作品一覧

  • ローマで消えた女たち
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    ローマで女子学生が失踪し、ヴァチカンの秘密組織に属する神父マルクスは犯人をひそかに追う。一方、転落死した夫が実は殺されたのではないかと疑う警察官サンドラは、夫が死んだローマで独自に調査を始めていた。二人の道が交わるとき、戦慄の真実が明らかになる。『六人目の少女』の著者が放つ傑作サイコサスペンス!/掲出の書影は底本のものです
  • 六人目の少女
    3.9
    1巻1,210円 (税込)
    森のなかで見つかった六本の左腕。それは、世間を騒がせる連続少女誘拐事件の被害者たちのものだと判明する。しかし、誘拐された少女は五人だった。六人目の被害者は誰なのか。失踪人捜索のエキスパートであるミーラ・ヴァスケス捜査官は、高名な犯罪学者ゴラン・ガヴィラとともに特別捜査班に加わることになる。だが、警察の懸命の捜査を嘲笑うかのように、犯人は少女の遺体を次々と発見させて……。 バンカレッラ賞、フランス国鉄ミステリ大賞、マッサローザ文学賞、カマイオーレ推理小説賞、ベルギー推理小説賞など数々のミステリ賞に輝いた息もつかせぬ傑作サイコサスペンス!

ユーザーレビュー

  • ローマで消えた女たち

    Posted by ブクログ

     無国籍のエンターテインメント大作『六人目の少女』で凄まじいデビューを飾ったイタリア人作家カッリージの長編第二作である。のっけからあれほどのアイディアを詰め込んでしまった彼が、第二作をどのくらいの意欲と自負とで書き始めたのか想像もつかないが、大抵の作家であればあのデビュー作を超える二作目というだけで、恐怖に震えそうだ。

     そうした周囲の期待を背負って作り上げねばならなかった本書は、作者がそうした期待にしっかりと応えるこれまた印象的な作品であり、さらに作者があとがきで書いているように、二つの大きな興味深い題材を何としても小説化したかったという確かな動機に支えられて生まれたものであろう。

     二

    0
    2014年10月28日
  • ローマで消えた女たち

    Posted by ブクログ

    これは面白い。久々にこんなに面白い本を読んだ。
    交錯する物語、次第に浮かび上がる真実。
    雑多に詰め込まれているように見えて、整列している。
    ミステリとはこんな物語のことを呼ぶ。

    0
    2014年08月05日
  • 六人目の少女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とにかく濃厚な文章、スピーディな場面転換、さらには多彩な視点でぎっしりと物語が描きこまれている。ショッキングな冒頭から、シリアルキラーと戦う特捜班の知恵比べが始まる、薄皮を剥ぐように次々に意表を突く展開が待ち受けながら、少しずつ話が収束していく様は見事としか言いようがない。練られたプロットには驚くし、伏線が至る所に張り巡らされている。
    生き残った少女がヒロインであり、彼女に捧げる犯罪?というのオチがスゴイ。結局犯人は捕まっていないわけだからこれは続編が望まれる。
    それにしても、6本の腕、5人の行方不明の少女、謎の囚人、自傷癖の女刑事、息子を抱えた心理学者、パレイドリア(幻視)能力を持つ修道僧、

    0
    2014年05月01日
  • 六人目の少女

    Posted by ブクログ

    いやー、面白かった。
    グイグイ引き込まれた。
    ちょっとてんこ盛りすぎる気もするし、ひとつ二つ欠点というか、ソレにしちゃったのはもったいないという点もあったけど、夢中にさせてくれたので、とりあえずOKです。

    あまり良くない頭でついていくのは大変でしたけど^^;

    0
    2013年11月27日
  • 六人目の少女

    Posted by ブクログ

     不思議なことに、国籍のない作品である。イタリア発の作品ではあるけれども、物語の舞台はどことも取れない。作者はいつの時代でもどこの国でも通用する時代や場所にとらわれない物語を書きたかったらしいのだ。いわば人類共通の物語というものを。

     そうした思いを抱く作者にとっては幸いなことに、この作品は世界23ヶ国で翻訳出版され、バンカレッラ賞、フランス国鉄ミステリ大賞、マッサローザ文学賞、カマイオーレ推理小説賞、ベルギー推理小説賞、地中海推理小説およびノワール小説フェスティバル大賞などいくつもの多国籍に渡る賞を受賞している。イタリア版『羊たちの沈黙』とさえ語られ、ヨーロッパ各国でビッグヒットを飛ばし、

    0
    2013年09月26日

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