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  • セッシュウ! 世界を魅了した日本人スター・早川雪洲
    購入済み

    唯一無二

    早川雪洲は1914年から1960年代まで約90本の映画に出演し、ハリウッド黄金時代に「唯一の国際的日本人スター」として君臨した存在である。
    特に1910年代後半は、マリー・ピックフォード、ダグラス・フェアバンクスと肩を並べる人気を誇り、彼の名前だけで映画が売れる時代があった。
    早川雪洲以降、ハリウッドで「主演級スター」として長期間活躍した日本人はほぼ存在しない。雪洲はまさに「唯一無二」の存在だ。

    本書は、ハリウッド草創期に単身渡米した早川雪洲(本名・金太郎)の波乱万丈な人生を、妻・鶴子との夫婦像を中心に描いた評伝である。
    1915年の『チート』で悪役ながらセックスシンボルとなり、全米の女性を

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    2025年12月13日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 3巻
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    生々しくも優しく

    開戦から約1か月。楽園は焦土と化し、田丸らは極限のサバイバルへ突入する。渇きから空腹へ──今度は「飢え」が兵士たちを蝕む。作者の筆は容赦なく、食糧ゼロの絶望を抉り出す。

    可愛いデフォルメの兵士たちが、蒸し風呂のような洞窟で朦朧とし、夜な夜な食を探す姿が痛々しい。守備隊本部は玉砕を請うが許可されず、徹底持久の名の下に苦しみが続く。田丸はスケッチを続け、人間の尊厳を繋ぎ止めるが、飢餓は精神を崩壊させる。絵柄の優しさと残酷のギャップが、ますます心を刺す。

    極限状態での人間関係、諦念とわずかな希望──史実の重みが細部に宿る。読み終え、息が詰まる。戦争の狂気を、こんなに生々しく優しく描くとは。シリー

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    2025年12月12日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 2巻
    ネタバレ 無料版購入済み

    戦争の愚かさと人間の脆さ

    1巻の猛攻から一転、2巻は米軍上陸3日後の洞窟潜伏生活へ。
    田丸ら生き残りは、灼熱の島で「渇き」という新たな敵に苛まれる。作者の熱量はさらに増し、持久戦の地獄を容赦なく抉る。可愛らしいデフォルメの兵士たちが、泥と汗にまみれ、喉の渇きに狂いそうになる姿が痛い。
    サンゴ礁の楽園は、すでに血と腐敗の臭いに満ち、昼夜問わぬ米軍の掃討が迫る中、水一滴の確保が命綱。食糧の欠乏、湿熱の苦痛、仲間とのささやかな会話──それらが、史実に基づくリアリティで息を詰まらせる。

    田丸はスケッチを続け、美しい自然や人間の表情を捉えようとするが、渇きはそんな純粋さを蝕む。戦争の狂気が、身体の極限から精神を崩壊させる過程が

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    2025年12月12日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1巻
    無料版購入済み

    熱き警鐘

    これはものすごい熱量の作品だ。
    太平洋戦争末期のペリリュー島を舞台に、漫画家志望の気弱な青年・田丸一等兵の視点から、史実を基にした苛烈な地上戦を描き切る力作であり、久々の、胸をえぐるほどの傑作だ。

    南洋の楽園たるサンゴ礁の海と美しい森が、米軍の猛攻で血と泥に塗れる地獄へ変貌するコントラストが、まず目を奪う。
    作者の筆致は、3頭身の可愛らしいデフォルメキャラで兵士たちを愛らしく描きながら、戦闘の凄惨さは容赦なくリアルに叩きつける。
    食糧が尽き、湿熱の空気が体を蝕み、仲間が次々と無残な死を遂げる──その残酷さが、ほのぼのとした絵柄とのギャップで倍増し、読者の心を抉るのだ。
    主人公の田丸は

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    2025年12月12日
  • PEACE MAKER 1
    購入済み

    西部開拓史時代風の異世界

    西部開拓史時代風の異世界を舞台に三人組構成の物語が進んでいく。
    初巻ゆえに世界観の説明がやや急ぎ足で、キャラクターの掘り下げはこれからということか。
    そのままイラスト集としてもいいような緻密な作画やデザインは息をのむほどだ。
    これは傑作になる。

