠と草原の遺宝 中央アジアの文化と歴史
カザフ・ウズベク・タジク・キルギス・トルクメンの、いわゆるファイブスタン=中央アジアは、中国・ロシア・アフガン・イランに囲まれた地政学的な重要性にくわえて、豊富な地下資源と近年の経済発展で、ますます注目度を増している。長く「東西文明の十字路」として興亡を繰り返し、さまざまな民族が行き交った旧ソ連領中央アジアの複雑な歴史を手軽に知る入門書。 紀元前5千年紀、農耕文化はどのように始まり、牧畜はいつ、遊牧に移行したか。アレクサンドロスの東征や、張騫の西使は何をもたらしたか。仏教やゾロアスター教の文化・芸術を、イスラム教はどう変容させたか。チンギス・カンの軍隊が破壊した都市はいかに再生したか――。新石器時代の原始農耕から、サマルカンドを中心に栄えた15世紀のティムール帝国まで。スキタイ・エフタル・匈奴・烏孫・突厥・ソグド・モンゴルなど、砂漠と草原を往来した遊牧民の世界を、遺跡と遺物を手掛かりに説き明かす。 巻末解説を、『スキタイと匈奴 遊牧の文明』の著者・林俊雄氏(創価大学名誉教授)が執筆。〔原本:角川書店、1963年刊〕 -
日独伊三国同盟 「根拠なき確信」と「無責任」の果てに
亡国の同盟は、不信と誤認の産物だった。 『独ソ戦』著者が対独関係から描く、大日本帝国衰亡の軌跡。 優秀な人びとを抱えながらも、なぜ日本は亡国の戦争に突入したのか? 亡国への分水嶺となった三国同盟は、そもそも不信と誤認の産物でしかなかった。 〇外国を崇拝し、その国の人間になってしまったかのような言動をなすもの。 〇国家が崩壊することなどないとたかをくくり、おのが権力の維持だけをはかるもの。 〇自らの構想の雄大さを誇るばかりで、足下を見ず、他者をまきこんで破滅していくもの。 これら、我々に似た人間が敗北必至の戦争につながる同盟締結を加速させたのだ。 利害得失を充分に計算することなく独と結び、米英と争うに至るまでを、対独関係を軸に分析すると、 日本の指導者の根底に「根拠なき確信」があり、それゆえに無責任な決定が導かれた様が浮き彫りとなる!! 「根拠のない確信」が災禍を拡大した。 ■「駐独ドイツ大使」と揶揄された軍人外交官大島浩 ■親独に多くが傾いていた海軍中堅層 ■松岡洋右が国際連盟脱退を決めたのは「引っ込みがつかなくなったから」 ■三国軍事同盟の条約文は、仮想敵の言葉である英文で作られた ■戦争を不可避にした南部仏印進駐は楽観から軽率に行われた ※本書は2010年10月にPHP研究所より刊行された『亡国の本質 日本はなぜ敗戦必至の戦争に突入したのか?』を改題の上、この間の研究の進展を反映し、全面的に加筆・修正したものです。 【目次】 序に代えて――わたしに似たひとびと 第一章 ヒトラーに「愛された」日本大使 第二章 同盟のため奮闘せるも…… 第三章 バスに乗ってしまった男たち 第四章 独ソに翻弄される松岡外交 第五章 亡国の戦争へ あとがき 主要参考文献 -
メッカ イスラームの都市社会
カーバ神殿を擁する巡礼地・メッカ。七世紀初頭、アラビア半島の灼熱の岩肌に囲まれたこの地が、なぜ都市に発展し、世界の<聖地>となったのか。ムハンマドの生涯や、コーランはじめ文化、風習、儀礼など、ムスリム知識人が守った伝承“ハディース”から、多角的に考察。西欧的学問の思考からは見落とされてきた、イスラーム精神の本質に迫る。 目次)) 序 章 西欧的知の枠組/多様化する世界/「常識」をこえるイスラーム/イスラームとは/イスラームの成立/イスラーム的知の枠組/オリエンタリズムの克服 一 前 史 メッカの歴史地理/考古学の成果/ソロモンとシバの女王/紀元前のアラビアの歴史/紀元前後のアラビア/一神教革命 二 系図と部族 父系の系図/「部族」の概念/メッカは「部族社会」か/氏族の系図/クライシュの子孫ではない人々/マワーリー/ハリーフ/個人の社会 三 メッカのはじまり カーバ神殿/アブラハムとメッカ/ジュルフム族のメッカ追放/フザーア族とキナーナ族/クライシュ族のクサイイ 