飢饉作品一覧

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  • 鷹神様と憐れな生贄(分冊版) 【第1話】
    無料あり
    4.5
    1~15巻0~220円 (税込)
    足が不自由な累は、村の飢饉を救うため、 幼い妹を残し生贄になることに。 死後の世界で土地神・叢雲に雨を降らせるよう談判する累だが、 叢雲は望みを拒むばかりか、累を乱暴に抱いてくる。 「これが嫌なら、さっさとどこかへ行ってしまえ。頼むから……」 累を傷つけながらも苦しそうに懇願する叢雲に、累はその本心を知りたいと思い始め…。 孤独と傷を抱えた二人の 甘く切なく、魂輝く救済愛 ※この作品は単行本版『鷹神様と憐れな生贄』に収録されています。重複購入にご注意ください。
  • 葬流者 ソールジャー【合本版】1
    無料あり
    -
    天明三年、大飢饉が日本全国を襲い、人々を飢餓に陥れた。世は余りの飢餓状態に人が死ぬのを待って人を喰らうという、地獄絵図と化していた。 伊州(現在の三重県伊勢市)の神社港(かみやしろこう)の女郎屋には、飢饉のために明日をも知れない貧しさから、金のために売られてくる女が絶えなかった。 そんな中、一人の眼光鋭い素浪人が伊州に入ってきた。その流れ者は自らを<葬流者(ソールジャー)>と名乗った。その者は、どこにも誰にも属せず、ただ非道に対する怒りに従い、一人で悪に立ち向かう素浪人であった。 葬流者は、神社港の小さな女郎街で起こったトラブルに巻き込まれていく、、。 子連れ狼の小池一夫と時代劇エロ漫画の第一人者ケン月影の異色コンビが送り出した、本格アクション時代劇。 『葬流者 ソールジャー』が合本版として登場!
  • アシュラ 完結編
    完結
    3.5
    全1巻110円 (税込)
    人々が飢饉に苦しむ中世を舞台に、ケダモノのように生きてきた少年・アシュラがたどりつく結末を描いたジョージ秋山の問題作「アシュラ」の完結編。迷いの六道、その中でもあわれで痛々しい阿修羅道について旅人へ語る法師は、まさに阿修羅道を突き進んで生きる少年・アシュラを思い出す。同じ頃、腹をへらしたアシュラは、ある家族の家に入って食べ物を恵んでもらおうとするが……!?
  • 大塩平八郎
    -
    大坂町奉行所の与力を務め、その後隠居して陽明学を学ぶ。清廉潔白な平八郎は、天保の飢饉に際して、私財を投げ打って苦しむ者を助けようとしたが聞き入れられず腐敗した役人や豪商などをを懲らしめるため立ち上がった。史実を元に大塩平八郎の乱のその日を中心に描かれた作品。読みやすくするため現代の言葉に近づけました。
  • 姥捨山
    完結
    -
    全1巻110円 (税込)
    「一度捨ててしまった想いは、もう二度と戻らないのだろうか――…」 大飢饉の折、掟によって息子の手で”姥捨山”に捨てられる老婆。 死を前にして、老婆は旅の僧に自らの過去を語る。 彼女の後悔とは。そして長年心に秘めてきた、衝撃の事実とは。 愛と感動のストーリーです。
  • Berry’sFantasyクールな騎士団長に身請けされたけど、私は寵姫志願なんです!! 1巻
    完結
    4.0
    「お前は俺が身請けしてやる――。」貧しい寒村で育った好奇心旺盛でお転婆な少女・リディアは、飢饉で人買いに売られてしまう。娼館で働くことになったリディアを初めて指名したのは、帝都から来た若く美しい騎士団長・レオンだった――。帝都に行き皇帝陛下の寵姫になれば家族や村の皆を幸せに出来ると考えたリディアは、レオンに自分を身請けして帝都に連れて行ってほしいと頼むけれどあっさり断られてしまう。ところが、リディアが特技の舞のことを口にするとレオンの態度が一変し、舞を披露することに。その腕前に感心したレオンはリディアを身請けすると言い出して――!?寵姫志願の舞姫とクールな騎士団長の極上ラブファンタジー!!(この作品は電子コミック誌Berry’s fantasy Vol.29に収録されています。重複購入にご注意ください)
  • さるまね 分冊版 1巻
    4.0
    天明三年。世では飢饉による食糧難のなかでも、主人公の可畏が住む山村では野生の動物を狩ることで他よりも幾分良い生活ができていた。しかし、ある日山で迷ったという男が村に来る。一向に目を合わせようとしないその男を訝しむ可畏だが、家族とともにもてなす。そしてその夜、村の外れではさらなる招かれざる獣が入り込んでいた...。
  • 禁忌の食(単話版)<まんがグリム童話 タブーの昭和虐待事件~闇に売られた女たち~>
    -
    戦後復興の明るいイメージを覆す! 忘れ去られた昭和の闇に生きた女たちの叫び!! 貧しい飢饉の時代、“飢え”が引き起こした悲惨な事件!! ※この作品は「まんがグリム童話 タブーの昭和虐待事件~闇に売られた女たち~」に収録されております。重複購入にご注意下さい。
  • 過保護な執事が私の婚活を邪魔してきます! 分冊版(1)
    続巻入荷
    4.5
    3年前の大災害が原因で、両親を失い、領地も飢饉にさらされた伯爵令嬢・セリーナ。 細々と復興したものの、貧乏で使用人にも給料を払えず、毎日の食事にも苦労するばかり…。 そこで、身分は度外視の「お金持ち」との結婚を決意! 男性のアレコレを知るために、執事のルーカスにレクチャーをお願いするけど、なにかと婚活の妨害をしてきて――。 さらに彼には、何やら秘密があるようで…? ハイスペ執事からの溺愛&執着愛。 貧乏令嬢のミラクルシンデレララブストーリー! 【第1話『貧乏伯爵令嬢、婚活はじめます』収録。】
  • 百鬼夜行童子
    -
    1巻220円 (税込)
    大飢饉を孤独に生きていた「おれ」。ただただ飢えと渇きを癒やすため、無人の民家を漁り、死人の骸を漁ってきた。明日への絶望などなければ、希望もない。けれど、「そいつ」と出会ったときから、「おれ」の世界は色を変えた。
  • 世界史に学ぶ経済
    -
    リーマン・ショック後、日米欧の果敢な金融緩和や財政出動によって、世界経済は壊滅的な状況になるのを回避しました。しかし今後、金融緩和の縮小段階に入っていくなかで、各国の経済や市場に大きな影響を及ぼすことが予想されます。ただし、何が起きるのか、それがどれぐらいのマグニチュードで起きるのかは、誰にも正確な予測はできません。  同様に、中国の台頭で世界の覇権構造はどう変わるのか、動力革命・インターネット革命に続くイノベーションは何か----といったことは、誰もが最も知りたいところでありますが、予測も困難です。ただし、現在の世界は、過去の歴史の積み重ねでつくられています。世界経済のさまざまな歴史を知ることは、今の時代を読み解くカギになるでしょう。  本書は、「中国は経済発展を持続できるか」とか「シェール革命で何が変わる」など、現代人がいま気になっていることを、過去の類似の事象などと比較して考えてみました。社会制度や科学技術も異なる時代の事象との安易な比較は慎むべきとしても、思わぬ示唆が得られるはずです。  本書の主な内容は以下のとおりです。 Part1 歴史で今を読み解く 疑問1 米国の金融政策はなぜ市場を乱す? 疑問2 中国の「影の銀行」は破綻する? 疑問3 アルゼンチン危機はなぜ頻発? 疑問4 貿易自由化はなぜ始まった? 疑問5 シェール革命で何が変わる? 疑問6 中国は成長を持続できるか? 疑問7 日銀が異次元緩和をしたのはなぜ? 疑問8 ITは仕事を奪うか? 疑問9 超インフレ時の株価は? 評論1 現代中国史 毛沢東とトウ小平の改革は常に「政治優先」だった 評論2 成長の壁に直面する先進国「戦争経済の先」を古典に学ぶ Part2 これが世界史を変えた 砂糖と紅茶 「イギリス風朝食」成立の裏面史 気候変動 飢饉をもたらした小氷期 麻薬 植民地経営の資金源 新幹線 世界の交通史を変えたスピード、収益、運行方式 ファッション スーツの原型は下級貴族の日常着 人口と地政学 ユーラシア覇権巡る攻防 歴史を左右した人口動態 オリンピック 冬季開催に反対した北欧 エロスと交易 長崎貿易を支えた遊女のコスプレ 大作を読む1 E・H・カーの『歴史とは何か』 大作を読む2ウィリアム・H・マクニールの『世界史』 Part3第一次世界大戦から100年 1総力戦が結びつけた「デモクラシー」と「ナショナリズム」 2政治指導者たちの誤算を描く『八月の砲声』 3人口爆発、経済成長、軍拡 強大化で孤立したドイツ
  • 経済で学ぶ歴史・気候・バブル
    -
    人類はよりよい暮らしを求めて移動し、その営みである経済が歴史を動かしてきた。気候変動やバブル崩壊に伴う恐慌の過去を学ぶことは、将来を知ることにつながる。 本書は週刊エコノミスト2017年8月29日号で掲載された特集「経済で学ぶ歴史・気候・バブル」の記事を電子書籍にしたものです。 目 次: はじめに 経済的欲求で人類は移動 定住化で四大文明誕生 恐慌のメカニズム 低金利、株高、グローバル化の3条件 天災と人災 大恐慌を引き起こした大干ばつ 欲望による農地酷使で被害拡大 小氷河期 戦国時代を生んだ飢饉と寒冷化 略奪繰り返した戦国大名 移民 寒冷化で押し寄せた移民 騒乱収めた曹操の屯田政策 異常気象 エルニーニョが導いたインカ滅亡 ポトシ銀山の発見でインフレに 疫病 中世欧州を揺るがせたペスト 東欧と西欧の発展の分かれ道 1940年代の米国 豊富な資源で高インフレにならず 技術革新 余剰と余裕でイノベーション 農業革命が引き起こした産業革命 【執筆者】 出口 治明、上川 孝夫、石 弘之、田家 康、岡本 隆司、鬼頭 宏、平山 賢一、米倉 誠一郎
  • 四条金吾
    完結
    -
    全1巻330円 (税込)
