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ローマ教皇になったアメリカ人 レオ14世物語 ロバート・プレヴォスト枢機卿 ペテロの座への軌跡
衝撃の選出!アメリカから初のローマ教皇、その名はレオ14世 2025年5月、カトリック教会に激震が走った。アメリカ合衆国出身者として初めて、ロバート・フランシス・プレヴォスト枢機卿が第267代ローマ教皇レオ14世として選出されたのだ。この物語は、歴史的快挙の裏に隠された、一人の人間の驚くべき人生の軌跡と、彼が現代世界に示す希望のメッセージを、感動的に描き出す。 シカゴ、ペルー、そしてバチカンへ――知られざる苦難と献身の道 シカゴの移民家庭に生まれた少年は、アウグスチノの精神に導かれ、若くして南米ペルーへ渡る。そこで20年近く、貧しい人々や社会から疎外された人々と生活を共にし、彼らの喜びも悲しみも分かち合った。その後、アウグスチノ修道会総長として世界を駆け巡り、ローマ教皇庁の要職を歴任。数々の試練と重責を乗り越え、ついにペテロの座へと至る、ロバート・プレヴォストの波乱万丈にして献身的な生涯を追う。 AI時代に「一致」と「平和」を灯す――新しいリーダーの挑戦 教皇レオ14世が直面するのは、AI技術が社会を根底から変え、価値観が揺らぎ、世界が分断の危機に瀕する激動の21世紀。「彼において一つに」という深い祈りを胸に、彼は、社会正義の実現、地球環境の保全、そして世界の恒久平和のために、カトリック社会教説を現代に問い直し、具体的な行動をもって世界に呼びかける。その姿は、混迷の時代を生きる私たちに、確かな希望の光と未来への羅針盤を示してくれるだろう。信仰を持つ者はもちろん、現代社会の課題や新しいリーダーシップに関心のある全ての人々に贈る、魂を揺さぶる物語。 -
ローマ劇場毒殺事件
本格ものミステリーの雄、エラリー・クイーンのデビュー作であり、以後10巻に及んだ有名な「国名シリーズ」の最初の作品。ブロードウェイの新顔「ローマ劇場」には暗黒街ものの新作「拳銃稼業」に多くの観客がつめかけた。ナイトクラブの殴りこみ、ギャング出入りの派手さで受けている芝居だった。第二幕の山場で観客席の後部座席のほうから大きな悲鳴が聞こえた。客たちはこれも芝居の新手だと思い、その方角に首をのばした……だが、それは芝居ではなく真実の殺人だった。被害者は悪徳弁護士! クイーン父子の捜査がはじまる。どうしたわけか被害者の持っていたはずのシルクハットが消えていた… -
ローマの丘より 水崎野里子 世界の旅
私はかなり頻繁に海外交流や旅に出かけます。日本国内も含みます。趣味でもありますが、いろいろな方々とお話できる幸運な人間の一人であるとも思います。特に、新しいグループとの出会いもあり、2018年九月末から2019年にかけて私はかなり国内と海外への旅に出かけました。 いささかのその私の幸運と見聞を皆さまと分かち合いたいと思いました。ブックウエイさまのご企画もあり、以前に出かけた外国への旅や最近の日本国内の旅の見聞や感動・得た土地の知識・経験が、ここに一冊の詩集としてまとまることになりました。世界の国への旅が国別に分かれたユニークな構成です。 みなさまもご一緒に、日本・アジアも含めた世界への旅に参加してくだされば光栄です。旅と放浪は日本の詩歌における一つの伝統、羇旅(きりょ)という定型ジャンルでもあります。 最後になりますが、本詩集を読んでくださる皆様、本詩集の刊行を了承いただき、企画・編集にご協力いただいたブックウエイ出版さまに繰り返し御礼、感謝申し上げます。 -
ローマは光のなかに