四 メッカの発展 牧民社会メッカ/集団意識の実態/イーラーフの制度/フムスの概念/ウカーズの定期市 五 メッカの社会 急成長するメッカ/ムハンマドの生涯/平等な人間関係/メッカの商人/アラビア文字の文書 六 メッカとイスラーム 自由都市/ムハンマドに対する例外的措置/預言者と信徒/メディナ/イデオロギーとしてのイスラーム おわりに 学術文庫版あとがき 内容抜粋) イスラームが勃興した七世紀から十四、五世紀までのイスラーム世界にわりあてられた(教科書の)ページ数は、同時期のヨーロッパ史のそれの半分以下なのだ。筆者の見解では、この時代のイスラーム世界とヨーロッパ世界をくらべれば、人口といい、政治力といい、経済力といい、文明の力ともいうべきものといい、前者が後者を圧倒していた。わりあてページ数は逆でなくてはいけない、と信じている。 ――――「序章」より *本書は1991年に中公新書より刊行されたものを一部、加筆修正したものです。 -
異端審問
――皇帝ジギスムントが宮中伯ルートヴィッヒに向かって命令する。「囚人を受け取り、よろしく異端者として扱え」。今度はルートヴィッヒがコンスタンツの帝国代官に向かって命令する。「我ら双方によって断罪されたる者としてこの者を受け取り、よろしく異端者として焼け」。―― 1415年に異端として裁かれた宗教改革の先駆者、ボヘミアのヤン・フス処刑の克明な描写にはじまる本書は、中世のヨーロッパで異端審問がどのようにして生まれ、そして制度として定着していったのかを、具体的なエピソードを丁寧に積み重ねながら、当時の人々の息遣いもあざやかに描き出す。法も手続きも無視して「すべて殺せ」という13世紀の異端狩りの熱狂から、ウンベルト・エーコの小説『薔薇の名前』にも登場した、世界で最も有名な異端審問官ベルナール・ギーによって組織化・マニュアル化された14世紀の冷徹無比な異端審問を経て、15世紀末スペインでの過酷な弾圧に至る、その道のりの背後には、いかなる時代精神が見いだせるのか。 西洋中世史不朽の名著『異端カタリ派の研究』(岩波書店、1989年)の著者が、多彩な史料を駆使して知られざる中世世界への扉を開く!(原本:講談社現代新書、1996年) 【解説(轟木広太郎・ノートルダム清心女子大学准教授)より】 本書は、一三、一四世紀における異端審問の成立と制度的確立の経緯を、およそ関連するすべての種類の史料を博引旁証しながら描き切った労作である。……ヨーロッパ中世という日本人にはどこか掴みどころのない、しかしそれでいて魅惑的な個性を放つ時代の雰囲気を初学者に感得させると同時に、このテーマに興味を持つ専門家にとってもいまだ探求のヒントを数多く掘り出すことのできる鉱脈たり続けていると思う。(本書「解説」より) 【本書の内容】 第一章 薪と硫黄の匂い――異端審問とは何か 第二章 剣と火と異端者――異端審問の誕生まで 第三章 異端審問創設の頃 第四章 異端審問の制度化 第五章 審問官ベルナール・ギー 第六章 裁かれる者たち 第七章 スペインの火刑台 あとがき 参考書目抄 解説「異端審問と交差する四つの歴史の道筋」(轟木広太郎) -
図解 「地形」と「戦術」で見る日本の城
全国の堅城57城 厳選収録 城の地形を徹底分析! 敵の一手先を読む仕掛けが満載 現地を歩いて描いた立体型縄張図で攻守のポイントが一目瞭然! 城と聞くといわゆる立派な天守を思い浮かべるが、そのような城はほんの一部。日本には天守も高石垣も水堀もない城が、全国各地に数万城も存在していたといわれる。本書では、実戦の舞台となった城から、とてつもない巨城、知られざる名城まで、地形を生かして築かれた57城を厳選。『「土」と「石垣」の城郭』(実業之日本社)などを制作した編集・執筆陣が実際に現地を歩いた経験をふまえ、立体型の縄張図と解説で実戦さながらの攻め・守りのポイントを徹底分析。 