    北条氏による執権政治が全盛期を迎えた頃の鎌倉は、幕府内部の権力闘争による政治面の不安定や全国の天変地夭(てんぺんちよう)、飢饉疫病(ききんえきびょう)の発生などにより、民衆の心の深層部には暗く沈んだ霧が漂っていた。そうした民衆の心と呼応するかのように、京の公家仏教(旧仏教)に対して新仏教が芽吹き、社会のあらゆる面に根深く浸透していた。なかでも“南無妙法蓮華経(なんみょうほうれんげきょう)”を布教していた日蓮(にちれん)は、天下の大仏法を敵にまわし幕府から警戒される存在となる。病に倒れた北条親時(ほうじょう・ちかとき)に医術を施した四条金吾(しじょう・きんご)は、木漏れ日の中、謎の僧と出会い……。日蓮に帰依し、鎌倉における信徒の中心となっていった四条金吾の半生を漫画化。
  • 時の十字架
    -
    幕府によるキリシタン弾圧が強化される頃、天草や島原の農民たちは天災や飢饉、重税に苦しんでいた。人々の苦しみは頂点に達し、十六歳の少年、天草四郎を総大将とした一揆「天草・島原の乱」が蜂起する。幕府軍との激しい攻防戦の末、農民たちが立て籠もった原城は落城し、四郎をはじめとして乱に加わった総勢三万七千人はすべて殺され斬首された。わずか十六歳で幕を閉じた天草四郎の謎に満ちた短い生涯、その同時代を生きた三人の女性の物語。九州タウン情報誌ネットワークの「Qストーリー大賞」優秀作品が九州電書コレクションとして電子書籍化
  • 時代を変えた江戸起業家の 商売大事典
    -
    江戸時代のファーストフード「にぎり寿司」や「天麩羅」、移動式のコンビニとも言える「棒手振」など、現代に通じるありとあらゆる商売が、江戸の町人の努力とアイデアから生まれた。 金もない、コネもない、遺産が手に入るあてもないうえに、飢饉や火事、地震などの災害に見舞われることもしばしば。 決して安穏と暮らせるわけではなかった時代のビジネスには、混迷な現代にビジネスチャンスを生み出すヒントがそこここにある。
  • 小さな藩の奇跡 伊予小松藩会所日記を読む
    値引きあり
    5.0
    城もなく武士はわずか数十人。人口一万人余りの伊予小松藩には、江戸時代で唯一、150年以上も書き継がれた日記がある。互いに顔の見える小藩だからこそ、代々の幹部たちは私利を計らず誠実に藩政に取り組んできた。不作の兆しを把握し、大飢饉には一人の餓死者も出さなかった。領民の命を守ることが優先された、類をみない善政が日記から読み取れる。天災、幕府の圧政を乗り越えたもう一つの江戸時代がわかる貴重な記録。 ※本書は二〇〇一年七月、集英社から刊行された『伊予小松藩会所日記』を改題し、加筆・修正して文庫化したものが底本です。 【目次】 第一部 武士の暮らし   小松藩のなりたち   小松藩の概略   会所日記   小松藩の財政状況   古証文   座頭への対応(一)   座頭への対応(二)   武士の減俸   藩士の食卓   藩札の発行   殿様在国   公儀測量役人   参勤交代  第二部 領民の暮らし   駆け落ち   不倫と情死   不思議の記述   女性と子供   領 民   娯 楽   目明し   盗品と暮らし   他領との交渉   善 政   泥 酔   海 防   越後従軍
  • 通りゃんせ
    値引きあり
    3.6
    25歳のサラリーマン・大森連は小仏峠の滝で気を失い、天明6年の武蔵国青畑村にタイムスリップ。驚きつつも懸命に生き抜こうとする連と村人たちを飢饉が襲い……時代を超えた感動の歴史長編!
  • 採薬使佐平次
    値引きあり
    4.0
    大川で惨死体が上がった。吉宗配下の御庭番にして、採薬使の佐平次は探索を命じられる。その死体が握りしめていたのは、昇降図。一方、西の方でも蝗害の被害が報告されており……亨保の大飢饉の謎に迫る!!
  • パンティストッキングのような空の下(分冊版) Vol.1
    完結
    4.3
    全2巻385円 (税込)
    時は21世紀初め、高校生の三上とひろしは待ち望んでいた。平凡で幸福な人生と、テポドンの襲来を…!(パンティストッキングのような空) 12年後、ヘイトとポリティカルコレクトネス蔓延る現代日本で、おっさんとなった三上とひろしは今度こそ平凡で幸福な人生をつかむことが出来るのか!?(平成の大飢饉予告編) その他『学級崩壊』『渡辺くんのいる風景』含む4編の読切りを収録。
  • 羅生門・鼻
    3.7
    京の都が、天災や飢饉でさびれすさんでいた頃。荒れはてた羅生門に運びこまれた死人の髪の毛を、一本一本とひき抜いている老婆を目撃した男が、生きのびる道をみつける『羅生門』。あごの下までぶらさがる、見苦しいほど立派な鼻をもつ僧侶が、何とか短くしようと悪戦苦闘する姿をユーモラスに描いて夏目漱石に絶賛された『鼻』。ほかに『芋粥』『好色』など“王朝もの”全8編を収録する。

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  • 葬流者 ソールジャー 新装版1
    完結
    -
    全11巻418円 (税込)
    天明三年、大飢饉が日本全国を襲い、人々を飢餓に陥れた。世は余りの飢餓状態に人が死ぬのを待って人を喰らうという、地獄絵図と化していた。 伊州(現在の三重県伊勢市)の神社港(かみやしろこう)の女郎屋には、飢饉のために明日をも知れない貧しさから、金のために売られてくる女が絶えなかった。 そんな中、一人の眼光鋭い素浪人が伊州に入ってきた。その流れ者は自らを<葬流者(ソールジャー)>と名乗った。その者は、どこにも誰にも属せず、ただ非道に対する怒りに従い、一人で悪に立ち向かう素浪人であった。 葬流者は、神社港の小さな女郎街で起こったトラブルに巻き込まれていく、、。 子連れ狼の小池一夫と時代劇エロ漫画の第一人者ケン月影の異色コンビが送り出した、本格アクション時代劇。
  • 幕末商社考6 東京の有力繊維問屋からのパワーメッセージ20分で読めるシリーズ
    -
    さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ)) 【書籍説明】 本シリーズは幕末に起源のある商社から、われわれにパワーを与えてくれるメッセージを受け取ろうとするものである。 今回大都市東京の有力問屋たちは、どのようなメッセージを与えてくれるだろうか。 「木綿王」薩摩治兵衛の孫、薩摩治郎八。フランス滞在の10年間で、現在の600億円相当の金額を浪費したといわれ、藤原義江、藤田嗣治、早川雪洲らと親交があった。なぜそのようなことが可能だったのか。 日比谷平左衛門は鐘紡・富士紡を主催者した紡績界の巨人だが、45歳くらいまで運が悪かった。どのようにして紡績界の巨人になったのか。 鹿島萬兵衛は父・萬平に協力して紡績会社を設立・経営した。この会社は西洋機械による日本初の民営紡績工場で、「始祖三紡績」のひとつと言われる。 呉服太物問屋店主として家督を継いだ2代目塚本定右衛門は、「多利僅商」から「薄利広商」に運営方針を変換。飢饉の時には蓄財を村の貧しい人々に放出、砂防工事・山林工事を行い、学校も作った。 先代柿沼谷蔵の養嗣子となり綿糸業を継ぐ。店舗を移転し業務を拡大すると、起業ブームに乗って、下野紡績社長、東京瓦斯紡績社長、富士瓦斯紡績、東亜製粉、帝国海上保険、第一生命保険などの役員などを務めた。どのようにして綿糸業界の泰斗となったのか。 本書は歴史好き貿易マンに捧げるパワーメッセージ集第6弾である。幕末から明治にかけて貿易に関わった多くの人たちは先輩から何を受け取り、後輩に何を残そうとしたのか。 【著者紹介】 姉崎慶三郎(アネザキケイザブロウ) 千葉市在住。元商社勤務。海外駐在員歴2回。長年の海外ビジネス経験を生かして、当時合格率8・4%で、日本全国で400名もいない超難関貿易資格「ジェトロ認定貿易アドバイザー」を取得。 自身の40年に渡る貿易実務経験と、ふれあった多くの先輩や国内外の取引先企業の方たちから学んだことを貿易のプロをめざす人に伝えるため執筆を続けている。ペンネームは英語教師だった祖父の名前。
  • クールな騎士団長に身請けされたけど、私は寵姫志願なんです!!1巻
    完結
    4.3
    「お前は俺が身請けしてやる――。」貧しい寒村で育った好奇心旺盛でお転婆な少女・リディアは、飢饉で人買いに売られてしまう。娼館で働くことになったリディアを初めて指名したのは、帝都から来た若く美しい騎士団長・レオンだった――。帝都に行き皇帝陛下の寵姫になれば家族や村の皆を幸せに出来ると考えたリディアは、レオンに自分を身請けして帝都に連れて行ってほしいと頼むけれどあっさり断られてしまう。ところが、リディアが特技の舞のことを口にするとレオンの態度が一変し、舞を披露することに。その腕前に感心したレオンはリディアを身請けすると言い出して――!?寵姫志願の舞姫とクールな騎士団長の極上ラブファンタジー!!(この作品は電子コミック誌Berry’s fantasy Vol.29~33に収録されています。重複購入にご注意ください)
  • 葬流者 1
    完結
    -
    時は天明の大飢饉――凶作に苦しむ農民たちはただ同然で娘を人買いに売り、飢餓に苦しむ者たちは死者までを食らったといわれる暗黒の時代に、自らを「過去を葬り今日を流れる葬流者(ソールジャー)」と名乗る流れ者の剣客がいた…。旅の途中、伊勢の近くの瀬田川で川に流された女を助けたことから、そのおきみという女と、女衒の源次と知り合った「葬流者」こと刑(おさか)波之進。源次は、遊郭におきみを売って金を受け取ってはその直後に足抜けさせ、また別の遊郭に売っては足抜けを繰り返し金を稼いでいた。ただの女衒と売られた女の関係に見えたふたりだが、その身の上には余人には語れない飢饉の悲惨な現実があった…。そして荒涼とした世を流れるままに剣を振るう波之進にも追っ手が迫っていた――。小池一夫、ケン月影のコンビによる、ハード時代劇!
