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Posted by ブクログ
齋藤孝さんの優しい語口調につい、うんうんと頷きながら読んでしまう。
「若いうち」ということで、対象年齢は10代〜20代を想定されているのでなおさらそう感じるのかもしれない。
有名な太宰治。
けれど、小学校や中学校の教科書に出てくる作品くらいしかあまり知らず、その後読んだものはあまり多くない。
齋藤氏も言うように、どこかナルシストっぽく、自己顕示欲と、自己否定にまみれていて読んでいると暗い気持ちになりそうなイメージは私にもあったように思う。
でも、本書の解説を一つずつ読むに従って、また違った1面が見えてきたような気がする。
文章を書く人、芸術家という、自身の奥深く深くまで潜った人たちはきっとボロボロになってしまって、それでもその奥底から綺麗な、時には綺麗すぎてグロテスクでさえある言葉の真珠を見せてくれる。
身を削る、ということはなかなか出来るものではない。
「イメージ」で、彼ら(今回は太宰治)を読まないなんてもったいないことだ、と気付かせてくれる素敵な本だった。
近代文学というとなかなか触れる機会が無いので、時々ふとこの本を思い出して、少しずつ読んでいきたいなと思う。
近代文学史にも少し興味が湧いた。
Posted by ブクログ
私は、太宰作品を読んだことがないのですが、
読みたいと思わせてくれる一冊でした。
題名の通り、太宰作品の感想、紹介本なのですが、
私には、本作品の内容(著者の主張)が、
・著者自身の読み込みが非常に深く、主観的なものか?
・誰もが太宰作品を読み、同様に感じることのできる客観的なものか?
というのは、わかりません。
ただ、著者の主張には、共感できる部分が多かったです。
例えば、
・+思考とは、自分本位なものではなく、痛む心を抱え続けながら、
前向きに生きることである。そのような生き方には、自分の行為に
反省し、他人の痛みや苦しみに対する想像力が大切である。
・自分の自尊心と付き合うのは難しく、上手く付き合わなければ、
精神のバランスを崩す。
・(若いうちは、)自尊心が膨らむ一方で、焦燥感がつのり、
余計に自分を苦しめてしまうものだ。
・自分の幸福感に基づいて力強く生きる。
・人をだましたり、ずるをしない生き方がとても大切。
です。
読んでいて、気持ちが軽くなり、優しくなれる一冊でした。
著者曰く、太宰作品は、社会的ポジションが定まっていない不安定な
10代、20代に読むべき作品とのことでした。
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