【目次】 はじめに 序 章 城の基礎知識 城の基本構造 城各部の役割と特徴 第一章 実戦の舞台になった城 小谷城/滝山城/高天神城/七尾城/春日山城/栃尾城/鉢形城/月山富田城/信貴山城/八上城/立花山城 [まだある! 実戦舞台の城] 八王子城/国吉城/天神山城 第二章 城好きもうなる技巧派の城 杉山城/玄蕃尾城/丸子城/都於郡城/角牟礼城/引田城/久留里城/久々利城 [まだある! 技巧派の城] 鎌刃城/龍王山城/芥川山城 第三章 とてつもない巨城 観音寺城/吉田郡山城/岩村城/高取城/岡城/一乗谷山城/増山城/清水山城 [まだある! とてつもない巨城] 岩屋城/新高山城/大野城 第四章 謎だらけの個性的な城 苗木城/小幡城/周山城/桧原城/埴原城/小笠山砦/高取山城/石見七尾城/今帰仁城 [まだある! 謎だらけの個性的な城] 大給城/萩城/佐敷城 第五章 知られざる隠れた名城 烏山城/鍋倉城/備中松山城/岩切城/一宮城 [まだある! 知られざる隠れた名城] 金山城/葛尾城/水口岡山城/伊作城 本書で紹介の城 分布マップ 参考文献 -
教えないスキル ~ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術~(小学館新書)
ビジャレアルの育成改革に日本人女性の凄技。 スペインのフットボールチーム「ビジャレアル」。 欧州リーグ優勝をしたクラブとしても、人気が高い。 ビジャレアルのカンテラ(育成組織)はヨーロッパ及びスペインで 最も堅実な育成機関と評されている。 自前の下部組織からの選手が多勢いることからもわかる。 2014年から、チーム一丸、この育成・指導大改革に携わった著者。 彼女はスペインで初の日本人クラブ監督に就任した経歴もある。 ★テーブルは丸テーブルに ★注意するときは「サンドイッチ話法」で ★「こうだよ!」を「どう思う?」の「問い言葉に」 ★選手が選手を指導する「学び合い」作戦 ★コーチ全員にビデオカメラ。指導法は客観視する、など。 サッカー(フットボール)の指導のみならず、 ビジネスの現場で若手を育成する際に、 学校教育の現場でも、 日常の家庭での教育にも、 置き換えてみれば取り入れ可能なメソッドが多い。 「教えない」ことで「学びの意欲が増す、成長する」。 そのヒントが満載の書である。 (底本 2021年2月発行作品) -
《英雄》の世紀 ベートーヴェンと近代の創成者たち
ベートーヴェンはナポレオン戴冠の知らせを聞いて作曲中の第三シンフォニーの楽譜を床にたたきつけたといいます。「ボナパルト」なるタイトルを持つはずだったこの交響曲は標題をあらため、英雄交響曲《シンフォニア・エロイカ》として発表されました。ナポレオンに落胆したものの、革命の時代に終止符をうつ「英雄」を待望していたのです。 ドイツ人作曲家ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770-1827年)の生きた18世紀から19世紀にかけてのヨーロッパは、革命の進行する激動の世紀でした。この時代の人々にとって、自前の代表者をもちえないドイツですら、「英雄」とは実在する観念でした。どのようにして英雄像はリアリティを持ったのでしょうか。 馬上のナポレオンを目撃したヘーゲル。皇帝となったナポレオンに謁見したゲーテ。 ナポレオンという「英雄」は幻想にすぎなかったのか。ベートーヴェンの生涯をたどりつつ同時代の偉人たちをとおして、「英雄の世紀」を臨場感あふれる筆致で描きます。 西洋史の泰斗が達意の文章でおくる近代創成のロマン!! 【本書の内容】 はじめに 第一章 英雄(エロイカ)の世紀 第二章 啓蒙の賢人から普遍の天才へ 第三章 啓蒙都市民の誕生 第四章 ヨーロッパ国際関係のなかのドイツ 第五章 ナポレオン革命 第六章 ナポレオン・ショック 第七章 市民と英雄 第八章 古典主義からロマン主義へ 第九章 静穏の一八二〇年代 主要参考文献 学術文庫版あとがき 関係年表 -
大学JUKEN新書 共通テスト 地理B 最速攻略法 改訂版