  • 戦国大名の危機管理
    値引きあり
    -
    飢餓と戦争の時代――。民衆を守るために大名がとった秘策とは? 民衆の視点から戦国大名の領国支配の実情に迫り、これまでにない「新しい戦国大名像」を描き出す。 戦国屈指の名君と呼ばれた北条三代・氏康。彼が領民を守るために行った秘策とは? 武田信玄や上杉謙信の小田原進攻、慢性化する飢餓……。郷村を維持するための対策として、検地を行い領国把握に努め、さまざまに重なる税と夫役の負担を整理。飢饉のときには、領民の生活に寄り添って目配りをすることで未曾有の危機を乗り越えたのである。はじめて民政を行い、領国経営を成し遂げた戦国大名の真像に、民衆の視点から迫る。
  • 石の蝶
    -
    昭和初年、飢饉と恐慌のふき荒れた時代に、吉原で若い生命をすり減らしていった遊女・さよ。貧困から品物のように売買され、閉ざされた世界から一歩も外へは出られず、一年中一日の休みもなく客をとらされた遊女さよ。傷つきやすい魂と肉体を備えた一人の少女の屈辱と絶望の半生をヒューマンなタッチで描く長編野心作。
  • 鷹神様と憐れな生贄【電子限定2Pかきおろし漫画付】
    無料あり
    4.7
    1~3巻0~841円 (税込)
    足が不自由な累は、村の飢饉を救うため、 幼い妹を残し生贄になることに。 死後の世界で土地神・叢雲に雨を降らせるよう談判する累だが、 叢雲は望みを拒むばかりか、累を乱暴に抱いてくる。 「これが嫌なら、さっさとどこかへ行ってしまえ。頼むから……」 累を傷つけながらも苦しそうに懇願する叢雲に、累はその本心を知りたいと思い始め…。 孤独と傷を抱えた二人の 甘く切なく、魂輝く救済愛 ★雑誌掲載時のカラーを完全収録!! ★★電子のみで楽しめるスペシャル修正仕様★★
  • おいしい乙女の作り方
    3.5
    ジズ村は魔女によって、ニンニクしか育たない呪いをかけられていた。弟と二人、宿を営む少女マナは、廃教会の地下で大きな棺を見つけた。飢饉に備えた非常食かと見当違いの期待と共に棺を開けると、そこには見目麗しい男が! 目覚めた男はルーディエドと名乗り、吸血鬼だと主張しだして――!? 雑誌Cobalt企画「ひとり総選挙」で圧倒的支持を得たノワールコメディ、ついに登場!
  • でんぐり侍
    -
    三年越しの大飢饉がつづく奥州から江戸に出てきた男は、珍商売を転々とするなかで幸運にも大店(おおだな)の婿養子となる(「けつめど」)。将軍の密命で越後新発田藩(えちごしばたはん)に潜入した御庭番がする帰着後の復命の中味とは(「おんみつ侍」)。女嫌いで有名な武士が、三歳の童女に惚れ、許婚(いいなずけ)の約定を交わして十三年待ったが(「おどろ」)。ユーモアと風刺の効いた傑作集。全九編!
  • 恋縛姫~手ほどきはS系執事の蕩ける囁き~
    -
    1巻550円 (税込)
    恋心と忠誠に囚われた「姫と執事」の御奉仕レッスンは少々過激な言葉責めで…!?■小国の姫・瑞穂は、自国の飢饉を救うため豊かな国の側室として人質に出る決意をする。大国の国主は好色かつ豪快で気前が良く、美しい純潔の姫を喜んで迎え入れることにした。彼女を迎えに来たのは若き敏腕執事・篠井貴雪。一年間分の食糧と引き換えに、瑞穂は壮麗で物々しい行列に迎えられ、篠井の手にひかれて牛車に乗った。二人きりになった途端、貴雪に「閨の作法を知っているか」と問われ純真な瑞穂は動転する。初々しい様子の姫をまるでからかっているかのように貴雪は「側室としての心得」を姫に教えることが道中の任務である……とSっ気に満ちた微笑を浮かべた。真隣に密接した狭い空間で、二人が過ごす牛車の旅。女性リードで男性を悦ばせる方法、密接の具体的な春画など、見たこともないような男女の世界を蕩けるような声音で囁く貴雪。幾日も言葉責めによる「御奉仕の手ほどき」が続けられた。緊張と高揚で恥じらいに身を捩らせながら、何故だか姫の心は篠井に惹かれ始める。このレッスンの通りに篠井に触れられたい……でも、私は自国のために、大国の国主へ差し出した身……純潔の姫はときめきと戸惑いの間で想いを揺らして……!?
  • 歎異抄
    3.6
    「アミダ如来はんにいただいた信心を、おれのもんやいう顔で取り返そういうのんは、ホンマにアホらしいことやで」。「ホトケはんやお寺さんへのおフセが多い少ないで、大きなホトケや小っさいホトケになるんやいうのは、こりゃあ、ケッタイな説や」。天災や飢饉に見舞われ、戦乱の収まらない鎌倉初期の無常の世にあって、唯円は師が確信した「他力」の真意を庶民に伝えずにいられなかった。親鸞の教えをライブ感溢れる関西弁で!
  • 異才の改革者 渡辺崋山 自らの信念をいかに貫くか
    3.0
    幕末に活躍した人物の中でも、ひときわ異彩を放つ渡辺崋山。「遠近法」を取り入れて、日本美術史に新境地を開拓した画家として有名な彼だが、実はれっきとした大名家の家老である。1万2千石の小藩ながら、東海の田原藩の経営再建に尽力し、農政家を招いて領民の生活安定に心を砕き続けた。その手腕は、天保の大飢饉でも領民に餓死者を出さず、幕府から唯一表彰を受けたことからも分かる。崋山の才能は、それだけに止まらない。江戸藩邸では、高野長英や小関三英など、蘭学者との交流を通じて西洋の新知識まで蓄えた。まさに多才にして「異才の改革者」だったのである。更にその視野は日本を越えて世界にまで向けられたが、幕府の海防政策を批判した容疑で「蛮社の獄」に連座し、49歳で自刃に追い込まれてしまう。幕末初期の改革者だった崋山は、いかに守旧派と闘い、自らの信念を貫き通したのか? 時代の先駆者の生涯に学ぶ一冊。

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  • 中国・冥婚村 ~死人と契る花嫁の生き埋め葬~
    -
    飢饉に苦しむ村の娘たちに、とある村の稼ぎのいい仕事が舞い込んだ。 願ってもみない好条件に飛びつく娘たちだが、出稼ぎ先の村では恐ろしい因習が待ち受けており――? 表題作「中国・冥婚村 ~死人と契る花嫁の生き埋め葬~」ほか、 「紅楼夢」 想い合う幼子ふたりに迫る女の影……! 「呂雉 ―殺戮の皇后―」 四肢切断・子殺し・毒殺! 嫉妬に狂った悪逆女帝の残酷仕打ち!! 「見極め婚 ~地獄の婚礼前儀式~」 普段は優しい父が、兄が……夜は悪魔のように私を抱きにくる――! など、凄絶な女の人生を描いた全4作品を収録!!
  • 滔々と紅 分冊版上巻
    -
    1~2巻550円 (税込)
    全国の書店員が「世に出したい」新作を選ぶ、エンタメ小説新人賞 第 1 回 本のサナギ賞大賞作品が分冊版で登場! 「読み終えたときは胸が震えた。完成度の高さで群を抜き、これほど読ませる作品を書く作者が、いままで無名であることが信じられなかった」 さわや書店・松本大介 <あらすじ> 天保八年、飢饉の村から 9歳の少女、駒乃(こまの)が人買いによって江戸吉原の大遊郭、扇屋へと口入れされる。駒乃は、吉原のしきたりに抗いながらも、手練手管を駆使する人気花魁、艶粧(たおやぎ)へと成長する。 忘れられぬ客との出会い、突如訪れる悲劇。苦界、吉原を生き抜いた彼女が最後に下す決断とは…。 「ここは吉原じゃ。世間からは苦界とか地獄とか呼ばれておる。お前にもそのうちわかる。ここから生きて出たければ強い心を持たんといかん。それができないものは死んでいく。馴染むものには極楽じゃ、嫌う者には地獄じゃ。まあ、これはどこも同じじゃがな…… 地獄か極楽かはお前さん次第じゃ」 本書は2017年に小社より刊行された著作を上下巻に分冊したものです。
  • 邪教に侵された姉妹 ~洗礼儀式は性器切除~
    -
    村一番の美少女・ナターシャの妹のマーシャは容姿に恵まれず幼い頃からいじめられてきた。 ある夏、村に飢饉が起こったことをきっかけに、ロシアのカルト宗教「スコプチ教」が広まる。 マーシャは誰より熱心に信仰し、自ら進んで性器を切除したことで教祖に気に入られ、バカにされてきた過去とはうってかわって人々から聖母マリアと崇められるように。 村人が次々と洗礼を受ける中、性器切除を拒む姉のナターシャを、マーシャは力ずくでおさえこみ――!? 表題作ほか 「悪魔の初夜講義 ~イニシエーション・キャンプ~」、 「ホロコースト ~残されたメッセージ~」 「少年兵 ―地獄の軍事訓練―」を収録。
  • オオカミ冤罪の日本史―オオカミは人を襲わない―
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    本書の狙いは、オオカミ人食いの冤罪を晴らすこと。濡れ衣の元凶は元禄飢饉に窮した幕藩体制下の「大嘘」。古代シュメールの箴言「嘘をつけ、然る後、真実を言え。それは嘘と思われるだろう」。もうこれは卒業しましょう。虚言を繰り返すコピペ出版はおしまい。いつまでもオオカミを信じないで、その復活を逡巡していると、とんでもない災禍を招きます。シカ荒れによる自然破壊、山地崩壊、大洪水、そして豚コレラ流行も。どれもこれも生態系の有力な捕食者オオカミが絶滅したままになっていることが原因です。オオカミに関する誤解を解いて、オオカミ再導入を一日も早く実現しましょう。オオカミ復活の必要性については良く分かっているのだが、人食いが心配だからとためらっておいでの方は是非とも本書のご一読をお勧めします。
  • 講談名作文庫25 国定忠治
    -
    僅か十四で病気の父のため、馬方として世に出た忠治。ずる賢い継母の奸計で父を殺されるも、見事親の仇を取る。その見上げた孝行心と人情味溢れる人柄を買われ、若くして親分となった忠治。持ち前の義侠心から、飢饉の村に金を届け、非道な悪人を斬って捨てる善行を行う。しかし往くは極道、日陰の渡世、人々にはその徳を讃えられながらも、お上からは追われる立場になってしまう。その身を仁義の二文字に捧げた、胸を打つ一代記!
