緑川ゆきの作品一覧
「緑川ゆき」の「夏目友人帳」「ニャンコ先生が行く!」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「緑川ゆき」の「夏目友人帳」「ニャンコ先生が行く!」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
1998年『珈琲ひらり』で第18回LMGフレッシュデビュー賞を受賞しデビュー。『あかく咲く声』が第25回白泉社アテナ新人大賞デビュー優秀者賞を受賞。『夏目友人帳』がTVアニメ化された。その他作品に『緋色の椅子』、『アツイヒビ』、『蛍火の杜へ』などがある。小説家の緑川七央は実姉である。
シリーズ屈指の優しさと切なさ
田沼と多軌が中心となり、夏目の「普通の高校生活」と「妖怪との縁」が交錯する、穏やかで心温まる一冊。
田沼の純粋な想いと、多軌の妖怪への理解が深まる中、夏目は二人の友情に守られながらも、自身の孤独を静かに抱え続ける。
特に田沼が夏目の「特別さ」に気づき、受け入れようとする姿は、シリーズ屈指の優しさと切なさを湛えている。
ニャンコ先生の軽妙なツッコミがアクセントとなり、日常の小さな出来事の中に大きな絆が描かれる。
「友人帳」の重みを感じさせつつ、仲間との繋がりが夏目を少しずつ癒していく過程が美しい名巻。
切なく美しい一冊
名取との再会と、過去の因縁が絡む切なく美しい一冊。
夏目は名取から「友人帳」を狙う妖怪祓い人・的場一門の存在を改めて知らされ、守りたいものとの間で揺れる。
名取の複雑な立場と、夏目への本当の想いが垣間見え、二人の関係に新たな深みが生まれる。特に名取の過去と「友人帳」への執着が明かされるシーンは、静かな衝撃と哀しみを呼び、シリーズのテーマである「名前と絆」の重みを強く感じさせる。
ニャンコ先生のコミカルさと、夏目の揺るがない優しさが絶妙に調和し、涙と温もりが残る名巻。
シリーズ屈指の心揺さぶる巻
田沼要との絆が深まる、温かくも切ないエピソードが中心の一冊。
鏡の欠片を目に入れてしまった夏目を守ろうとした田沼に取り憑いた妖との奇妙な協力関係が、静かな緊張感を生む。
割れた鏡を集めるという単純な約束の裏に潜む妖の影と、田沼の純粋さが交錯する展開は胸を締め付ける。夏目の優しさと、ニャンコ先生の頼もしさが光り、田沼との友情がより確かなものになる瞬間が美しい。
日常の中に潜む小さな奇跡と、別れの儚さが共存する、シリーズ屈指の心揺さぶる巻。
静かな感動を呼び起こす
妖怪祓い界の重鎮・的場靖司の登場で物語に新たな緊張感が生まれる重要な一冊。
森で起こる妖怪の血を奪う残酷な事件を追う夏目は、名取と共に的場一門と対峙。
的場の冷徹な眼差しと圧倒的な力強さは、夏目の「名を返す」信念とは正反対の存在として際立ち、読む者に強い印象を残す。
名取の複雑な心情や、夏目の優しさが試される展開が切なく、妖怪と人間の狭間で揺れる夏目の孤独がより鮮明に。
シリーズのスケールが広がりつつ、静かな感動を呼び起こす名巻。