作品一覧

  • 新しい経済のつくり方―「人間中心」の日本型資本主義へ
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    1巻3,740円 (税込)
    DX、GX、ソサエティ5.0、社会的投資国家…… 日本が世界に示す「新しい経済モデル」とは オックスフォード大学教授による日本再興のビジョンとシナリオ ●本書に寄せられた推薦の言葉 本書は、アベノミクス以降の日本の産業政策を、DX(デジタル)、GX(グリーン)を中心に分析した、ユニークな書である。今後の日本経済を展望する上で非常に有益であり、ビジネスに携わる方々にも広く一読をお勧めしたい。 ――一般社団法人 日本経済団体連合会 副会長・事務総長 久保田政一 30年以上の長きにわたり日立などの日本企業に密着し、そこで得られた客観的な観察から導き出された日本復興のシナリオには説得力がある。経営者はもちろん、日本の将来を真剣に考えるミドル層や若い人たちにもぜひお薦めしたい。 ――株式会社日立製作所 元執行役専務CHRO 中畑英信 「日本化」や「課題先進国」の問題にどう対峙すべきかを著した本書は、日本再興のロードマップを的確に示したものである。多くの経営者にとって有益な書となるだろう。 ――日本取引所グループ 取締役会議長 木下康司
  • 日本の私立大学はなぜ生き残るのか 人口減少社会と同族経営:1992-2030
    4.1
    1巻2,200円 (税込)
    2010年代半ば、日本では、大学の「2018年問題」がさまざまに議論されていた。18歳人口の減少によって、日本の弱小私立大学は次々と経営破綻すると予想されたのだ。しかし、日本の私立大学の数は逆に増えている。なぜなのか。  著者たちは人類学者ならではのフィールドワークとデータの分析によってその謎に迫っていく。導き出されたのは、日本独自の「同族経営」の実態であり、それは私立大学のみならず、日本社会の本質をも炙り出している。他に例をみない私立大学論であり、卓抜な日本社会論ともなっている。  オクスフォード大学教授・苅谷剛彦氏による解説を付す。
  • 教え学ぶ技術 ──問いをいかに編集するのか
    3.8
    1巻935円 (税込)
    より生産的な議論をするために必要なもの、それは問いを明確に意識して、使いこなし、メタレベルで捉える力である。大学生が論文やレポートを書くときはもちろん、社会に出て様々な課題に直面した時、それを「問い」としてとらえ返すことで、解決策に導くことも可能となる。オックスフォード大学では、教授と学生が直接議論し、指導することでその技術を教えている。本書ではその議論を再現し、いかに教え、いかに学ぶかを実例を通して伝えていく。

ユーザーレビュー

  • 日本の私立大学はなぜ生き残るのか 人口減少社会と同族経営:1992-2030

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「2018年問題」と言われた18歳人口の減少の中、廃校となった私立大学は予想に反して少ない。この謎を解明するのが、本書である。
    私立大学が生き残りを掛けて採った方策には以下のものが挙げられる。
    ・規模縮小
    ・提供するコースの調整(改組・名称変更)
    ・高校卒業生市場の掘り下げ
    ・中等教育機関を運営する学校法人と大学を有する学校法人との間の「垂直」の戦略的統合

    注目すべき点は、70-80年代の入学生減少期に米英の大学が採った以下の方策とは異なることだ。
    ・社会人学生や遠隔学習者(パートタイム学生)の確保
    ・海外からの留学生の確保
    ・研究費補増やすための産業界とのパートナーシップ

    日本では、90

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    2023年06月18日
  • 日本の私立大学はなぜ生き残るのか 人口減少社会と同族経営:1992-2030

    Posted by ブクログ

    人口減少の影響で多くの私立大学が潰れるだろうとの2018年問題。この予想は外れ、多くの私立大学は粘り強く生存し続けている。これは何故か? この謎に挑む一冊となっている。素晴らしい研究成果で、社会人類学的な分析手法に拠っている。メイケイ学院大学(仮称)で繰り広げられる生き残り策がホントに「あるある」で、不祥事も含めてそれらが丁寧に分析されている。
    で、実は私大の問題は日本社会の特質でもあるわけだ。だから日本の研究者には、ここでの結論に辿り着けなかったんだろうね。

    0
    2022年02月13日
  • 日本の私立大学はなぜ生き残るのか 人口減少社会と同族経営:1992-2030

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白かった。久しぶりに時間を忘れて一気読みして、次の予定に遅れそう。少子化によって減少すると考えられた日本の私立大学の多くが生き残っている要因として、同族経営の重要性が見過ごされてきた点を指摘、最終的には優れた日本社会論になっている。
    ・最近の学生は真面目という言説を目にするが(少なくとも本書が扱う某私大では)定員維持のため大学が真面目に教え始めた方が先
    ・前近代的な世襲システムがいまだに持続する要因を検討すべき
    ・私大の三類型(思想背景を持つ結社型、宗教系が多いスポンサー型、起業家型)は実感に沿う

    最後駆け足で読んでしまったこともあると思うが、n=1の話を最終的には日本のイエの

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    2022年01月05日
  • 教え学ぶ技術 ──問いをいかに編集するのか

    Posted by ブクログ

    教えるとは、学ぶとはどういう営みなのか。教師が生徒に教えるという上から下へに知識を授けるというような方法をイメージしがちな気がするのだが、果たして本当にそのようなことが可能なのだろうか。自身の経験を思い起こしてみると、教師に教えてもらうことがなかったとは言わないが、本当に学ぶということは自分で本を読み、話を聞き、調べ、自分の頭で考え、書き記し、まとめ、テストへの回答や文章にするなど何らかの仕方で出力する過程を経ることで学びとしてきたように思う。それゆえ、教師とは教える存在というよりも、生徒が学ぶ方向づけをし、学習のペースを崩さないように見守り、時に調整をしてくれるコーチのような存在なのではない

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    2019年12月17日
  • 日本の私立大学はなぜ生き残るのか 人口減少社会と同族経営:1992-2030

    Posted by ブクログ

    外国からみた私立大学の経営に関する本。元々は英語書籍で、family-tuned private universitiesというタイトル。

    同族経営、というくくりは、日本人にとっては聖域じみていて触れられてこなかった領域に切り込んでいる。

    本著で同族経営によるレジリエンス(サバイバビリティ)に切り込むのは、後半から。前半はMGUという仮名の大学を例示して、日本の私立大学の典型例をリアルに書く。その中であの手この手で大学を存続させる施策やトレンドに触れる。

    自分自身はこういう場面に直接入っていく機会はなかったが、営利企業らしいしたたかさと、同族経営っぽい存続への想いなど、こう顕在化するのか

    0
    2023年06月02日

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