  • 日本列島SOS 太陽黒点消滅が招く異常気象(小学館新書)
    値引きあり
    2.8
    氷河期再来? あなたの知らない地球の現実。 地球はまったく温暖化などしていない!? この驚くべき説が宇宙物理学者の間で支持されているといいます。じつはこの10年、地球の平均気温はほとんど上昇しておらず、オゾンホールも消滅し、CO2(二酸化炭素)による温暖化の根拠が崩れているのです。NASAの主任研究員を経て、神奈川大学の学長も務めた宇宙物理学の権威が、長年にわたる研究の末、太陽の黒点活動が弱まり、地球が寒冷化していると主張。17世紀に夏のロンドンで川が凍ったなど異常現象が記録に残されており、江戸時代には浅間山が大噴火して飢饉も起こりました。このままでは再度同様の厳しい環境となり、小氷河期に突入するというのです。最近、日本も冬は豪雪に見舞われ、次々と日本列島を襲う夏の台風やゲリラ豪雨、度重なる地震活動と火山噴火で、日常に不安を感じる人が多いことでしょう。これから生きていくために知っておきたい、太陽と地球の現実を解説します。
  • 雷電本紀(上)
    完結
    -
    実在した伝説の力士「雷電為右衛門」の一生を描いた感動作!! 江戸中期、大火事後の焼け野原に赤子を抱きかかえた巨人…若い相撲人がいた。その恵まれた巨体と怪力を持つ”太郎吉”の異形とも呼べる相撲う姿に、飢饉や天災に苦しむ江戸の人々は魅了されていく。史上最強と謳われる相撲取り「雷電」の誕生を描いた、上巻。 ※当コンテンツは、小池書院「時代劇漫画 刃 (ジン) 」において2007-2008年に収録された『雷電本紀』を再編集した電子コミックス版になります。
  • 熱ヨミ! 本宮ひろ志センセーショナルベスト 1
    NEW
    -
    【ページ数が多いビッグボリューム版!】巨匠・本宮ひろ志の名作群から痛快&豪快かつ抒情的&感動的な読み味の異なるスパイシー厳選4作品を凝縮!! そして全6巻で同時スタート&同時完結する連載感覚!! さらに毎巻読み応えの異なるプレミアム読切も厳選収録!! 1巻では『自伝 男一匹漫画大将』が登場!! 【掲載作品】『俺の空Ver.2001』『ばくだん』『幕末紅蓮隊』『大飢饉』『自伝 男一匹漫画大将』
  • うだつ屋智右衛門 縁起帳
    3.0
    “うだつ屋”と呼ばれる朝倉智右衛門(あさくらちえもん)。財政破綻で取り潰し目前の藩、不良債権で破産寸前の大店(おおだな)から、頓挫(とんざ)した橋の改修事業まで、思いもよらぬアイデアと創意工夫でうだつを上げる「再建屋」だ。飢饉や経済失政で社会が危機に瀕している天保年間に、最強の専門家チームを率いて飄々(ひょうひょう)と不可能事を成し遂げるプロフェッショナルの姿を描き、新境地を開く新シリーズ!
  • 時の顔
    5.0
    僕は40世紀の「時間局員」だ。自由自在に何世紀にもわたって、過去未来へ行き来できる超能力時代に生きている。そんな僕の親友のカズミが、ある一定の周期で、激しい疼痛感と痙攣発作に襲われている。特殊病理学者もサジをなげてしまった奇病だった。苦しみもがく彼をどうしても救ってやりたい。僕は、あてずっぽうに19世紀の幕末に病因解明の手がかりを求めた。しかし、大飢饉の余波が残っていた江戸の街で、僕はカズミの陰惨な過去、双生児にまつわる呪われた影を目撃してしまった――! 40世紀の人間の、呪われた複雑な過去を見つめる表題作のほか、デビュー直後の作品を含め、初期に発表された短編全7編を収録。書き下ろし解説つき。
  • ポケット 親鸞の教え
    -
    浄土真宗の祖・親鸞が生きた時代は、戦乱や飢饉が頻発した激動の時代でした。世界的な経済危機に見舞われた現在、私たちが親鸞の教えにふれるのは、非常に意義深いことだと思います。著者の山崎先生の喩えですが、モノを握り締める「自力」の世界から、握ったモノを手放す「他力」の世界に身の置き場を変えることで、これまで気付かなかった道が静かに開かれてくる……そんな新たな発見のある本です。
  • 槍ヶ岳開山
    4.4
    百姓一揆にまきこまれ、過って妻のおはまを刺殺した岩松は、国を捨てて出家する。しかし、罪の償いにきびしい修行をみずから求めた彼を絶え間なく襲うのは、おはまへの未練と煩悩だった。いっぽう、清貧と無欲の極地で庶民救済に生きようとする彼を俗世へと駆りたてることに執念を燃やす奇妙な男がつきまとう。大飢饉や一揆、打ちこわしといった江戸後期の乱世に、妻殺しの呵責に苦しみつつ、未踏の岩峰・槍ヶ岳初登攀に成功した修行僧播隆の苛烈な生きざまを、雄渾に描く長篇伝記小説。
  • 大飢饉
    完結
    5.0
    全1巻660円 (税込)
    天明年間。打ち続く凶作の上に、浅間山が噴火。空前の大凶作が村々を襲う。世にいう「天明の大飢饉」の始まりである。人は飢え、争い、獣となっていく。仲間と山で開墾生活をする蘇助にも飢餓が迫る。蘇助は愛する八重と共に生き残る事が出来るのか? 人間の生き様を問う衝撃の話題作。他「一つき半次郎」「かん太郎物語」「はみだし海軍」短編三本を収録。
  • まんがグリム童話 タブーの昭和虐待事件~闇に売られた女たち~
    完結
    4.0
    戦後復興の明るいイメージを覆す! 忘れ去られた昭和の闇に生きた女たちの叫び!! <内容紹介> 「非国民と呼ばれて」政治犯の妻を待つ疎開先での淫らな責め苦!! わが子を守るために母は獣(けだもの)たちに体を差し出し!? 「野麦峠を越えて」子供の命は麦粒よりも軽いのか!? 過酷な労働に従事させられた少女たちの涙!! 「女中の涙」夢と希望に満ちて田舎から上京した娘たちを待ち受ける、奉公先での淫らな虐待!! 「子堕ろしの谷」“もう堕胎はいやだ!”貧しい寒村で、口減らしのために子を堕ろし続けるも、夫は無情に妻の体を求め!? 「禁忌の食」貧しい飢饉の時代、“飢え”が引き起こした悲惨な事件!!