かつては映画俳優として華々しく活躍していたジャックは、第二次大戦を経て今はパリで目立たない公務員の仕事を粛々とこなす生活を送っている。ある日、長らく疎遠になっていた映画監督のデラニーに請われて二週間ローマに滞在することになるが、そこでの出会いや目まぐるしいほどの出来事によって、ジャックは若かりし頃の栄光や挫折を振り返り、今後の人生について思いを馳せる。美しいイタリア人女性のヴェロニカ、暴力的だが若く才能のあるブレサック、戦争ジャーナリストのデスピエール、石油王のホルト、それぞれが日常に直面しながらローマの光のなかで織りなしていくカレイドスコープのような物語。表紙挿画─和田誠。 -
ローマへ行こう
忘れえぬ記憶の中で、男は、そして女も、生きたい時がある。 あれは夢だったのだろうか――大切な人々に思いを馳せる珠玉の十話。 誰もいない家に入って、花を替えテープレコーダーのスウィッチを入れてくる、それだけのこと。小百合が依頼された不可思議な仕事はいったい誰のため?(家族の風景) アンブラッセという言葉を教えてくれたのは、相沢さんだった。フランス語で「抱擁する」という、その意味も――。(めぐりあいて) 夫に怪しい女がいるらしい、何か相談がなかったか、と友人の妻から詰め寄られたが。(ローマへ行こう) たわむれに田舎に向かう幸一が出会ったひとりの行商。見たい夢を見せてくれるという男の誘いに思わず乗った彼の脳裏に現れたのは……。(夢売り) 上記ほか、「第三の道」「文学散歩人」「くちなしの夢」「鈍色の記憶」「夢は嘘つき」「赤い月の夜に」収録。 解説:内藤麻里子 【本書は単行本『アンブラッセ』を文庫化にあたり改題したものです】 -
ローマ帽子の秘密
観客でごったがえすローマ劇場で異常な事態がもちあがった。ニューヨークきっての悪徳弁護士が客席で息絶えていたのだが、不思議なのは被害者の帽子が現場から消えていたことだった。弁護士に恨みをもつ小悪党、社交界の花形、俳優たち・・・・・・帽子は誰の手でなぜ消えたのか? クイーンの処女長篇決定版。 -
ローレンス・ブロック傑作集
あんたもおかしなことを聞く人だね。はき馴れたジーンズをわざわざ古着屋に売るのは、いったいどんなやつかだって? 考えてみりゃ確かに妙だよな――。ささいな好奇心が思わぬ災難を招く表題作をはじめ、狙った魚は決して逃さない釣り師、依頼人を無罪にするためなら手段を選ばぬ辣腕弁護士、自分を殺した犯人を見つけるまであの世に行けない男の話など、当代随一のストーリーテラーの手になる、とびきり面白い初の短篇集。 -
Y駅発深夜バス
運行しているはずのない深夜バスに乗り、彼は摩訶不思議な光景に遭遇した――奇妙な謎とその鮮やかな解決を描く表題作、中学生の淡い恋と不安の日々が意外な展開を辿る「猫矢来」、〈読者への挑戦〉を付したストレートなフーダニット「ミッシング・リング」、怪奇小説と謎解きを融合させた圧巻の一編「九人病」、アリバイ・トリックを用意して殺人を実行したミステリ作家の涙ぐましい奮闘劇「特急富士」。あの手この手で謎解きの面白さを提供する、著者会心の〈ミステリ・ショーケース〉。いいミステリ、あります。/【目次】Y駅発深夜バス/猫矢来/ミッシング・リング/九人病/特急富士 -
YA! アンソロジー 友情リアル
友がいるからこそ、今の僕がある。講談社児童文学新人賞50周年企画 受賞作家4人が紡ぎ出す、YA世代のための4つの友情物語。■背は低い、力もない。でも野球大好き 「打順未定、ポジションは駄菓子屋前」■1年半ぶりにアイツが帰ってくる!? ■「マリモの携帯ストラップ」■ボクシングにかけた友への思い 「Boy Fight」■10年前、雄風丸のデッキにて―― 「エデンへ……。」 -