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    2025年10月27日
  • 亡国のマルグリット 2
    無料版購入済み

    傑作

    これは、傑作といっていいのではないでしょうか。
    手塚治虫の名作『リボンの騎士』を思わせる設定で、原典のエッセンスを継ぎつつ、現代的な深みを加えています。
    新鮮味を失っていないのは、ファンタジー要素の洗練です。脇役たちのバックストーリーも丁寧に織り交ぜられ、単なる冒険譚ではなく、人間ドラマとして昇華しています。

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    2025年10月23日
  • 亡国のマルグリット 1
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    安心できる作品

    安心できる作品ですね。
    すももももの絵が上手く、繊細な衣装や表情が美しく、ページをめくるのが苦にならないほど読みやすい。
    背景の時代考証も丁寧で、世界観に没入できる。物語のテンポも程よい。急ぎ足にならず、キャラクターの内面をじっくり描き、さすがの構成力。
    マルグリットの成長と出会いが、優しい余韻を残す。少女漫画ファンに自信を持ってオススメできます。

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    2025年10月22日
  • こういうのがいい 1
    無料版購入済み

    一生独り者

    典型的な「都合のいい女」を描いたファンタジーですね。
    主人公にとって理想的すぎる女性像が展開され、都合の良さが際立ちます。
    男性視点の願望が強く反映されており、現実離れした設定や展開が目立つ。
    こんなこと本当に夢想したら、一生独り者です。

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    2025年10月22日
  • いつか死ぬなら絵を売ってから 1
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    現代資本主義の寓話

    アートを「資産クラス」として扱う現代資本主義の寓話ですね。
    例えば、九曜の「絵を買う=人生を買う」発想は、ベンチャー投資のピッチに通じる。
    マネタイズ観点で読むと、クリエイターが「趣味をビジネスに転換する」ハードルを具体的に描いています。
    一方で、芸術の「魂」が金で汚されるジレンマもチクリと刺し、単純な成功物語に終わらない深みがあります。

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    2025年10月21日
  • 彼女の友達(1)
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    快楽天掲載でも不思議はない

    青年マンガとアダルトマンガとの分類ってなんなんだろうって思ってしまう。
    快楽天掲載でも不思議はないほどの内容ですね。
    絵はとても綺麗です。

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    2025年10月21日
  • 世界のかけら図鑑
    購入済み

    学びの断片をイラストで紡ぐ

    学びの断片を美しいイラストで紡ぐ雑学本です。
    物理、数学、天文学、鉱物、化学、錬金術など、科学の根源的な疑問を、物語性豊かな文章で見開き完結のページで展開していきます。
    たとえば、「世界はどうやって作られたのか?」という素朴な問いから、ビッグバンや元素の誕生を詩的に描き、読者の想像を刺激します。
    繊細なイラストが、抽象的な概念を視覚的に魅力的に変える点が秀逸ですね。ただ、情報が断片的ゆえに深掘り派には物足りないかもしれません。



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    2025年10月20日
  • 知りたいこと図鑑
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    教養をアップデートしたい人に

    元素記号を牛乳瓶の蓋に、牛乳の種類をパックに擬態させたような視覚トリックが満載です。
    日常知識から漢字・国語、地理・歴史、理科・数学、宝石・ファッション、花言葉・星座まで、100項目超の「知りたいこと」を図解でサクサク解説しています。
    たとえば「似ている漢字」をスロットマシン風に描き、暗記をゲーム化したり、「小説の書き出し」をタイムラインで並べたりと、創造的なレイアウトが光りますね。
    初心者向けに理由を簡潔に説明し、覚えやすい工夫が随所に。
    また、ビジネス用語や略語のページは実用的です。
    デザインの美しさが雑学の退屈さを吹き飛ばし、ページをめくるたび「へぇ!」の連発。
    家に置いてパラパラめくり

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    2025年10月20日
  • 知れば知るほど好きになる! 世界一たのしい観葉植物教室2
    購入済み

    植物との絆を深めたい人

    肥料選び、剪定・植え替えのコツを深掘りした続編となっています。
    植物の「トリセツ」を提案し、レア植物図鑑や「〇〇すぎる植物」特集が楽しいですね。
    たとえば、サンスベリアの耐久力やポトスの手軽さを、性格付けで記憶に残ります。
    写真とイラストのクオリティが高く、植物との絆を深めたい人におすすめですね。