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★短期間で効率よく大学入学共通テスト・地理Bで高得点を狙う対策書 ・夏休みまでに地理の勉強は一通り終えたけど、模試の点数が伸びない! ・大学入学共通テスト・地理Bであと10点取りたい! ・大学入学共通テスト試験・地理Bで80点以上を目指している! そんな受験生にピッタリの内容です。 ★高得点を取るための3つのアプローチ法を提示 1章 流れと因果関係で理解する 2章 統計データで理解する 3章 相関関係で理解する 1章から3章は、それぞれ15のテーマから成ります。まず、テーマについて図や表を用いながら解説し、その次に、解法のパターンを掲載しています。この解法のパターンはいろいろな問題に応用できる秘策です。その解法パターンを使って、実際に過去問題に挑戦してみましょう。正答率の低い難題が中心ですが、解答を導く流れが理解でき、正解が導けることでしょう。 さらに、巻末では、これからの試験問題の傾向(SDGs:Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)/GIS:Geographic Information System(地理情報システム))に沿った問題をいち早く紹介しています。 -
満州事変 戦争と外交と
泥沼の十五年戦争は、なぜ、どのように始まったのか? 端緒である1931年の満州事変と翌1932年の上海事変は、中国北洋軍閥間の争いの混乱に乗じた前者、民族的抵抗の形成を見た後者と、それぞれ異なる性格を有している。両者について経緯を詳述し、さらに5年後の盧溝橋事件による全面戦争展開へつながる時代の流れを示す。その時内閣は、軍部は、日本の世論は、列国や国際連盟の反応は、両国各部隊の進路は――? イデオロギーを排し、史実のみを丹念に追うことで中国侵略の発端の全貌を明らかにする、近代史研究における古典的名著。(原本:中公新書、1974年刊) -
オジンオズボーン篠宮暁の秒で暗記! 漢字ドリル 小学校1・2年生編
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 テレビ・SNSで超話題! 「鬱」や「薔薇」といったむずかしい漢字を、分解して音を当てて呪文のように声に出して覚える超人気漢字ドリルの第2弾! 今回は、小学校1・2年生で習う常用漢字から厳選し、篠宮さんならではの“秒で漢字暗記”フレーズで覚え方をまとめたドリルです。親御さんのスマホで二次元コードを読み取れば動画も見られるので、お子さんと一緒に楽しみながら勉強できます。自宅学習のキッカケにもなる一冊です! -
地中海世界 ギリシア・ローマの歴史
古代ローマ史の泰斗による、古代地中海世界の歴史。講談社現代新書で好評を博したシリーズ「新書西洋史」全8冊のうちの第2巻として刊行されたが、単なる概説書にとどまらず、古代史への新しく、大きな視座を提供した、定評ある意欲作。 本書は、ほぼ2000年にわたるギリシア・ローマの歴史を扱うが、「ギリシア」と「ローマ」という二つの歴史を扱っているのではない。「ギリシア・ローマ」という一つの世界の一貫した歴史として追及する。 現在の西半球の主要な歴史の担い手とその文化は、地中海世界を母胎として生み出されたものであった。ラテン的・ゲルマン的世界、ギリシア的・スラブ的世界、オリエント的・アラブ的世界は、地中海世界の崩壊の中から生み出された第二次的世界であり、キリスト教的東西ヨーロッパ文明、イスラム的アジア文明は、地中海世界の転生の中から生まれたものだった。地中海世界は、それらすべてのものの出発点であり、母胎であり、故郷なのである。巻末解説を、東大名誉教授・本村凌二氏が執筆。〔原本:『新書西洋史2 地中海世界――ギリシアとローマ』講談社現代新書、1973年〕 -
英雄伝説の日本史