  • 一休と禅
    完結
    -
    とんちの一休さんと親しまれている一休宗純。幼少のころから詩偈を学びその才能を開花するのであった。しかし、飢饉や悪疫の流行など深刻な社会問題を抱え、荒廃する禅林に反骨の精神を貫いて、純粋な禅の心を追い求める一休。偽善を憎み、自由奔放に生き、晩年にいたっても青年の熱情を失わないその姿は、まさに風狂そのものだった。ほんとうの一休宗純の姿をそして一休禅の本質をここに示す。

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  • ―幕末バトル・ロワイヤル―
    4.0
    1~3巻660円 (税込)
    徳川幕府の生き残りを懸けたイチかバチかの天保改革が、幕末の幕を切って落とした――。改革失敗、経済混乱、飢饉に火事に異国船、未曾有の事件が頻発する中、虚々実々の駆け引きに翻弄される幕府首脳の姿は、青雲の大志と権力欲が渾然一体となった政治の現実を教えてくれる。尊王攘夷・倒幕開国のうねりが押し寄せる直前、黒船来航までを、さまざまな名珍場面でたどる、既成史観ではわからない幕末政界権力争奪史。

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  • 薔薇の冠
    3.0
    ★修道院育ちのジネヴラは破産寸前の実家へ連れ戻された夜、若き領主に求婚された。運命は、世間知らずの彼女が想像もつかない方向へ動き出していた…。★十四世紀、ヨーロッパがペストや飢饉、戦争に苦しんでいたころ、イングランド王国のヨーク近隣にある、とある修道院では、預けられた多くの少女が清らかな毎日を送っていた。ジネヴラも、五歳のときから十二年間そこにいる。しかし、平和な日々はふいに終わりを告げた。身なりの立派な男性客を見かけたその日、院長から、ここを出て家に帰るようにと言われたのだ。やむなく兄の家に身を寄せてほどなく、その男性が訪ねてきた。彼は領主で、ジネヴラを妻に望んでいるという。横柄で失礼な人。だが領主の所望を拒むことは許されない。

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  • 葛西新宿・葛西舟の夢
    -
    葛飾新宿(にいじゅく)の美しい四季にのせて。 正月、桃の節句、七夕、稲刈りなど折々の行事を通じ、地域の大人たちに守られながら健やかに成長する子どもたちを描く、葛飾文芸新書第四弾。 大飢饉や洪水に見舞われ労苦を背負いながらも、地域の連帯力で乗り越え力強く生きていった新宿の人々。 未来の葛飾の平和とさらなる発展を願い、著者の熱いエールを送る。
  • オキナワグラフ 1974年10月号 戦後沖縄の歴史とともに歩み続ける写真誌
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 水飢饉からの脱出 躍進する観光恩納村 北谷三ケ村大綱引き賑わう オールトヨタ第2回サマーフェスティバル ※資料として保管されていた古い雑誌をスキャンして電子書籍としています。古いもののため解像度が荒いページ、書き込みや汚れ、破れ、曲がりなどがございます。ご了承の上、ご購入ください。
  • ホカヒビト(1)
    完結
    -
    特異な能力を持つ少年は美しい女薬師との旅で成長してゆく。太平の世が終わり、激しく世の中が変化する明治の初期。生き倒れた女の腹から取り出された少年・エンジュは、山中でオバゴに育てられた。飢饉に苦しむ近隣の村人に教われ、オバゴを殺されたエンジュは、助けてくれた薬師・コタカと旅に出る。
  • 三国志 1巻
    完結
    5.0
    全15巻660円 (税込)
    荒れ果てた田野、天災飢饉、襲いくる野盗に脅える人々……苦しみのどん底にある彼らの眼の前に決然と起ちあがる三人の勇者――。劉備(りゅうひ)、関羽(かんう)、張飛(ちょうひ)。壮大な中国大陸に強く生きる無名の民衆と英雄たちの現実を描く、三国志大傑作ロマン!
  • すらすら読める方丈記
    3.7
    総ルビつきの原文、中野孝次のわかりやすく、かつ洞察に満ちた現代語訳、そして共鳴する想いを込めた深く真摯な解説が、平家と源氏が争った時代を生きた鴨長明の肉声を今の時代に鮮やかに蘇らせる。大地震、大火、大飢饉、辻風、さらに遷都を体験し、ついには方丈の住居暮らしに本当の安心を得た生き方が心に沁みる。
  • 渡世人
    5.0
    相次ぐ飢饉、進まぬ改革に、天下が揺らぐ兆しが見えた江戸幕末。練達の槍をひっさげ、幕府転覆を望む博徒・板割浅太郎は、上州の侠客・国定忠治と盃を交わす。関所を破り、役人を殺し、敵対する一家と血で血を洗う抗争を続ける無法の渡世! その果てに浅太郎を待つ数奇な運命とは? 動乱期を駆け抜けた渡世人の数奇な生涯を、独自の歴史観、死生観から活写する。書き下ろし長編時代小説。(講談社文庫)
  • 「超口語訳」方丈記
    3.5
    1巻682円 (税込)
    地震、台風、飢饉、戦乱、政治的混迷……。人は死に、心は移り、自然は猛威をふるい、家は壊れる……。 今日の世によく似た激動の時代に生きて、鴨長明さんは何を悟ったか。 求めない。妬まない。依りかからない。 すべては変化していく無常の世界を生きるためのヒントが満載の古典的名著『方丈記』が、超わかりやすい現代口語訳で今よみがえる。

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  • 弥陀の橋は 上
    -
    凡夫往生とは? 己にとらわれる心とは? 開祖・親鸞聖人の教義の源流に、熱心な門徒である著者がせまる。 幼い頃から念仏三昧に過ごしてきた二九歳の範宴は、念仏聖・法然の庵室を訪ねる。教団を組織せず、無学の人々に仏の本願を説き続けた親鸞の、生涯の師との出会いである。 その後、愛妻・恵心尼を得、配流の身で地下(じげ)の民に交わる親鸞は、飢饉や戦乱にあえぐ庶民や武士たちが心の支えを求めていることを知り、関東へと旅立つ。
  • 僕のつくった怪物 Arknoah1
    3.5
    いじめられっ子の兄弟アールとグレイは、事故で亡くなった父親の書斎で妙な絵本を見つけ、異世界「アークノア」に迷い込んでしまった。そこは、戦争も飢饉もない、天井や壁に囲まれた箱庭のような絵本の中の世界。そして、アークノアを破壊すべく現れたおそろしい怪物を倒さなくては、二人はもとの世界に帰れないことを知る……。鬼才・乙一が描くファンタジー長編第一弾!
  • さるまね 1巻【特典イラスト付き】
    3.0
    天明三年。世では飢饉による食糧難のなかでも、主人公の可畏が住む山村では野生の動物を狩ることで他よりも幾分良い生活ができていた。しかし、ある日山で迷ったという男が村に来る。一向に目を合わせようとしないその男を訝しむ可畏だが、家族とともにもてなす。そしてその夜、村の外れではさらなる招かれざる獣が入り込んでいた...。
  • いも殿さま
    4.0
    幕府勘定方に勤める旗本、井戸平左衛門は引退を迎え、隠居生活を楽しみにしていた。だが、隠居届けを出そうとしたその日、異動を命じられることに。向かった先は、飢饉にあえぐ悲惨な土地だった──。
  • 騎士と誓いの花 (上)
    完結
    4.4
    過酷な奴隷生活を送るリィトは、黒衣の騎士・グリファスに救われ、彼が仕える主の身代わりとして旅に加わることを頼まれる。恩返しをしたいリィトは快く引き受けるのだったが、その人物とはシャルハン皇国の皇子で、戦乱と飢饉によって衰えゆく国を救うことができる唯一の人物で――!?
  • 御隠居忍法8 振袖一揆
    -
    長引く飢饉で米が高騰し、大黒湊では農民たちが穀屋に押しかける騒ぎが発生。夜には盗み、人殺しと事件が続く。さらに貧乏長屋に銭を放り込む義賊・立烏帽子の行方を追ううち、鹿間狸斎は一揆と陰謀の渦中に巻きこまれて――。好評時代小説シリーズ第八弾!

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  • アポカリプス・ゲーム
    -
    ◎『JOKER GAME』『人狼ゲーム』を凌ぐ新たなる〈デス・ゲーム〉始動!◎黙示録の封印解かれし時、世界は終わるのか? 始まるのか? 命を賭けた謎解き――生き残るのは運じゃない。閉鎖空間に死の足音が響く中、少女たちは自由を夢見て、知恵と勇気と信じる心で〈デス・ゲーム〉に挑む!◎日本児童の学力低下を食い止める法案「義務教育延長法」が制定された。義延法では特に、日本の若者の人間力の向上を目指した。若者の優劣は、生命力と交渉力と僅かな運で決まる。選別システムは〈JOKER GAME〉と呼ばれた。そこで生き残った者は「上」で活かされ、負けた者は「下」の世界へと行かされた……。この物語は、下の世界へと送られた〈負けた少女〉たちの、新たなる生き残りを賭けた戦いを描いたものである。◎「ヨハネの黙示録」に登場する四騎士――白い騎士は〈支配〉、赤い騎士は〈戦争〉、黒い騎士は〈飢饉〉、青い騎士は〈死〉――をモチーフとした、新たな死の脱出ゲーム。ウィルスの感染から逃れ、地上へと辿り着けるのは誰か!? 各フロアに仕掛けられたトラップと謎を、知恵と勇気と友への信頼で乗り切れ!◎〈あらすじ〉「義務教育延長法」――その一環で行われた命を賭けた「ババヌキ」――それによって、多くの高校生が『矯正施設』に送り込まれていた。赤沢千夏もその一人。かつてババヌキで勝利したにもかかわらず、敗北した友人と逃亡を図ったため、矯正施設に入れられた。地下9階からなる『特別矯正施設』に収容された千夏は、黒崎レナたちと共に強制労働を強いられていた。秩序を乱したと殴られ、教官らの慰み者にされ、「敗者たち」は徹底的に暴力で支配されている。その地獄に突如、地上で新政府が樹立したという知らせと共に白い制服の武装集団が現れた。政府の命で矯正施設を解放するという彼らは、圧倒的な武力で施設を制圧してゆく。しかし、敗者たちが脱出を図ろうとする中、強力な殺人ウイルスによって武力集団のリーダーが倒れてしまう。彼らがもたらしたのは希望の福音ではなかった。「感染から一時間で死に至る」。死の恐怖が蔓延する中で自由を掴むためには、奇しくも施設で予定されていた殺人ゲームをクリアするしかない。千夏はレナと共にゲームに挑み脱出を試みるが……。鮮血と混乱が入り混じる地下施設で、今再びサバイバル・ゲームの火蓋が切って落とされた。キーワード ミステリー サスペンス ホラー リアル鬼ごっこ 王様ゲーム 女子高生 サバイバル ライアーゲーム カイジ ×ゲーム 山田祐助 バトルロワイヤル ハンガーゲーム JOKER GAME ヨハネ 黙示録 四騎士 ウィルス パンデミック 感染 脱出 ラノベ 萌え 謎解き
  • サツマイモと日本人 忘れられた食の足跡
    3.5
    サツマイモが琉球へ伝わってきたのはいまから400年ほど前、江戸時代のはじめのころ。栄養価が高く、痩せた土地でも容易に育つため、日本各地へ急速に栽培が広まっていく。江戸の飢饉から人々を救ったのもこの芋で、甘藷、唐芋、琉球芋、孝行芋……とさまざまな呼び名で呼ばれるサツマイモは、日本の民衆にとって、ジャガイモと並ぶ「お助けイモ」だった。日本の各地にサツマイモにまつわる寺社が多数建てられていることは、そうしたことの証であり、民衆の感謝の現れであろう。そのように考えた著者は、日本の各地へ、「サツマイモ物語」を求めて、取材旅行に出る。この本は、こうして明らかとなった、サツマイモをめぐるさまざまな足跡を掘り起こす。そして現在も、町おこしの中心作物として栽培され、空爆が続くアフガニスタンの農業支援の中心であり、未来の宇宙ステーションでの宇宙食メニューのエースとして注目されていることを見つける。

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  • 徳川某重大事件 殿様たちの修羅場
    4.0
    殿、ご乱心!? 265年の長きにわたり平安を謳歌したかに見える徳川政権下、じつは驚愕の大事件が少なくない。それも将軍家や一門、大奥がからんだスキャンダルが……。将軍の意向を完全無視、はたまた突然の出家騒動。幕府を揺るがしたのは黒船だけではなかったのだ。もちろん初代・家康も数々の修羅場をくぐった。一揆、飢饉、地震、権力闘争。記事のネタは尽きない。思わず笑ってしまう話も含めて、代々伝わる裏事情を田安徳川家の子孫が語る。「虎狩りの殿様」に「音楽の殿様」、日本のパイロット第1号――。ユニークな子孫が次々と登場する明治以降の徳川家の数奇な運命も。ちなみに……明治に入ってどうなったのか?大正時代、徳川には政権奪回のチャンスがあった日本のパイロット第1号は徳川一族教科書にも載った「虎狩りの殿様」1,500億円の資産を食いつぶした「音楽の殿様」皇室・徳川・島津の「血のトライアングル」etc.

