北条氏康 関東に王道楽土を築いた男

北条氏康 関東に王道楽土を築いた男

850円 (税込)

4pt

3.8

奇妙な方法で領国を拡大し続けている大名がいた。信長の「天下布武」とは真逆の「祿壽應穩」や「四公六民」といった旗印を掲げ、民との対話を重視し、その声を聞き入れ、彼らの命と財産を守ってやることで大国にのし上がった北条氏である。戦国時代に北条氏があったからこそ、われわれは人間の「善」や「正義」を信じられるし、あの時代にも民主主義に近い政治形態があったのだと思うと救われる気がする――(本文より)。本書は、北条五代の中でも傑出した実績を上げ、北条氏を躍進させた三代目北条氏康の生涯を描く。8万の敵を8千の軍勢で破った天才的軍略。江戸の泰平の礎を築いたともいえる理想的内政。その卓抜した手腕は、同時代を生きた上杉謙信、武田信玄が最も恐れたものでもあった。河越合戦はじめ数々の華々しい合戦はもちろん、「祿壽應穩」「四公六民」といった北条氏の領地統治策にいたるまでを詳述。戦や飢饉によって荒れ果てていた関東の地を、北条氏康がいかに平定し、「王道楽土」を築き上げていったか。その過程が本書で鮮やかに蘇る。戦国屈指の名将の素顔を生き生きと描き出す意欲作! 【目次より】●第1章 宗瑞と氏綱 ●第2章 若獅子登場 ●第3章 三代当主氏康 ●第4章 覇者への道 ●第5章 関東の覇権 ●第6章 氏康最後の戦い ●第7章 滅亡への道

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北条氏康 関東に王道楽土を築いた男 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年02月06日

    氏康を中心に、後北条氏5代についてよくまとまっている。伊勢宗瑞の出自や当時の関東における政治的な権威、北条家の税制改革、三国同盟の評価、祿壽應穩の印判、上杉謙信の越山と収奪、今川氏真と早川殿の消息など、面白い。

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    Posted by ブクログ 2018年03月22日

    北条家という、歴史小説ではレアなイメージのある武将および家系がメインの本。

    歴史小説でもなく、解説書などでもなく、手軽に読めてなおかつ史実に沿った解説が伝わってくる本でした。

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    Posted by ブクログ 2017年12月19日

    織田信長、徳川家康、上杉謙信、武田信玄と比べると何となく影が薄いと思ってきたけど、北条氏康の生きざまも好きになりました。

    北条氏康よりも北条早雲を思い出しますが、考えてみると、武田信玄、上杉謙信と言った強者たちと互角に渡り合ってきたのだから、優れた武将だと思う。

    特に四公六民の民に優しい政治や倹...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年11月11日

    小説家と歴史ライターの共著なので、研究書ではありません。著者の思いのフィルター通過した後の内容ですが、北条5代の歴史がわかりやすく頭に入ります。織田信長、豊臣秀吉らの富士川の向こう側の武将とは、違うイデオロギーで領国を統治していことは確かなように思います。
    家臣たちへ与える土地が不足していた秀吉にと...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年04月05日

    関東の騒乱は初耳戦国武将が多くて読むのが大変
    少しずつ学ぶ
    初代伊勢宗瑞1456~1519 
    1487備中所領を処分 駿河に人生を賭ける31歳
    1500小田原城攻略
    1516三浦一族滅亡へ(相模国領有)
    此処までしか知らない(´・ω・`)
    二代北条氏綱1487~1541 33才領土を倍にした
    三代北...続きを読む

    0

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