歴史を彩る「英雄」は、どのように語り継がれ、創作され、人々の記憶と歴史認識のなかに定着してきたのだろうか。特に、政争や戦乱の敗者が伝説を介し、復活し、再生する過程を、中世から近世、近代への長いスパンでたどっていく。その「蘇り方」は決して直線的ではなく、多くの屈折と虚像を伴うが、その道筋を追うことが、新しい歴史学の楽しみとなる。 たとえば、安倍晴明のライバル蘆屋道満や、酒呑童子退治の坂田金時ら、実在の疑わしい英雄は、歴史のなかでどのようにリアリティーを吹き込まれていったのだろうか。 そして、平将門や菅原道真らの怨念への畏怖が語らせる「敗者の復活」。坂上田村麻呂や藤原利仁、源頼光に託された、「武威の来歴」の物語。鎮西八郎為朝や源義経が、西国や東北、さらに大陸へと伝説を拡大させた「異域の射程」。本書はこれらを三つの柱とし、伝説のなかに中世史の再発見を試みる。江戸の浄瑠璃や歌舞伎、往来物から、近代の国定教科書まで、伝説の変貌の過程から「歴史の語られ方」を豊かに汲み上げる。〔原本:『蘇る中世の英雄たち――「武威の来歴」を問う』中公新書、1998年〕 -
明仁上皇と美智子上皇后の30年
言葉と行動であらわした「象徴のかたち」 他者を思い、ときに傷つきながらも寄り添う。国民は、そこに献身と真心を見た。 その積み重ねと強い意志―― 皇室担当記者が現場で取材した、平成の天皇、皇后の公務や身辺の出来事を、時系列順に50あまりのコラムにし、「国民の象徴」を達成した30年を振り返る。退位までの道のりをその背景も含めて検証したドキュメントと、半藤一利氏、保阪正康氏、渡辺允氏の解雇鼎談も収録。おふたりのときどきの事跡を撮影した写真も約50点ほど収録する。 先例のないおつとめを果たされ退位されるまでの30年間を、小さなエピソードで微視的に目をこらして振り返ることで、興味のあるところから拾い読みしていくと、「国民の象徴」とは何かを読者ひとりひとりに考えさせる本であることは間違いない。 日本経済新聞朝刊社会面に2018年4月7日から改元直前の2019年4月27日まで1年間、毎週土曜日に連載されていた「平成の天皇と皇后 30年の歩み」、待望の書籍化。 -
脱藩大名・林忠崇の戊辰戦争 徳川のために決起した男
徳川三百年の恩顧に報いて藩主の座を捨て幕末に忠義を尽くした「最後の大名」林忠崇の生涯。 NHK「歴史秘話ヒストリア」に著者が出演! 林忠崇はわずか一万石の大名とはいえ、れっきとした譜代藩の当主であった。その脱藩は、単身いずこともなく姿を消す、といった忍びやかなものではまったくなかった。家老以下おもだった家来たちと連れ立ち、領民たちに見送られて陣屋を立ち去る、という威風堂々たるものであった。 一体なぜ林忠崇は、藩主みずから脱藩するという破天荒な行動に出たのか。忠崇はその後なにをし、どのような人生を歩んだのか。その藩は、藩主がいなくなってしまったあとどうなったのか。(「はじめに」より) 本書は、二〇〇〇年に中央公論新社から刊行された『脱藩大名の戊辰戦争』を改題したものです。 -
院政 天皇と上皇の日本史
125代にわたって続く天皇制。その「天皇」の運用において、最も画期的だったのが「院政」の開始だった「万世一系」とうたわれる血統の再生産は、いかにして維持されてきたのか、それを支えてきた組織や財政の仕組み、社会の構造がどのようなものだったのか。「天皇制」の変遷から、日本の歴史を読み解く。本年4月30日、江戸時代の光格上皇以来、約200年振りに天皇が退位し、「上皇」の名称が復活することになりました。これは憲政史上、および一世一元の制が定められた明治以降初めてのことになります。神話時代は除くとしても、日本の天皇家は少なくとも千数百年にわたって、125代という皇位継承を実現してきました。これが可能だったのは、「天皇」の運用が非常に柔軟だったからでした。天皇不在で皇太子が政務をとった時期もありましたし、女性天皇や幼帝が位につく場合もありました。また天皇は終身の地位ではなく、譲位も頻繁に行われていました。