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  • 世界危機をチャンスに変えた幕末維新の知恵
    4.5
    1巻730円 (税込)
    南北戦争がなければ明治維新は起きなかった!? 幕末・明治の歴史は経済で動いていた。アメリカの南北戦争によって南部の綿花地帯が荒廃、世界的な「綿花飢饉」が起こっているなか、いち早く海外情報を得ていた薩摩藩はそれを利用して倒幕資金を稼いだ。また、藩主・島津斉彬は集成館事業を興して近代化を進めた。薩摩藩家老・小松帯刀は坂本龍馬と組んで、世界を相手にビジネスに乗りだす。近代化路線は大久保利通・岩崎弥太郎・松方正義らへと引きつがれる。が、急速すぎる工業発展に危惧を抱いた前田正名は『興業意見』を発表して農業の重要性を説く。政府内での対立によって官を辞し下野してのちは、全国をまわって「布衣の農相」と呼ばれた。そしてついに、渋沢栄一が日本型資本主義を確立する。資本主義の崩壊が叫ばれるいま、時代を超えて通用する倫理観やモラルを示した資本主義を目指した彼らの奮闘ぶりから、その志を感じとれ!
  • 親鸞聖人の生涯 無量の光 上
    -
    平安末期、親鸞は、比叡山延暦寺に入門する。源平の戦いや大規模な飢饉により、日本中が苦しみに喘ぐ中、親鸞は激しい修行に打ち込むものの納得がいかない。ついに二十年修行した叡山を下り、専修念仏を説く法然に弟子入りする。自らも門徒である著者が描くその偉大なる一生!
  • 鬼はもとより
    4.1
    どの藩の経済も傾いてきた宝暦八年、奥脇抄一郎は江戸で表向きは万年青(おもと)売りの浪人、実は藩札の万(よろず)指南である。戦のないこの時代、最大の敵は貧しさ。飢饉になると人が死ぬ。各藩の問題解決に手を貸し、経験を積み重ねるうちに、藩札で藩経済そのものを立て直す仕法を模索し始めた。その矢先、ある最貧小藩から依頼が舞い込む。三年で赤貧の藩再生は可能か? 家老と共に命を懸けて闘う奥脇がみたものは……。
  • 天明の密偵 小説・菅江真澄
    4.0
    日本民俗学の先駆者として知られ、各地の風俗・民俗などを日記体で詳細に書き記し、200冊以上の書物を残した菅江真澄。三河・吉田宿の御師の次男に生まれ、国学者で藩の御用商人でもあった植田義方のもとで勉学に勤しんだ彼は、岡崎へ出て和歌を、名古屋では絵画と本草学を身につけた後、30歳で古里を後にして長い旅に出る。当時は、天明の大飢饉や浅間山の大噴火などの天変地異、賄賂にまみれ、幕府を意のままに動かす老中・田沼意次と松平定信ら譜代衆の対立、松前藩問題と北方ロシアの脅威など、幕藩体制が大きく揺らいだ激動の時代だった。そんな中、彼は何を求めて、信濃、出羽、陸奥、そして蝦夷地へと旅をしたのか――。彼を蝦夷地へと駆り立てたものは何だったのか――。本書は、立身出世を願うも叶わず、生涯を旅に生きざるをえなかった菅江真澄の虚実入り交じった人生をミステリーの手法で掘り起こしながら、彼の秘密に迫った傑作歴史小説である。

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  • 過保護な執事が私の婚活を邪魔してきます!(1)
    NEW
    5.0
    3年前の大災害が原因で、両親を失い、領地も飢饉にさらされた伯爵令嬢・セリーナ。 細々と復興したものの、貧乏で使用人にも給料を払えず、毎日の食事にも苦労するばかり…。 そこで、身分は度外視の「お金持ち」との結婚を決意! 男性のアレコレを知るために、執事のルーカスにレクチャーをお願いするけど、なにかと婚活の妨害をしてきて――。 さらに彼には、何やら秘密があるようで…? ハイスペ執事からの溺愛&執着愛。 貧乏令嬢のミラクルシンデレララブストーリー!
  • 片喰と黄金(1)
    4.2
    1~10巻759~836円 (税込)
    ※本作品は、過去に集英社から配信されていた『片喰と黄金』と同一の内容です。重複購入にご注意ください。 1848年、カリフォルニアで発見された一粒の黄金をきっかけに始まったゴールドラッシュ。黄金発見の翌年、1849年。噂は世界中へ広がり、野心家たちが無名の田舎町へと押し寄せていた――。 同じころ、アイルランドを襲った未曾有の飢饉で全てを失ったアメリアとコナーの貧乏主従も、人生逆転を期してカリフォルニアへ向かう。大西洋を越え北米大陸を横断する遙かな旅が始まる!
  • 信  虎
    -
    内戦に明け暮れ、飢饉や疫病に悩む甲斐は、乱国であった。十四歳で守護の地位に就いた武田信虎は、甲斐統一を目指し、苦闘の道を歩む。信玄の父であり、〃悪逆無道〃の汚名を被(き)せられた武将の悲劇を描く傑作。
  • 大地 第一部
    5.0
    清朝末期から中華民国成立までの動乱の時代を背景に、貧農出の王一家の父子三代にわたる変遷をたどる家族物語。1931年、「大地」は出版と同時にベストセラーとなりピューリッツァー賞を受賞、各国語に訳された。 貧しい農夫、王龍(ワンルン)と阿藍(オーラン)一家の暮らしにようやく明るさが訪れようとしたとき、飢饉が襲う。二人はやむなく町へ出、それぞれ車夫と乞食になって糊口をしのぐ。そのうちに二人は、折からの暴動の勃発によって思いがけぬ大金を手にする。一家は再び故郷に帰り、没落した地主から土地を買い入れる。さいわい引き続く豊作にめぐまれて王龍は大地主にまでなるが、余裕ができると女遊びに走り、ついには妾を家に入れる。阿藍はただ黙々と働きつづける。子供たちは大きくなり、一家の暮らしはしだいに変容し、やがて二人にも死が。

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  • 京都 六波羅蜜寺 空也上人写真集
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 京都六波羅蜜寺所蔵の「空也上人立像」(運慶の四男・康勝の作)。半開きの口から出ている6体の阿弥陀如来が特徴的で、国の重要文化財に指定されている。空也上人とは平安時代の僧侶で、疫病・飢饉からの安寧を願い、「南無阿弥陀仏」を唱えて京の町を巡り歩き、念仏を広めたことで知られる。  本書は、東洋美術印刷から発売された、高精細印刷写真集の電子版。序文と章解説を『世界の中心で、愛を叫ぶ』など数々の作品を生み出した、作家・片山恭一氏が担当。また、京都六波羅蜜寺山主65世・川崎純性氏が題字揮毫と後書きを寄稿している。千年の時を超えて、空也上人の心が現代に蘇る……。 ●小平尚典(こひら・なおのり) 1954年福岡県生まれ。写真家、フォトジャーナリスト。日本大学芸術学部写真学科卒業。欧州を放浪後、エディトリアルカメラマンとして数多くの雑誌で活動。1980年、新潮社「FOCUS」誌専属カメラマンとして創刊に参加。1987年、米国ロサンゼルスに移住。2009年に帰国後は、米国での経験を生かし、メディアプロデューサーとしても活躍。安西水丸氏との共著『彼はメンフィスで生まれた』『アトランタの案山子、アラバマのワニ』の他、『おやさと写心帖』など著書多数。公益社団法人日本写真家協会会員。早稲田大学理工学部非常勤講師。
  • 弥勒の森
    4.0
    弁護士志望の久能彩絵は、病床のまま失踪した兄・康彦を追って、 かつての恋人・大神亮平とともに、青森県の冠野という地を訪ねることになった。 村の若き当主・加子母篤は彩絵らを出迎え、 康彦が自分の姉・綸と結婚し、現在は入院中であると告げた…。 この地にはかつて飢饉の際、旅の僧侶が手から甘露のしずくを出し、 村人たちの飢えを救った、という伝説が存在し、今日でも奇妙な因習が残っている。 彩絵と大神は、康彦の監禁を疑い、調査を開始する…。
  • 愛しき花嫁に運命の花束を
    3.7
    花嫁は君だと昔から決めている 飢饉に見舞われた紅の国の王女ナターシャは、蒼の国の援助を受ける代わりに第二王子ランドルフに嫁ぐことに。非情な運命に翻弄される幼馴染同士の婚姻は…。 飢饉に見舞われた紅の国の王女ナターシャは、援助を申し出てきた蒼の国へ花嫁候補という名目の人質として赴くことに。婚姻の相手は幼い頃愛を誓いあった第二王子ランドルフ。呪われた国の姫として蒼の国の人々から冷たい仕打ちを受けるナターシャだが、ランドルフは昔と変わらぬ真摯な瞳で愛を誓い、激しくも甘やかな官能で身も心も満たしてくれる。しかし、両国の関係は悪化し、ランドルフは兄王子の陰謀で戦地へ赴く事になり…。
  • ますむら・ひろし 宮沢賢治選集 1 グスコーブドリの伝記
    4.7
    天変地異による不作と飢饉に苦しむ農民達。飢饉により一家離散となったグスコーブドリは困難を乗り越え、火山局の技師となる。全ての人々の幸せを願い、飢饉を防ぐため彼が選んだ道とは?登場人物を猫に置き換えながらも宮沢賢治の世界を忠実に漫画で描き宮沢賢治学会よりイーハトーブ賞を授与された珠玉の作品をお届けします。◆収録作品◆グスコーブドリの伝記・猫の事務所・どんぐりと山猫・カイロ団長
  • 新装版 妖怪(上)
    3.8
    怨霊や生霊の世界が身近にあった室町時代末期。6代将軍の落胤という熊野の源四郎は「将軍になろう」と、飢饉と戦乱で荒廃しきった京へ上る。都では8代将軍足利義政の御台所、日野富子と、側室の今参りの局が権勢争いに明け暮れていた。その暗闘に巻き込まれた源四郎を、幻術師・唐天子の奇々怪々な幻戯が襲う。
  • 大久保家の人びと 直参旗本の娘の結婚
    -
    三河以来の直参旗本の大久保家。徳川家康・秀忠・家光と三代の将軍に仕え、天下の御意見番として有名な彦左衛門。 その末裔は、なんと子沢山の大家族。 直参といえど、豊かな生活ではなく、かなり厳しい。でも、当主の機転と才覚、女房の明るさで、乗り切っていく。 幕末の天災飢饉や諸外国の来訪で混乱した世の中を、逞しく生きていく大家族を描く、書下し痛快時代小説。 新シリーズ開幕!
