作品一覧

  • のらねこ侍
    3.0
    1巻550円 (税込)
    御先手同心・長谷川冬馬と妻の樹緒は、無類のねこ好きだ。夫婦には子がなく、子宝を祈願して回る寺院に住みつくのらねこを虎太郎と名づけて可愛がる。やがて二人に男の子が生まれ、虎次郎と命名した。ある夜、冬馬は床屋の帰り道、木天蓼(またたび)を用いてねこを狙う男を捕まえたことから思わぬ事件が……(表題作)。綿密な考証に基づき、趣向を凝らした極上作9編を収録。(『羅漢台』改題)
  • 蚤とり侍
    4.0
    1巻715円 (税込)
    「猫の蚤とりになって無様に暮らせ!」主君の逆鱗に触れた長岡藩士・小林寛之進は、猫の蚤とり――実は“淫売夫”に身を落とす。下賤な生業と考えていた寛之進だが、次第に世に有用な、むしろ崇高な仕事だと確信する。ところが政権が変わり、蚤とり稼業が禁止に。禁令の撤廃を願い出る寛之進だが……。(表題作)江戸の浮き世を懸命に生きた愛すべき人々の物語、全六編。
  • でんぐり侍
    -
    1巻550円 (税込)
    三年越しの大飢饉がつづく奥州から江戸に出てきた男は、珍商売を転々とするなかで幸運にも大店(おおだな)の婿養子となる(「けつめど」)。将軍の密命で越後新発田藩(えちごしばたはん)に潜入した御庭番がする帰着後の復命の中味とは(「おんみつ侍」)。女嫌いで有名な武士が、三歳の童女に惚れ、許婚(いいなずけ)の約定を交わして十三年待ったが(「おどろ」)。ユーモアと風刺の効いた傑作集。全九編!
  • 喧嘩侍 勝小吉
    3.0
    1巻550円 (税込)
    男谷平蔵(おたにへいぞう)の三男・亀松は、7歳で旗本勝家の養子となり、小吉と名乗る。学問嫌いの彼は、喧嘩に強くなることこそ出世の早道と信じて、道場破りや喧嘩三昧の日々を送っていた。行く末を案じた父親は、小吉を座敷牢に幽閉。そして許嫁(いいなずけ)と二人きりにしたところ、長男・麟太郎(海舟)が生まれたことで……。勝海舟の父・小吉の自由奔放な生涯を描く、痛快時代力作!
  • 川柳侍
    -
    1巻550円 (税込)
    泰平(たいへい)の世に、江戸庶民の間で隆盛を見せる川柳(万句合(まんくあわせ))。ユーモラスな中にも皮肉や風刺(ふうし)が効いた川柳に、大名家の御隠居までが熱を上げている。その殿様に生命の危機が!? 奸臣から殿様を救えと公事師(くじし)、職人、無宿人と、身分を越えた川柳仲間が頭を捻(ひね)る。が、さらに予期せぬ第二の出来事が……。ユーモアと哀感、そして人情味溢れる江戸っ子の人生模様!
  • 迷走大将 上杉謙信(小学館文庫)
    -
    1巻803円 (税込)
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 英雄の生身の人間像に鋭く迫る、初の戦国長編!! ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • 蚤とり侍

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    映画はまだ見ていない。

    短編集でどの話の主人公も、頼りなげでありながら何か持ってる筋の通った話だった。

    年季奉公はつらかった。この話だけ後味が悪かった。

    時代小説もいろんな作家さんを通じて、知らない風景に出会える面白さがある。

    初めての作家さんの本を手にするのに、結構勇気がいる方だが、うまくいけば違った楽しみを見つけることができることを知った。


    【追記】
    映画を観てきました。
    少し驚きました。短編のそれぞれの登場人物が一緒に登場して、しかも知り合いになってしまっていて…でも、それがとても面白かったです。
    間違っていることは間違っていると、誰に向かってでも正々堂々と言え

    0
    2018年06月09日
  • 蚤とり侍

    Posted by ブクログ

    映画を観た後に原作が気になって、読みました。

    時代小説はほとんど読んだことがなかったのですが、面白くてあっという間に読み終えました。

    0
    2020年03月24日
  • 蚤とり侍

    Posted by ブクログ

    時代小説は
    ほぼ限られた作家しか手にしない
    山本周五郎
    藤沢周平
    澤田ふじ子
    池波正太郎

    かなり偏っているなぁ
    と自分でも思ってしまう

    小松重男さん
    初めて手にする一冊
    昨年、行きつけの名画座に映画を観に行った時に
    この「蚤とり侍」を予告編で観た
    映画は何となく行きそびれてしまった

    先日、書店の本棚の一冊の「背表紙」が
    目に留まった

    ちょっと と 思って
    読みだしたけれど
    いゃあ 
    これは これは
    取り上げる 侍(主人公)たちの
    なんと魅力的なこと

    剣豪ではない
    うだつの上がらない
    その人物が
    なんとも愛おしく
    描かれる

    映画「蚤とり侍」
    あぁ 見落としたなぁ
    と 改めて思ってい

    0
    2019年12月25日
  • 蚤とり侍

    Posted by ブクログ

    江戸の町って実際はどんなとこだったのかなあと思いながら読んだ。
    お家が無い人たちの仕事(?)のバラエティーが凄すぎる。
    理不尽というか、気の毒な話もあって、なかなかお得な一冊でした。

    0
    2019年12月08日
  • 蚤とり侍

    Posted by ブクログ

    ハッピーエンドが続いた後、最後の話は主人公が亡くなってしまい、チョッと残念でした。
    「鰈の縁側」は畑中さんの「ちょらちょら」に出てきたはなしですね。畑中さんのほうの参考文献にこの話は載っていなかったので、話し自体が史実なんでしょうね。

    0
    2018年05月24日

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