YA! アンソロジー 初恋リアル
好きになる気持ちを抑えきれない。講談社児童文学新人賞50周年企画。5人の受賞作家が「初恋」をテーマに描く、ピュアフル・ストーリー! ■初恋のたねが、芽を出したら――。「初恋のたねは、ころんとゆれる。」■マッチの灯りに願う、つかの間の夢 「マッチ売りの少年」■初めて書いたラブレターが行方不明に!? ■「ローリングストーン」■死んだ親友の姉さんが部屋に来て 「東京プリン」■高校生からもらった不思議な石 「恋の石」 -
YA! アンソロジー 卒業
小林深雪『卒業までの24時間』……東京に住む高校三年生の若葉は、突然彼氏の孝之から、京都の大学に行くと告げられる。勝手な決断に傷つけられ、口を聞かないまま、卒業式前日を迎えていた。このまま離ればなれに!? 残された時間は、たったの24時間! 他にも、福田隆浩『アフロとチビタと青空と/石川宏千花『牛嶋のはなうた/河合二湖『ガラスの教会、銀の竜』/如月かずさ『りんちゃん先生にさようなら』を収録。 -
YA! アンソロジー ハピネス
YA! ENTERTAINMENT10周年を記念し、「YA! アンソロジー ハピネス」と「YA! アンソロジー エール」を2冊同時刊行! 小林深雪○「覚えたての呪文」魚住直子○「生きているだけでhappiness」吉野万理子○「運命の白い糸」片川優子○「スパイラル&エスケープ」菅野雪虫○「ランチボックス」装画/牧村久実(「泣いちゃいそうだよ」シリーズ) -
YA! アンソロジー 秘密
いつも廊下ですれ違う名前を知らないあの子にだって、教室で明るく振る舞うあのクラスメイトにだって、秘密はあるのかもしれない--物語が交差する、YA!アンソロジー第3弾。区立四葉中学校を舞台に、「泣いちゃいそうだよ」シリーズの小林深雪と、講談社児童文学新人賞受賞作家たちが、秘密を抱えた少年少女を描きます。誰にも知られたくないと思う一方で、誰かに理解してほしいと願ってしまう秘密の正体とは? -
YA! アンソロジー ひとりぼっちの教室
「もし、今日、わたしが、死んだら、明日、泣いてくれる人間は、このクラスに何人いるんだろう? 一人もいないかもね」YA!アンソロジー第7弾。「いじめ」をテーマに、加害者、被害者、傍観者の立場だけに終わらない、リアルな学園ドラマを届けます。小林深雪『友達なんかいない』/戸森しるこ『これは加部慎太郎に送る手紙』/吉田桃子『転生☆少女』/栗沢まり『イッチダンケツ』 -
YA! アンソロジー わたしを決めつけないで
「お前、女子力ないな」と男子に言われてムカつきつつも、「このままじゃいけないの?」と、不安にもなる。誰にでもある「男らしさ」「女らしさ」の悩みを描く「女子力なんてない!」(小林深雪)ほか、「兄弟」をテーマにした「兄弟前夜」(落合由佳)、「国籍」をテーマにした「夜の間だけ、シッカは鏡にベールをかける」(黒川裕子)、「自分らしさ」をテーマにした「空、雲、シュークリーム、おれ」(大島恵真)の4作を収録。 -
Y字橋
各文芸誌に掲載された6作品を収録した至極の作品集。 約束。刻。記憶。澱……。 忘却の淵から濾過されてくるものは苦く、また愛おしい。歳月に隠された傷から、生きて在ることの秘密が明かされる。こんな大人の小説は、佐藤洋二郎氏にしか書けない。 (小説家・藤沢周) 【目次】 Y字橋 瀞 光 虹 ガスマスク男 かさぶた 初出一覧 あとがき 【著者】 佐藤洋二郎 佐藤洋二郎(さとう ようじろう) 1949年福岡県生まれ。中央大学卒。主な作品集に『未完成の友情』『神名火』『東京』『グッバイマイラブ』、単行本未収録作品の『佐藤洋二郎選集1 「待ち針」』『佐藤洋二郎選集2「カプセル男」』などがある。『夏至祭』で野間文芸新人賞、『岬の蛍』で芸術選奨新人賞、『イギリス山』で木山捷平文学賞。著書多数。 -