  • 少女モモのながい逃亡
    3.5
    農家の娘モモは、政府の農業集団化政策と飢饉によって家族が引き裂かれた。一縷の望みをかけ、故郷を出て街に向かったが、そこで待っていたのは監視と密告。モモは生きるため、あることを始める……。かつて「ソ連」だったウクライナとロシアの歴史に着想を得て描いた少女の苛酷な日々。やがて見えるであろう一筋の光に、胸が震える感動作。
  • 北条氏康 関東に王道楽土を築いた男
    3.8
    奇妙な方法で領国を拡大し続けている大名がいた。信長の「天下布武」とは真逆の「祿壽應穩」や「四公六民」といった旗印を掲げ、民との対話を重視し、その声を聞き入れ、彼らの命と財産を守ってやることで大国にのし上がった北条氏である。戦国時代に北条氏があったからこそ、われわれは人間の「善」や「正義」を信じられるし、あの時代にも民主主義に近い政治形態があったのだと思うと救われる気がする――(本文より)。本書は、北条五代の中でも傑出した実績を上げ、北条氏を躍進させた三代目北条氏康の生涯を描く。8万の敵を8千の軍勢で破った天才的軍略。江戸の泰平の礎を築いたともいえる理想的内政。その卓抜した手腕は、同時代を生きた上杉謙信、武田信玄が最も恐れたものでもあった。河越合戦はじめ数々の華々しい合戦はもちろん、「祿壽應穩」「四公六民」といった北条氏の領地統治策にいたるまでを詳述。戦や飢饉によって荒れ果てていた関東の地を、北条氏康がいかに平定し、「王道楽土」を築き上げていったか。その過程が本書で鮮やかに蘇る。戦国屈指の名将の素顔を生き生きと描き出す意欲作! 【目次より】●第1章 宗瑞と氏綱 ●第2章 若獅子登場 ●第3章 三代当主氏康 ●第4章 覇者への道 ●第5章 関東の覇権 ●第6章 氏康最後の戦い ●第7章 滅亡への道
  • 縁結び代官 寺西封元
    4.3
    幕府御徒組頭の寺西封元は、突然、老中首座の松平定信に呼び出された。ただごとではないと、不安を胸に定信の元へ向かうと、封元は驚くべきことを命じられる。陸奥国白川郡塙の代官になれというのだ。そこは、飢饉で困窮し、民が逃げ出しているという。定信からの信頼に応えるため、封元は代官を引き受けるが、塙の地は赤子が捨てられる絶望の地だった──。苦しむ民のために自らの半生を捧げた、名代官の知られざる感動の物語。
  • なぜ会津は希代の雄藩になったか 名家老・田中玄宰の挑戦
    -
    藩窮乏の危機から一大飛躍! 上杉鷹山を凌駕する改革者がいた。幕末維新期、なぜ会津藩はあれほどの光芒を放つことができたのか? それを可能にしたものこそ、名家老・田中玄宰の藩政改革であった。寛政期(江戸時代中期)、相つぐ飢饉で、日本全国が危機に陥った。上杉鷹山率いる米沢藩、松平定信が率いる白河藩をはじめ各藩は必死に改革に取り組んだが、そのなかで、もっとも成功した藩こそ、田中玄宰のいた会津藩だったのである。松平定信が白河藩の家老たちを訓戒した言葉が今に伝わる。いわく、「その方ら、会津の田中三郎兵衛(玄宰)に笑われぬようにせよ」。田中玄宰は、会津松平家初代の名君・保科正之の政治手法を深く学び、荒廃する農村を社会保障策で救い、57万両にも及んだ借金を産業振興と倹約によってほぼ完済し、藩校日新館を建てて会津武士道を確立し、軍制改革で有事即応力を劇的に高め、さらにはロシア撃退のために樺太にまで出兵している。しかも、藩の公費をすべて元本の返済に充てるとしても完済に20年以上かかる莫大な借金を抱えながら、農民たちを収奪することなく、暮らしやすい政治を行なって人口を増やし、共存共栄の社会をつくったのである。緻密な分析で驚きの手腕を解き明かす、感動の評伝。
  • 一億三千万人のための『歎異抄』
    4.0
    730年ほど前の戦乱と飢饉の時代に、弟子の唯円が聞き取った親鸞の『歎異抄』。救い、悪、他力の教えに、西田幾多郎、司馬遼太郎、梅原猛、吉本隆明は魅了され、著者も10年近く読み込み好きになった。『歎異抄』は親鸞の『君たちはどう生きるか』なのだ。今の言葉で伝えるみごとな翻訳。
  • ディスカヴァー文庫 滔々と紅 (本のサナギ賞受賞作)
    3.9
    天保八年、飢饉の村から九歳の少女、駒乃が人買いによって江戸吉原の大遊郭、扇屋へと口入れされる。駒乃は、吉原のしきたりに抗いながらも、手練手管を駆使する人気花魁、艶粧へと成長する。忘れられぬ客との出会い、突如訪れる悲劇。苦界、吉原を生き抜いた彼女が最後に下す決断とは…。―全国の書店員が選んだ「世に出したい」新作!第1回本のサナギ賞優秀賞受賞作。 ※本書は2015年に小社より刊行された著作を改稿し、文庫化した内容となっています。
  • 百姓から見た戦国大名
    4.1
    群雄が割拠し、しのぎを削った戦国時代。飢饉と戦争で疲弊した百姓は公然と「世直し」を求めた。生き延びるために、ときに大名の戦争に参加し、また隣村との境界争いなどにも武具を携えて参集した。一方、大名は百姓に礼を尽くした施策を講じて領国の安定を図った。庶民の視点から権力構造と社会システムをとらえなおす。
  • 日蓮「立正安国論」全訳注
    5.0
    あいつぐ異常気象・疫病・飢饉・大地震、そして承久の乱。荒廃する国土をもたらしたのは、正法が廃れ、邪法=専修念仏がはびこる仏教界の混迷である。日蓮は、社会の安穏実現をめざし、具体的な改善策を「勘文」として鎌倉幕府に提出したのが『立正安国論』である。国家主義と結びついてきた問題の書を虚心坦懐に読み、「先ず国家を祈って須らく仏法を立つべし」の真意を探る。(講談社学術文庫)
  • 憂き夜に花を 花火師・六代目鍵屋弥兵衛
    -
    「飢饉に沈む人々に元気を与えたい」。 男たちの熱い想いがあの花火大会を生んだ。 時は享保。江戸の町は飢饉に沈み、失業者、果ては餓死者までが出る始末。為政者ですら救えないこの町を、文字通り明るく照らそうとする男がいた。花火師・六代目鍵屋弥兵衛。困った人を放っておけないこの男は、江戸中の人を放っておけなかった――! 弥兵衛は自らの小さな工場に仲間を集め、ある計画を練り始める。大川(のちの隅田川)で、将軍の号令のもとに行われる「水神祭」。その場に江戸中の人を集め、一世一代の大仕掛けを披露することであった。
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」
    3.7
    南米生まれのジャガイモは、インカ帝国滅亡のころ、スペインに渡った。その後、フランスやドイツの啓蒙君主たちも普及につとめ、わずか五百年の間に全世界に広がった。赤道直下から北極圏まで、これほど各地で栽培されている食物もない。痩せた土地でも育ち、栄養価の高いジャガイモは「貧者のパン」として歴史の転機で大きな役割を演じた。アイルランドの大飢饉、北海道開拓、ソ連崩壊まで、ジャガイモと人々をめぐるドラマ。
  • 嘉吉の乱 ──室町幕府を変えた将軍暗殺
    3.5
    嘉吉の乱とは前代未聞の室町幕府将軍の暗殺事件。籤引き将軍・足利義教は専制的な強権政治、「万人恐怖」と呼ばれた守護や公家への理不尽な仕打ちを行い、その死は「自業自得」とまで書かれた(伏見宮貞成『看聞日記』)。将軍殺害は幕府と守護の関係に大変化をもたらしたが、事件にいたる背景には社会的な混乱も大きかった。旱魃や風水害による飢饉、重税、大規模な土一揆の頻発。大地震、疫病の流行による不安。幕府による抑えがきかなくなった守護や守護代の台頭。のちの下克上時代の到来を予兆する嘉吉の乱。その全貌とは。
  • パンデミックvs.江戸幕府
    3.0
    鎖国下の100万都市江戸を襲うコレラ、インフル 八百八町を救うため、幕府が講じたあの手、この手 「度重なるパンデミックに対する江戸幕府の危機対応」をテーマに、様々なエピソードを通して幕府の危機管理(特に経済政策や福祉対策)の実際を解説します。 鎖国下の日本にも、長崎の出島を通してコレラやインフルエンザといった海外からの感染症が入り込み、パンデミックとなりました。特に、人口過密な大都市江戸での感染症大流行は、多くの人命を奪い、経済を大きく停滞させることに繋がりかねないものでした。 パンデミック発生に対し、江戸幕府はどのように対応したのか? 実は幕府には、感染症の流行だけでなく地震、火災、水害、飢饉など江戸を襲った度重なる危機のなかで蓄積された危機管理のノウハウがありました。医学的な対応は現代とは全く異なりますが、当時世界最大の都市だった江戸の経済対策や被災者(住民)の救援に関しては、現代に通じる対策が講じられていたのです。 コレラと安政江戸地震に見舞われた幕末は、東日本大震災後に新型コロナウイルスに襲われた現代と非常に似ています。 新型コロナ禍を乗り越えて、経済機能を復活・復興させていくためのヒントが、江戸時代に意外なほど転がっているのです。
