「短歌ください」3作目。
あとがきに書いてあるように、投稿している人の中に詩集を出版する人が出ていたりともはや一雑誌の投稿コーナーに収まる質では無くなってきている。
最近、好かれる人というのは自己開示が上手いのでは?という仮説に至った。
自分が何を見て何を考えたのか、その切り取り方と伝え方に妙のあ
...続きを読むる人は面白い。
相手の話にも「こういうことじゃない?」とすっぱりまとめて当意即妙なラッピングをしてくれるので重宝される。
なるほどな〜それって全部短歌で培われる部分じゃんね。わたしも短歌やろっかな。
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・「拙者は」と主語が変わった渡辺がくさりがまを手にコンビニにいる・
画を想像したら笑った。
・人ごみに紛れ込む私の舌の上だけにある飴玉を噛む・
この感覚!めっちゃわかる。
人ごみの中にいると自分もその無感覚な塊の一部のような気がしてぼんやりするけど、何か食べていると自分の肉体の感覚を見失わない。
・伝票をくるりと丸め透明な筒に入れられた瞬間ひとり・
これ穂村弘さんも言ってたけど、これを読んで初めて自分もそう思ってたことに気付いた。ものごとへの感度が高い、すごいなあ。