作品一覧

  • 気候で読み解く人物列伝 日本史編
    -
    1巻1,980円 (税込)
    海面水位の変動が可能にした「稲村ケ崎の突破」、実は梅雨の時期に行われた長篠の合戦、季節外れの大雪に見舞われた桜田門外の変――。 綿密なデータと文献資料に基づき気候と人類の歴史を描くことで高い評価を得ている著者による書き下ろし6冊目。 本作では、歴史上の人物に焦点を当て、その人生に大きく影響を与えた要素として「気象・気候」をとらえます。 自然科学と人文科学を融合させた歴史エンターテインメントです!
  • 世界史を変えた異常気象
    3.7
    1巻990円 (税込)
    わずか1、2度の海水温の変化(エルニーニョ)が 世界史を大きく動かした! ●異常気象がいかに世界を変えたかを描く歴史科学読み物 インカ帝国征服、イースター島伝説、インド大飢饉、ドイツ軍スターリングラード敗北、世界食糧危機――。 気候変動が世界史に及ぼしてきた影響を豊富なエピソードと共に紹介する良質な解説書として好評を博した同名書を文庫化します。 異常気象、特にエルニーニョやラニーニャに由来する異常気象をめぐる5つのエピソードを歴史ドラマに仕立てて掘り下げます。 為政者、つまり人の営み・企てがあった際に、突如襲う予想外の異常気象。それによって歴史が思わぬ展開を迎えた例を、豊富な裏付けデータと共に紹介する、知的読み物です。
  • 気候文明史 世界を変えた8万年の攻防
    4.2
    1巻990円 (税込)
    繰り返される寒冷化と温暖化―― 人類の歴史は気候変動との死闘の連続だった! ●自然科学と人文科学を融合させた名著を文庫化 異常気象を中心とする気候変動が人類の営みに及ぼしてきた影響を豊富なエピソードと共に紹介し、日本ではほとんど例がない、気候と文明・歴史の関係を通史で描いたユニークかつ良質な解説書として高い評価を受けた、『気候文明史』を文庫化しました。 ●気候変動に翻弄されてきた人類8万年の軌跡を解説 氷河期以降繰り返される温暖化と寒冷化の移り変わりは人類の歴史をどう動かしたのか。本書は、メソポタミア文明をはじめとする古代文明の興亡から、ナポレオンの敗北、天保の大飢饉まで、豊富なエピソードを交えてつづる歴史読み物。 専門研究に埋もれた気候と人類の関係を示す歴史的事実を丹念に収集し、クロスワードパズルを埋めるようにして完成させた文明史です。
  • 気候で読み解く日本の歴史―異常気象との攻防1400年
    3.5
    1巻1,584円 (税込)
    長期に及ぶ寒冷化や干ばつが引き起こす飢饉、疫病、戦争―。日本の歴史は気候変動が動かしてきた。律令時代から近代まで、日本人が異常気象にどう立ち向かってきたのかを豊富なエピソードとともに描く異色作。 気候と文明、歴史の関係について解き明かして好評を博した、『気候文明史』『世界史を変えた異常気象』に続く3冊目。
  • 世界史に学ぶ経済
    -
    1~3巻220円 (税込)
    リーマン・ショック後、日米欧の果敢な金融緩和や財政出動によって、世界経済は壊滅的な状況になるのを回避しました。しかし今後、金融緩和の縮小段階に入っていくなかで、各国の経済や市場に大きな影響を及ぼすことが予想されます。ただし、何が起きるのか、それがどれぐらいのマグニチュードで起きるのかは、誰にも正確な予測はできません。  同様に、中国の台頭で世界の覇権構造はどう変わるのか、動力革命・インターネット革命に続くイノベーションは何か----といったことは、誰もが最も知りたいところでありますが、予測も困難です。ただし、現在の世界は、過去の歴史の積み重ねでつくられています。世界経済のさまざまな歴史を知ることは、今の時代を読み解くカギになるでしょう。  本書は、「中国は経済発展を持続できるか」とか「シェール革命で何が変わる」など、現代人がいま気になっていることを、過去の類似の事象などと比較して考えてみました。社会制度や科学技術も異なる時代の事象との安易な比較は慎むべきとしても、思わぬ示唆が得られるはずです。  本書の主な内容は以下のとおりです。 Part1 歴史で今を読み解く 疑問1 米国の金融政策はなぜ市場を乱す? 疑問2 中国の「影の銀行」は破綻する? 疑問3 アルゼンチン危機はなぜ頻発? 疑問4 貿易自由化はなぜ始まった? 疑問5 シェール革命で何が変わる? 疑問6 中国は成長を持続できるか? 疑問7 日銀が異次元緩和をしたのはなぜ? 疑問8 ITは仕事を奪うか? 疑問9 超インフレ時の株価は? 評論1 現代中国史 毛沢東とトウ小平の改革は常に「政治優先」だった 評論2 成長の壁に直面する先進国「戦争経済の先」を古典に学ぶ Part2 これが世界史を変えた 砂糖と紅茶 「イギリス風朝食」成立の裏面史 気候変動 飢饉をもたらした小氷期 麻薬 植民地経営の資金源 新幹線 世界の交通史を変えたスピード、収益、運行方式 ファッション スーツの原型は下級貴族の日常着 人口と地政学 ユーラシア覇権巡る攻防 歴史を左右した人口動態 オリンピック 冬季開催に反対した北欧 エロスと交易 長崎貿易を支えた遊女のコスプレ 大作を読む1 E・H・カーの『歴史とは何か』 大作を読む2ウィリアム・H・マクニールの『世界史』 Part3第一次世界大戦から100年 1総力戦が結びつけた「デモクラシー」と「ナショナリズム」 2政治指導者たちの誤算を描く『八月の砲声』 3人口爆発、経済成長、軍拡 強大化で孤立したドイツ