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    2025年10月20日
  • 知りたかったがつまってる! 世界一たのしい観葉植物教室
    購入済み

    実践したくなる一冊

    観葉植物初心者のためのガイドブックとなっています。
    モンステラを「賢いいい子」、フィカスを「手のかからないイケメン」と擬人化し、育て方を楽しく紹介しています。
    基本の水やり、光の当て方から、葉の元気診断まで、なぜそうするのかの理由をわかりやすく解説されており、お悩み相談コーナーでは、葉焼けや根腐れの対処法が実践的です。
    イラスト満載で視覚的に楽しく、専門書のような堅苦しさゼロで、植物との会話が弾むように感じます。
    すぐに実践したくなる一冊ですね。

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    2025年10月20日
  • 日本映画のために
    購入済み

    必読の書

    早速購入させていただいた本書は、日本映画の過去と現在を鋭く見つめる批評の傑作です。
    長年、映画批評家として活躍した蓮實が、小津安二郎、溝口健二から是枝裕和、濱口竜介まで、日本映画の美学と文化的意義を深く掘り下げていきます。
    映画を単なる娯楽ではなく、思想と芸術の交差点として捉える蓮實の視点を集大成した一冊となっています。
    本書は三部構成で、戦前・戦後の日本映画史、個々の作品論、現代映画の課題を論じています。
    特に、小津の『東京物語』の低位置カメラや溝口の『雨月物語』の映像美を、形式と感情の融合として分析する論考は、蓮實の批評の奥深さを示しています。
    また、濱口竜介の『ドライブ・マイ・カー』を称

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    2025年10月20日
  • 刑事ゆがみ 1
    無料版購入済み

    サスペンス・ミステリーの傑作

    現代社会の闇を鋭く抉るサスペンス・ミステリーの傑作と言えるだろう。
    井浦秀夫の持ち味である心理描写の深みが際立つ。
    犯人や被害者の「善悪の境界」は曖昧で、誰もが日常の中で「働く悪人」として描かれている。
    たとえば、企業内のパワハラや家族の絆を蝕む裏切りが、単なるトリックを超え、社会の病巣として浮かび上がる。
    人の弱さや優しさをリアルに描き、胸を打つシーンも多い。


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    2025年10月16日
  • 殺し屋1(イチ) [愛蔵版] Vol.1 (1~3巻 収録)
    購入済み

    山本英夫の傑作

    過激なバイオレンスと心理描写が融合した山本英夫の傑作です。
    グロテスクな描写は容赦なく、敵味方問わず、変態たちが派手に散る様は様式美ともいえる。
    ブラックユーモア満載のサスペンスですね。

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    2025年10月15日
  • 死刑島 1巻
    購入済み

    どこかで、こんな話あったような

    よくある導入部、設定で、既にこのパターンは手垢まみれ。シンプルで手間のかかっていない作画。これでは興味がわかない。死刑囚たちの島でのサスペンスドラマなのだろうが、原作も作画も力量を発揮しきれていないようだ。

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    2025年10月13日
  • フラジャイル(3)
    無料版購入済み

    勢いの加速点

    長瀬智也主演のドラマ化から9年、もう随分経つ。
    2016年の放送が懐かしく感じる中、月刊アフタヌーンの連載は30巻超えと健在で、岸京一郎の毒舌診断が今も医療界の闇を抉る。
    第3巻は、そんな勢いの加速点です。

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    2025年10月08日
  • フラジャイル(2)
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    変人病理医岸京一郎

    岸京一郎のキャラクター設定は『フラジャイル』の大きな魅力ですね。
    変人病理医としての彼は、毒舌で協調性ゼロ、なのに患者の命を救うためならルールを破るアウトローな一面が最高に映えます。
    冷徹な診断眼と、どこか人間臭い信念のギャップが、単なる「天才」じゃない深みを与えてる。
    特に第2巻では、彼の不在が宮崎や森井を引き立てつつ、岸自身の「不在の存在感」が際立つのが秀逸。
    倫理のグレーゾーンを突く姿勢も、読者に「正しさとは何か」を考えさせるスパイスになっていますね。

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    2025年10月08日
  • フラジャイル(1)
    無料版購入済み