天皇の地位が日本の頂点に置かれていたことは間違いないとしても、時代の政治状況に応じてかなり大きな幅をもって運用することができていたのです。いえむしろその運用のさまは、ほとんど場当たり的といってもよいほどです。その「天皇」の運用において、最も画期的だったのが、おそらく「院政」の開始でした。古代以来の制度である太政官制を保持したまま、速やかな政治的判断と断固たる政治的決断を可能とする回路を作り出し、新しい時代を開いたのが、この院政という方式だったのです。天皇の父であることを根拠に権力を掌握した「院」=上皇のもとに、日本のさまざまな場所で胎動していたエネルギーが引き寄せられ、大きなうねりとなったなり、中世という、新しい時代を開いたのです。本書では、「院政」という政治方式をを通して、「万世一系」とうたわれる血統の再生産がいかにして維持されてきたのか、またそれを支えてきた組織や財政の仕組み、社会の構造がどのようなものであったかを考えていきます。 -
「理系」で読み解くすごい日本史
歴史は「理系」の視点で読み解くと、思いもよらない発見がある! 人類史の奇跡といわれる日本の近代化の基盤をつくった江戸の都市設計力、最先端のハイテク高層建造物・東京スカイツリーが手本にした1300年前の法隆寺五重塔の耐震建築技術など、縄文・弥生時代から現代まで、歴史を変えてきた日本の理系力、世界をリードしてきた日本の底力が明らかになる一冊。 -
武士の人事
長谷川平蔵は「人物は宜しからず」――。天明七年、八代将軍吉宗の孫・松平定信が老中首座に任じられた。賄賂の田沼時代からの脱却を目指した寛政の権力者・定信が集めさせた、江戸役人たちの発言や噂話。出世欲、保身、家庭の悩み――当時の役人の生態が赤裸々に書き留められた希有な記録『よしの冊子』を読む。 [もくじ] 第一章 政権交代─松平定信と田沼意次 第二章 老中たちの評判 第三章 幕閣大名の生態 第四章 町奉行の勤務ぶり 第五章 勘定奉行と勘定所役人 第六章 江戸の機動隊、火付盗賊改 終 章 松平定信の退場 付表・諸役職就任者 [紹介している人物] 吉宗の血をひく貴公子──松平定信 地に落ちた権力者──田沼意次 賄賂で老中になった名門大名──阿部正倫 温厚、何の害もこれ無く──松平康福 心得違いを反省──水野忠友 真っ先に登用された若手の俊秀──松平信明 側用人から老中格へ──本多忠籌 次代を担う若年寄──堀田正敦 刀を忘れて自ら謹慎──京極高久 将来を嘱望された寺社奉行──脇坂安董 出世を厭う坊ちゃん育ちの大名──井上正国 失言で左遷──曲淵景漸 町方から馬鹿にされた町奉行──柳生久通 天国から地獄へ──初鹿野信興 萎縮した金太郎侍──池田長惠 御三卿・清水家を改革──柘植正寔 型破りの豪傑──根岸鎮衛 御城が家より好き──柳生久通 人々が感服する能吏──久世広民 上をだます勘定吟味役──佐久間茂之 母のために昇進を厭う──堀帯刀 江戸町人に大人気──長谷川平蔵 定信との関係を自慢する自信家──松平左金吾 平蔵の毒気に当てられる──太田資同 -
歴史の生かし方
一流は歴史に「何を」学ぶのか──ただ漫然と向き合っていても何も得られない。組織の、リーダーとしての、そして自分自身の「壁」を打ち破り、血肉となる歴史との向き合い方とは? 東京都庁の元・局長として、また90歳の現役作家として、つねに歴史に関わり続けてきた著者がたどりついた歴史を生かす学び方! -
経済で謎を解く 関ヶ原の戦い
●なぜ家康は三成に挙兵する隙を与えたのか?●なぜ家康はギリギリまで動かなかったのか?●なぜ三成が西軍を率いることになったのか?●なぜ三成は秀吉恩顧の大名から嫌われ、外様大名から慕われたのか?●なぜ真田は徳川の大軍を足止めできたのか? ──これらの謎も、経済で見ていくとスッキリ解ける! 「関ヶ原」を取り巻く点と点が一本の線になる痛快!歴史読本
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