ワイルドウッド
森の中へ――。 さらわれた弟を取り返すため、少女プルーとクライメイトのカーティスは〝入れない原生林〟へと足を踏み入れた……。 ◇『コララインとボタンの魔女』スタジオライカ映画原作 ◇レモニー・スニケット絶賛!壮大なファンタジー 「この本は、その中で描かれている奇妙な森そのものだ。サスペンスと危険、そして世界がかつて目にしたことのない恐ろしいものに満ちていて、ひとたび足を踏み入れたら、もう二度とそこから出たくなくなる。」――レモニー・スニケット 〈あらすじ〉 ごくありふれた土曜日の朝だった。弟が、さらわれる前までは。 ポートランドの町 に住む十二歳の少女プルーは、 目の前で一歳の弟のマックをカラスの群れに連れさらわれてしまう。 カラスを追ったプルーは、クラスメイトのカーティスと共に 郊外に広がる鬱蒼とした森――〝入れない原生林【ルビ:ワイルドウッド】〟へと足を踏み入れる。 そこは 森の住民との契約で、入れないはずの場所。生きて戻った者のいない場所。 運命のうずに巻き込まれたふたりが目にしたものとは――? 美しいイラストと共に描かれる壮大な冒険ファンタジー。 -
ワイルド7
凶悪犯罪殲滅のために選ばれたバイクの7人! 続発する凶悪犯罪を殲滅するため警視庁が「最凶の切り札」として極秘に推し進めたプロジェクト、それは悪人の処刑を許された超法規的警察組織、ワイルド7。招集されたのは、いずれも凶悪な前科を持つ7名。ある死刑囚も飛葉大陸という新しい名前を与えられ、セカイ、オヤブン、パイロウ、ソックス、ヘボピー、B・B・Qの6人を従え、元警視庁参事官の草波勝の指令を受け任務を遂行する。黒の革ジャンに赤いマフラー姿で巨大トレーラーのコンテナから7台の大型バイク発進、凶悪犯を追跡、処刑するが、任務完了と同時に撤収、その存在は謎につつまれていた。東都新聞社の記者・藤堂正志は彼らの存在をいち早く察知、後輩の岩下こずえと取材を重ねるが、記事はボツの連続で、国家ぐるみで隠蔽されていると睨む。正体不明のライダーに二度、ワイルド7の標的を狙撃され、飛葉たちが気をとられるなか、東京上空に殺人ウイルスと爆発物を搭載した飛行船が出現。犯人側の要求は2億ドル。バイオテロ実行までのカウントダウンがはじまる。バイクシーンが圧倒的な豪華キャストのアクション巨編を映画ノベライズ! -
ワインガールズ
長野県塩尻市・桔梗ヶ原学園。生徒たちがブドウ栽培からワインを瓶詰めにする工程までを実際に手がける、全国でも珍しい「ワイン醸造」を手がけるコースのある高校だ。 鎌倉から母親の実家がある塩尻に越してきたばかりの北村いちるは、イケメンの先輩に勧められて、軽い考えからコースを選択する。 学年一の優等生・百瀬結生子は、実家のワイナリーが倒産寸前であることを知り、自分がワイナリーを再建するため、医師になる道をあきらめて、ワイン醸造を学ぶ決意をする。 テニスに青春のすべてを賭けて打ち込んでいた奥沢美麓は、父が突然病に倒れてしまい、繁盛していたイタリアンレストランを閉店せざるをえなくなる。 落ち込む父をなんとかして励ましたいと考えた美麓は、ワインをこよなく愛する父のために、自分の手で最高のワインを作ろうと考え、コースを選択する。 三人の少女は、ワイン造りの名人と呼ばれる高山秀次郎の厳しくも温かい指導によって、ワインの奥深い魅力にどんどん引きこまれていく。 ときには激しくぶつかりあい、ときには支えあい、挫折をくりかえしながら、ひたすらワインづくりに没頭していく三人。 そんなワインガールズたちの情熱が、やがて「奇跡のワイン」を生み出すことになる……。 -
