望月三起也の作品一覧

今でも読ませる

アクションマンガの古典です。今読んでも興奮する展開、バイク乗りの勇者が圧倒的な敵を倒すまでのストーリーとマンガ的な描写が素晴らしい。ミサイル艦に5人で立ち向かう姿の格好よさは魔法全盛の戦いしか見てない若者にも勧めたいです。

内容

1 1〜2 野生の7人
2 3〜4 バイク騎士事件
3 5〜6 誘拐のおきて
4 7〜8 コンクリートゲリラ
5 9〜10 千金のロード
6 11〜12 爆破105
7 13 黄金の新幹線
8 14〜16 緑の墓
9 17〜18 首にロープ
10 19〜20 谷間の百合は鐘に散る
11 21〜25 地獄の神話
12 26〜29 運命の七星
13 30〜32 熱砂の帝王
14 33 朝食に死を
15 34〜35 灰になるまで
16 36〜39 ガラスの城
17 40〜48 魔像の十字路
の構成、短編がチョロチョロ入ります。
お好みで。

時代だねえ

背景ですが、逃亡製薬の、商品名がピンクフロイドだのディープパープルだのジェフベックだの出てくるのには笑った。
飛場ちゃんのお部屋にもジェフベックのポスターが貼ってあったから、もちつきさんも好きだったのかも。
お好みで。

コンクリートゲリラ編

コンクリートゲリラ編

ワイルド7の作風が定まることになる貴重な一編
描写・作画もここから大きく飛躍していくことになる

主役達をあっけなく殉死させてしまうことで、勧善懲悪のヒーローものではなく、悲劇性をまとわせたダークヒーローものとして骨格がかたまった

対戦車ライフルの活用法の発想や描写が凄まじく、そののちにはリアルな戦闘でも同様の活用がなされたという逸話もある

二度と現れない傑作

テレビドラマ化、映画化、OVA化を何度も繰り返しても決して原作を超えることはできない
ジョン・ウー監督のアクション(MiⅡはワイルドのガンアクションとバイクアクションそのもの)を見てもワイルド７からの影響がいかに大きいかがわかる

ガンアクションの表現は、その後数十年たった今も超える作品がなく、いかに傑作であったかがよくわかる

「地獄の神話」編までは、読まなくては人生がもったいない