sunさんのレビュー一覧
レビュアー
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実践的なガイドブック
我が家にも15歳、14歳の老猫から、2歳の猫までいます。先代の猫は長寿で23歳でしたが、、、。
愛猫と長く幸せに暮らすための実践的なガイドブックとなっています。
高齢猫の健康管理、食事、住環境の工夫、よくある病気や終末期ケアまで、獣医師や飼い主の経験を基にわかりやすく解説。
「老い」をネガティブに捉えず、予防と向き合い方を丁寧に教えてくれる点が心強い。写真も豊富で読みやすく、具体的なアドバイスがすぐ実践できる。
「うちの子はまだ若いから…」と思っている飼い主こそ、早めに読んでおきたい一冊。
愛猫との残された時間を大切に過ごすための、温かく頼もしい本。
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感情が爆発する名巻
三途編のクライマックス。武道は悪化した未来で「悪魔」マイキーと対峙するも、圧倒的な力の差に打ちのめされる。
マイキーの「暗黒衝動」が完全に暴走し、かつての仲間たちを次々と葬っていく姿は読んでいて胸が潰れる。
武道の絶望がピークに達する中、千冬、ドラケン、場地、一虎、八戒…過去の仲間たちの「想い」がタイムリープを超えて武道に力を与える。
マイキーの本当のトラウマ(幼少期の家族の崩壊、イザナとの関係、孤独)が全て明かされ、初めて彼の心の底に触れる瞬間が訪れる。
壮絶な戦いの末、武道は「マイキーを救う」という信念を貫き、涙を堪えながら拳を振り上げる。
感情が爆発する名巻です。
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唯一無二
早川雪洲は1914年から1960年代まで約90本の映画に出演し、ハリウッド黄金時代に「唯一の国際的日本人スター」として君臨した存在である。
特に1910年代後半は、マリー・ピックフォード、ダグラス・フェアバンクスと肩を並べる人気を誇り、彼の名前だけで映画が売れる時代があった。
早川雪洲以降、ハリウッドで「主演級スター」として長期間活躍した日本人はほぼ存在しない。雪洲はまさに「唯一無二」の存在だ。
本書は、ハリウッド草創期に単身渡米した早川雪洲(本名・金太郎)の波乱万丈な人生を、妻・鶴子との夫婦像を中心に描いた評伝である。
1915年の『チート』で悪役ながらセックスシンボルとなり、全米の女性を -
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生々しくも優しく
開戦から約1か月。楽園は焦土と化し、田丸らは極限のサバイバルへ突入する。渇きから空腹へ──今度は「飢え」が兵士たちを蝕む。作者の筆は容赦なく、食糧ゼロの絶望を抉り出す。
可愛いデフォルメの兵士たちが、蒸し風呂のような洞窟で朦朧とし、夜な夜な食を探す姿が痛々しい。守備隊本部は玉砕を請うが許可されず、徹底持久の名の下に苦しみが続く。田丸はスケッチを続け、人間の尊厳を繋ぎ止めるが、飢餓は精神を崩壊させる。絵柄の優しさと残酷のギャップが、ますます心を刺す。
極限状態での人間関係、諦念とわずかな希望──史実の重みが細部に宿る。読み終え、息が詰まる。戦争の狂気を、こんなに生々しく優しく描くとは。シリー -
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戦争の愚かさと人間の脆さ
1巻の猛攻から一転、2巻は米軍上陸3日後の洞窟潜伏生活へ。
田丸ら生き残りは、灼熱の島で「渇き」という新たな敵に苛まれる。作者の熱量はさらに増し、持久戦の地獄を容赦なく抉る。可愛らしいデフォルメの兵士たちが、泥と汗にまみれ、喉の渇きに狂いそうになる姿が痛い。
サンゴ礁の楽園は、すでに血と腐敗の臭いに満ち、昼夜問わぬ米軍の掃討が迫る中、水一滴の確保が命綱。食糧の欠乏、湿熱の苦痛、仲間とのささやかな会話──それらが、史実に基づくリアリティで息を詰まらせる。
田丸はスケッチを続け、美しい自然や人間の表情を捉えようとするが、渇きはそんな純粋さを蝕む。戦争の狂気が、身体の極限から精神を崩壊させる過程が -
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熱き警鐘
これはものすごい熱量の作品だ。
太平洋戦争末期のペリリュー島を舞台に、漫画家志望の気弱な青年・田丸一等兵の視点から、史実を基にした苛烈な地上戦を描き切る力作であり、久々の、胸をえぐるほどの傑作だ。
南洋の楽園たるサンゴ礁の海と美しい森が、米軍の猛攻で血と泥に塗れる地獄へ変貌するコントラストが、まず目を奪う。
作者の筆致は、3頭身の可愛らしいデフォルメキャラで兵士たちを愛らしく描きながら、戦闘の凄惨さは容赦なくリアルに叩きつける。
食糧が尽き、湿熱の空気が体を蝕み、仲間が次々と無残な死を遂げる──その残酷さが、ほのぼのとした絵柄とのギャップで倍増し、読者の心を抉るのだ。
主人公の田丸は
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