若い樹々
快活で美しい立花理々子には、父がない。中学を卒業すると、東京に出て働きながら夜間高校に学ぼうと決心する。上京した彼女はお手伝いさん勤めをするが、慣れない環境で身も心も疲れていった。そういう理々子の心の支えになるのが、洗濯屋のご用聞きをしている戦災孤児の橘悟くん。周囲の無理解と蔑視に傷つき、また悩みながら、しかし希望をもって彼等は生きる……。幸せを願い、明日をさして伸びゆく若い樹々のような若者たち。働く人たちの愛と生活を暖かく描いて定評ある壺井文学の名作長篇。大映映画化。若い世代に贈る話題の1冊。 -
若い読者のための世界史 改訂版
歴史は「昔、むかし」の物語。さあ今から昔話をはじめよう――。『美術の物語』の著者がやさしく語りかけるように、時代を、出来事を、そこに生きた人々を活写する。ネアンデルタール人の登場から自ら体験した第二次大戦まで。一九三六年の初版刊行から半世紀を経て復刊されて以来、各国で読みつがれてきた“物語としての世界史”の古典。文庫上下巻を合本とし、最新版を参照して訳文を見直した、待望の改訂版。 目次 1 「昔、むかし」 2 偉大な発明者たち 3 ナイル川のほとり 4 日月火水木金土 5 唯一の神 6 だれもが読める文字 7 英雄たちの時代 8 けたちがいの戦争 9 小さな国のふたつの小さな都市 10 照らされた者と彼の国 11 大きな民族の偉大な教師 12 偉大なる冒険 13 新しい戦い 14 歴史の破壊者 15 西方世界の支配者 16 よろこばしい知らせ 17 帝政のローマ 18 嵐の時代 19 星夜のはじまり 20 アッラーの神と預言者ムハンマド 21 統治もできる征服者 22 キリスト教の支配者 23 気高く勇敢な騎士 24 騎士の時代の皇帝 25 都市と市民 26 新しい時代 27 新しい世界 28 新しい信仰 29 戦う教会 30 おぞましい時代 31 不幸な王としあわせな王 32 その間に東欧で起こったこと 33 ほんとうの新しい時代 34 暴力による革命 35 最後の征服者 36 人間と機械 37 海の向こう 38 ヨーロッパに生まれたふたつの国 39 世界の分配 40 わたし自身が体験した世界史のひとこま -
若い人
小悪魔的女学生と、理知的な女教師の間で。 「私は男を知りたい。その男を通して私の父を感じたい」――。容姿端麗、頭脳明晰だが、たびたび問題を起こす女学生・江波恵子。理知的で美しい女教師・橋本スミ。北国のミッション系女子校で国語教師をしている間崎慎太郎は、橋本に惹かれながらも、早熟で危うい魅力を放つ江波からも目が離せない。 江波たちの学年の修学旅行に同行することになった間崎は、旅先で橋本の義母に会うことになり……。 何度も映画化、テレビドラマ化された青春文学の金字塔にして、第1回三田文学賞に輝いた石坂洋次郎の出世作・前篇。 -
わか女形 吉之丞ミステリー帖 「佐賀錦 殺人事件」
19歳の人気若女形の吉之丞は、ぞっとするほど美しい切れ長の眼差しの持ち主。楽屋に帰れば、ジーンズのよく似合う、ほっそりとした体つきの今時の若者だ。 いつもパソコンに向かっている物静かな彼は、IQが200の超天才的頭脳の持ち主でもある。 同じ一座の18歳の役者小武蔵は、ひょうきんな明るいキャラクターで、吉之丞とは幼ない頃からの親友。 旅公演で訪れた佐賀で、吉之丞たちは、佐賀の実業家の孫娘、楓と結香と出会う。彼女たちの祖父要蔵の祝宴に呼ばれて、舞を舞った吉之丞は、翌日、要蔵が土蔵の中で殺害されたことを知らされる。 土蔵はキーと電子暗号ロックがかかった、完全な密室。その土蔵には1枚の美人画の掛け軸がかけられていて…。