ユーザーレビュー

  • 気候文明史 世界を変えた8万年の攻防

    Posted by ブクログ

    熱塩循環、
    淡水強制力、西大西洋海流での冷却が起こるメカニズムを指す。ヤンガードリアスイベント期で起き地球は寒冷化した。
    温室効果ガスの過去の最高濃度は600,000年前の280ピーピーエムだが、現在は400ピーピーエムを超えている。人類がまだ経験したことのない、時代を生きている。このさきはわからない。突然、ヤンガードリアスイベント期のような寒冷化が起こるかもしれないし、温暖化が行き着く先もよくわからない。人類は気候変動のたびに社会的進化を進めたが、今回はどうなるのか?

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    2024年10月26日
  • 気候文明史 世界を変えた8万年の攻防

    Posted by ブクログ

     気候変動がいかに人類の歴史に深く関わってきたのかを教えてくれる貴重な本である。この気候変動のことを知らなければ世界市場のさまざまな出来事の背景がわからないので、本当の歴史を知ったことにならないのではないかとさえ思いました。
     

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    2021年11月16日
  • 世界史を変えた異常気象

    Posted by ブクログ

    エルニーニョ現象がもたらした異常気象が世界史に与えた影響について5つのエピソードが紹介されている。
    エルニーニョにより、南米大陸西岸を北上するペルー海流が弱まったことで、ピサロによるパナマからペルーへの上陸を3度目にして成功させた。このときインカ帝国は皇帝がカパックからアタワルパに代わったところだったのが大きかった。
    エルニーニョにより、イースター島から南米大陸への上陸ルートができてイースター島にサツマイモをもたらした可能性がある。
    エルニーニョにより、インド洋海上とインド陸側の温度差が縮まることで夏にモンスーンが北上せず、インドに干ばつをもたらした。
    エルニーニョにより、ヨーロッパでの温帯低

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    2023年03月24日
  • 気候文明史 世界を変えた8万年の攻防

    Posted by ブクログ

    「気候」という一つの境界条件を軸に8万年の文明史を説いている。太古から「気候」という抗いようのない強大な敵に振り回されてきた人類は、今なお「気候」を巡り揺れ続けている。人類が気候に対して与えてきた影響と与えられてきた影響の相関関係は、科学技術の発達により果たして変わったのか、一体いつから地球温暖化の主因は自然から人類にシフトしていったのか、などなど、将来について思案するにあたっても良い取っ掛かりとなる。

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    2021年09月20日
  • 気候文明史 世界を変えた8万年の攻防

    Posted by ブクログ

    研究者としてはある意味で在野である、気象予報士の著者の力作。情報量が多いので、5回目読書中。それでも発見が多い好著。

    特に、歴史の様々な動乱、混乱を、政治要因だけでなく、気候要因による強制力を見直す視点は、迫力がある。実際、地球上、同時代に各地で、同様な事件や傾向はあるわけで説得力はある。

    細かな論証、いわゆるエビデンスは不足しても、このような洞察、視点は、書籍に歓迎されたい。というより歓迎されない昨今を憂う。
    それにしても、これだけの情報と俯瞰をよくまとめた。

    自然と科学の偉大さがコンパクトに詰まった本でもあります。
    次期氷期がいつ来るかはさておき、41万年前の間氷期が最大最長の温暖期

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    2021年05月28日

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