  • 騎士と誓いの花
    4.7
    戦乱と飢饉によって衰えていくシャルハン皇国で、過酷な生活をおくる奴隷のリィト。そんな彼を救ってくれたのは、端正な容貌の黒衣の騎士・グリファスだった。両親亡き後、誰からも優しくされなかったリィトは、彼の包みこむような気持ちに惹かれていく。そんな幸せな時を過ごしていたある日、リィトはグリファスから、彼が仕える皇子の身代わりを頼まれる。命を救ってくれたグリファスのため、リィトは身代わりとなることを決意するが……。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
  • 奈良時代 律令国家の黄金期と熾烈な権力闘争
    3.7
    平城京への遷都で幕を開けた奈良時代。律令体制の充実期で、台頭する藤原氏はその立役者だった。唐の文物が輸入され、国際色豊かな天平文化も花開く。他方で長屋王の変、藤原広嗣の乱、恵美押勝の内乱など政変が相次ぎ、熾烈な権力闘争が繰り広げられた。飢饉や疫病にも襲われる。仏教を重んじ、遷都を繰り返した聖武天皇、その娘で道鏡の重用など混乱も招いた孝謙(称徳)天皇の治世を軸に、政治と社会が激動した時代を描く。
  • 花ならば花咲かん 会津藩家老・田中玄宰
    4.0
    2013年、会津は大河ドラマ「八重の桜」の影響で、大いに観光客で賑わった。藩祖・保科正之以来の「家訓」を遵守し、壮絶な鶴ヶ城籠城戦に散る悲劇の藩。だが、その精神的・経済的基盤の背景には、江戸中期に「中興の名家老」といわれた改革者の存在があった。田中三郎兵衛玄宰(げんざい)である。おりしも天明の大飢饉も重なり、借金が膨らんで人心が荒廃した会津藩を、五代藩主・松平容頌(かたのぶ)の厚い信頼のもと、殖産興業・藩風刷新の妙手を次々に断行していく。殖産興業においては徹底した実態調査をふまえ、焼物産業、漆器産業、清酒の開発、朝鮮人参栽培などを、会津の土地柄に合った形で導入する。藩風刷新においては、藩校・日新館を創設し、「日新館童子訓」を藩士全戸に配布するなど、あくまで藩祖の訓えへの原点回帰を徹底した。危機に立つ改革者のあるべき姿を渾身の筆で描ききった長編歴史小説。

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  • 眠狂四郎異端状
    4.0
    ふらり秋田藩佐竹家領内へ入った眠狂四郎。そこでは、飢饉打開に清国の銀貨を私鋳し、密貿易がたくらまれていた。一方、水野越前守忠邦の側用人・武部仙十郎はその動きを利用し、軍資金捻出のための阿片貿易をはかる。秋田藩と仙十郎、両者の思惑をのせた抜荷船で、異人の占星学者にみちびかれ、狂四郎は清国へ。隠密との闘い、嵐、海賊…。南支那海での危機を描くシリーズ最終作にして最高傑作!!
  • 池上彰の世界の見方 東欧・旧ソ連の国々 ~ロシアに服属するか、敵となるか~
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    4.5
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 ロシアとウクライナの情勢を徹底解説! 「ロシアと西側諸国の間に緩衝地帯を設けたい、プーチンの個人的な思いとは?」「クリミア併合時、プーチンがついた嘘とは?」「クリミア併合後、クリミア住民がロシアに対して抱いた意外な感情とは?」「ウクライナの反ロシア感情の原点は、ウクライナであった大飢饉。いったいなぜ起きたのか?」等、ウクライナ情勢を、歴史的な経緯から詳しく解説。ロシアによるウクライナ侵攻の背景がわかります! さらに、「東京都が日本を乗っ取ったようなソ連邦解体」「チェチェン弾圧で大統領になったプーチン」「杉原千畝ゆかりのリトアニアが持つ悩みとは」「世界から孤立し、ロシア頼みのベラルーシ」「民主化したポーランドとハンガリーが右傾化したのはなぜ?」等、旧ソ連の崩壊の歴史や、東欧・旧ソ連諸国の現状まで、幅広く紹介します。 近年、これらの国では大きな事件が発生しています。ウクライナはロシアから戦争をしかけられ、ベラルーシは国家がハイジャック事件を起こしました。カザフスタンなど「スタン」がつく国には独裁者が多くいます。なぜそんな事態になったのかについても、池上彰が徹底解説いたします! (底本 2022年4月発行作品)
  • 世界史を変えた異常気象
    3.5
    わずか1、2度の海水温の変化(エルニーニョ)が 世界史を大きく動かした! ●異常気象がいかに世界を変えたかを描く歴史科学読み物 インカ帝国征服、イースター島伝説、インド大飢饉、ドイツ軍スターリングラード敗北、世界食糧危機――。 気候変動が世界史に及ぼしてきた影響を豊富なエピソードと共に紹介する良質な解説書として好評を博した同名書を文庫化します。 異常気象、特にエルニーニョやラニーニャに由来する異常気象をめぐる5つのエピソードを歴史ドラマに仕立てて掘り下げます。 為政者、つまり人の営み・企てがあった際に、突如襲う予想外の異常気象。それによって歴史が思わぬ展開を迎えた例を、豊富な裏付けデータと共に紹介する、知的読み物です。
  • 方丈記
    3.9
    日本古典文学中屈指の名文『方丈記』。著者鴨長明が見聞し体験した、大火、大風、遷都、飢饉、大地震などが迫真の描写で記録され、その天災、人災、有為転変から逃がれられない人間の苦悩、世の無常が語られる。やがて長明は俗界から離れ、方丈の庵での閑居生活に入りその生活を楽しむ。しかし、本当の心の安らぎは得ることができず、深く自己の内面を凝視し、人はいかに生きるべきかを省察する。本書は、この永遠の古典を、混迷する時代に生きる現代人ゆえに共鳴できる作品ととらえ、『方丈記』研究第一人者による新校訂原文とわかりやすい現代語訳、理解を深める評言によって構成した決定版。
  • 「食」が動かした人類250万年史
    3.0
    食による脳や身体の成長が、人類の進化にどうかかわってきたのか、また「食」の革命が人類と世界をどう変えたかを明らかにする。 ●約400万年~約200万年前 アウストラロピテクス 脳容積は現生人類の35% ●約240万年~約140万年前 ホモ・ハビルス 狩りをして肉を食す。脳が劇的進化 ●約150万年 アフリカに出現 ホモ・エレクトス 石器の使用などを始める 食への欲求を司るブロードマン10野が発達した集団が自然淘汰の戦いに打ち勝つ 脳内のブロードマン10野が発達したヒトは、あらゆる動物のなかで、もっとも食べ物を美味しく食べられるように進化してきた。そして雑草、酵母を栽培化して、イネ、ムギ、パン、酒をつくり出してきた。作物の不作による西ローマ帝国の滅亡から大航海時代を支えた保存食、じゃがいも飢饉らによるバイデン政権の誕生など、食が動かした人類史を明らかにする。 ●人類の脳は肉食で大きくなった ●ヒトは雑草を進化させて食料を生み出した ●塩が古代文明を支えた ●古代ローマ人が愛した調味料ガルム ●イスラムが生み出した蒸留酒の世界 ●最初は危険と思われたトマト ●食の工業化が人口爆発を引き起こした
  • 家康の養女 満天姫の戦い
    4.0
    「おなごはいくさの役には立たぬかもしれぬ。 だが、もっと大きな働きで陰の役割を担うこともできるのじゃ」(徳川家康) 関ケ原後、いまだ不穏な動きを見せる奥州。 家康の画策で津軽藩主・信枚に嫁いだ満天姫。 慣れない最果ての地での正室としての暮らし。 前夫である福島家の息子の存在。 襲い来る飢饉。 信枚への想い―― そして大切な人たちの死。 すべては江戸と津軽のために。 これは――女の関ヶ原! 「争うよりも、相手の真心を引き出し、いかようにして味方につけていくか。そこに思いをいたさねばならぬ。相手ではない。自らの生き方にかかわることじゃ」(満天姫) 波乱に満ちた家康の養女の生涯! 巻末には、直木賞候補でいま大注目の作家・永井紗耶子氏による特別解説を掲載!

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