    読み応え十分

    病理医を主人公に据えた医療漫画の傑作だ。
    岸は天才的な診断能力を持つが、患者と直接関わらず「影の診断者」として振る舞い、病院内で孤立する姿が描かれる。
    日本に約2,000人しかいない病理医の過酷な労働環境や、診断の裏に隠された命の重さをリアルに描写。
    緻密な医療描写と岸の独特なキャラクターが織りなす緊張感は、病理医の「脆弱な立場」と「見過ごされがちな重要性」を浮き彫りにしている。
    タイトル「フラジャイル」は、命や人間関係の脆さを象徴し、読者に深い余韻を残す。
    医療漫画に新しい風を吹き込む本作は、専門職の葛藤と人間ドラマを巧みに融合させ、読み応え十分だ。


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    2025年10月08日
  • 沈黙の艦隊(1)
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    日本漫画の金字塔

    かわぐちかいじによる日本漫画の金字塔とも称される作品で、ポリティカルサスペンスの分野において、恐らく日本漫画初の傑作でしょう。
    単なるエンターテインメントを超えた深みを持ち、硬派な絵柄で描かれる戦闘シーンの迫力と政治的駆け引きの緊張感が見事に融合しています。
    ポリティカルサスペンスの先駆けとして、現代でも色褪せない名作です。

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    2025年10月07日
  • 賭博堕天録カイジ 和也編5
    無料版購入済み

    私はここで脱落

    読むのは本当に辛い。
    福本の筆力は健在で、心理戦の描写は圧倒的だが、エンタメとしてはドSな読者にしか響かない。
    私はここで限界だ。和也の支配劇に陶酔できる人には傑作かもしれないが、、、。
    正直に言おう――私はここで脱落した。



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    2025年09月22日
  • 賭博堕天録カイジ 和也編4
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    ドSな読者向け

    読むのはやはり辛い。
    シリーズの「賭博」の爽快感は希薄で、和也の変態性が物語を牛耳る。
    福本の筆力は冴え、心理戦の描写は圧倒的だが、エンタメとしてはドSな読者向け。
    和也の支配劇に陶酔するか、胸焼けするか――読者自身の本性が試される。

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    2025年09月22日
  • 賭博堕天録カイジ 和也編3
    無料版購入済み

    変態的な陶酔を求めるなら傑作

    これを楽しめる人の本質? 間違いなくドSの変態だ。で、これ面白いか? うーん、問われると悩む。シリーズの「賭博」の爽快さは薄れ、和也の変態性が物語を支配。面白いかと聞かれれば、正直キツい。福本の筆力は健在で、異常な人間関係の描写は圧倒的だが、エンタメとしてはドSな読者にしか響かないかも。変態的な陶酔を求めるなら傑作、さもなくば苦痛。








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    2025年09月22日
  • 賭博堕天録カイジ 和也編2
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    弩級のSM漫画

    カイジは和也の仕掛ける陰湿なゲームに翻弄され、肉体と精神を極限まで追い詰められる。
    和也の行動はもはやギャンブルを超え、支配と屈辱の快楽に溺れる異常者のそれだ。
    読んでいて気づく――これを楽しめるあなたは、間違いなくドSの変態だ。

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    2025年09月22日
  • 賭博堕天録カイジ 和也編1
    無料版購入済み

    ド級の変態SM本

    一見、派手なギャンブルバトルが期待されるが、読み進めるうちにその本質が露わになる――なんとも変態的なSM漫画だったのだと気づかされる。
    読んでいて辛くなる。カイジの「勝負の連続」というテーマが、こんな形で歪むとは。
    人生の決断が、ただの加虐欲の餌食になる絶望感に、胃が痛む。
    エンタメとして楽しむか、精神衛生上避けるか――それが勝負の始まりだ。変態SMの仮面を被った、痛辣な一冊。





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    2025年09月22日
  • あずみ 6
    無料版購入済み

    魅力ある作品

    暗殺者・あずみの過酷な旅路は、仲間たちが次々と消えていく展開で一層心を抉る。
    キャラクターデザインの魅力と、喪失を軸にしたストーリーの重厚さが融合しているので、魅力ある作品となっている。



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    2025年09月22日
  • あずみ 5
    無料版購入済み

