戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男

戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男

990円 (税込)

4pt

4.0

「電撃戦」はなかった!
『「砂漠の狐」ロンメル』に続き、欧州を征服し、第二次世界大戦を席捲した名将の素顔を暴く。
伝説となった戦車将軍は、ドイツ装甲部隊をいかにしてつくりあげたのか?
『独ソ戦』著者の最新作にして、最新学説による、これまでの俗説を一掃する決定的評伝!

第二次世界大戦の緒戦を華々しく飾ったドイツ装甲集団を率いた著名な将軍にして、「電撃戦」の生みの親とされ、連合軍からも「名将」と畏怖された男、グデーリアン。
ところが、「電撃戦」というドクトリンは存在しなかったことが今では明らかになっている。
ロンメル同様、グデーリアンの研究は日本では遅れていた。
いまでは否定されている数十年前に人口に膾炙した伝説が、未だに独り歩きしているのだ。
彼は国粋主義者だった。が、純粋な愛国者だったのか、それともナチの賛同者だったのか?
ヒトラー暗殺計画にどこまで与していたのか?
欧州を征服した男にして、伝説となった戦車将軍の仮面を剥ぐ。
――ドイツ装甲部隊はいかにしてつくられたのか、その真相が明らかとなる。

【目次】

序 章 さらば夏の光よ
第一章 仮面を剥がされたグデーリアン
第二章 青年将校
第三章 多くの戦訓を得た第一次世界大戦
第四章 敗戦と義勇軍体験
第五章 自動車部隊へ
第六章 戦車に注目せよ
第七章 装甲部隊の「総稽古」
第八章 砲火の洗礼
第九章 不完全な勝利
第一〇章 「バルバロッサ」作戦
第一一章 深淵への転落
第一二章 斜陽を受けながら
終 章 修正された自画像

あとがき
グデーリアン年譜
主要参考文献
写真・図表について

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戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「独ソ戦」以来「ロンメル」、「グデーリアン」と
    きました。
    本書のあとがきにもあるように
    偶像破壊や受けを狙った奇矯な新説の提示などではなく
    欧米諸国の研究の成果をもとにした現代の定説を
    紹介しているとのこと。
    続くであろう「マンシュタイン」も楽しみ♪

    0
    2020年03月27日

    Posted by ブクログ

    ドイツ軍は戦略次元においては粗放な思考しか持たなかったと書くがじゃあ徹頭徹尾、戦略次元で動けた国が古今東西見渡して挙げることができるだろうか?ちょっと大戦時のドイツばかり見すぎでは。

    0
    2021年12月20日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    帯にある「電撃戦は無かった」が、グデーリアンの著書の「電撃戦」が都合良く編纂されていることと、ドイツ軍のドクトリンに「電撃戦」なるモノは無かったのダブルミーニングだったとは。うまい帯を着けたものだ。

    それにしても、グデーリアンの萌芽ロンメルよりも余程「伝説」と「実像」の乖離した人物であったとは意外

    0
    2022年09月19日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     第二次世界大戦における「電撃戦」で欧州を席巻したドイツ装甲部隊の生みの親と呼ばれるハインツグ・デーリアン将軍の評伝。
     前作のロンメルの評伝と同様、様々な脚色によってゆがめられた「グデーリアン像」に対し、ファクトをベースに実際の姿をあぶりださんといているのが本書の大きな特徴だと思います。

     ロン

    0
    2021年03月28日

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