ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
大化改新前夜、クーデターによる暗殺をきっかけに「滅亡」したとされる蘇我氏。仏教導入をすすめ、推古天皇の信頼も厚く、「大臣」として政権を支えた蘇我馬子を筆頭に、ヤマト王権の紛れもない中心であった一族は、なぜ歴史から姿を消したのか? その後の藤原氏の台頭までを視野に、氏族からみた列島社会の変化を描く。
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
古代史と考古学の生かをいかして蘇我氏の歴史を語る。特に、氏姓制度についての解説がとてもありがたかった。墾田永年について、これをもってこうちこうみんが始まるという著者の説とか改めて学んでみたい。倉本氏との違いも垣間見ることができた。
歴史上で藤原氏についで有名な蘇我氏について、その時代背景とともに書かれています。まだ律令制ができる前、身分はどのようなものだったのか、日本という形はどのように出来上がっていったのかを学ぶことができます。氏という日本独自の身分とは何だったのか。それがどのように作用したのかを知ることで、古代に蘇我氏が力...続きを読むを持ち、衰退してしまった理由について知ることができました。首長の集まりである古代国家から、天皇が中心の律令国家に移り変わる時代を感じることができました。
興味深い点が沢山あり、勉強になった。 とくに、「乙巳の変」が、ヤマト朝廷の内部の権力闘争であったが、同時に、唐の成立を背景とした、朝鮮半島の政変が波及してきたものという。 これは孝徳朝以降、豪族の姿が見えなくなり、国家権力の集中という展開と重なり、豪族の連合政権から、大王が中心となり自律的行...続きを読む動が可能になる国家体制への転換がなされたということであり、古代史における王権の確立という点から見ると、非常に興味深いと思われる。
歴史上好きな人物は?と聞かれたら、藤原不比等、天武天皇、聖徳太子、千利休、と言うのだけど、それにしては蘇我一族のことはいつも気になるんですよね。 利休なんかよりも定期的に蘇我一族の本の方が読みたくなるのです。 この本は古代史好きな方のレビューを読んで興味を持ち、積読リストに入れていたものです。...続きを読む でも、全体的には巷で言われてる王道の意見そのままで、意外な主張はあまりなくちょっと肩透かしな感じでした。 例えば、入鹿が上宮王家を滅ぼし自ら天皇になろうとしていた、とか、蝦夷は冠位を息子に与えた、これは明らかに天皇大権の侵害だ、とかね。こんな感じで専横が過ぎた為蘇我氏本宗家は皇族によって打倒された。ですって。さらっと事実のように書かれていてちょっと悲しかった(涙) そういう意味では前に読んだ遠山さんの「蘇我氏四代」の方が刺激的でした。 とはいえ、もちろん勉強になったこともありました。 例えば蘇我氏のルーツが葛城氏の分家っていうのは王道の意見だけど、その理由が分かりやすくて納得感がありました。 →蘇我氏は父系でつながれた直系継承で、満智(マチ)-韓子(カラコ)-高麗(コマ)-稲目-馬子ー蝦夷ー入鹿まで続く。 満智を百済の高官「木満至(モクマンチ)」と同一人物とみる説があるが、そうだとすると、その子が韓子、高麗と、敵国の名前になる説明がつかない、と言っていて、単純なことだけど随分納得感がありました。。 こういう説明をしてくれた人が今までいなかったから、いつまでも蘇我氏は百済王家の末裔では?!という考えが完全には払拭できずにいたのよ。 あとは、中臣鎌足が藤原姓を賜り、名負いの氏から律令官人として活躍しはじめたのと同じで、蘇我も石川に改姓することによって本宗家は滅亡したけれど傍系は官人として中央で活躍する場を得たのでは、というのには知っていたけど気が付かなかったので面白いなと思いました。ちょっと時代は遡るけど、物部、大伴など名負いの氏は結局は滅びていますからね。 とにかく、蘇我氏の、律令国家成立までの古代国家の文明化に果たした役割は大きいのです! これからも、蘇我氏の謎、定期的に追って行こうと思います。。
「滅びた」と言った方がおもしろくなりますからね。改名ということがありました。 「ふじわらのかまたり」の「の」の意味もわかります。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
蘇我氏の古代
新刊情報をお知らせします。
吉村武彦
フォロー機能について
「岩波新書」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
シリーズ 地域の古代日本 出雲・吉備・伊予
シリーズ 地域の古代日本 畿内と近国
シリーズ 地域の古代日本 筑紫と南島
シリーズ 地域の古代日本 東国と信越
シリーズ 地域の古代日本 東アジアと日本
シリーズ 地域の古代日本 陸奥と渡島
新版 古代史の基礎知識
新版 古代天皇の誕生
「吉村武彦」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲蘇我氏の古代 ページトップヘ