    卓越したキャラクター造形

    キャラクターの造形が上手い。没入できる画力とストーリー展開。
    青年誌らしい容赦ない展開の中、あずみの純粋な心と冷酷な役割の葛藤が、物語に深い情感を添えている。

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    2025年09月22日
  • あずみ 4
    無料版購入済み

    残酷な時代劇

    どこまでも過酷な物語。一体どこへ向かっていくのだろう。「おれは直角」が大好きだったが、こんな残酷な時代劇を描くことになるとは。

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    2025年09月22日
  • あずみ 3
    無料版購入済み

    読み応えあり

    今回は新たな任務と強敵との対決が中心となり、戦闘シーンの迫力は一層増しています。
    緻密な画風で描かれる剣戟は、戦国時代の残酷さを際立たせ、青年誌ならではの容赦ない展開が続きます。
    仲間との絆や裏切りが織り交ぜられ、あずみの純粋さと暗殺者としての冷酷さの狭間で揺れる心情が響きますね。
    戦乱の悲惨さは抑制されつつも強調され、命の儚さが強く印象に残ります。
    あずみの決意と犠牲の描写は、時代劇の枠を超えた人間ドラマとして響きます。

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    2025年09月22日
  • あずみ 2
    無料版購入済み

    人間の業が浮き彫り

    戦国時代の非情な現実が色濃く反映され、命の軽さと人間の業が浮き彫りに。
    前巻以上に悲壮な展開が続き、あずみの純粋さと暗殺者としての冷酷さの葛藤が胸を打つ。
    青年誌らしい容赦ない描写は、戦乱の時代の残酷さを抑制しつつも強調し、重い余韻を残す。
    キャラクターデザインとアクションの迫力も増し、物語のスケールが増している。

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    2025年09月22日
  • あずみ 1
    無料版購入済み

    『おれは直角』以来の時代劇

    『おれは直角』以来の時代劇となる本作は、青年誌連載ということもあり、苛烈な展開が特徴。
    孤児として育ち、暗殺者として訓練された少女・あずみの過酷な運命が描かれる。
    戦国時代の非情な現実を背景に、彼女の葛藤と成長が克明に綴られるが、史実の悲惨さに比べればまだ抑制された表現と言える。
    あずみの純粋さと残酷な使命の対比が、物語に深みを与え、時代劇の枠を超えた人間ドラマとして響く。


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    2025年09月22日
  • 憂国のモリアーティ 2
    無料版購入済み

    ホームズ登場

    ホームズ登場。
    これからが本題ということですね。
    登場人物が出揃って、新説シャーロックホームズの幕開けです。
    これは面白い。

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    2025年09月19日
  • 憂国のモリアーティ 1
    無料版購入済み

    素晴らしい

    とても面白い。
    モリアーティを階級制度の犠牲者たちを救う革命家とした設定が、斬新です。
    視覚的な魅力とドラマチックな展開が映像向きで、映画化したら人気フランチャイズになりそうな可能性があります。
    知的でスリリング、かつ社会派の要素を兼ね備えた素晴らしい漫画ですね。



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    2025年09月19日
  • BSSリトライ~あの子とヤレるまで大学時代をやり直す~(1)
    無料版購入済み

    なんでもあり

    タイムリープものってなんでもありなんですね(笑)。
    学生時代をなんとなく思い出したけど、そこまでで、続きを読みたいとはあまり思えませんでした。

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    2025年09月19日
  • アトム ザ・ビギニング(10)
    購入済み

    サーガの折り返し

    A106「シックス」と「セブン」の進化を目の当たりにし、「アトム」設計図を巡る陰謀の核心に迫る。
    謎の組織との対決が激化し、新たなロボットの登場が物語を加速。
    蘭の人間性とシックスの純粋な「心」が、AIの倫理的課題と可能性を浮き彫りにする。
    『鉄腕アトム』全巻と『アトム今昔物語』を愛読する私にとって、シックスとセブンの絆はアトムの原型をさらに鮮明にし、胸を熱くする。

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    2025年09月19日
  • アトム ザ・ビギニング(9)
    購入済み

    サスペンスと哲学的テーマ

    蘭の人間性とシックスの純粋な「心」が、AIの倫理と可能性を鮮やかに映し出す。
    AIの自我や人間との関係性を鋭く掘り下げ、2025年のAI技術の議論にリンクしている。『鉄腕アトム』全巻と『アトム今昔物語』を愛読する私にとって、シックスとセブンの成長はアトムの原型をより明確に示し、心を掴む。

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    2025年09月19日
  • アトム ザ・ビギニング(8)
    購入済み

    これはいい

    全24巻超のサーガの序盤として、8巻はサスペンスと人間ドラマの融合が絶妙。
    アクションと哲学が交錯し、手塚ファンもSF愛好者も引き込む。

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    2025年09月19日
  • アトム ザ・ビギニング(7)
    購入済み

    心を掴む第7巻

    『鉄腕アトム』全巻と『アトム今昔物語』を愛する私にとって、シックスとセブンの進化はアトムの原型をさらに色濃く映し、心を掴む。
    全24巻超のサーガの序盤として、7巻はサスペンスと感情のバランスが秀逸。

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    2025年09月19日
  • アトム ザ・ビギニング(6)
    購入済み

    SF愛好者も魅了する傑作

    天馬午太郎とお茶の水博志は、A106「シックス」と新登場の「セブン」との交流を通じて、AIの「心」の進化に直面。
    「アトム」設計図を巡る陰謀が深まり、謎の組織との対決が激化する。
    蘭の人間らしい視点と、新キャラの思惑が物語に緊張感と厚みを加える。
    ゆうきのSF的視点は、AIの倫理や自我の芽生えを鋭く掘り下げ、2025年のAIブームにリンク。
    カサハラの作画は、戦闘の迫力とシックス、セブンの繊細な表情を鮮やかに描き、原作の寓話性とは異なる現代的リアリズムが際立つ。
    『鉄腕アトム』全巻と『アトム今昔物語』を愛読する私にとって、シックスとセブンの絆はアトムの原型をさらに鮮明にし、胸が高鳴る。
    全24

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    2025年09月19日
  • アトム ザ・ビギニング(5)
    購入済み

    アクションと哲学が交錯

    シックスとセブンの対比はアトムの原型をさらに明確にし、胸を熱くする。
    原作の寓話性とは異なる、現代的なリアリズムが本作の魅力だ。
    全24巻超の物語の序盤として、5巻はサスペンスと友情のバランスが秀逸。
    アクションと哲学が交錯し、手塚ファンもSF愛好者も引き込む。

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    2025年09月19日
  • アトム ザ・ビギニング(4)
    購入済み

    原作の寓話性と異なるリアリズム

    ロボット・レスリングでの激闘を経て、天馬とお茶の水はA106「シックス」の進化に驚愕しつつ、謎の設計図「アトム」を巡る陰謀に巻き込まれる。
    新たな敵、ロボット工学の闇を暴く組織との対峙が始まり、シックスの純粋な「心」が試される。
    蘭や新キャラの活躍が、物語に人間味を添える。ゆうきのSF的考察は、AIの倫理やロボットの自我を掘り下げ、現代の技術議論を反映。
    カサハラの作画は、戦闘の迫力とシックスの微妙な表情を巧みに描き、原作の寓話性とは異なるリアリズムが際立つ。
    『鉄腕アトム』全巻と『アトム今昔物語』を愛読する私には、シックスの行動がアトムの原型を予感させ、興奮が止まらない。
    2025年のAIブ

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    2025年09月19日
  • アトム ザ・ビギニング(3)
    購入済み

    AI時代に響くテーマ

    シックスの行動がAIの倫理や感情の萌芽を問い、ゆうきのSF的洞察が光る。
    カサハラのダイナミックな作画は、戦闘シーンやロボットの表情を生き生きと描き、原作の寓話性とは異なる現代的リアリズムが際立つ。
    『鉄腕アトム』全巻と『アトム今昔物語』を愛読する私にとって、シックスの純粋さがアトムの原型を彷彿とさせ、胸が高鳴る。
    科学と情熱の交錯は、2025年のAI時代に響くテーマだ。

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    2025年09月19日
  • アトム ザ・ビギニング(2)
    購入済み

    リアリズムが魅力

    1巻の導入部から一転、アクションが加速。
    ゆうきまさみの緻密なSFコンセプトが、レスリングのルールやロボット倫理をリアルに描き、カサハラテツローの迫力ある作画が戦いのダイナミズムを際立たせる。
    手塚原作の寓話性とは違い、現代のAI開発を思わせるリアリズムが魅力だ。
    私は『鉄腕アトム』全巻を読み、『アトム今昔物語』の詩情に感動したが、本作の新鮮なアプローチに改めて心躍る。
    シックスの成長が、アトムの心の萌芽を予感させ、続きが待ちきれない。


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    2025年09月19日
  • アトム ザ・ビギニング(1)
    購入済み

    手塚ファン必読の新解釈

    鉄腕アトムの誕生前夜を描いたSFロボット譚。
    原因不明の大災害から5年後の日本で、若き天馬午太郎とお茶の水博志が、ロボット研究に没頭する姿が鮮やかだ。
    資金難に陥った二人は、アルバイトのメカシティーパレードで危機に直面し、そこから生まれる出会いが、未来のヒーローへの布石となる。
    私は手塚の『鉄腕アトム』全巻を愛読し、『アトム今昔物語』の幻想的なエピソードに心奪われた。
    原作の寓話的魅力とは異なり、本作は現代科学を基盤にしたリアリズムが光る。
    ロボットのAI倫理や人間性探求を、ゆうきのSFセンスとカサハラのダイナミックな作画で展開。
    初登場のA106「シックス」の無垢な行動が、原作アトムの原型を

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    2025年09月19日
  • 爆弾【電子限定特典付き】
    購入済み

    ノンストップの緊張感を堪能

    爆弾魔スズキタゴサクと警視庁特殊犯係の類家警部補の対峙は一室に凝縮され、まるで生の舞台さながら。
    言葉の応酬が爆弾のカウントダウンと連動し、息を潜めてページをめくってしまうほど。
    犯人・タゴサクは、まるで佐藤二朗に当て書きされたかのようなキャラ付け。冴えない風貌の裏に、毒舌と哲学的な悪意を湛えた男。
    映画では、コミカルさと不気味さを併せ持つ演技が脳裏に浮かぶ。ネット拡散の現代社会を風刺し、善悪の境界を問う深みもある。ノンストップの緊張感を堪能した。



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    2025年09月15日
  • 水曜日のシネマ(1)
    無料版購入済み

    定型的な印象

    年の差恋愛と映画をテーマにした作品だが、期待を下回る印象だ。
    物語は年上男性と年下女性のロマンスを中心に展開し、映画愛好家向けの要素を織り交ぜるが、映画解説は超初心者向けで、名作の概要や基本的なジャンル紹介にとどまる。目次レベルの内容は、映画ファンにとって物足りなく、深みのある分析や意外性のある視点が欠ける。
    恋愛要素も「おっさん向けファンタジー」の王道を行くが、ステレオタイプに寄りすぎて新鮮味が薄い。キャラの魅力や演出に独自性があれば楽しめる可能性はあるものの、映画と恋愛のバランスが中途半端で、どちらも中途半端に感じられる。
    映画好きには継続の動機が弱く、恋愛物語としても定型的な印象が強い。

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    2025年08月31日
  • ポール・ニューマン語る ありふれたの男の驚くべき人生
    購入済み

    心に残る一冊

    本書の魅力は、ニューマンの人間臭さに加え、関係者の証言が多角的な視点を提供している点にあります。
    マーティン・リット監督が彼の「危険な香りとセックスアピール」を称賛し、ジョアンを「非の打ちどころのない女性」と評する言葉は、夫妻の特別な存在感を際立たせています。また、トム・クルーズら同業者からのコメントは、ニューマンがハリウッドでどれほど尊敬されていたかを物語っています。 一方で、彼の飲酒問題や政治活動への傾倒など、スター像から逸脱する側面も包み隠さず描かれ、彼の複雑な人間性も浮き彫りにしています。
    本書は、ニューマンのファンだけでなく、成功の裏にある人間の苦悩や人生の複雑さに興味を持つ読者にも

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    2025年08月28日
  • ひゃくえむ。(1)
    無料版購入済み

    人間の業と狂気

    人間の業と狂気を描かせたらトップクラスですね。
    しかも表現が秀逸で、説得力がある。
    物語のとりこになってしまう作品です。

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    2025年08月25日